「新潟県・庄内エリア アフターデスティネーションキャンペーン」
2020.10.1〜12.31新潟県・庄内エリアの観光情報は「にいがた観光ナビ」、「やまがた庄内観光サイト」をご覧ください。

特 集

庄内の精神文化が薫る食体験脈々と受け継がれてきた滋味あふれる食文化。

 庄内地方の南東に位置し、月山(がっさん)・羽黒山(はぐろさん)・湯殿山(ゆどのさん)からなる出羽三山は、東日本最大の山岳信仰の山です。古来より、人々のあつい崇敬を集め、修験道や密教の修行の場であり、参詣者の絶えない聖地でもあります。 この地で修行をする山伏たちが食べていたのが精進料理。起源は、自給自足だったという山伏の食事です。最初は採ったものを生のまま食べていましたが、美味しく食べる方法を探して調理法が増え、山に来た客人に振る舞うようになったものが現在の精進料理の原型だと言われています。精進料理の背景には、「庄内の豊かな自然」と「羽黒修験道の精神」が脈々と受け継がれているのです。
 庄内には、新潟湊のように北前船の寄港地として栄えた町・酒田があります。江戸時代、河村瑞賢によって北前航路が整備されたおかげで、有数の物流拠点となった酒田。ものの動きと共に、文化や芸術も伝播し、京文化の影響を受けた茶屋文化と料亭文化が発展しました。芸に磨きをかけた酒田舞娘は京や江戸にも知られた存在だったといいます。現在もお座敷文化を伝えています。
 母なる最上川が流れ、奥羽山脈や出羽山地が連なる自然の宝庫でもある庄内。清らかな水と、豊かな土壌、昼夜の寒暖差など変化に富んだ気象条件が、良質な農作物を育んでくれます。この地で長年栽培され、人々に親しまれてきた在来作物は、生きた文化財として地域独特の文化を継承する手助けをしてきました。今なお80品種を超える在来作物が受け継がれ、出羽三山の精進料理や、最近では酒田フレンチや鶴岡イタリアンに代表される庄内の新たな食シーンを牽引しています。

山形県鶴岡市・酒田市精神文化を訪ねて

羽黒山斎館 精進料理
元は華蔵院といい、宿老が住む寺だった建物。現在は、古来より出羽三山に伝わる山菜やきのこを使った精進料理をいただいたり、宿泊をすることができる施設となっている。
鶴岡市羽黒町手向字羽黒山
TEL 0235-62-2357
舞娘茶屋・雛蔵画廊 相馬樓(そうまろう)
江戸時代に賑わっていた料亭「相馬屋」を改装。構内は艶やかな赤の緋毛氈(ひもうせん)が敷かれた別世界。2階が酒田舞娘の踊りと食事を楽しめる宴舞場になっている。
酒田市日吉町1-2-20
TEL 0234-21-2310
アル・ケッチァーノ
庄内産食材の持ち味を最大限に生かした地産地消の料理が並ぶ、「食の都庄内」のシンボル的存在。オーナーシェフはローカル・ガストロノミーの立役者。
鶴岡市下山添一里塚83
TEL 0235-78-7230
出羽三山神社参拝
出羽三山の中で唯一、年中参拝できる神社。参道の入口・随神門をくぐると、そこはもう山の聖域。祓川(はらいがわ)や五重塔、2446段の石段を進むと身が清められていく。山頂にある「三神合祭殿」は日本最大の茅葺の建造物で、全国的にも珍しく一つ屋根の下で三社を祀っている。
鶴岡市羽黒町手向字手向7
TEL 0235-62-2355
寿司割烹 こい勢(こいせ)
県外からの常連客が多い酒田駅近くにある寿司割烹。旬の地魚を中心に、日本海の旬を握ってくれる。庄内浜でとれた新鮮な魚介を味わえる。
酒田市相生町1-3-25
TEL 0234-24-1741
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