胎内の波石郡

たいないのなみいしぐん

胎内市を含むこの地帯一帯は、少なくともジュラ紀前期(約2億年前~1.75億年前)にはまだ海でした。
当時のユーラシア大陸と太平洋の間に出来た海溝の堆積物と、南からプレートに乗って移動してきた海洋底の堆積物や枕状溶岩から大地の基盤が作られました。
これらの堆積物がプレートの押す力で変形(褶曲)したり、ブロック(オリストリス)化しながら混ざり合って、形成された石が波石になります。

波石は、チャートと呼ばれる岩石の層(厚さ10~20cm)と泥岩と呼ばれる岩石の層(5~10cm)が互層からなり、それらが褶曲して美しい波模様をなしています。
中でも夏井の大波石は、幅8m、高さ5m、奥行き10m、周囲は30mもあり(大人が手をつないで20人くらい)、波石の中でも最も大きなものです。
波石のきれいな褶曲構造は、プレートのダイナミックな力によって作られる代表的な構造といえます。

また、胎内平やロイヤル胎内パークホテル、黒川地区公民館入り口など波石を見られる場所が胎内市に多くあります。

基本情報

住所新潟県胎内市夏井