ガストロノミーアワード受賞者
Gastronomy Award Winners
Gastronomy Award Winners
【審査員コメント】大沢峠の清流の傍ら、鯉料理の伝統を守り続ける老舗。泥抜きを徹底し、清らかな湧き水で磨かれた鯉は、臭みなど微塵もなく、気品ある旨味が際立つ。名物の「あらい」や「鯉こく」は、歴史を感じさせる深みのある味わい。豊かな自然に囲まれた静寂な環境で、新潟の食文化の層の厚さを改めて実感できる稀有な店である。

【審査員コメント】長岡市出身の磯部冬人シェフの美学が隅々まで貫かれた、気鋭のガストロノミー・レストラン。食材が持つ旨味や香り、食感を多角的に捉え、一皿の中で立体的かつ緻密に構成する。特にアワビのパイ包みの完成度は圧巻で、素材のポテンシャルを何倍にも引き立てる。空間も料理の美しさを際立たせ、刺激に満ちた食体験を約束してくれる。



【審査員コメント】妙高市に構える洗練された割烹。西脇幸喜料理長は、伝統的な日本料理の技法をベースにしつつ、独自のセンスで現代的なエッセンスを随所に加味する。地産の食材を豊富に使った目にも鮮やかな八寸、出汁の深みが際立つ椀物、〆のご飯まで、隙のない献立は、至福の時間を約束する。

【審査員コメント】糸魚川市に佇む、大人のための割烹。斉藤昌彦料理長の丁寧な仕事が施された料理は、素材の持ち味を濁らせない味わいが特徴的。日本海の荒波が育んだ鮮魚や旬菜を、肩肘張らない日本料理へと仕立てる。日本酒のセレクトも秀逸で、じっくりと腰を据えて糸魚川の豊かさを堪能できる。

【審査員コメント】十日町市で、実直に鮨の道を追求し続ける職人の店。豪雪地帯ならではの良質な水と米、そして厳選された魚介が、主人の確かな技で一貫の芸術へと変わる。その誠実な仕事ぶりが評判を呼び、遠方からも美食家たちが訪れる。地域の誇りを一貫に込めた、信頼の厚い名店である。

【審査員コメント】魚沼「ごっつぉ(ご馳走)」を再定義する美食処。地元の山菜、発酵食品、そして南魚沼産コシヒカリを主役に据えた、滋味豊かな料理が並ぶ。雪国特有の知恵を、洗練されたプレゼンテーションで現代に繋ぐ。ひとたび扉を開けば、この土地の魂に触れるような感動が待っている

【審査員コメント】新発田駅前の、若き長嶋拓実料理長が牽引する蕎麦割烹。2025年から「蕎麦」を軸に据えたスタイルへと舵を切り、日本料理の繊細さと蕎麦の力強さを融合させたコースを展開する。若い感性と伝統が混ざり合う挑戦的な料理の数々。新発田の新たな食の可能性を切り拓く注目の店だ。

【審査員コメント】畠山正義料理長の研ぎ澄まされた感性が躍動する、新潟を代表する鮨処の一つ。江戸前の伝統を軸にしつつ、地産の食材に魔法をかけるような仕事ぶりは圧巻。新潟では珍しい赤酢のシャリを用い、ネタとバランスも実に見事。緊張感よりも心地良さに満ちる晴れやかな空間で、最高の鮨体験を堪能できる店である。

【審査員コメント】最高級の鴨肉を、客自身が焼き上げるスタイルで知られる名店。供される鴨は、県外の著名なレストランにも卸されるほどの極上のクオリティを誇る。脂の甘みと身の力強い旨味は、一度味わえば忘れられない。素材への圧倒的なこだわりと、焼きの楽しさが融合した、唯一無二の食体験。

【審査員コメント】東京の名店から暖簾分けされた焼き鳥店。独自のルートで仕入れる希少な鶏を、部位ごとに最適な調理法で提供する。串の美味しさだけでなく、その洗練された空間と流れるようなコース構成で、焼き鳥の新しい地平を見せてくれる。若いスタッフたちの活気溢れる雰囲気もごちそうだ。

【審査員コメント】新潟駅前に店を構える和食店。佐渡島の「ホテル浦島」で料理長を務めた阿部広料理長が、その卓越した技術と経験を惜しみなく披露する。佐渡から届く一級品の魚介を主役に、素材の鮮度を活かした力強い料理が並ぶ。新潟駅前にいながら、島の豊かな恵みと一流の技に出会える。

【審査員コメント】新潟の鮨を語る上で外せない実力店。県外からのゲストも多く、誰もが満足する「新潟の旬」を安定して提供。のどぐろや南蛮海老といった地物の質は折り紙付きだ。活気ある雰囲気の中で熟練の職人たちが握る確かな一貫。新潟の食の豊かさを真っ直ぐ楽しめる安心感がある。

【審査員コメント】厳選された部位ごとに最適な火入れを施し、炭火の香りを纏わせる山本克紀料理長の技術は一級品。串焼きだけでなく、季節の野菜料理や一品物も充実しており、アラカルトでもコースでも新潟焼き鳥のレベルの高さを存分に感じられる。魂と感性が込められた大ぶりの串は必食だ。

【審査員コメント】長岡市にある、日本料理の感性を活かした蕎麦の名店。高橋哲哉料理長が打つ外一の蕎麦は香りが高く、喉越しも秀逸。蕎麦だけでなく、地産地消を軸にした一品料理や会席の完成度も極めて高い。料理と蕎麦、どちらもが主役を張れる構成であり、食の愉しみが重層的に折り重なる、まさに長岡の地域を代表する一軒である。



【審査員コメント】岩室エリアの静謐な環境の中で、伝統的な日本料理を提供する。店主が自ら市場で選び抜いた極上の魚介を、磨き抜かれた技で調理。季節感を大切にした盛り付けは美しく、日本の美意識を再認識させてくれる。岩室温泉の情緒と共に、新潟の地酒と旬の味覚をゆっくりと楽しめる一軒。

【審査員コメント】全国区の料理コンクールでも輝かしい実績を残し注目される須藤良隆シェフが手掛ける佐渡島のフレンチダイニング。島の漁師や生産者と強固な絆を築き、佐渡のテロワールを極限まで追求した料理を展開する。盛り付けから味わいの構築まで、フランス料理の基礎を踏まえた技術の高さは折り紙付き。素材を多角的に解釈する構成力は圧巻の一言。




















