「魚沼の里」で日本酒の製法を活かして造る“新潟の焼酎”を満喫

2018.08.06

全国トップクラスの酒蔵数を誇る新潟県。味わいがありながらもスッとした飲み心地の日本酒はあまりにも有名ですが、実は新潟県の酒蔵では「焼酎」にも力を入れているのです。
 
日本酒「八海山」を造る酒蔵「八海醸造株式会社」では、酒造りの技術と雪国の特性を活かした焼酎造りを行っているということで、同社が運営する「魚沼の里(南魚沼市)」を訪ねました。

八海醸造の企画力が冴え渡る「魚沼の里」

  • 魚沼の里

新潟県の中越地方に位置する南魚沼市。市街地から魚野川を渡り、東側の越後三山の景色を眺めながら長森という地域を目指すと、八海山の麓に見えてくるのが八海醸造です。

ここが、国内外でも名が知られている日本酒「八海山」の故郷であり、今回紹介するオーク樽貯蔵の焼酎「風媒花」と本格粕取焼酎「面向未来」を造る酒蔵です。
  • 敷地内に軒を連ねるお店

その酒蔵が運営する魚沼の里は、「南魚沼の素晴らしさを伝えたい」という想いが込められた観光スポット。

魚沼の豊かな食材を使った旬の料理が味わえる「城内食堂 武火文火」、八海山の酒粕を練り込んだバウムクーヘンが売っている「菓子処 さとや」、一般開放している「みんなの社員食堂」、江戸前蕎麦にこだわる「そば屋 長森」、“贈る”をコンセプトにした封筒や水引の物販店「つつみや八蔵」、醸造された出来立てのビールが味わえる「猿倉山ビール醸造所」など、敷地内に軒を連ねるお店はクオリティが高く個性豊か。

見ているだけで、楽しい気持ちをくすぐられます。
  • バームクーヘン

酒粕と雪室によって生まれた甘みと食感がたまらないバウムクーヘンが目玉!
  • 建物内

施設の中心部へと歩いていくと、やがてモノトーンの建物が見えてきます。
雪国ならではの「雪室」による均質な温度管理の元で、八海醸造印の焼酎は蒸留・保管されているのです。

雪国の文化に触れる「雪室ツアー」に参加

  • カウンター横で雪室ツアーへ申し込み

建物の中に入ると、心地よい冷気がお出迎え。
実際の雪室を見てみたい!と、さっそく八海山雪室ツアー(無料)に申し込みました。

【雪中貯蔵庫見学】
見学開始時刻
10:30、11:00、11:30、12:30、13:00、13:30、14:00、14:30、15:00、15:30
申し込み方法:「ユキナカキッチン」横の申し込み用紙に氏名を記入 ※事前予約不要(先着、15名)
  • 雪中貯蔵庫見学

八海山雪室の中は4℃以下になるように設定されています。
この温度維持には電気ではなく、なんと約1000トンもの雪が使われているのだそう。

大量の雪が作り出すエコな温度管理法によって、八海山の商品の一つ「八海山 純米吟醸 雪室貯蔵三年」という、華やかでまろやかな味わいを持つ熟成された日本酒が貯蔵されています。
  • 雪の貯蔵庫

この雪の貯蔵庫の大きさは、日本酒貯蔵専用としては日本最大規模とのこと!
巨大な貯蔵庫いっぱいに雪を貯めておけるのは、豪雪地ならではといったところでしょうか。

夏であることを忘れてしまいそうな雪室の中から出てみると、遂にお待ちかねの焼酎の保管庫が現れます。

オーク樽貯蔵の焼酎「風媒花」

  • オーク樽

雪室の先に現れたのは、整然と並ぶオーク樽でした。
このオーク樽に貯蔵されているのが、八海醸造の新しい焼酎「風媒花(ふうばいか)」です。
琥珀色の焼酎に和紙のラベルが高級感を醸し出しています。

清酒酵母と黄麹を使った三段仕込みで醸造した「もろみ」を蒸留し、オーク樽で熟成させた風媒花。
八海醸造が長年培ってきた日本酒の醸造技術を活かした焼酎造りをしているのだから、美味しくないわけがありません。

時間も手間もかかるはずの製造方法に挑戦する八海醸造のこだわりには、思わずため息が漏れてしまいます。
  • 風媒花

ちなみに「風媒花」とは「風の力だけで受粉する花」のこと。
雪国の自然の冷気の中でじっくりと熟成していく様子、そして焼酎の力強さが重なって、なんとも風流な名前に感じます。

【本格米焼酎 オーク樽貯蔵 風媒花】
720ml 3,100円(税別) 化粧箱付 
アルコール度:40%
原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)、清酒粕
蒸留方法:減圧蒸留

本格粕取焼酎「面向未来」

  • 面向未来

風媒花と並んで、もう一つ。壁一面のボトルは八海醸造が「メモリアル焼酎」として販売している、「面向未来(めんこうみらい)」という本格粕取焼酎です。

粕取焼酎は「酒粕」を原料にした焼酎。
日本酒を造る過程で出る新鮮な酒粕のみをじっくり時間をかけて再発酵させたものを蒸留して焼酎にします。
この粕取焼酎は、酒粕5kgから1本(720ml)程度しか造られない贅沢な一本です。
  • メモリアル焼酎

八海醸造では、この本格粕取焼酎を一定期間貯蔵(最長5年)して、購入した方の特別な日に指定された場所へ届けるという、何とも粋なサービスを行っています。

購入者は写真撮影をしてもらい、ボトルにメッセージを書くことも。

「長期貯蔵すると味の濃醇な良品となる。」とされる粕取焼酎にピッタリなこのサービス。
あなたも特別な日のために1本いかがでしょうか。

【メモリアル焼酎「面向未来」(めんこうみらい)】
720ml 10,800円(税別・送料別) 本格粕取焼酎 
原材料:清酒粕 
アルコール度数:40%

米焼酎といえば!「宜有千萬(よろしく千萬あるべし)」

  • 宜有千萬

もう一本、八海醸造で造られている焼酎を紹介します。
2008年4月から販売されている「宜有千萬(よろしく千萬あるべし)」は、米焼酎と粕取り焼酎の二種類。

【八海山本格粕取焼酎】
「宜有千萬(よろしくせんまんあるべし)」
箱付き  720ml  4,158円(税込)
アルコール度数:40%

【八海山本格米焼酎 黄麹散弾仕込】
「宜有千萬(よろしくせんまんあるべし)」
720ml 1,220円 (税込)
アルコール度数:25%

日本酒の製造法を贅沢に活かす。新潟は焼酎の宝庫!

日本酒の製法を活かして造られる新潟の焼酎は、まだまだ他にもあります。
 
新潟県長岡市にある柏露酒造株式会社では、純米酒を搾った後に出る酒粕を使って、一切余分なものは入れずに、減圧しながら蒸留してタンクで1年間熟成させた焼酎「蒼柴(あおし)」(720ml 1,785円)を造っています。
純米酒の味わいを残した日本酒の酒蔵らしい一品です。

新潟県妙高市の鮎正宗酒造では、少量限定で「粕取り本格焼酎 輪月(りんげつ)」(※数量限定 1,552円)の販売をしています。

日本酒を造る酒蔵では、清酒を絞った際に出る酒粕を活用して蒸留酒を造るので、それぞれの酒蔵が持つ個性を引き継いだ焼酎ができあがるのだそうです。
酒蔵が出している焼酎の試飲めぐりなどをして、新しいお酒の楽しみ方をみつけてみてください。

【魚沼の里】
住所: 〒949-7112  新潟県南魚沼市長森415-23
営業期間:10:00~17:00 ※施設によって異なる
アクセス:JR上越新幹線浦佐駅から車で15分/関越自動車道六日町ICから車で20分

※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。お出かけ前に電話などで直接お店にご確認ください。

魚沼の里マップ