里山の自然で遊んで、学ぶ!
十日町市の「あてま森と水辺の教室ポポラ」で自然体験!!

2020.03.06

十日町市のあてま高原リゾート内にある『あてま森と水辺の教室ポポラ』。
ここでは里山の再生を試みながら、豊かな自然に囲まれたフィールドでさまざまなプログラムを365日展開しています。
どれも、子どもだけでなく大人もわくわくするような内容です。
ここではその魅力をご紹介します。

「あてま森と水辺の教室ポポラ」って?

日本有数の豪雪地帯・新潟県十日町市で、2004年に「かつて日本各地に生息していたトキが生育できるような里山を目指して、生き物が暮らしやすい里山づくりをしよう」とスタートした『あてま森と水辺の教室ポポラ』。
子どもから大人まで参加できる、田んぼの再生プロジェクトを柱に、十日町のあてま地区の自然や歴史、文化・暮らしに係るアクティビティを365日間提供するレクリエーション施設です。

他にはないそのユニークなプログラムや試みは、2019年には環境省エコツーリズム大賞 優秀賞、環境省グッドライフアワードサステナブルデザイン賞、新潟県環境賞大賞など、多くの賞を受賞しています。
『あてま森と水辺の教室ポポラ』は質の高い「環境」「教育」「健康・福祉」「生産・消費」「イノベーション」分野の活動を通じて、社会との持続可能な発展に向けSDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)の達成にチャレンジしているのです。

田っぽビオトープ大作戦|放棄された田んぼをみんなで再生!

『あてま森と水辺の教室ポポラ』の顔ともいえるプログラムが「田っぽビオトープ大作戦」。これは放棄された棚田を再生するプロジェクト。“トキが舞う棚田を目指して!!”を合言葉に、完全無農薬でいきものにやさしい米作りを目指し、子どもでも大人でも田植えから草の管理、稲刈りなどの稲作体験ができるプログラムです。
この地域では田んぼのことを“田っぽ”と呼ぶんですよ。

「田っぽビオトープ大作戦」は、最初に田んぼにいるさまざまないきものたちを調べる「田んぼのいきものしらべ」から始まります。第一回目は“トキの食べ物を知る”を目的に、トキの大好物であるドジョウやカエル、サワガニなどを網を使ってつかまえる楽しさに、子どもも大人も思わず夢中に!

「田んぼのいきものしらべ」の後は稲作体験! 
一年を通して行われる稲作体験は、春の田植えに始まり、草取りなどの田んぼの手入れ、秋の稲刈りだけでなく、雑草を土の中に押し込んで肥料にしたり、収穫した稲をおいしくするための天日干しや、田んぼの畦での畦豆づくりなど、昔ながらの里山の暮らしの知恵を、地元をはじめ首都圏から参加する多くの人たちに教えています。

子どもはもちろん、大人も一緒に楽しく体験をしながら、自然について、またいきものが暮らしやすい自然について、学んでいくことができるのです。

体験はお昼ごはん付き!ぬか釜で炊いたご飯と地元のおかあさんたちが作る郷土料理

稲作体験で思いっきりお腹が空いたら、お昼ごはんは山のご馳走が待っています。
地元の「水沢伝統芸能保存会」のおかあさんたちが作るのは、春は山で採れた山菜、夏は地元の野菜など、この土地ならではの季節のおいしいもので作る素朴なおかず。そして昔ながらのぬか釜で炊いた熱々炊き立てのご飯、これが絶品!
青空の下で食べる手作りの昼ごはんは最高においしい!

体験はなんとおみやげ付き!「田っぽビオトープ」には特典も

「田っぽビオトープ大作戦」の参加者には特典もたくさんあります。
例えば、春の田植えイベントの参加者には、ポポラの田んぼで育て、収穫後に天日干しをした完全無農薬の魚沼産コシヒカリのプレゼント! さらに参加すると毎回もらえるという、ポポラ手作りのいきものにぎわいカード&缶バッジ、3回以上参加するとポポラオリジナル木工プレートキーホルダーなど、うれしい特典がたくさん!
また、ポポラでは田んぼで採れたお米を使い、地元の酒蔵・苗場酒造と協働してオリジナルの酒づくりも行っています。これらのオリジナルの酒粕・日本酒『IBIS NIPPON(英名:トキ)』をおみやげに買うのもおすすめです。

体験してよかった!たくさんの学びと出合いと成長

「田っぽビオトープ大作戦」に参加して驚くのは、最初は田んぼの中に入れなかった子どもやカエルに触れなかった子どもも、時間が経つうちにみるみるたくましく変わること。
子どもたちの中には、ここで自然の面白さや学びを体験したことで、引っ込み思案だった子どもが他の子を先導するほど積極的になったり、「大人になったら環境省で働きたい!」と将来の目標を見つけた子もいるのだそう。
おかあさんやおとうさんにとって何より一番うれしいのは、そんな子どもたちの成長かもしれませんね。

365日プログラム|まだまだある、里山の自然と暮らしの多彩なプログラム!

「田っぽビオトープ大作戦」以外にも、ポポラではあてまの自然や歴史、そして昔ながらの暮らしに係るアクティビティを365日行っています。
田んぼに植えた畦豆と米を使って昔ながらのみそ造りをしたり、伝統行事を体験したり。
その体験は自然体験、アウトドア、クラフト系、プレミアムのジャンルに分かれ、内容はとにかく多彩! 
いくつかピックアップしてご紹介します。

木育体験ECOパーク「Woody Land Park」

田んぼだけでなく、里山の森を再生するためにもさまざまな活動を行っている『あてま森と水辺の教室ポポラ』。
その活動を楽しく体験できる施設やアクティビティ『Woody Land Park』がいよいよ6月末にオープンします。

あてま高原の森に棲む日本固有種のニホンリスを守れ!「ニホンリス調査隊」

あてまの森に棲む野生のリスのロードキル(車に轢かれる事象)が頻繁に起こっていることから、ニホンリスが安心して暮らせる森づくりを進めるために結成した「みんなの力でニホンリスを守り隊」。
二ホンリスの生態を知る調査をはじめ、リスの大好きなクルミやドングリの木を植える森づくり体験、クラウドファンディングなど、さまざまな取組みを進めています。

ニホンリスだけでなく、フクロウやムササビなどたくさんのいきものが暮らすあてまの森。そんないきものたちが安心して暮らせる森づくりのための植林体験もあります。

木工DIYワークショップ ~地域の間伐材を活用して~

里山の森づくりには、草刈りや間伐などの管理が大切。荒れた森の整備を推進するために、地域の間伐材を使って作る、木工クラフト体験です。

里山のすばらしさを体感!「朝のブナ林散策」

「新潟県ブナ林100選」にも選ばれたあてまのブナ林。春の新緑から紅葉に染まる秋まで、季節によって美しく変わるブナ林を、朝の新鮮な空気を楽しみながら散策。特に新緑の頃のブナ林の美しさは感動的。ぜひ体験してみたいですね。

森の中で幻想的な体験「ホタルの夕べ」

ホタルがほぼ絶滅していたあてま高原の森。「田っぽビオトープ大作戦」でホタルが棲む環境整備も行ってきたポポラ。
近年、ようやく田んぼにホテルが自生するようになったといいます。そのホタルが織り成す幻想的な夜を楽しむ、ポポラスタッフが一押しのプログラムです。
ホタルの光を観察しながら今の自分たちの暮らしについても考える内容になっています。

フランス発祥のアクティビティ「アルプスアドベンチャー」

専用のハーネスを着けて、空中を滑るように移動する爽快感は格別!森の中では木の上をリスになった気分で森の生き物をウオッチング。
「アルプスアドベンチャー」はフランス生まれの森林空中アスレチック。東日本ではポポラが初めて一般開放しました。初級コースから上級コースまで内容も多彩で、安全性の高さも折り紙付き。

ミツロウを使ってキャンドル作り「はちみつキャンドルづくり」

敷地内で養蜂もしているポポラ。蜂蜜を絞った後で、ミツバチの巣を形作っている「ミツロウ」を溶かして固め、手でこねて、好きな形のキャンドルを作るプログラムです。このキャンドル作りに使うミツロウの中には、あてまのミツロウも含まれています。

大人の平日サロン|体に良くてきれいになる「発酵サロン」

水田や畑を再生し、トキが舞う棚田を目指してオーガニックなお米や野菜を育てているポポラでは、実際に採れたお米や野菜を使い、『健康×エコ』をテーマにおいしく学ぶ大人のためのスペシャルプログラム『発酵サロン』も開催しています。
“ちょっと贅沢な大人のひととき”をコンセプトとする『発酵サロン』は18歳以上が対象で、一週間前までの予約が必要。安藤忠雄設計の『水辺のホール』で里山の風景を眺めながら優雅なランチを楽しめます。

いかがでしたか? 
トキが舞う棚田を目指し、放棄された水田をいきものたちが暮らしやすい田んぼへと再生させる試みだけでなく、そこで採れた作物や周囲の自然で遊びながら、子どもから大人まで楽しみながら学べる多彩なプログラムがある『あてま森と水辺の教室ポポラ』。
ぜひ一度、その楽しさを体験してみてください。

「あてま森と水辺の教室ポポラ』
949-8556 新潟県十日町市珠川 当間高原リゾート内
問い合わせ○025-758-4811(9:00〜17:00)
宿泊・プログラム予約○025-758-4141
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