様々な物資と人が行き交った湊町新潟と豪農文化 1泊2日や2泊3日での旅。その中で新潟の風土を知り、美食を楽しむなら、まずは新潟市を訪れるのがおすすめです。信濃川と阿賀野川の河口に位置する新潟は、幕末に開港した5港のひとつ。しかし江戸時代から、すでに北前船の寄港地として新潟湊は大いに賑わっていました。北前船は富とともに、人や情報、京都や大阪からの洗練された文化も集め、古町花街には粋な料亭文化が花開きました。 現在も古くから続く割烹や料亭が軒を連ねていますが、現在の料亭は上流階級の人たちだけのものではありません。夫婦や友人同士で気軽に楽しめるコースが設定されており、かつて待合だった建物のお座敷の一部を改装したカフェも。かつて京都・新橋と並び称された、古町芸妓の舞を楽しむことができます。 北前船は同時に、新潟に豪農や豪商を生み出しました。彼らが残した豪壮な屋敷では、新潟の繁栄ぶりを知ることができます。意匠にこだわった建物、風雅な庭園、美術品…いたるところに当時の栄華と美があふれています。 美食と情緒に浸る旅の締めくくりは、月岡温泉へ。県内有数の温泉地として知られていますが、周囲の温泉街は近年新しいお店が続々誕生している話題のスポット。最寄り駅の「豊栄」は新潟市中心部からの通勤通学圏であり、車でも1時間ほど。日本海の文化、美食、そして温泉を堪能できる充実した旅になるでしょう。4国内随一の成分含有量を誇る硫黄泉と、鮮やかなエメラルドグリーンの湯色が特徴。「もっと美人になれる温泉」として知られている。●新発田市月岡温泉●TEL.0254‐32‐3151(月岡温泉観光協会)月岡温泉新潟県すし三昧「極み」南蛮エビ、ヤナギガレイ、ノドグロといった四季折々のネタに、ウニ・トロ・イクラを加えた計10貫のセット。豊かな海と米に恵まれた名店揃いの新潟で、気軽に本格的なすしを堪能できる。●新潟県内48店のすし店で提供●TEL.025‐246‐3020(新潟県すし商生活衛生同業組合)
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