「新潟県・庄内エリア アフターデスティネーションキャンペーン」
2020.10.1〜12.31新潟県・庄内エリアの観光情報は「にいがた観光ナビ」、「やまがた庄内観光サイト」をご覧ください。

特 集

湊町で料亭料理に舌鼓海と港、豊かな水と大地が育んだ食文化。

 幕末に開港五港の一つに選ばれ、それ以前から北前船の主要な寄港地であった湊町・新潟。多いときは年間3500隻もの廻船が入港していたという新潟湊は、人やモノ、情報、各地の文化が交わる一大拠点。湊町は商人や湊で働く人たちで賑わい、新潟の地に繁栄をもたらしました。
 北前船で賑わう湊の背後には、広大な農地が広がっていました。そこには地主王国・新潟が形成されました。当時の商人や大地主の栄華に触れることのできる豪農・豪商の館が、今も数多く残っています。
 当時の新潟には、粋を凝らした料亭が軒を連ね、文人墨客、政財界の主役たちが日本中から集まっていました。お座敷に華を添える古町芸妓は、最盛期には400人を超え、後に京都・祗園、東京・新橋と並び称されるまでになりました。
 全国の文化が集まり、交差し、独自の食文化として昇華した料亭と古町芸妓。日本各地で時代の変化に伴いその多くが姿を消したなか、古町花街は伝統文化を今に伝えています。粋な「花柳界ことば」を聞きながら、柳の木が両側に茂る堀が流れていた頃の柳都・新潟に思いを馳せて、伝統の日本料理を味わってみてください。

新潟市湊町文化を訪ねて

鍋茶屋(なべぢゃや)
1846年創業。初代が考案したすっぽん鍋が店名の由来。二度の大火で全焼するも再建を遂げた老舗料亭。文人、政財界の著名人から愛されたもてなしと料理は今でも健在。
新潟市中央区東堀通8番町1420
TEL 025-222-6131
旧齋藤家別邸
新潟三大財閥に数えられた豪商・齋藤家が大正時代に建てた広大な別荘。古町芸妓のお座敷遊びを鑑賞できる「新潟花街茶屋」が不定期で開催されている。
新潟市中央区西大畑町576
TEL 025-210-8350
新潟市歴史博物館 みなとぴあ
明治から昭和の景観を再現した湊町新潟の情報発信拠点。本館では、新潟市の歴史をジオラマで分かりやすく紹介している。
新潟市中央区柳島町2-10
TEL 025-225-6111
北前船の時代館 新潟市文化財 旧小澤家住宅
江戸時代後期から活躍した豪商・小澤家の店舗兼住宅。典型的な新潟の町屋の屋敷構えがほぼそのまま残る、湊町として栄えた新潟を象徴する文化遺産。
新潟市中央区上大川前通12番町2733
TEL 025-222-0300
行形亭(いきなりや)と白壁通り
江戸元禄時代創業。店のシンボルは鶴と松。2000坪を超す庭園に趣の異なる離れ形式の座敷が11部屋点在し、ゆったりと食事を楽しめる。正面の白壁通りは当時の風情が香る石畳になっている。
新潟市中央区西大畑町573
TEL 025-223-1188

古町で小粋なまちあるき新潟市・古町

堀の名残を感じる
かつての水の都。
江戸時代の始め、新潟は今より海岸寄りに位置していました。しかし、地形の変化で湊が使いづらくなったため、中洲の島へと移転。それが現在の古町・本町界隈です。「通り」と「小路」が碁盤の目のようになっている新潟の町は、川と海からの荷物を運ぶための堀が巡らされ、水の都と呼ばれていました。現在は、歴史ある老舗店と新しいショップが混在する情緒ある町に。まち歩きを楽しんだ後は、老舗寿司店で日本海の地魚と地酒を召し上がれ。

レトロな沼垂で、まったり食べ歩き新潟市・沼垂

再興した商店街と発酵の香りただよう
かつての宿場町。
「沼垂(ぬったり)」は、西暦647年に作られた渟足柵(ぬたりのき)が語源とされている歴史ある町。古くから湊町として栄え、かつて町を流れていた栗ノ木川の両岸には味噌蔵や造り酒屋、醤油蔵など、最盛期には40軒余の蔵が軒を連ねる発酵の町でした。
旧「沼垂市場」だった通りは、若い店主たちによって多彩な店が立ち並ぶ商店街として再興し、若者が集まる注目スポットに。懐かしさの残る町並みを散策しながら、贅沢に寿司ランチはいかが。

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