白身魚の王様「のどぐろ」を食べに新潟へ行こう

2018.08.13

とにかく、新潟の魚は旨い!360度をぐるりと海に囲まれた日本列島には新鮮な魚が水揚げされる漁港が多くありますが、どのエリアと比べても新潟の魚の旨さは群を抜いています。新潟は「白身の国」と呼ばれるほど、白身魚の種類が豊富なエリア。佐渡島の恵まれた自然環境、そして沖合で交差する暖流と寒流によって、マダイ・本マグロ・寒ブリといった旨い魚が育っていきます。

今回はその中でも「白身のトロ」と呼ばれる日本海の高級魚、「のどぐろ(アカムツ)」を紹介します。「この一匹、この一切れを食べるために新潟へ行こう!」と思えるほど、魅力たっぷりの魚ですよ。

「のどぐろ」ってどんな魚?

  • のどぐろ

のどぐろはスズキの仲間。「身は赤く、喉の奥は黒い」ことから、アカムツ・のどぐろと呼ばれています。白身魚でありながら、脂肪量が多く旨みがたっぷり。ここ数年、新潟を代表する魚として知名度がぐんぐん上がっています。

新潟県沖で水揚げされるのどぐろは、他と比べて脂肪量が2倍以上なのだとか。旨味が凝縮されたこの脂肪を軽く炙った、寿司や塩焼きが人気です。

ピアBandai 万代島鮮魚センターの「のどぐろ浜焼き」

  • ピアBandai 万代島鮮魚センター

最初に紹介するのは、「浜焼き」が名物のピアBandai 万代島鮮魚センター。新潟駅から約2km、朱鷺メッセの向かい側にある新潟県内最大級の魚市場では、新潟港で水揚げされた新鮮な魚介類を販売しています。
  • 浜焼き

週末限定で提供される「のどぐろ浜焼き」(1,000円)は、必ず食べたいメニュー。
炭火でじっくりと焼かれた新鮮な魚のなかでも、のどぐろは他とは違う存在感をはなっています。
  • 浜焼き

背中からガブリとひと口食べれば、骨からふんわり離れる白身と旨味あふれる脂に、思わず「うまい!」と声が。
  • BBQ

施設内のピアプラザでは、お店で買った商品をその場で焼いて食べることができるBBQプランも、季節限定で受け付けています。貸し出しBBQセット(有料)には、グリル、炭、調味料、食器、トングが付いているので、手ぶらでBBQを楽しむことができると好評です。

季節によってはマグロの解体ショーなどのイベントも開催されているので、公式サイトをチェックしてみて。

店名:ピアBandai 万代島鮮魚センター
住所:〒950-0078 新潟県新潟市中央区万代島2番地10
アクセス:JR新潟駅万代口から徒歩で約15分/朱鷺メッセから徒歩で約10分/北陸自動車道新潟西ICから車で約20分
電話:025-256-8555
駐車場:141台 
時間:9:00~21:00
定休日:年末年始

大行列!回転寿司でコスパ良く楽しもう「廻転寿司 佐渡 弁慶」

  • 行列

浜焼きを食べたら、次はのどぐろ寿司をリーズナブルに食べられるお店へ。ピアBandai 万代島鮮魚センターの敷地内にある大人気の回転寿司、「廻転寿司 佐渡 弁慶」に向かいます。
開店前にもかかわらず、すでにこの行列!週末はあっという間に席が埋まってしまいます。
  • 寿司

お目当ての「のどぐろ寿司」は金皿(520円)。一般的なのどぐろの握りよりもかなりお得に楽しむことができるのが、回転寿司の魅力です。それにしても、新潟県の回転寿司はレベルが高い!
  • 塩焼き

浜焼きを食べたばかりですが、塩焼きはどんなものだろうかと注文してみます。すると、回転寿司とは思えない本格的な塩焼き(1,300円)が登場。脂の多さが特徴ののどぐろにキュッとレモンを絞れば、また違った味わいになり、いくらでも食べられそうです。
  • 白身3種

本日のおすすめ、白身3種(390円)もいただきます。この日の魚は、マダイ・イシダイ・ヒラダイの3種類。
  • ばくだん

弁慶名物の「ばくだん」(130円)にもトライ。色々なネタを細かく切って納豆と混ぜたオリジナルメニューは、ボリュームがあって食べ応えも抜群です。
  • もずく

店内には、地魚の握り寿司や佐渡産のもずくなど、地産地消のメニューが並んでいます。太くて歯ごたえのある「石もずく」(130円)や細くて柔らかい花もずく(130円)も、地元ならではの価格で人気メニューのひとつ。漁獲量の少ない根もずく(260円)も食べることができます。身が引き締まっていて、とてもおいしいですよ。

店名:廻転寿司 佐渡 弁慶 新潟ピア万代店
住所:〒950-0078 新潟県新潟市中央区万代島2-4
アクセス:新潟駅から車で約5分、徒歩で約20分/バスは新潟駅前ターミナル6番線臨港線に乗車、宮浦中学前下車
電話:025-255-6000
駐車場:141台 ※ピアBandai駐車場
時間:10:30~21:30 (ラストオーダー21:00)
定休日:毎週水曜日

地酒と地魚をディナーで堪能するなら「せかい鮨」

  • せかい鮨

高級なのどぐろを贅沢に使った「のどぐろ炙り丼」を食べてみたくて、せかい鮨を訪ねます。

まずは大将おすすめの「のどぐろの握り」(620円)を注文します。

「ここに乗ってるのは、長岡の山古志でとれた神楽南蛮という辛いピーマンみたいな野菜。唐辛子よりも柔らかくて使いやすく、寿司にも合う。隣は藻塩が乗った炙りです。塩にはこだわりがあってね。新潟の海に“笹川流れ”という場所があって、そこの海水を何度も何度も布に通して、海のアクや石灰を取り除いて作った塩なんだ。」と大将。
  • 魚醤

醤油にもこだわりがありました。目の前に置かれたのは、のどぐろを贅沢に使った魚醤。のどぐろの醤油は市販されておらず、新潟の限られた寿司屋でしか味わえないのだそう。寿司ネタに応じて、何種類もの魚醤を提供しているそうです。
  • 塩焼き

続いて注文したのは「のどぐろの塩焼き」。丁寧に焼かれた表面の皮。箸を入れると柔らかくほぐれる身。スダチを少し絞ると、日本酒には最高の肴になります。寿司屋のカウンターで食べるのどぐろの炙りに、どんどん期待が高まります。
  • 日本酒

有名な八海山や久保田をはじめ、麒麟山や越乃寒梅など、新潟県内の地酒を数多く揃えています。淡麗辛口の日本酒が、口の中をスッキリとさせてくれます。
  • 炙り

最後は名物の「のどぐろ炙り丼」(2,490円)。
厨房で炙られたのどぐろから、じんわりと脂が溶け出してきているのがお分りいただけますか。これを丁寧に丼ぶりにのせていきます。
  • のどぐろ炙り丼

贅を尽くしたのどぐろ炙り丼。のどぐろを存分に楽しむなら、一度は食べてみたい逸品です。
日によって提供できる数量が変わるので、事前にご確認くださいね。

のどぐろを新潟の名産に!熱い心を持つせかい鮨の大将

  • 大将

せかい鮨の大将は「のどぐろを新潟の名産品にする!」という強い想いを持って、商品開発やプロモーションを仕掛けてきた立役者のひとりです。

大学時代は、北海道で税理士の勉強をしながらアナウンサーを目指していたという経歴の持ち主。大学卒業間近に先代が体調を崩し、東京の店に修行に出た後に店を継いだそうです。
新潟寿司組合情報発信局局長として、のどぐろの魚醤をはじめ、南蛮エビやスズキといった20種類以上の魚醤開発や、のどぐろの握りが入った寿司セット「極み」の企画を手掛けています。
  • せかい鮨

「今では、のどぐろを食べたいという理由だけで新潟に来てくれる人がすごく増えた。増えたどころじゃない、新潟県への来訪動機のトップ5に、のどぐろ炙り丼や極みが入ってきている。」

のどぐろをこよなく愛する地元の方々の長年の努力が「のどぐろを食べに新潟へ」という流れを生み出し、その魅力は今日も全国へと発信され続けています。

店名:せかい鮨
住所:〒950-0075 新潟県新潟市中央区沼垂東4丁目8-34
アクセス:新潟駅より車で5分/新潟亀田ICより車で10分
電話:025-244-2656
駐車場:2台
時間:11:00〜14:00、17:00〜21:30(ラストオーダー21:00)
定休日:毎週月曜日 (祝日の場合は火曜日)

のどぐろを食べに新潟へ行こう

  • 浜焼き

「新潟の魚が旨いのはね、プランクトンが良いからなんだよ。」とせかい鮨の大将。
森の落ち葉や腐葉土、山の豊富な栄養素は、雪解け水と共に川へ。そして、信濃川や阿賀野川を通して海へと流れこみます。豊かな植生を持つ新潟県の山と森、その自然環境が日本海の美味しい魚介類を育てているのです。

「白身のトロ」と名高いのどぐろ。新潟でしか食べることのできない新鮮な地魚を、ぜひ実際に味わってみてください。きっと忘れられない美食体験になるはずです。

※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。お出かけ前に電話やウェブサイトなどでご確認ください。
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