カード片手に宝探し気分!黄金色に輝く絶景と出会う秋の棚田ドライブ/十日町市
2026 10.04
日本の原風景が広がる十日町市の棚田へ。美しい景観や地域ごとに異なる棚田の魅力を楽しみながら「棚田カード」を集めてきました。
- 古川綾子(綺麗道きれいどう)

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山と里がゆっくりと色づき、黄金色の稲穂がやさしく波打つ新潟の秋。
どこか懐かしい日本の原風景に出会いたくなりませんか?
そんな秋のドライブをさらに楽しくしてくれるのが、現地を訪れて集める「棚田カード」です。
ダムカードやマンホールカードのように、現地を訪れるともらえる特別なカード。
美しい棚田が点在する米どころ・十日町市でも配布されているんです。
実際に棚田を巡ってみると、写真だけでは決してわからない棚田のスケール感に圧倒されました。
さらに、「え、ここ進んで大丈夫!?」とハンドルを握る手に汗をかくような山道の先に、息をのむ絶景が待っていたのです。
大自然のハプニングやご当地ランチも交えながら、心に残る秋の十日町・棚田めぐりの一日をご紹介します!
まずは市役所へ!「棚田カード」を手に入れて出発
朝7時過ぎ、新潟市から車を走らせて十日町市街地へ向かいました。
高速を利用しておよそ2時間弱と、日帰りドライブにちょうどいい距離感。
まず向かったのは「十日町市役所」です。
十日町エリアの棚田カードは、市役所2階にある農林課・農地整備係の窓口で配布されています。(※平日のみの配布場所)
窓口へ行くと、早速カードを発見。
職員さんに声をかけ、受け取り用紙に簡単なアンケートを記入してからカードを受け取ります。
ここで手に入れたのは、枯木又と池谷・入山の2種類の棚田カード。
裏面には、それぞれの棚田の特徴や魅力が詳しく紹介されています。
「よし、この景色をこの目で確かめに行くぞ〜!」
棚田めぐりという小さな宝探しの始まりです。
【棚田カードの配布場所と時間】
「枯木又の棚田」「池谷・入山の棚田」のカードは、以下の窓口で配布されています。
(在庫がなくなり次第、配布終了。)
【十日町市総合観光案内所 Tocco-とっこ-】(十日町駅構内)
・住所:十日町市旭町251番地17
・電話番号:025-750-1277
・配布時間:9:00〜17:00(年末年始除く)
【十日町市役所(農林課 農地整備係)】
・配布時間:9:00〜17:00(土日祝、年末年始除く)
※土日祝は市役所が閉庁のため、駅構内の観光案内所Toccoへどうぞ。
十日町市役所(農林課 農地整備係)
住所:新潟県十日町市千歳町3丁目3番地
電話:025-757-9926
カード配布時間:9:00〜17:00(土日祝、年末年始除く)
駐車場:あり(無料)

棚田マップを発見!「枯木又の棚田」を歩いて見つけた秋景色
十日町市役所を出発し、東部の山間部へ向け車を走らせること約30分。
山あいにひっそりと佇む「枯木又(かれきまた)の棚田」を目指します。
この看板を左に曲がり、西枯木又方面へ。
集落に入ると「枯木又の棚田マップ」を発見!
マップによると、見どころの棚田は全部で3か所あるようです。
まずはマップのそばにある「枯木又の棚田①」へ向かってみたのですが、ここからは棚田全体を見渡すのは難しそう。
あぜ道に入って農家さんの迷惑になってはいけないので、道路から眺めるだけにしました。
取材日は9月10日。
稲穂はちょうど黄金色に色づいていました。
さらに先に進むと、見えてきたのが「枯木又の棚田②」という看板。
慌てて車を止め、見てみると視界がふわっと開けた場所がありました。
その眼下には棚田が一面に広がっています。
もっと近くまで見に行ってみたい。
ということで、さらに道を進み、車を安全な場所に止めてから徒歩で撮影スポットを探します。
坂を上った先にあった小道を進むと棚田が間近に見られるスポットを発見。
カードと全く同じアングル…とはいかなかったけれど、棚田の雄大さを肌で感じられて大満足です。
手に入れたカードと一緒にパシャリ。
枯木又の棚田
住所:十日町市中条丁
駐車場:なし
※周辺での駐車の際は、農作業や通行の妨げにならないようご注意ください。
トイレ:なし
※集落内や道中は道幅が狭い場所があるため、運転にはご注意ください。

日本の原風景に出会う「池谷・入山の棚田」
続いて向かったのは、「池谷・入山(いけたに・いりやま)の棚田」です。
「池谷・入山の棚田」はGoogleマップでは出てこないため、「池谷ライスセンター」を目指して向かうことに。
案内に従って進むと県道214号線に入り、途中からかなり狭い山道に。
「対向車が来たらどうしよう!」と慎重にハンドルを握ります。
すると、前方の道路脇で灰色の生き物がモゾモゾ動いているのを発見。
「ひぃっ、まさか熊!?」
心臓が止まるかと思った次の瞬間、ぴょんっ!と軽やかに道路を横切っていったのは…
なんと、野生のカモシカでした!
カメラを構える暇もなく森へ消えていきましたが、「あぁ〜!写真に収めたかった〜!」と悔しがりつつも、大自然のハプニングに思わず笑顔になりました。
(とはいえ本当に道幅が狭いので、運転に自信のない方は無理のないルートをおすすめします!)
その後、棚田方面へ向かったものの、案内看板がありません。
「こっちで合ってるのかな…?」とドキドキしながら進みます。
「池谷ライスセンター」を目印に現地を探し、少し歩いてみると視界の先にパッと美しい景色が現れました。
山あいに寄り添う家々と、それらを優しく包み込む棚田が広がっています。
どこか懐かしくて、胸がじんわり温かくなるような日本の原風景。
カードに載っている場所とは少し違うようですが、記念にパシャリ。
目的のスポットを探してうろうろ迷ったりしながらも、その道中にはあちこちに美しい棚田がぽつぽつと顔を出してくれました。
景色を探しながら走る時間そのものが、十日町ドライブのご馳走です。
池谷・入山の棚田
住所:十日町市中条庚
駐車場:なし
※周辺での駐車の際は、農作業や通行の妨げにならないようご注意ください。
トイレ:なし
※県道214号線など一部すれ違いが難しい細い道があるため、無理のないルートでお出かけください。

名物へぎそばだけじゃない!「妻有ポーク」を味わうクロステン
棚田をめぐり、お腹もペコペコ。
ということで市街地へ戻り、「道の駅 クロステン十日町」へ向かいます。
お目当ては、館内にある人気のお食事処「つまり食堂」です。
外の入口の他、館内からも直接入れます。
広々とした店内。
土日は行列もできるんだとか。
「十日町に来たら、やっぱりへぎそばですよね!」とお伝えしたいところなのですが、実は私、そばアレルギーでして。
そんな私が選んだのが、地元名産・妻有ポークを使った「とんかつ定食」です。
とんかつ定食(1,400円税込)
運ばれてきたとんかつを見て、思わず目が輝きました。
見てください、このしっかりとした厚み!
箸で持ち上げて頬張ると、衣がザクザクッと心地よい音を立てます。
分厚いのに柔らかい。
噛むたびにお肉の甘い脂と旨みがジュワ〜ッと広がります。
そして、何より感動したのが、地元のお米を使ったツヤッツヤのごはんです!
ふっくら炊き上がったごはんは一粒一粒が立っていて、噛むほどに優しい甘みが広がります。
「お米が美味しいって幸せ」としみじみ。
へぎそばはもちろん、かつ丼とそばを両方味わえるセットも人気だそうですよ。
さて、お腹いっぱいになった後は、広々としたおみやげ館を物色。
新米の季節を前にしたお米をはじめ、名物のへぎそば、種類豊富な地酒、さらにはユニークな縄文グッズまでずらりと並んでいました。
見上げると、天井からはギネス記録に認定された大きな「幸せを呼ぶ傘つるし雛」が飾られています。
十日町は昔から着物の産地として栄えた街です。
「クロステン」という名前にも、地域の歴史や想いが込められていました。
「クロス」には、人が行き交う「交差(cross)」と、着物の街ならではの「布(cloth)」。
そして「テン」はもちろん、十日町の「十」。
さらに、設立時には十日町と周辺9市町村の産業や観光を広くカバーし、振興していくという意味も込められたのだそうです。
建物の外壁をよーく見てみると、レンガ風のタイルにかすり模様がうっすらと描かれていました。
矢印のところの模様が見えますか?
こんなところにも十日町の織物の歴史が息づいているんですね。
隣には「越後妻有里山現代美術館 MonET」や温泉施設「明石の湯」もあり、アートや文化に触れられるスポットも集まっています。
道の駅 クロステン十日町
住所:新潟県十日町市本町六の1丁目71-26
電話:025-757-2323
営業時間:9:00〜18:00(11~3月は17:30まで)
定休日:毎月第2水曜
駐車場:あり(無料)
【つまり食堂】
電話:025-755-5020
営業時間:11:00〜16:00(お食事は15:00まで)
定休日:毎週水曜日

息をのむ圧倒的スケール!黄金色に輝く「星峠の棚田」
お腹も心も満たされたところで、午後のドライブへ出発します。
向かったのは、今回の棚田カードの対象外ではあるものの、十日町を代表する名所「星峠(ほしとうげ)の棚田」です。
車を走らせること約40分。
道路沿いの看板に沿って進むと、整備された展望スペースに到着しました。
眼下に広がる景色を目にした瞬間…。
「…すごい。」
思わず息をのんでしまうほどの大パノラマ。
山の斜面に連なる田んぼが、秋風に揺れて黄金色に輝いています。
春先と晩秋に出会える「水鏡」、初夏のみずみずしい緑、そして実りの秋の黄金色。
季節ごとにまるで違う表情を見せてくれるのが棚田の魅力なんでしょうね。
また別の季節にも訪れてみたい絶景でした。
松之山支所でカードをGET!個性豊かな2つの棚田へ
ここからは松之山地域の棚田カードを集めるため、「十日町市役所 松之山支所」へ向かいます。星峠から車で約20分です。
地域振興課の窓口で職員さんに声をかけ、松之山エリアの棚田カード(留守原の棚田・狐塚の棚田の2種類)をいただきました!
支所のすぐ隣にある「松之山保健センター」1階には公衆トイレがあります。
山あいの棚田にはトイレがないところも多いので、ここで済ませておくと安心です。
【棚田カード(松之山エリア)の配布場所と時間】
「留守原の棚田」「狐塚の棚田」のカードは、以下の窓口で配布されています。
(在庫がなくなり次第、配布終了)
【十日町市役所 松之山支所(地域振興課)】※ 平日のみ
・配布時間:9:00〜17:00(土日祝、年末年始除く)
十日町市役所 松之山支所(地域振興課)
住所:新潟県十日町市松之山1597番地2
電話:025-596-3134
カード配布時間:9:00〜17:00(土日祝、年末年始除く)
駐車場:あり(無料)

ぽつんと佇む茅葺き小屋が絵になる「留守原の棚田」
次は「留守原(るすばら)の棚田」へ向かいます。
松之山支所から車で約20分。
ここもあまり道が広くないのでドキドキしながら進みます。
道路沿いに専用駐車場が見えたときはほっと一安心。
車を止めて、駐車場を背に右手に100メートルほど歩くと・・・。
「あ!カードの写真と同じ景色だ!」
斜面に広がる棚田の一角に、ぽつんと佇む茅葺き屋根の小さな小屋が見えました。
山々の濃い緑と稲穂の黄色のコントラストが本当に美しい!
自然の地形に沿って一枚一枚ちがうカーブを描く田んぼ。
まさに自然と人の手が生み出した芸術作品だと感じました。
それではカードと一緒にパシャリ。
留守原の棚田
住所:十日町市松之山天水島
駐車場:あり(無料)
トイレ:なし
※冬季や大雨時は通行止めとなります。

「え、ここ上るの!?」ドキドキの先に出会えた「狐塚の棚田」
最後に向かったのは「狐塚(きつねづか)の棚田」です。
留守原の棚田から車で約20分。
松之山温泉スキー場の脇から山道を上っていくのですが…
「えっ…。ここ、本当に車で上っていいの!?」と思わず声が出るような細い道でした。
対向車が来ないことを祈りながら、ゆっくり慎重に上っていきます。
山道を上った先で車を止め、眼下を見下ろしてみると・・・
「わぁ!はるばる上ってきた甲斐があった!」
山間の斜面に、幾重にも連なる棚田。
思わず息をのむような美しい光景が眼下に広がっていました。
これで今回の棚田カード巡りの旅もおしまいです。
最後にパシャリ。
狐塚の棚田
住所:十日町市松之山天水越
駐車場:なし
※周辺での駐車の際は、農作業や通行の妨げにならないようご注意ください。
トイレ:なし
※山道は道幅が狭く急な坂道が続くため、対向車や運転に十分ご注意ください。

棚田めぐりの前に!知っておきたい5つの約束
美しい棚田は農家さんが大切に守り、農作業を続けている場所です。
みんなが気持ちよく楽しむためのポイントをまとめました。
・あぜ道や田んぼには絶対に入らない
あぜを傷める原因になるため、三脚を使う場合も含め、撮影や鑑賞は必ず道路や展望スペースから。
・農作業や車の通行を最優先に
稲刈り期は農耕車が行き交います。長時間の駐車は避け、農作業や通行の妨げにならないようにしましょう。
・トイレは事前に済ませておく
棚田にはお手洗いがないところも多いです。市役所や道の駅クロステンなどで済ませてから山へ向かうと安心です。
・スマホの圏外対策をしておく
山間部は電波が届きにくい場所があります。市街地にいるうちにルートを確認しておくのが安心です。
・ゴミはすべて持ち帰る
美しい里山の風景を守るための基本マナーです。
美しい棚田は「人が手をかけ続けている証」
正直なところ、ここまで細い山道を運転するというのはドキドキの連続でした。
でも、しっとりとした夕暮れの空気に包まれながら、急な斜面に広がる田んぼを見つめていると、なんだか胸がじーんとしてきたんです。
棚田は、誰かが必ず手をかけている場所。
誰かが草を刈り、水を守り、泥を整え、お米を育てている。
棚田はただの景色ではなく、人がこの厳しい雪国の自然とともに生きてきた「営みの証」そのものなんだと実感しました。
観光で訪れる私たちは、地元の方々が代々大切に守ってきた仕事場に少しだけお邪魔して見せてもらっている立場です。
だからこそ、農作業や生活の邪魔にならないよう、マナーを守ってそっと見学させてもらうことが何より大切だと感じました。
人の手と厳しい自然が織りなす、この季節だけの黄金色の絶景。
カード集めのワクワク感とともに、ぜひ秋の十日町・棚田ドライブへ出かけてみてくださいね。
この記事を書いた人
古川綾子(綺麗道きれいどう)
新潟市秋葉区在住。普段は薬膳・畑の野菜・食を愉しみながらカラダを調えることに情熱を燃やしています。
ブログ: https://note.com/ayafull























































