魅力再発見!花街風情が残る古町をぶら歩き

2020.03.31

新潟市の中心部に位置する古町エリアは、かつて花街として栄えていました。
小路に足を踏み入れれば、現在もその風情が残り、地元で愛され続ける老舗が多いのも特徴です。そんな古町で、趣のある時間を過ごせるスポットをご紹介します。

古町花街インフォメーション

観光案内からイベントまで。古町観光の玄関口

かつて花街として栄えた古町の歴史や魅力を今に伝えるとともに、現在の古町を積極的に発信している食の総合案内所的存在の施設。古町に精通したスタッフが「こんな料理を食べたい、こんな雰囲気の店へ行きたい」という希望に沿った店案内をしてくれるので、初めて訪れる人はまず立ち寄ってみるのがおすすめです。

イベントもたびたび開催。例えば、ガイドと一緒に昔の風情が残る菓子店や市場などを巡ったり、名店で地酒を囲んで佐渡のグルメを堪能したりと、その内容は多彩です。中でもチケットを購入して好きなお店で旬の料理と地酒を楽しむ「古町花街美食めぐり」は人気のイベント。チケット販売場所などの詳細は気軽に問い合わせてみてください。

【店舗情報】
店名:古町花街コミュニティインフォメーション
住所:〒951-8063 新潟県新潟市中央区古町通9-1474-1
アクセス:新潟バイパス桜木ICから車で13分、JR新潟駅から車で8分
電話:070-5367-0358
駐車場:なし
時間:10時~16時 ※時間外の対応は要問い合わせ
定休日:不定休

新潟 鍋茶屋

文人・政財界人も愛した伝統と格式ある料亭

創業は弘化3(1846)年。文人、政財界の著名人から「新潟に鍋茶屋あり」とうたわれてきた料亭。華やかな芸者衆とともに花街の中心的存在として新潟を盛り上げてきました。店名の由来は創業者がすっぽん料理を始めたことによるもので、店のしるしもそれにちなんだ亀甲となっています。旬の食材や高級食材、そして命とも言える自慢のだし。もちろん見た目の美しさや感動もふんだんに盛り込んだ料理は、一品ごとに幸せを感じるものばかり。手入れの行き届いた見事な庭を眺めながら過ごす時間も鍋茶屋ならではの非日常です。初めての利用なら、ランチコース(11,000円~)もおすすめです。

【店舗情報】
店名:新潟 鍋茶屋(ナベヂャヤ)
住所:〒951-8065 新潟県新潟市中央区東堀通8-1420
アクセス:新潟バイパス桜木ICから車で13分、JR新潟駅から車で7分
電話:025-222-6131 
駐車場:なし
時間:11時30分~22時(前日までに要予約)
定休日:日曜(応相談)
座席数:200席

割烹 かき正

広島のかきと下関のふぐを新潟で堪能

広島出身の初代が古町に店を構えて80年以上となる、本場のカキやフグなどをいち早く新潟で提供したことで知られる割烹料理店。現在は東京にある京料理の名店で修行を積んだ3代目が伝統を守り続けています。すべての座敷に、かつてここに集った文人たちが残した書、画などをしつらえた粋な雰囲気の店内で楽しめるのは、下関直送のフグ、広島直送のカキ、そして地元新潟の山海の恵み。おまかせ料理は5,500円~(席料・サービス料別)で予算の相談OK。橙を絞って作る自家製ポン酢が評判のフグ料理は10,000円~。料理とともに楽しみたい地酒も充実しています。宴に華を添える古町芸妓の手配も応相談。古きよき時代にタイムスリップしたような古町の夜を楽しめます。

【店舗情報】
店名:割烹 かき正
住所:〒951-8065 新潟県新潟市中央区東堀通9-1407
アクセス:新潟バイパス桜木ICから車で13分、JR新潟駅から車で7分
電話:025-222-8291 
駐車場:なし
時間:11時30分から14時(料理13時15分LO、ドリンク13時20分LO)、16時~22時(料理21時LO、ドリンク21時30分)
定休日:日曜、祝日
座席数:80席

古町柳都カフェ

町歩きの途中に芸妓が運ぶお茶で一服

かつて待合茶屋だった建物をリノベーションした空間で、芸妓がお茶やお菓子を運んでくれます。ひと部屋ごとに趣向の異なる座敷で、お茶や芸妓の舞を楽しむことができます。予約は不要でまち歩きの途中で立ち寄るのにおすすめ。舞は土曜限定で、2日前までに2名以上の予約が必要。あでやかな舞を楽しんだ後は、記念写真の撮影にも応じてくれます。運が良ければ、芸妓が稽古をする三味線、太鼓、笛の音が聞こえてくることも。また、料亭へ向かう芸妓に会える可能性もあり。今なお残る古町花柳界の粋な光景が目の前に広がる、心に残るひとときを過ごせます。

【店舗情報】
店名:古町柳都カフェ
住所:〒951-8063 新潟県新潟市中央区古町通9-1462
アクセス:新潟バイパス桜木ICから車で14分、JR新潟駅から車で10分
電話:025-222-2237(新潟三業協同組合) 
駐車場:なし
時間:13時~15時
定休日:土・日曜(土曜は予約があれば古町芸妓の舞を披露)
座席数:10席

童心菓匠 丸屋本店

140年にわたり古町の人と歩む和洋菓子店

伝統を守る一方で、新たな菓子開発にも取り組む、1878年創業の老舗。新潟には港があることから、物資や文化の流入と合わせて多くの人が新潟を訪れていたそう。住民だけでなくそういった人も新潟みやげとしてこちらのお菓子を買い求めたり、宿屋や遊郭への届け物としても利用されていたという歴史があります。看板商品のひとつ「黒糖饅頭」は、沖縄の黒糖を使用。店頭で蒸し上げる饅頭は、食欲を刺激する湯気と甘い香りが周りに広がるのができあがりのサイン。皮はもちもち、中の黒糖あんはきめ細かく上品な味わいで、ついもう1個と手が伸びてしまいます。ほかにも手土産にぴったりな和洋菓子が豊富にそろうので、贈る人の好みに合わせたお土産選びができます。

【店舗情報】
店名:童心菓匠 丸屋本店
住所:〒951-8065 新潟県新潟市中央区東堀通6-1038
アクセス:新潟バイパス桜木ICから車で11分、JR新潟駅から車で8分
電話:025-229-3335 
駐車場:なし
時間:9時30分~20時
定休日:1月1日
座席数:イートイン6席

御菓子司 はり糸

カステラといえばここ。北前船ゆかりの名店

創業家の元祖は、幕末に播磨の国(今の兵庫県)から北前船に乗って新潟に渡ってきた商人。現在使われている「はり糸」のマークに帆掛船があしらわれているのには、そんな背景があります。古町でカステラを作り続けて100年以上。新潟市でカステラといえばこちらと、世代を超えて親しまれています。卵の風味豊かなプレーンをはじめ、常時5~7種類の味があるのは意外と知られていないところ。新潟の地酒「越乃寒梅」をぜいたくに使用した「地酒カステラ」、黒糖と米粉で作る「ぽっぽカステラ」など個性的で、どれもふんわりきめ細かく仕上がっています。併設の工場で毎日作られるカステラ。その甘い香りが広がる店内は、足を踏み入れただけで心が躍ります。

【店舗情報】
店名:御菓子司 はり糸
住所:〒951-8063 新潟県新潟市中央区古町通5-618
アクセス:新潟バイパス桜木ICから車で11分、JR新潟駅から車で8分
電話:025-228-4471
駐車場:なし
時間:9時30分~18時30分
定休日:なし


料理やお店の雰囲気はもちろんのこと、人のあたたかさも古町の魅力です。きっと心づくしのもてなしに気持ちがあたたかくなるはず。歴史と新しさがミックスされた魅力的な町で、大人の休日を過ごしてみませんか。

この記事で紹介したお店マップ

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