新潟定番みやげ!そのウンチクを知る

2020.04.14

新潟には、日本酒や米菓など土地柄を生かした魅力的でおいしいお土産がたくさんあります。
いっぱいありすぎて、どれを贈ろうか迷っちゃいますよね。
今回は、長らく愛されている「これをあげれば間違いなし!」の新潟土産をご紹介。
さらに、それぞれのお土産の歴史や製造の秘密などもバッチリ解説します。
お土産を渡すときにそれにまつわるエピソードも一緒に添えてみれば、ありがたさも増しますよ!

田中屋本店の『笹だんご』

新潟名物・笹だんご。あんこはもちろん、キンピラやアラメが入ったものも

あんの入ったヨモギ団子を笹で包んで作る新潟の代表的な名産品・笹だんご。古くから笹だんごは新潟の家庭で作られていて、県民にとってはとても馴染み深い和菓子です。上杉謙信が出陣する際の携帯食として重宝していたという逸話も。そんな笹だんごのお店が県内には数多くあります。
新潟市内に多くの店舗を構える田中屋本店は、1931年の創業の人気店。和菓子や餅菓子、おにぎりの製造販売を専門とし、長年新潟市民に親しまれています。
お米やヨモギなど県産中心の原材料を使い、伝統的な製法を守りながら作られていて、味はスタンダードのつぶあん、こしあんから、ちょっと珍しいキンピラゴボウ、アラメ、茶豆あんまで、彩り豊かな種類の笹だんごを提供しています。
2007年には商品の購入のみならず、実演販売や『笹だんご講座』を行なう体感型ショップ・みなと工房が誕生。職人の技を間近で見て、笹だんご文化、新潟の食文化を知ることができる場となっています。

【店舗情報】
店名:田中屋本店 みなと工房(たなかやほんてん みなとこうぼう)
住所:新潟県新潟市中央区柳島町1-2-3
アクセス:日本海東北自動車道新潟亀田ICから車で16分
電話番号:025-225-8822
営業時間:9:00~18:00
定休日:なし
駐車場:15台

加島屋の『さけ茶漬』

手でほぐした、ふわふわ食感のキングサーモン

1855年創業の加島屋。良質な魚介類を主原料に素材をいかした魚の切り身や醤油漬けなどを製造・販売しています。新潟県民にとってはなじみ深い『さけ茶漬』は、新潟土産の定番中の定番。温かいご飯との相性は抜群なんです。
製法はまさに「手作り」という言葉がふさわしい。新潟の工場で尾から頭まで丹念に塩を塗り、小骨を一本一本抜き取ったキングサーモンを焼いて、ふんわりとした食感に仕上がるよう、手でほぐします。口当たりの良い絶妙なほぐし具合は、手作業だからこそ成せる技なんですね。そして最後のビン詰めも手作業。これらの工程は人間の目視による確認も兼ねていて、おいしさはもちろんのこと、安全・安心な味を追求するためでもあります。
大中小3種のサイズ展開やギフト用の詰め合わせなど、シチュエーションに合わせてセレクトできるので、きっと喜んでもらえるお土産を選べるはず!

【店舗情報】
店名:加島屋(かしまや)
住所:新潟県新潟市中央区東堀前通8-1367
アクセス:日本海東北自動車道新潟亀田ICから車で16分
電話番号:0120-00-5050
営業時間:9:30~19:00(日祝は~17:00)
定休日:日曜不定休
駐車場:12台(ほかP駐車券発行)

千年鮭 きっかわの『鮭の酒びたし』

酒の肴にぴったり! 熟成された至福の味わい

村上市は平安時代、王侯貴族にこの地域で獲れた鮭を献上していたという歴史を持ち、今でも「鮭の街」として知られています。そんな村上市で長きに渡って愛される名店が、千年鮭 きっかわ。
酒の肴にぴったりの『酒びたし スライス』は、鮭のうまみが凝縮した、きっかわの看板商品。「鮭の酒びたし」とは、鮭の身に塩をすりこみ、塩漬けにしてから、村上の寒風にさらして作る「塩引鮭」を1年間干して完熟させたもの。そのまま味わってもいいですが、お酒に浸すことで強い塩味がやわらぎ、お酒の風味も加わっておいしさが増します。賞味期限が常温で60日と長めなのもお土産向き。
店内では、1,000尾もの鮭が吊るされた圧巻の光景や趣のある町屋のつくりを見て楽しむこともできます。

【店舗情報】
店名:千年鮭 きっかわ(せんねんざけ きっかわ)
住所:新潟県村上市大町1-20
アクセス:日本海東北自動車道村上瀬波温泉ICから車で5分
電話番号:0254-53-2213
営業時間:9:00~18:00
定休日:なし
駐車場:6台

浪花屋製菓の『柿の種』

95年以上愛される、「元祖・浪花屋の『柿の種』」

柿の種といえば、米菓の定番ジャンルのひとつ。日本中で愛されているこのお菓子を、大正13年に生み出したのが浪花屋製菓です。柿の種の誕生には、ユニークな秘話があります。
ある日、あられの形を切り抜くための金型を創業者の奥さんがうっかり踏みつけてしまいました。ゆがんでしまった型は元には戻らず、そのままあられを作って販売してみたところ、お客さんから「柿の種に似ている」という声が。これをヒントに、「柿の種」と名付けるとそのネーミングもあいまって人気に。長きにわたって愛される名物米菓になったのです。
お土産にはレトロなデザインの進物缶が人気。中身は2種類で、赤い包装紙が『小粒』、緑が『大粒』となっています。最後の工程である缶の紐掛けは、ひと缶ずつ手作業で行われているんですよ。

【店舗情報】
店名:浪花屋製菓株式会社(なにわやせいかかぶしきがいしゃ)
住所:新潟県長岡市摂田屋町2680
アクセス:関越自動車道長岡南越路スマートICから車で10分
電話番号:0120-177-208
営業時間:9:00~16:30
定休日:土曜、日曜、祝祭日
駐車場:3台

瑞花の『うす揚』

ふわっと軽~くのばした揚げせんべい

瑞花は県内3店舗のほか、銀座にも店舗を構える米菓の名店。全国から選び抜かれた素材と、職人の技で作るおかき、あられ、せんべいなど多彩な米菓を取り揃えています。
なかでも、ふわっと軽い揚げせんべい『うす揚』は瑞花の看板商品。軽くのばした生地を少量ずつ揚げることで、一枚一枚にしっかり熱が通り、独特の軽い食感と溶けるような口当たりに。割れやすいため、製造、梱包までをすべて手作業で行なっています。
味は、『えび』『柚子こしょう』『チーズ』『青のり』の4種類。季節に合わせて『和風しょうゆ味』などの限定品も登場します。
贈答用なら7種類のおかきを詰め合わせた『味七咲』もおすすめです。

【店舗情報】
店名:瑞花(ずいか)
住所:新潟県長岡市東坂之上町1-6-11
アクセス:関越自動車道長岡ICから車で13分
電話番号:0258-37-0811
営業時間:9:00~18:00
定休日:なし
駐車場:なし

玉垣製麺所の『妻有そば』

コシが強く、のどごしの良さが特徴の、生麺にも負けない「へぎそば」

「へぎ」と呼ばれる木の器にひと口大に美しく盛り付けるふのり(海藻)つなぎのへぎそば。十日町市と津南町の周辺からなる妻有地方では、織物の産地であることから、織物の加工に「ふのり(海藻)」が使われることが多く、それをたまたまそばのつなぎに使ったことが誕生のきっかけです。ふのり特有の弾力のあるコシ、口当たりの良さは絶品です。 ちなみに、この地方ではワサビではなく、カラシが薬味として使われています。ふのりとカラシの風味が絶妙に合うので、ぜひお試しください。
そのへぎそば(乾麺)を製造販売するのが玉垣製麺所。1940年からそばの製造を開始し、看板商品『妻有そば』をはじめ、国産のみの材料を使用した『越後ひとゑ』や石臼で挽いた香り高いそば粉を使用した『石臼挽きそば』といった乾麺を県内のスーパーや道の駅、物産館で販売しています。
創業以来、「生麺のようなおいしいそばをいつでも手軽に食べられるように」という思いのもと、原料の製粉から製造・出荷まで一貫して自社で行っています。玄そばのぬき実を製粉した「挽きぐるみ粉」の甘く香ばしい風味をぜひ堪能してみてください。
代々受け継がれてきた製法で作る乾麺の弾力とコシは「生麺に負けないおいしさ」として、県内外問わず多くの人を魅了しています。

【店舗情報】
会社名:株式会社 玉垣製麺所(たまがきせいめんじょ)
住所:新潟県十日町市高田町六丁目688番地2
アクセス:関越自動車道越後川口ICから車で25分
電話番号:025-752-2563
営業時間:8:00~17:00
定休日:土曜、日曜、祝日

かんずりの『かんずり』

国内外から注目される妙高の辛味調味料

国内のみならず、香港やアメリカなどでも販売されている辛味調味料『かんずり』。料理を選ばないため、薬味や隠し味に最適な一品です。地元の契約農家から仕入れた唐辛子のみを用い、糀、ゆず、塩を加えて寒中で仕込まれ、素材選びから出荷まで最低でも3年かけます。
ゆずのさわやかな香りと、熟成させた唐辛子ならではのまろやかな辛みとうまみが特徴。この唐辛子の「うまみ」を引き出すために行われているのが「雪さらし」。塩漬けした唐辛子を雪の中に3~4日さらすことで、苦みなどの雑味がとれ、唐辛子のうまみが増すといいます。
店にはかんずりだけでなく、かんずりを使った食品などが豊富に揃っています。ぜひ、世界レベルの調味料を味わってみてください。

【店舗情報】
店名:かんずり
住所:新潟県妙高市西条437-1
アクセス:上信越自動車道新井スマートICから車で10分
電話番号:0255-72-3813
営業時間:8:30~17:30
定休日:日曜、祝日ほか
駐車場:20台

髙橋孫左衛門商店の『翁飴』

江戸時代から続く「飴」の老舗

明治時代に再建されたお店が国の登録有形文化財にもなっている髙橋孫左衛門商店。創業はさらにその前の1624年で、「日本一古い」と言われる飴の名店です。創業当初からの看板商品『粟飴』は、上品な甘みの黄金色の水あめ。販売当初は粟を原料としていましたが、1970年に原料をもち米に変え、現在の水あめが製造されています。
今回紹介する『翁飴』は、水あめと寒天を用いて作られたお菓子。かつて上越市の高田城城主の参勤交代の土産品として使われていたという歴史の深い逸品です。
モチモチとした食感と、飴のあっさりとしたやさしい甘みが特徴。400年もの歴史を重ねてきた銘菓を、ぜひ堪能してみてください。

【店舗情報】
店名:髙橋孫左衛門商店(たかはしまござえもんしょうてん)
住所:新潟県上越市南本町3-7-2
アクセス:上信越自動車道上越高田ICから車で5分
電話番号:025-524-1188
営業時間:8:30~18:30
定休日:水曜
駐車場:10台


今回は、「ザ・スタンダード」な新潟土産と、そのウンチクをご紹介しました。
この他にも、まだまだ魅力的な新潟土産がたくさんあります!
ぜひ、いろいろな新潟の逸品を探してみてください。
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