ガストロノミーアワード受賞者
Gastronomy Award Winners
Gastronomy Award Winners
【審査員コメント】2025年12月にオープンしたばかりの薪火レストラン。古町の裏手に佇む、静謐な隠れ家のような雰囲気。厳選された新潟食材に施される丁寧な手仕事が、素材のポテンシャルを静かに引き立てる。新潟の歴史と文化を感じ取れる演出や、味わいを徹底的に追求した料理には、諏佐尚紀シェフの確かな美意識が宿る。落ち着いたカウンターで、若き才能の深淵に触れる、…

【審査員コメント】素材の輪郭を鮮明に描き出す料理人、山貝真介・亮太兄弟の極上の技術と感性が光る、村上を象徴する割烹料亭。伝統の技を重んじながらも、現代的な洗練を加味した旬の味わいの数々は、驚きと感動に満ちている。歴史ある城下町の空気感を纏った空間で、最上の「村上の味」を享受できる唯一無二の場所。昨今、全国で注目を浴びている“ガストロミー・ツーリズ…

【審査員コメント】雪国の暮らしの知恵を再解釈し、保存食や伝統野菜を現代の感性でガストロノミックに彩る。単なる食事ではなく、その土地のテロワールを五感で学ぶ体験は格別の一言。桑木野恵子料理長の世界観や表現、“ローカル・ガストロミー”という概念そのものを国内外に定着させ、多くの料理人たちに影響を与えたという意味でも、極めて重要である。食べることの歓びや…

【審査員コメント】岩室温泉の古民家を再生した、ノスタルジックな温もりに満ちた一軒。イタリアンのエッセンスを取り入れつつも、ジャンルの枠を超えた里山料理を供する。熊倉誠之助シェフが地元の生産者と二人三脚で作り上げる皿の数々には、土の香りと生命力が宿る。歴史ある建物に流れるゆったりとした時間と共に、新潟の土地の豊かさを噛み締めたい。

【審査員コメント】村上で200 年以上の歴史を紡いできた、鮭文化の伝道師。伝統的な「鮭の百珍」を現代に繋ぐだけでなく、地元の旬菜を織り交ぜた繊細な会席は、歴史の重みと革新が共存している。特に、11代目となる山貝誠料理長によるシェフズテーブルでの食事は、単なる美味の経験というだけでなく、村上という土地の記憶に触れる文化的な体験に他ならない。

【審査員コメント】岩室エリアに位置する、兄弟が営む茶の湯の精神を基盤にした本格茶懐石料理店。研ぎ澄まされた美意識が宿る空間で、一期一会の献立が展開される。食材選びから器の選定に至るまで隙がない。季節の移ろいを単に味わうだけでなく、日本の文化として体験させてくれる名店。

【審査員コメント】田中良太郎シェフが一人で全てを手掛けるフレンチレストラン。クラシックな技法をベースにしつつ、長岡を中心に地場産食材のポテンシャルを緻密な計算で引き出す。火入れの技術はもちろん、ソースの完成度も高く、一皿の中で展開される味のグラデーションが秀逸。静謐な落ち着いた空間で、上質なワインと共に王道フレンチの醍醐味を味わえる。

【審査員コメント】自ら狩猟を行い、命の尊厳をフランス料理の技法で表現する井上和洋シェフ。力強い肉料理と、野草やハーブの繊細な調和は素晴らしく、自然の循環の中に身を置くような食体験は、訪れる者の感性を心地よく刺激する。貴族の山小屋風の店内はディスプレイも愉しく、新潟産を中心としたワインのセレクションも魅力的だ。新潟のガストロミーの可能性を実感できる…

【審査員コメント】地元で20年以上にわたり、自ら釣り・狩猟・栽培を行う媚山潤料理長。命への敬意を込めたジビエは、炭火でその野性的な旨味を力強く引き出される。夏季は釣れたての様々な魚を、冬場は鴨や鹿、猪や熊など、命の恵の数々の、素材本来の個性をダイレクトに堪能できる。日本の自然の恵みのポテンシャルを余すところなく表現するという意味でも、全国の食通たち…

【審査員コメント】食材の魅力を最大限に引き出す若林淳シェフの料理は、どれも美味かつ洗練されており、ワインのセレクションも料理の風味を引き立てるものばかり。エネルギッシュな空気に満ちた店内で、新潟の豊かな食材を巧みに取り入れた独自の「新潟イタリアン」を構築している。

【審査員コメント】糸魚川の文化を今に伝える歴史ある料亭。2016年の糸魚川大規模火災でかつての建築物は失ったものの、今なお日本海の海の幸を優美な会席へと仕立てる。地元伝統の味を大切にしながら、現代の嗜好に合わせた繊細な調味も印象的。糸魚川への旅の記憶を鮮やかに彩る特別な場所。

【審査員コメント】上越市の「岩の原葡萄園」内に位置するレストラン。地元の旬の食材を活かした料理は、美味なるワインと共に味わうことで真価を大きく発揮する。日本のワイン造りの聖地で、歴史ある葡萄園の風景と共に、この土地ならではの贅沢なマリアージュを愉しめる。

【審査員コメント】モダンで独創的なセンスが光るフレンチレストラン。長谷川雅和シェフの食材の組み合わせと旨味の創出の仕方には、常に新しい発見を感じることができる。新潟の食材が持つポテンシャルを多角的に捉え、複雑かつ調和の取れた味わいへと昇華させている。ワインのセレクトも面白く、知的好奇心を刺激する食体験を約束する。

【審査員コメント】新潟市内で手打ちパスタの深淵に触れられる一軒。イタリアの伝統を重んじつつ、県内産の旬素材を巧みに組み込んだ一皿は、噛み締めるほどに力強い。ラグジュアリーな雰囲気の中で、ワインと共に楽しむ本格的な料理の数々は、郷土イタリアンのお手本とも言えるだろう。三善将則シェフの誠実な仕事が、ゲストの心と胃袋を温かく満たしてくれる。

【審査員コメント】西蒲区の牧歌的な風景の中、多くの食通を惹きつける渡辺大生料理長の美食劇場。伝統的な割烹の枠を超え、ジビエや地場野菜を大胆かつ緻密に構成する。圧倒的な熱量を持つ店主の語りと共に供される料理は、新潟の土壌の豊かさを力強く証明している。食べる者の感性を揺さぶり、食後の高揚感が長く続く珠玉の一軒。

【審査員コメント】新発田に誕生した魅惑のオーベルジュ。そこに併設されたこのレストランこそ、布施真シェフが腕を振るう注目のダイニング。地域の生産者やアーティストたちと密に連携し、旬の食材が持つ素直な美味しさを皿の上に表現する。素材を弄びすぎない、洗練された構成も魅力の一つ。穏やかな時間が流れる空間で、この土地の豊かな四季を五感で実感できる。

【審査員コメント】新潟ワインコーストの核となるワイナリーレストラン。ブドウ畑に囲まれながら食を楽しむヴィンヤード・ガストロノミーを実践し、自社ワインと地元の旬素材を多角的に構築した一皿を創り上げている。ワインを愛する人間にとっては、至福の食卓が約束された一軒。

【審査員コメント】ワイナリー内に位置し、ブドウ畑の風景を楽しみながら珠玉のフレンチを堪能できる。自社ワインと料理のマリアージュは完璧で、ワインが育つ土壌と同じ場所で食べる悦びに満ち溢れている。新潟のワイン文化を世界レベルへと押し上げる、圧倒的なクオリティと美意識に驚くはずだ。

【審査員コメント】燕市の職人魂が息づく地で、誠実な仕事を貫く渡辺雄太料理長。地元の旬を鋭く捉えた先付から風味高い椀盛、力強い旨味を湛えた焼物、そして〆のご飯まで、緩急のついた献立が食通を唸らせる。器と料理の調和にも定評があり、視覚からも食の美しさを整えている。日本料理の伝統に、若き店主の柔軟な思考と確かな技術が嚙み合った実力店。

【審査員コメント】フランスのブルゴーニュ出身のシェフ、ジル・スタッサールが腕を振るう佐渡島のフレンチレストラン。フランスの伝統的な感性に、佐渡島の豊かなテロワールが融合し、それを薪火という技法で昇華させた唯一無二の食体験に。店のありようと驚きと喜びに満ちた一皿は感動必須。

【審査員コメント】新潟の海産物の魅力が詰まった、活気溢れる長岡の一軒。大胆かつ繊細に捌かれた刺身や焼き物は、素材の良さをこれ以上なく引き出されており、加えて日本酒のメニューの豊富さにも驚かされる。気取らない雰囲気の中、新潟の食の醍醐味を強く実感できる名割烹である。

【審査員コメント】新潟の魅力を強く発信する、圧倒的な世界観を持つイタリアン。カトラリーから内装まで地域の工芸技術を散りばめた空間で、地元の食材をダイナミックに調理。その新潟に対する情熱は、地域の誇りをゲストに伝播させる。燕三条というブランドを全身で体感できる食のエンターテインメント。

【審査員コメント】佐渡島小木地区に位置する、素材のルーツ(起源)を重んじるレストラン。伊藤薫シェフは、島の自然が育んだ食材に対し、その個性を最も輝かせるアプローチで向き合う。派手な装飾に頼らず、旬の素材が持つ本来の素性を深く探り、ストレートにそして詩的に伝える。佐渡島の生命の息吹や力強さを、皿の上で実感できるのはまさに口福の一言に尽きる。

【審査員コメント】里山が育む豊かな食材を使い、眼前に広がる森の息吹をそのまま映し取ったかのような料理の数々は、力強さと驚くほどの繊細さを併せ持つ。
![Auberge 醸す森 [kamosu mori]](/lsc/upfile/spot/0005/1428/51428_1_m.webp)
【審査員コメント】八海山の登山道の入り口。南魚沼の大自然に包まれた100年以上の歴を持つ蕎麦の名店。当代の米山俊介料理長が打つ蕎麦の力強い香りと喉越しは格別だ。山菜は旬のものと独自の保存調理法の双方を味わえる。また茸やニジマスの天ぷらも絶品。越後の風土が育んだ滋味深い豊かさが身体に染み渡る。潔いまでの美味しさに出会える店。

【審査員コメント】新潟の食材が持つポテンシャルを美しく開花させるイタリアン。特にパスタ料理の美味しさが印象的だが、独創的なアイディアが詰まった一品料理も、驚きのある食感や香りが重なり合う。常に進化を続ける、訪れる度に瑞々しい感性に溢れたレストランである。

【審査員コメント】素材の持ち味を際立たせる長吉和幸料理長の仕事からは、生産者への深い想いが伝わってくる。メニューは四季折々の新潟の恵みに満ち、その調理法の幅広さも魅力のひとつ。県産日本酒の豊富なレパートリーはもちろん、料理を盛る器に至るまで県産で揃え、随所に地元への愛情を感じる。

【審査員コメント】歴史的建造物の中で、フレンチの繊細さと鉄板焼のダイナミズムが融合するユニークな一軒。シェフが目の前で焼き上げる村上牛や日本海の幸は、音と香りでゲストを魅了する。庭園を眺めながら極上の食材と技術に酔いしれる、至高のラグジュアリー鉄板焼きである。

【審査員コメント】長岡の老舗割烹としての矜持をフランス料理に捧げ、高い技術で構築するガストロノミー。新潟県産食材を巧みに扱い、逞しくも繊細な旨みを引き出す調理には、素材の命を慈しむ西澤敬介シェフの誠実さと骨太な美学が感じられる。新潟の新たな旬を鮮やかに描き出す上質なフレンチ。

【審査員コメント】上越市で圧倒的な支持を集めるイタリアン。活気ある店内に響く声と、キッチンから運ばれる料理の芳香が、本場イタリアの日常を彷彿とさせる。多くのメニューに地域食材が使用されており、イタリアンらしいクチーナ・レッジョナーレ(郷土食文化)の魅力と楽しさを実感できる。

【審査員コメント】羽根豊シェフが織りなす繊細かつ大胆なイタリアンが魅力。地元新潟の厳選食材を主役に据えた一皿は、どれもワインとの相性を緻密に計算し尽くされた傑作ばかり。肩の力を抜いて楽しめる落ち着いた大人の空間で、五感を刺激する美食の余韻に浸れる店。

【審査員コメント】ミドルミス怜シェフとサービスの斉藤陽介ソムリエの最強コンビによるイノベーティブ・レストラン。独自の感性とグローバルな視点で新潟の食材を再構築し、驚きに満ちた料理とドリンクペアリングを創出する。独創的な組み合わせながら、味の着地点は極めて正確。新潟のガストロノミーの最前線と、その未来の明るさを実感させてくれる、刺激的な一軒。

【審査員コメント】カジュアルな雰囲気ながら、料理のクオリティは折り紙付き。新潟の食材を豊富に使った料理は、一皿ごとにその個性が際立っており、思わずお酒も進んでしまう。誰もが気軽に中華の奥深さを楽しみつつ、新潟の食の豊かさを実感できる最高の食空間である。

【審査員コメント】季節を慈しむ、丸山巧夢料理長の誠実な料理が光る。地産地消のコンセプトをベースに、素材の「旬」を捉える鋭い感覚が一皿ごとに凝縮されている。特に、素材を優しく包み込む出汁の美しさは、日本料理の実力の本質を感じさせる。これみよがしな派手さこそないものの、むしろ心から満足できる地に足の着いた、しみじみとした美食体験ができるだろう。

【審査員コメント】長岡市出身の磯部冬人シェフの美学が隅々まで貫かれた、気鋭のガストロノミー・レストラン。食材が持つ旨味や香り、食感を多角的に捉え、一皿の中で立体的かつ緻密に構成する。特にアワビのパイ包みの完成度は圧巻で、素材のポテンシャルを何倍にも引き立てる。空間も料理の美しさを際立たせ、刺激に満ちた食体験を約束してくれる。

【審査員コメント】魚沼「ごっつぉ(ご馳走)」を再定義する美食処。地元の山菜、発酵食品、そして南魚沼産コシヒカリを主役に据えた、滋味豊かな料理が並ぶ。雪国特有の知恵を、洗練されたプレゼンテーションで現代に繋ぐ。ひとたび扉を開けば、この土地の魂に触れるような感動が待っている

【審査員コメント】畠山正義料理長の研ぎ澄まされた感性が躍動する、新潟を代表する鮨処の一つ。江戸前の伝統を軸にしつつ、地産の食材に魔法をかけるような仕事ぶりは圧巻。新潟では珍しい赤酢のシャリを用い、ネタとバランスも実に見事。緊張感よりも心地良さに満ちる晴れやかな空間で、最高の鮨体験を堪能できる店である。

【審査員コメント】最高級の鴨肉を、客自身が焼き上げるスタイルで知られる名店。供される鴨は、県外の著名なレストランにも卸されるほどの極上のクオリティを誇る。脂の甘みと身の力強い旨味は、一度味わえば忘れられない。素材への圧倒的なこだわりと、焼きの楽しさが融合した、唯一無二の食体験。

【審査員コメント】新潟の鮨を語る上で外せない実力店。県外からのゲストも多く、誰もが満足する「新潟の旬」を安定して提供。のどぐろや南蛮海老といった地物の質は折り紙付きだ。活気ある雰囲気の中で熟練の職人たちが握る確かな一貫。新潟の食の豊かさを真っ直ぐ楽しめる安心感がある。

【審査員コメント】全国区の料理コンクールでも輝かしい実績を残し注目される須藤良隆シェフが手掛ける佐渡島のフレンチダイニング。島の漁師や生産者と強固な絆を築き、佐渡のテロワールを極限まで追求した料理を展開する。盛り付けから味わいの構築まで、フランス料理の基礎を踏まえた技術の高さは折り紙付き。素材を多角的に解釈する構成力は圧巻の一言。
