世界が認めた霊山を歩く「出羽三山めぐりの旅」

2018.09.03

江戸時代には「西の伊勢参り、東の奥参り」ともいわれ、あの「お伊勢参り」とともに人気を博した出羽三山めぐり。
羽黒山、湯殿山、月山へそれぞれ参拝するのが正式な参拝コース。
ここでは、日帰りで行ける羽黒山コースから、本格的な山伏修行体験まで、出羽三山のめぐり方を幅広くご紹介します。

1. 羽黒山のシンボル、国宝「五重塔」

まずは出羽三山の玄関口である羽黒山の「随神門」へ。ここから山頂まで続く杉並木は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星に選ばれています。10分ほど歩くと、巨大な杉並木の中にそびえる五重塔が。思わず「おおー!」と感嘆の声を上げてしまう大迫力の景色です。東北地方では最古の塔、平将門の創建と伝えられ、国宝に指定されています。

この先を進むと、杉並木へと至ります。
羽黒山最大最高齢「爺杉」

羽黒山最大最高齢「爺杉」

五重塔の左にそびえ立つ巨杉が、樹齢1000年と言われる「爺杉」。
特別天然記念物にも指定された大迫力の杉と国宝の五重塔を一緒にカメラに収められる、おすすめの写真撮影スポット。夏にはライトアップが行われ、幻想的な姿を見せてくれます。

2. 「杉並木」で2446段の石段にチャレンジ!

山頂へと続く2446段の石段。階段は一の坂~三の坂から成り立っており、あちこちに盃やひょうたんなどの絵が33個も彫られています。全部見つけると願い事がかなうとか。
二の坂を過ぎたところには茶屋があり、一服できます。そこからの景色は”絶景”の一言です!

※冬期間、五重塔から先の石段は除雪されていません。
 山頂へ行く場合は、随神門まで戻り、車または路線バスを利用することをおすすめします。
「二の坂茶屋」の力餅でひとやすみ

「二の坂茶屋」の力餅でひとやすみ

二の坂茶屋の力餅は昔ながらの杵つきで、あんこ餅・きなこ餅・納豆餅の3種類の餅が名物。
庄内平野を見渡しながらの一服は格別です。
(営業期間:4月下旬〜11月上旬)

3. 「埴山姫神社」で縁結びの神様にお祈りを

三の坂の途中にある縁結びの神様「埴山姫神社(はにやまひめじんじゃ)」は女性に人気。山頂で埴山姫神社守を購入して、同封してある赤い紐を神社の格子に結ぶと、ご縁があると言われています。
※現在は再建中で、2018年秋ごろからお参りできる予定。

4. 「羽黒山斎館」で滋味あふれる精進料理を味わう

昔から羽黒山に伝わる精進料理。「奥の細道」行脚で出羽三山を訪れた際、松尾芭蕉も食べたとか。山で採れる旬の山菜・きのこ・タケノコなどがお膳に並べられて供されます。特に人気なのが醤油風味の甘いあんがかかったぷるぷるのごま豆腐。滋味あふれる精進料理で山のパワーをチャージできるはず。

※料理は予約制です。
※斎館は出羽三山をお参りする人達の為の宿泊所。月山・湯殿山もめぐる人はここで1泊を。

5. 出羽三山の神々を祀る「出羽神社 三神合祭殿」を参拝

日本最大級の茅葺屋根を持つ大社殿の存在感は圧巻!総漆塗の内部も迫力があり、見ごたえ十分。ここ、三神合祭殿(さんじんごうさいでん)には、その名の通り、月山・羽黒山・湯殿山の三神が祀られています。月山や湯殿山は冬季は雪で参拝ができませんが、ここを参拝すれば三神をお参りしたことになるとされていますので、時間の無い方にはおすすめ。
※羽黒山も冬は雪に覆われます。長靴などの装備は必要です。


【羽黒山お参りのアクセス】

■徒歩で行く場合
 随神門 ⇒(徒歩約15分)⇒ 五重塔 ⇒(徒歩約20分)⇒ 二の坂茶屋 ⇒(徒歩約30分)⇒ 三神合祭殿

■路線バスで行く場合
 羽黒随神門バス停 ⇒(路線バス約15分)⇒ 羽黒山頂 ⇒(徒歩約5分)⇒ 三神合祭殿
 バス時刻表はこちら≫

■自家用車で行く場合 
 随神門近くの駐車場 ⇒(車約10分※)⇒ 山頂駐車場 ⇒(徒歩約5分)⇒ 三神合祭殿
 ※通行料金が必要です。

6. 死者を祀る幽玄たる霊山「月山神社」

月山(がっさん)の山頂に鎮座する「月山神社」は、近代社格制度における東北で唯一の旧官幣大社であり、守護神、月読命が祀られています。山頂からの眺めは、庄内平野はもちろん、鳥海山、朝日飯豊連峰、遠く岩木山、八幡平までも望むことができる絶景です。
クロユリやオゼコウホネなど、希少な高山植物があちこちに咲いています。

月山八合目より頂上までの山道は国立公園であると共に、出羽三山神社の境内地であり私有地。特に頂上の月山神社本宮内は、広大な境内地の中でも、古来より特別な神域となっています。

■開山期間:7月1日~9月15日頃まで
■月山神社本宮へ参拝するためにはお祓いを受ける必要があります。(お祓い料:500円)
まぼろしの花 クロユリ

まぼろしの花 クロユリ

6月~7月初旬に月山の山頂に咲くクロユリは「恋の花」「まぼろしの花」とも言われる月山特有の高山植物。黒褐色の花をつけ凛とした姿が神秘的です。
※開山前は必ずガイドをつけて登山してください。
※7月中旬までは残雪があり、アイゼンが必要な場合もあります。

7. 出羽三山の奥の院 神秘が息づく「湯殿山神社」

湯殿山は月山や羽黒山で修業を積んだ山伏が最後に修行に入る山。昔から「語るなかれ」「聞くなかれ」と口外することは固く禁じられてきました。湯殿山神社本宮は、写真撮影禁止、参拝は土足厳禁という厳しい戒めで知られています。参道を素足で歩くことで、山の大地の気を直に感じられるかもしれません。

※開山期間:5月1日頃~11月3日頃まで(開山祭は6月1日、閉山祭は11月1日)
※湯殿山本宮へ参拝するためにはお祓いを受ける必要があります。(お祓い料:500円)
紅葉散策&温泉入浴のススメ

紅葉散策&温泉入浴のススメ

湯殿山では、大鳥居の周り一面の山が黄色や赤に染まります。
大鳥居から本宮までは歩いて約20分、紅葉散策もおすすめです。
湯殿山参篭所は宿泊や日帰り入浴も可。
浴室の神棚に一礼してから入浴してください。
※紅葉の見頃:9月下旬~10月上旬

さらにディープな体験をしたい人は…座禅体験・山伏修行体験・白装束体験

鶴岡市の「玉川寺(ぎょくせんじ)」「善寶寺(ぜんぽうじ)」では所要時間2時間ほどで座禅体験をすることができます。

もっと深く出羽三山の文化を体験したい方には、1泊2日コースや2泊3日コースもあります。本物の山伏のように”滝行”や”火渡り”などもありますので、ここまでくると旅行者気分では厳しいかもしれませんが、観光客として出羽三山を訪れ、この世界に”はまる”人も大勢いるとか。

さらに、本格的に修行したい人は…

羽黒修験にとって最も重要な修行のひとつ、秋の峰入り。修験者たちは、神霊が宿り、新たな生命を育む山に籠り、自らの生まれ変わり(擬死再生)をはかります。そんな古代的感覚を色濃く残す羽黒修験は、一般の方も参加できます。他では体験できない本格的な修行を行ってみませんか?

↓男性向け
 ■参加資格:山駈等の厳しい荒行に耐え得る男子
 ■期間:8月下旬~9月上旬の7日間
 ■受付期間:5月初旬~5月末日まで(抽選制)
 ■経費:50,000円

↓女性向け
 ■参加資格 :山駈等の厳しい荒行に耐え得る女子
 ■期間:9月初旬の4日間
 ■申込期間:6月初旬~8月中旬(先着順、収容人数に達し次第締め切り)
 ■経費:40,000円

出羽三山めぐりの旅マップ