新潟5大ラーメンに新たな刺客!「淡麗系ラーメン」を食べるならココだ【前編】/新潟市


2023年06月11日 11223ビュー
皆さん、こんにちは。

ラーメン王国として名高い新潟県。エリア毎に特徴の異なるラーメンが多数存在しますが、中でも新潟県と言えば「新潟5大ラーメン」と呼ばれるご当地ラーメンですよね。

しかし今、新潟5大ラーメンに負けず劣らず人気が高まっている、あるジャンルがあります…。

それは、「淡麗系ラーメン」!!

淡麗系ラーメンとは、こだわりの透き通ったスープ、美しい麺線、低温調理チャーシュ-などが特徴的なラーメンのこと。新潟県内でもここ数年で続々と新店がオープンし、開店前から行列ができるほどの人気ぶりです。

今回は新潟市内で食べられる、超人気淡麗系ラーメンのお店をご紹介します!

唯一無二の調和を生み出す「らぁめん倉井」

まず最初にご紹介するのは、新潟駅から約2.4km、新潟市の中心市街地である古町エリアにある「らぁめん 倉井」さん。「ホテルイタリア軒」から徒歩1分ほどの場所で、県内外問わずファンが多くいらっしゃるそうです。

2020年の開店以降、新潟市内でも指折りの行列店となり、「並んででも食べる価値あり」などとSNSでもその名を轟かせています。

そんな、らぁめん倉井さんのこだわりは、化学調味料不使用で”素材のうまみ”のみで作り上げていること。
素材から器に至るまで、こだわり尽くした一杯が味わえます。
専用駐車場はありませんが、店舗から徒歩3分のところにある立体駐車場「タキザワガレージ」が提携駐車場になります。店内で駐車券を提示すると60分の無料チケットを頂けるので、忘れずに持参しましょう。

上記以外の駐車場は提携していないので、自家用車で行かれる方はご注意くださいね。
行列必須な同店なので、お店の前にはこのような注意書きが。
こちらを要チェックの上、くれぐれもマナーを守って並びましょう。
店内に入ると、まずは食券機でチケットを購入します。

​ラーメンの種類は大きく分けて4種類。

●醤油らぁめん(850円~)
●煮干し醤油らぁめん(830円~)
●つけ麺(900円~)
●塩らぁめん(850円~)


その他、トッピングやご飯物、ドリンクがあります。
席に着いて、ラーメンの登場を待ちました。

店内は日本料理店を彷彿とさせる上品な和の空間。カウンターとボックス席の計11席があり、ジャズが流れ落ち着いた雰囲気が漂います。

それでは、ラーメンの登場です!
今回ご紹介するのは「わんたん醤油らぁめん+半味玉(1,100円)」。

な…なんて美しいのでしょう…!!

思わず見惚れるその見た目。透明感のある琥珀色スープに、ほんのりピンクがかったレアチャーシュー、自家製わんたん、九条ねぎ、極太メンマ、そしてトッピングの半味玉が美しく盛り付けられています。
醤油のコクと奥深い旨味に感動!

スープは鶏と魚介を合わせたWスープ。山水地鶏、名古屋コーチン、近江黒鶏の3種類の丸鶏と、鰹、鯖、秋刀魚、羅臼昆布などの海産物からとっているそうです。

そのスープに、旨味の強い生揚げ醤油と熟成たまり醤油の二種類を合わせ、醤油のコクと風味、旨味が感じられる味わいでした。
ほのかに小麦の風味がする歯切れのいいストレート麺は、北海道産小麦「はるゆたか」「きたほなみ」を使用。
麺自体にも旨味が感じられ、スルスルと喉越しも抜群!
●低温調理のレアチャーシュー

絶妙な火入れで調理されたチャーシューはとても柔らかく、脂も甘くてとっても美味。
お口の中でとろけるホロホロなタイプではなく、柔らかいけれども肉の旨味がしっかりと感じられる食べ応えのあるチャーシューという印象でした。

●主役級の自家製わんたん

手作りのわんたんの作り方は企業秘密だとか。トゥルンと舌触りなめらかな薄皮の中からじゅわ~~っと肉汁が溢れ出します。中の餡はしっかりとした味付けがなされており、肉肉しさもありました。
美しい有田焼の器…。
らぁめん倉井さんは、全てにおいて本当に美しく、その細部に至るまでこだわりが感じられます。

スープ、麺、具材、器、綺麗な店内、心温かな接客に至るまで、全ての調和が素晴らしいお店でした。
らぁめん 倉井(くらい)

らぁめん 倉井(くらい)

新潟県新潟市中央区西堀通8番町1576-13
025-211-8758
営業時間/11:00~14:30、18:00~21:00(土・日曜・祝日11:00~16:00)※食材がなくなり次第終了。
定休日/月曜
駐車場/無し。提携駐車場あり(タキザワガレージ)
席数/11席

自家製の佐渡産焼あごをふんだんに使用「中華飯店 金三」

続いてご紹介するのは、JR新潟駅から約2.7km、新潟市中央区上所にある「中華飯店 金三」さん。
県の文化施設「新潟ユニゾンプラザ」から徒歩約3分の場所にあります。

同店は、新潟市内の中華料理店で20年以上修行されたご主人と、佐渡出身の奥様のご夫婦で経営されていらっしゃるお店。店名に「中華飯店」とある通り、ラーメンを中心に多彩な中華料理も楽しめます。
お店から向かって左側の並びに、8台分の駐車場があります。
看板メニューは佐渡産焼きあごを使った塩ラーメン。

あご=トビウオのことですが、スープに使っている大量の焼きあごはなんと自家製!

ご主人自らが佐渡に行き、生のトビウオを丁寧に捌き、炭火で焦げ目をつけてから乾燥させるという、一連の作業を手間暇かけて行っているそうです。すごすぎる…!
天井から吊り下げられたトビウオが気持ちよさそうに宙を泳いでいます(笑)
店内は、カウンター席と小上がり席の計27席がありますが、お昼時は満席でした!
子供椅子や子供用の食器も用意されているので、小さな子供連れでも行きやすいのが嬉しいですね。
ラーメンは4種類。

●佐渡産焼あごだし塩麺(900円)
●淡麗とりだし塩麺(800円)
●のどぐろだし塩麺(950円)
●白い麻婆麺(950円)


その他、ラーメン店ではあまり見かけない「炙りのどぐろ炒飯」や「うにカラスミ炒飯」とのセットメニューがあります。

また、餃子や焼売などの点心は1個からオーダー可能。「ラム焼売」や「目光の春巻き」といった珍しいメニューがあるのは、中華飯店ならでは!

それではラーメンの登場です!
看板メニュー「佐渡産焼あごだし塩麺(900円)」。

店内に入ったときから感じていましたが、焼きあごの香りがすごいんです!そしてこちらのラーメンが運ばれてくると、より一層芳醇な香りに圧倒されます!!
黄金に輝く美しいスープに使われているのは、大量の佐渡産の焼きあごとカメノテ、そして塩のみ
もちろん臭みや雑味はなく、あっさりとしながらも焼きあごの旨味がしっかりと感じられます。

一口含むと、思わず「あぁ~~……」と幸せなため息が。
麺は細麺で、優しい口当たり。

なんだか、新潟5大ラーメンの「新潟あっさり醤油ラーメン」で使われている細麺に似ています。
そして驚いたのが、こちらのレアチャーシュー!

2層になっていて、一番上の一枚はスープで熱が入らないようになっているんです。
ローストビーフのようなレア感で、お肉の旨味を噛みしめられる美味しさがありました。
そしてなんと、金・土曜日の夜の部(17:00~22:00)は「紹興酒バル」に変身するそうです!
アルコール類は紹興酒の種類を多数取り揃えており、お料理は夜限定メニューも登場とのこと。

本格中華や紹興酒を楽しんだ後、締めに極上のあごだし塩麺を…そんな使い方もいいですね。
中華飯店 金三(きんさん)

中華飯店 金三(きんさん)

新潟県新潟市中央区上所2-3-11
025-311-0013
営業時間/11:00~15:00 ※スープがなくなり次第終了
※金・土曜のみ17:00~22:00も営業
定休日/日、月曜
席数/20席
駐車場/8台

完全無化調、鶏と煮干しが効いた「らーめん 鈴と凛」

3店舗目にご紹介するのは、JR新潟駅から約30km、新潟市西蒲区巻エリアにある「らーめん 鈴と凛」さんです。
JR越後線の巻駅からは約270mで、徒歩約4分の場所にあります。

同店は、西蒲区の名店「割烹 渡辺」さんのグループ店で、店舗も隣同士。初来訪の際は、割烹 渡辺さんを目印にすると分かりやすいと思います。
割烹渡辺さんの隣、向かって左手にある「久保田パーキング」指定の9台分が駐車場です。
それ以外の駐車場(割烹 渡辺さんの駐車場や店舗前の駐車場)には停めないように注意してくださいね。

空きがない場合は巻駅前のコインパーキングへ。なんと駐車券提示で味玉1個サービスだそうです!

そして、久保田パーキングの奥が店舗なので、車を停めて脇道を歩くとすぐに入り口があります。
店舗に入ると券売機があり、事前に購入します。
主なメニューはこちらです。ラーメンはシンプルに2種類。

●黒凛(950円)…鶏と煮干しの醤油らーめん
●白鈴(950円)…鶏と煮干しの塩らーめん


そして、ラーメンを食べた後のおかわり麺として、替え玉の他に”和え玉”という具入りの油そばが2種類あります。
また「別盛特製皿」という、そのまま食べてもラーメンのトッピングとしても楽しめる一皿も!
古民家を改装した店内は、掛け軸が飾られた床の間があり、日本料理店のような趣のある雰囲気。

ワンフロアにカウンター席と、2人がけのテーブル席があります。

それではラーメンの登場です!
今回頂いたのは、「醤油らーめん 黒凛(950円)

調味料を含め完全無化調にこだわる同店。あっさりラーメンが好きな私は、無化調=化学調味料不使用のラーメンは好きなんですが、時に味わいに物足りなさを感じることも。

しかし、このラーメンは違いました…!
美味しさの秘訣は、シンプルで濃いWスープ

出汁には、あえて香味野菜は使わず、丁寧に下処理された丸鶏と煮干しのみをふんだんに使用。
丸鶏と煮干しは別々の寸胴で作り、開店直前に合わせているそうです。

まず一口含むと、スープの上にたっぷりと浮かべられた鶏油(チーユ)により、鶏の風味がふんわりと漂います。その後にやってくるのは、スープに溶け込んだ煮干しの深い旨味。

あっさりとキレがありながらも、凝縮された力強い旨味が味わえる仕上がりです。
製麺所と共同開発した特注の中細麺は、新潟県西蒲原郡弥彦産の「ゆきちから」という小麦を使用。

低加水ながらも、もちもち感とコシが感じられました。
チャーシューに使用しているのは、新潟市豊栄にあるタケファームさんのブランドポーク「甘豚」。

ホロリと崩れるほど柔らかく、口の中でとろけるような甘い脂が美味しかったです。
こちらは「別盛特製皿(350円)」。

この日の内容はこちら。

●甘豚の肩ロース低温調理チャーシュー
●鶏もも肉の煮鶏
●岩のり
●味玉
●蓮根の含め煮

一つ一つの完成度が高く、そのまま食べても、ラーメンのトッピングとして味わっても美味しかったです。
内容は季節によって変わるそうなので、訪れる度に楽しめますね。

食べ終わった後の余韻まで楽しめるのが無化調ラーメンならでは。
お腹の重たさがなく、スッキリとした後味で美味しさの余韻が残りました。

ごちそうさまでした!
らーめん 鈴と凛

らーめん 鈴と凛

新潟県新潟市西蒲区巻甲2440-1
0256-72-2859
営業時間/11:00~15:00※スープがなくなり次第終了
定休日/水曜、第1・3火曜休

引き続き【後編】もぜひご覧ください!

新潟市内 淡麗系ラーメンのお店マップ【前編】

この記事を書いた人
エムコネ

富山県生まれ、新潟市在住のママライター。 グルメな夫、子鉄の長男、肉食の長女、リアクション芸人の私、の4人家族。 外食費と娯楽費が家計を圧迫していますが、おいしいモノとたのしいコトを求めて日々開拓中! 

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