日本海美食旅150年の時を超えて、いま、花開く
明治中期まで「表日本」と言えるほど発展していた日本海側。当時の物流の要は「北前船」でした。その一大寄港地であり、開港五港でもあった新潟湊は、大いに賑わい日本文化のるつぼと化していたのです。この地に残っていた日本の食文化は、新潟湊の開港から150年の時を経て、いま、花開きました。
新潟・古町には北前船の往来時から続く割烹や料亭が軒を連ね、花街の繁栄をいまに伝えています。鮭に財政を支えられていた村上では、鮭を愛する文化が根付き、100種以上の鮭料理が生まれました。伝統芸能が形を変えず残る佐渡は、島に育まれた食材を使った新たな食文化が芽生えています。そして、出羽三山の修験道を支えた精進料理や、庄内だけで作り続けられてきた在来作物を使った洋食の味わいが、庄内に息づく精神文化や洋食文化を伝えています。その他にも、各地で独自の発展を遂げた多彩な食文化があります。
ガストロノミーとは「美食学」を指す言葉。食を通じて地域を知り、歴史を紐解きながら食を味わう…地域の魅力を丸ごと味わえる新たな旅の視点です。新潟県・庄内エリアでも、積極的にガストロノミーに取り組む動きが各地で活発になっています。その取り組み内容と、ガストロノミーの視点から料理に向き合う店舗を、ピックアップしてご紹介します。
新潟LaboCuci(ラボクチ)
新潟各地で活躍しているシェフたちで結成されたチーム。料理研究会を開き情報交換や技術の研鑽に励んでいる。年に一度、架空のレストラン「LaNostraSfida」(僕たちの挑戦の意)を開くイベントを開催している。
IL RIPOSO
- 住宅街に佇む隠れ家的レストラン。北イタリアを中心としたイタリア地料理に現代的なアレンジを加えて提供してくれる。
- 三条市島田2-5-21
- TEL 0256-33-4411
割烹 渡辺
- 昭和四年、川魚専門店として創業。現在は新潟の魚介類を中心に、在来野菜、ジビエ等、四季を通じた新潟食材で仕立てた日本料理を提供する
- 新潟市西蒲区巻甲2612
- TEL 0256-72-2859
長岡長岡ガストロノミー研究会
越後・長岡の食文化に真摯に向き合い、「本物の美味しい」を伝え、新たな食文化の継承を目的に活動している。
uoni
- シェフを務めるのは創業140年の老舗割烹「魚仁」の6代目。長岡野菜や地元食材で作るシンプルなフレンチが人気。
- 長岡市渡里町2-9
- TEL 0258-32-1009
湯沢・魚沼雪国A級グルメ
雪国伝統の調理法を生かした本物の味や料理を「永久に残したい味」として認定し、認知拡大に取り組んでいる。
龍寿し
- 南魚沼の山の中で、こだわりの寿司を提供する隠れた名店。新潟の魚をはじめ、吟味した食材を寿司ネタに誂えてくれる。
- 南魚沼市大崎1838-1
- TEL 025-779-2169
庄内酒田フレンチ
鶴岡イタリアン
庄内地方で古くから栽培されてきた在来作物や庄内産の魚介を駆使して、この地ならではの西洋料理を提供している
アル・ケッチァーノ
- 生産者と二人三脚で庄内の食材の魅力を発信する、ローカル・ガストロノミーの立役者的レストラン。庄内ならではのイタリア料理をいただける。
- 鶴岡市下山添一里塚83
- TEL 0235-78-7230
初開催
NIIGATA プレミアム ダイニング~その日、そこにしかない至福のひととき~
新潟会場
- 日時:9月11日(水) 18:30~受付/19:00~食事
- 会場:北方文化博物館(新潟市江南区沢海2-15-25)
- 会費:25,000円
- 定員:30名
- 料理:LaboCuci ラボクチ(Il Laboratorio Di Cucina Niigata)
長岡会場
- 日時:9月28日(土) 12:00~受付/12:30~食事
- 会場:長谷川邸(長岡市塚野山773-1)
- 会費:15,000円
- 定員:30名
- 料理:長岡ガストロノミー研究会
燕会場
- 日時:10月14日(月・祝) 16:00~受付・タンブラー作り体験、18:00~食事
- 会場:燕市産業史料館(燕市大曲4330-1)
- 会費:15,000円
- 定員:40名
- 料理:Tsubame × ACTIONS(ツバメ クロス アクションズ)
お申し込み:FM PORT(https://www.fmport.com/)
お問い合わせ:新潟日報事業社 TEL 025-383-8025
新潟駅⇔新潟会場、長岡駅⇔長岡会場の専用送迎バスをご用意しております。詳しくはFMPORTホームページまたはチラシでご確認ください。