新潟の三大凧合戦!白根、三条、今町・中之島で熱い競演!!

2024.05.08

新潟県には、白根大凧合戦 (新潟市)、三条凧合戦 (三条市) 、 今町・ 中之島大凧合戦 (見附市、長岡市) の三大凧合戦があり、「越後の凧合戦習俗」として新潟県無形民俗文化財に指定されています。
相手の凧糸を切りあう空中戦は迫力満点!鮮やかな武者絵の描かれた大凧が、意気あふれる掛け声と共に空に舞います。伝統の大凧合戦に足を運んでみてはいかがでしょうか。

白根大凧合戦/新潟市

畳24畳分の大凧を揚げ、空中で絡ませ川に落とし、相手の凧綱が切れるまで引き合う勇壮な世界最大スケールの大凧合戦です。300年もの歴史を誇り、大凧は各組ごとに昔から伝えられた絵柄を継承しています。期間中は、約300枚もの大凧が合戦に使用されます。

期間:2024年6月6日(木)~6月10日(月)
凧合戦の由来

凧合戦の由来

江戸時代の中頃、白根町の人が中ノ口川の堤防の改修工事の完成を祝って藩主から送られた凧を揚げたところ、対岸の西白根に落ち、家や農作物を荒らしました。これを怒った西白根の人が対抗して凧を揚げて、白根側にたたきつけたことから凧合戦が始まったと伝えられています。このため、凧が相手側に向かって揚がる様に工夫して作っており、更に改良を加え現在に至っています。

三条凧合戦/三条市

三条凧合戦は、読み方が独特で「さんじょういかがっせん」と読みます。鮮やかな武者絵の描かれた畳2畳半ほどの大きな六角凧が、初夏の大空に空中絵巻を繰り広げ、相手の凧糸を切りあう空中戦は迫力満点。大会当日は、多くの家族連れなどで賑わいます。

期間:2024年6月1日(土)~6月2日(日)
凧合戦の由来

凧合戦の由来

江戸時代(1649年)に陣屋が設けられたところから始まります。陣屋は端午の節句に藩主が名君である事を祝して、四角凧いかを揚げました。村上藩陣屋の役人の子供たちに町人の子供たちが挑戦して凧を揚げたのが凧合戦のはじまりとされています。町人の子供たちが小さい凧勝つために工夫した結果、六角に変わり、細糸で太糸を切る技術が産まれました。

見附今町・長岡中之島大凧合戦/見附市・長岡市

「百枚張り」と呼ばれる六角凧(畳約8枚分)が意気あふれる掛け声と共に空に舞う伝統の大凧合戦。360年以上の歴史を持ち、長岡市の中之島大橋の下流、刈谷田川堤防上で中之島地区と対岸の見附市今町地区との間で行われます。畳約8枚分の大凧が空を舞う姿を見に多くに人が集まります。

期間:2024年6月1日(土)~6月3日(月)
凧合戦の由来

凧合戦の由来

起源について詳しい文献は残っていませんが、今から300年以上も前に信濃(現在の長野県)の紙商人が、たまたま端午の節句に今町へ立ち寄った際、刈谷田川堤防上で大凧を作り、打ち上げたのが始まりと言われています。明治時代初期には、初代新潟県知事も見物に訪れており、大小の凧が維新開花の大空で豪壮な凧合戦を展開していました。