ホタルをかたどった岡鶴堂菓子舗の「ほたる焼き」でホッコリ/長岡市

2026 03.14

ホタルの里として知られる長岡市越路地域で見つけたのは、思わず笑顔になる愛らしい「ほたる焼き」。地域への想いが詰まった看板菓子の誕生秘話とおいしさに触れてきました。

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和田明子
和田明子
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ホタルをかたどった岡鶴堂菓子舗の「ほたる焼き」でホッコリ/長岡市

ホタルの里づくりを推進する長岡市越路地域にある菓子店「岡鶴堂(こうかくどう)菓子舗」。そこには「ほたる焼き」という何とも愛らしいお菓子があるのです。

菓子職人歴50年以上という店主の吉岡和男さんが考案したものですが、その看板商品の誕生にはどのような物語があったのか、聞いてきました。

縁起の良い「鶴」を用いた店名

お店の創業は1967年。修業時代に知り合ったお坊さんに、独立する旨を伝えて店名を考えてほしいとお願いしたところ「名字の『岡』に、縁起の良い『鶴』を組み合わせた岡鶴堂という名前をいただいた」そうです。
昭和の頃は親戚付き合いや近所付き合いも濃く、冠婚葬祭や法事などの引き出物製造で大忙し。和菓子職人として腕をふるいながら、手軽に食べられるものとして、当時販売していたのが大判焼きでした(現在は販売終了)。それをベースに開発したのが、店の看板商品として人気のほたる焼き(180円・以下全て税込)です。
※9月下旬から翌年5月上旬までの期間限定販売

自然保護活動がきっかけで誕生

名物誕生のきっかけは、越路町(現長岡市)で始まったホタルの保護活動でした。越路に蔵を構える朝日酒造が、1984年に自然保護活動としてホタルの飼育観察を始め、2年後に越路町ホタルの会が発足。それが地域に波及し、集落ごとに6つのホタルの会が誕生。吉岡さんは「沢下条ホタルの会」の会長として長年活動を支えてきました。数年前に会長職はバトンタッチしましたが、今でも草刈りや定点観測など、保護活動に参加しています。
活動を通して、地域の宝であるホタルをより多くの人たちに伝えたいと考えた吉岡さん。思い付いたのはホタルをモチーフにしたお菓子を作ることでした。可愛らしい形にするにはどうしたら良いか、試行錯誤しながら今の形にたどり着きました。
2011年の販売開始から大人気で、今では店の看板商品としてすっかり定着しています。
ふっくらと焼き上がったほたる焼きを、ずらり並べて撮影!ニッコリと微笑むほたるが羽根を広げて飛んでいる様子が、うまく表現されていて愛らしいですね。こちら表だけでなく、裏もしっかり作り込まれているので食べる際はそちらにもぜひ注目を。
ホタルと言えば、闇夜を彩るほのかな光が特徴ですが、体の色が濃い部分にはあんこが、発光するお尻の部分にはカスタードクリームが入っており、1つで2種類の味が楽しめるお得な商品なのです。
あんこの原料の小豆は、北海道産の豊祝(ほうしゅく)を使用。高級菓子には大納言小豆を使うことが多いようですが、吉岡さんいわく「大納言は味は良いが皮が硬め」なのだとか。豊祝は大納言に負けないくらい美味で、かつ皮が柔らかくて食べやすく、さらに香りも良いそうです。「うちの子はあんこが苦手なのに、ほたる焼きだけは食べられるんです」と買っていく親子もいるのだとか。

コーヒーと薪ストーブでほっこりあったか

店内には薪ストーブがあります。外は雪景色でも、店内はほっこりあったか。
ストーブ前にベンチもあって、こんなところでゆっくりコーヒーやお茶を楽しみたくなりますよね。
岡鶴堂菓子舗にはカウンター席のイートインコーナーもあります。そこで焼きたてのほたる焼きと一緒にコーヒー(写真はベーシックローストコーヒー200円)をいただくことも出来ますよ。鉄板が温まっていれば、注文してから10分ほどで焼き上がります。
ほたる焼きは予約も受け付けています。手土産として、遠方の知人を訪ねる際にまとめ買いする人もいるそうです。生地には、通常の大判焼き生地の4倍もの卵を入れているため、冷えてもふわふわの食感が保たれます。ちなみに売り上げの一部はほたるの保護活動資金として寄付しているそうです。

岩塚製菓直売店ならではのせんべいがずらり

ほたる焼きとコーヒーを味わった後は、お買い物を楽しみましょう。実は岡鶴堂菓子舗の向かいには岩塚製菓の沢下条工場があるのです。そのご縁もあって、お店は岩塚製菓の直売所を兼ねています。
こちらはお得な詰め合わせセット。人気のおせんべいが5袋入って1,100円です。
直売店でしか買えない「工場直送のワケあり商品」もずらり。割れや欠けがありますが、味に遜色は全くありません。岩塚製菓の高級ブランド「瑞花」のワケありせんべいも、時々入荷するそうです。訪ねたときには、生地にマカダミアナッツを練り込んだ「ナッツおかき」(420円)がありましたよ!

手作りパンもお薦め

もうひとつのおすすめが手作りパンです。手掛けているのは店主の娘の吉岡優さん。
素材にこだわっており、あんぱん(150円)の小豆は北海道産、砂糖は純度が高く高品質な白双糖とこだわりの一品です。他にも、ほたる焼きと同じカスタードクリームを使ったクリームパン(150円)、耳までふわふわに柔らかい食パン(1斤275円)などが並びます。こちらも合わせてぜひ!

岡鶴堂菓子舗

住所:長岡市沢下条甲488-2
TEL:0258-92-4963
営業時間:9:00〜18:00(土日祝は17時まで)
定休日:水曜日

この記事を書いた人

和田明子

長岡市のリバティデザインスタジオで、夫とともにグラフィックデザインやコンテンツ制作を行う。アート、映画、文学、建築、カフェ巡り、旅行、可愛いものが大好き。ウェブマガジン「WebSkip(https://webskip.net/)」も細々と更新中。
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