佐渡で七夕ダイブ!「海のおっさん」ことコブダイに会いに行こう♪

2018.08.06

寒流と暖流が交わる佐渡は魚の種類が豊富。
北海道にいる魚と沖縄にいる魚を一度に見られることもある、そんな不思議な海なのです。

一番人気はなんといっても「おっさん」の貫禄があるコブダイ!その魅力にとりつかれて、都市部から島に渡るリピーターも多いのだそう。
カラフルなウミウシ目当ての女性ダイバーも増えています。

そんな魚たちに会ってみたくて、佐渡で30年ちかく続いている「七夕ダイビング」を体験してきました。

  • ダイビングスクールフリーウェイの小出さん
  • 北小浦海洋センター

目的地の北小浦海洋センターまでは、佐渡の玄関口である両津港から約25km。東海岸沿いの県道45号線を40分ほど北上すると、大きな看板が見えてきます。
笑顔で出迎えてくれたのは、ダイビングスクールフリーウェイの小出さん。
  • 北小浦海洋センターへ

港の広い無料駐車場に車を停めて、目の前の北小浦海洋センターへ。
廃校を手直ししたノスタルジックな木造校舎は、このエリアのシンボル的な建物です。
  • 集落のお母さんたち

この日は島内4つのダイビングスクールから60名ほどのダイバーが集合。

台所から聞こえる笑い声と天ぷらの香り。
近くに住むお母さんたちが集まり、ダイバーに振舞う料理を仕込んでくれています。
  • マグロを解体中

若い漁師さんは寡黙にマグロを解体中。
「きのう隣の港で上がったマグロ。脂とカマはもうさばいたよ。」
ランチでいただく漁師料理への期待が高まります。
  • ボートで10分ほどのポイントへ

ダイビングの準備が完了。
一本目は「海のおっさん」コブダイに会いに、二本目は海の中の笹に願い事を書いた短冊をかけに行きます。

ボートに乗り込み10分ほどのポイントへ。
気温は23℃、水温は15~18℃。多くのダイバーはドライスーツを着用しています。
  • コブダイ

潜るとすぐに、砂の底に横たわる海草に覆われた沈船が現れます。

そして、ウスメバルやスズメダイの群れを目で追っていると、突然目の前に「ようこそ、佐渡の北小浦へ」と貫禄満点の「おっさん」コブダイが登場!
コブダイはいかつい顔をしていますが、実はとても臆病な魚なのだそう。
そんなギャップに魅了されたダイバーも多く、一年を通じてコブダイに会いに来る人もいるそうです。
  • ダイバー

およそ40分間のダイビング。
コブダイの他にウマズラハギ、クロダイ、チダイ、キジハタを見ることができました。

二本目は1時間休憩してから出発。海の中の笹に、願いを込めた短冊を飾りに行きます。
  • 短冊を飾る

再びボートでポイントまで10分。
無事、海の中の笹に短冊を飾ることができました。
「きれいな海を守りたい」そんな願いが多く、海をとことん愛するダイバーに尊敬の念を抱きます。
  • ランチタイム

海からあがると、待ちに待ったお昼の時間です。
ダイビングは消費カロリーが高いスポーツなので、お腹はペコペコ!

トビウオ、アジ、イカ、マグロのカマ、と炭火でカリカリに炙った魚の香ばしい香りが漂ってきます。
  • メニュー

近くに住むお母さんたちが作ってくれた、愛情たっぷりの手料理がずらりと並びます。

山菜の天ぷら、ポテトに海藻サラダ、夏野菜、そしてデザートは初夏の瑞々しいスイカ。
脂がほどよく乗ったマグロの刺身も、てんこ盛りに用意されています。
  • マグロ

この時期のマグロは、ほのかな甘みと酸味、そしてしっとりとした上品な食感が格別。
きれいな脂の帯の砂ずりの旨さには、言葉を失うほどです。
この味を知ってしまったら、来年もリピートするしかありません!
  • 夕方の北小浦

ダイブを終えた夕方の北小浦には、参加者たちの楽しげな声が響いています。
お互いのログブックを見せ合ったり、魚の写真の説明をしたり。
大自然に包まれながら、ここ佐渡では時間がゆっくりと流れていきます。
  • 高速カーフェリーあかね
  • 小木ダイビングセンター

佐渡の七夕ダイビングは毎年7月7日~8日の二日間で行われます。
一日目は北小浦海洋センター、そして二日目は南の琴浦にある小木ダイビングセンターからの出発です。

最寄りの港である小木港は上越市の直江津港と結ばれており、佐渡汽船の高速カーフェリーあかねに乗ること約100分。小木港から小木ダイビングセンターまでは約5kmの道のりです。

港から県道45号線を西に15分ほど進むと、「小木ダイビングセンター」の大きな看板が見えてきます。
  • 南国の花

小木ダイビングセンターがある琴浦は小さな漁港です。
ジリジリ刺す太陽の日差しと、南国の花の香り。
佐渡は南北に長いため、北と南で町の雰囲気がガラリと変わります。
  • 小木ダイビングセンター

琴浦洞窟へ続くトンネルの入り口に小木ダイビングセンターがあります。
ここでマリンアクティビティの受付が行われ、着替えや食事をとることができます。
  • シーカヤック
  • シーカヤック

ここでは、ダイビングだけではなく、より気軽に参加できるシーカヤックなどのアクティビティも人気です。
小木の海岸は溶岩が固まった荒々しい地形で複雑な入り江がたくさんあるので、ダイビングもシーカヤックもコースが豊富。

お父さんはダイビング、お母さんと子どもたちは磯釣り、と家族がそれぞれに楽しめるメニューが揃っているのも魅力です。
  • ウミウシを発見
  • ダイバー

海に入るとすぐに、浅瀬の岩にカラフルなウミウシを発見!
寒流と暖流が交わる佐渡は、ウミウシの種類も豊富です。
沖縄にいるウミウシの北限が佐渡であったり、まだ和名がない希少なものに出会える可能性も。
  • 短冊に願いを込めて

「皆が健康でありますように」ここでも短冊に願いを込めて笹に結びます。
  • 自分で機材を運ぶ

浅瀬からのダイビングは、ボートエントリーと違って自分で機材を運んで帰ります。

そろそろお昼の時間。
二日目は天ぷら蕎麦が用意されています。
  • 蕎麦

朝から地元の漁師さんが蕎麦を打ってくれていました。
佐渡は蕎麦の栽培が盛ん。
アゴ出汁で食べる蕎麦の店が点在しているので、いくつか食べ比べてみるのもおすすめです。
  • 天ぷら

アツアツの天ぷらは、ナスにインゲン、ピーマン、ミョウガ。大葉にシシトウ、サツマイモ。
お塩を少々ふって、いただきます。
  • ダイバーたち

二日間の七夕ダイビングを紹介しましたが、佐渡には他にも数多くのダイビングスポットがあります。
さあ、あなたは砂の海底で、沈船とコブダイを探しに行きますか?
それとも溶岩海岸の複雑な地形に興味がありますか?

海を通じて触れ合える大らかな仲間たちとの出会いもまた、佐渡のダイビングの醍醐味といえるでしょう。

佐渡でレッツ・ダイブ!!

佐渡でレッツ・ダイブ!!

この記事で「七夕ダイビング」の取材に協力してくれたのは、「ダイビングスクールフリーウェイ」。佐渡店では、体験ダイビング、ファンダイブ、ライセンス取得を受け付けています。ダイバーの方も、ライセンスをお持ちでない方も、佐渡の海へ潜りに行ってみてください!

フリーウェイ 佐渡店
住所 新潟県佐渡市東大通1211-3
TEL 0259-52-5781

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