日本のワインぶどうの父「川上善兵衛」が開いた「岩の原葡萄園」/上越市
2026 10.30
味わい、学べる、体験型のワイナリー
日本酒の酒蔵数が日本一、クラフトビール発祥の地でもある新潟県。
そして、今や世界中で愛されているワインぶどうの品種「マスカット・ベーリーA」が最初に誕生したのも新潟県です。
- にいがた県内専門バスガイド なぐも 友美

- index_1_0___254.html
岩の原葡萄園の園内は、醸造所、熟成蔵、資料館、レストラン、直売所に分かれ、目の前には山の傾斜を利用したぶどう畑がひろがっています。
歴史的な建物も残され、自然の中で静か、じっくり見学したくなる体験型のワイナリーです。
本当に空気が気持ちいい!
豪雪の地でワイン造りに人生を賭けた創業者「川上善兵衛」
川上善兵衛資料室では、善兵衛が取り組んだ研究やワイン造りの歴史を学ぶことができます。
ここ旧北方村の大地主、川上家の長男として、1868年(明治元年)に生まれた善兵衛。
この村では、村人のほとんどが米作りに取り組んでいましたが、豪雪地の雪解け水で大小河川がたびたび氾濫し、3年に1度しかまともに収穫ができず「三年一作」と言われ、人々を悩ませてきました。
そこで善兵衛は、荒れた土地でも栽培ができるぶどうなら、田畑をつぶさずに新たな産業につながると考えました。
こうして、1890年(明治23年)岩の原葡萄園を開園しました。
血のにじむような努力と失敗の連続
善兵衛は海外から取り寄せた苗木を栽培しますが、うまく育たず、品種改良を重ねて誕生したのが、日本初の国産ワインぶどう品種「マスカット・ベーリーA」。
品種交配を重ねた回数は、なんと1万311回!
現在では、全国各地で栽培される日本ワインの主力品種「マスカット・ベーリーA」は、こうして誕生しました。
資料室に立ち寄ってから、ぶどう畑を見学すると川上善兵衛の想いが伝わってきます。
日本最古のワイン蔵
第一号石蔵は、1895年(明治28年)建造で、現存するワイン蔵では日本最古。国の登録有形文化財です。
岩の原葡萄園のスタッフさんが、葡萄園の歴史やワイン造りへのこだわりを案内してくれます。
※20歳以上の方が対象
※個人、団体可能(事前予約制・無料)
冷却設備のない約100年前から、熟成温度のコントロールの為に雪を利用していたというお話を伺いました。
ワインショップ(直売所)
ワインショップでは、数多くのワインを試飲できます。
甘口ワインから、定番のワイン、コンクール受賞ワインなど、こだわりの詰まったワインをお楽しみいただけます。
※20歳未満の方およびドライバーの方は試飲できません。
岩の原葡萄園で造られたすべてのワインを購入することができます。
ぶどうジュース(ノンアルコール)もあります。
試飲で使われているオリジナルロゴ入りワイングラスを購入しました。
自宅で気軽にワインを楽しむ際のお土産として、旅の記念になりました。
ワイナリーレストラン「金石の音」(きんせきのね)
お食事とワインを味わえるペアリングコースをいただきました。
前菜に合わせるのは、スパークリングワイン。
実は、白ワインが人気!
「マスカット・ベーリーA」発祥の地なので、赤ワインのイメージが強いのですが、実は、白ワインも人気です。
こちらも、川上善兵衛が生み出したぶどう品種「ローズ・シオター」を100%使用した白ワイン。
ふくよかで上品、それでいて飲み飽きしないドライな飲み口で、私は最も気に入りました。
メインは、新潟県産のお肉と雪室熟成野菜。ぶどうの枝を燃やしスモーキーに仕上げた一皿は、見た目の美しさはもちろん、丁寧に手作りされていて、とてもおいしかったです。
ぶどうの枝で香り付けとは、まさにワイナリーでしか味わえない贅沢でした。
※メニューは、季節によって変更になる場合があります。
日本最古のワイン蔵とおいしいお食事。そして何と言っても、村の人たちのことを思い続けた川上善兵衛の苦労の歩みを学んで、岩の原葡萄園を味わいつくしました。
ゆっくり、じっくり過ごしたくなるワイナリーへ、ぜひ、お出かけください。
岩の原葡萄園
住所:新潟県上越市北方1223
TEL:025-528-4002
開園時間:9:30〜16:30 ※ご見学・ご試飲の受付は16:00まで
定休日:1〜2月の日曜日、年末年始、3月の特定日
詳しくはお問い合わせください。

交通アクセス
この記事を書いた人
にいがた県内専門バスガイド なぐも 友美
「縄文イラスト作家」コロナ渦をきっかけに火焔型土器のイラストをデザインし商品化。
趣味は、新潟地酒を飲むこと・博物館と温泉めぐり。






























