月岡温泉からすぐ!「びいどろ」で手作りガラス体験

2019.10.11

ハンドメイド好きが集まる女子旅や、お子さんがいる家族連れの旅行では、旅の思い出に「手作り体験がしたい」という方も多いはず。

今回ご紹介するのは、新潟県新発田市の奥座敷・月岡温泉近くにある「手造りガラス工房 びいどろ」。
温泉の中心街から徒歩圏内にあり、本格的な吹きガラスにとんぼ玉、研磨といったガラス製品作りを体験できます!

月岡温泉行きシャトルバスに乗って「手作りガラス工房 びいどろ」へ

新潟駅から白新線で20分、豊栄駅南口から「月岡温泉行き」のシャトルバスが出ています(片道300円)。

シャトルバス乗車から20分ほどで「月岡新湯」のバス停に到着。
近くには手湯を楽しめる「源泉の社」や「観光宿泊案内所」があります。

目指す「びいどろ」までは徒歩約7分。
足湯スポット「湯足美」の前を通り過ぎ、「月岡カリオンパーク」を目指して歩きましょう。
自然豊かな道中に癒されます。

「びいどろ」は、公園のシンボルである高さ20mのカリオンタワー正面に向かって左手に位置します。

「本館」と石窯のある「工房」に分かれており、ガラス体験の受付は本館へ。

中には職人さんが1つ1つ手造りしたオリジナルガラス製品がズラリ!
グラスはもちろん、ミニチュアやアクセサリー、花瓶など、所狭しと並べられたガラス工芸品の数々に、目移りしてしまいます。

「びいどろ」には色んな種類の手作りガラス体験があります。
 ●吹きガラス体験
 ●研磨体験
 ●キャンドル体験
 ●ペイント体験
 ●万華鏡体験
 ●オルゴールデコレーション体験
 ●とんぼ玉体験

複数の体験を一緒に申し込んでもOK!
体験場所の混み具合や他のお客さんとの兼ね合いをみながら体験の順番を組み立ててもらえます。
※高温なガラスを扱うメニューは小学6年生以上が対象です。事前に確認の上でご予約を。

今回は「吹きガラス」「とんぼ玉作り」「研磨」の3種類の手作り体験を行いました。
早速、ガラス作り体験に挑戦です!

バーナーで熱したガラス棒で作るカラフルな「とんぼ玉」

まずはとんぼ玉のベースカラーとなるガラス棒を選びます。
色を決めてから「水玉」「スパイラル」「ループ」などのデザインを選びますが、色と柄の組み合わせは無限にあるので、1つに決めるのが難しい…。

さんざん迷って、筆者はクリアな緑色をベースに、白と黄緑色のスパイラル模様を入れるデザインに決定!

スパイラルは、とんぼ玉の表面に細いガラス棒を溶かしたものを巻き付けて模様付けするそうです。

炙る角度やガラス棒の持ち方を教わって、いざ挑戦。

十分にガラスが溶けたら左手で芯棒を持ち、棒を回しながらトロトロのガラスをからめとります。
腕の高さをキープし続けるのが案外キツイ…!
両手を同時に動かすのが難しく、一瞬でも目を離すと形が崩れてしまうので緊張。

きれいな球状になったら、ベースは完成。
続いてとんぼ玉全体にらせん状にと線を描き、スパイラル模様をつけます。

とっても細いガラス棒はバーナーであぶった瞬間にぐにゃりと曲がり、あわてて巻きつけるものの、太くなったり細くなったり、ラインの間隔がばらばらだったり…。
でもそれがかえって味になるので、心配しなくても大丈夫。

仕上げにとんぼ玉をバーナーであぶり、全体をなじませます。
高温の炎に包まれ、とんぼ玉全体が熱を帯びオレンジ色になっていますが、冷えるとちゃんと緑色に戻るので不思議です。

1時間ほど冷却して、マイとんぼ玉が完成!

追加のパーツ料金(ストラップ385円、チョーカー550円など)を支払えば、アクセサリー加工も可能に。
パーツは種類が豊富で、とんぼ玉の上下に取り付けるストーン一つ取っても色の組み合わせは無限。
楽しく悩みながら、オリジナルのアクセサリーを作りましょう♪

パーツの取り付けはスタッフさんにおまかせすることもできますが、もちろん自分自身でも行えます。
小学生くらいのお子さんでも、工作感覚でスイスイ作ってしまうのだとか。

職人さんと息を合わせて作るマイグラス「吹きガラス体験」

吹きガラス体験が行われる工房の中には、火が焚かれた石窯が2基並びます。
土間づくりの素朴な雰囲気は、まさに職人さんが働く工房というイメージにぴったり。

まず、自分が作りたいグラスのデザインと色味を選びます。
色味が決まったら、一度ガラスを吹く練習をしてから本番へ。

ベースとなるガラスの塊が取り出され、ふーっと一吹き。
強めに吹かないと球状に膨らまないので、「もっと強く吹いてー!」というかけ声に合わせて、思いっきり息を吐きます。

なんとなく丸い形になったら、選んだデザイン通りに職人さんが色付けし、成型。
流れるような鮮やかな手さばきに、圧倒されます。

ここでいよいよメインの吹き作業。
この「吹き」でグラスの形が決まってしまうので、気持ちを込めて息を吹き込みます。
膨らみ具合などを確かめる余裕はなく、職人さんの声に従って、ひたすら吹きます。

なんとかグラスの形になり、少し温度が下がってオレンジ色から透明になったガラスに、しっかり青・緑・白の3色ドットが入っているのを確認。
更にグラスの先を切り落とし、飲み口部分を作ります。

先を切り落としたグラスを、再び炉の中に入れてやわらかくします。
1300℃という高温の窯の前に立つだけで熱風が。
ガラス作りの大変さを身をもって感じます。

やわらかくなったグラスの先端から、火ばさみのような器具を差し込み、押し広げながら飲み口を作ります。
職人さんが底の棒を持ち回転する動きに合わせての作業。息を合わせて作り上げます。

炉入れと、飲み口を広げる工程を繰り返し、完成。
ちょっと手を動かすだけの簡単な体験とは違って、吹きガラス体験はかなり本格的!
気分はガラス職人です。

父の日や母の日のプレゼントにもおすすめ「研磨体験」

最後に挑戦したのは、ルーターというガラスを削る機械で模様付けする「研磨」体験。
一見難しそうですが、貼り付けた下絵をなぞりながら作れるので、小さな子どもも挑戦できます。
父の日、母の日のプレゼントや結婚記念日などに、オリジナルメッセージ入りの作品を作る方も多いそう。

研磨体験では各種グラスやプレート、ボトル、フォトフレームなどのガラス製品からベースを選びます。
※一部追加料金のものも有り

筆者はフォトフレームを選択。

最初にスタッフがルーターの使い方を教えてくれます。
チュイーン、ガリガリという音がし少し怖い感じもしますが、大丈夫。

先端をガラスの表面に軽く押し当てて、削っていきます。

削り方が分かったら、デザインを決めましょう。
見本の図柄が用意されていますが、作りたいデザインが決まっている方は下絵の準備を忘れずに。

デザインを削りたい場所に合わせ、ガラスの裏側からセロテープで貼りつけます。

あとは線をなぞって削っていきます。
一度の研磨では細い線にしかなりませんので、何度も同じ線を繰り返し削りましょう。

ガラスに模様がつきました!
自分で削ったオリジナルのガラス製品は、いつまでも大切にしたくなりますね。
ファミリーやカップルに特におすすめです!

◎3種類のガラス手作り体験を終えて…

今回の手作りガラス体験で筆者が作ったものは、以下の3点。

●とんぼ玉のヘアゴム
●ブルー×ホワイトのドット柄グラス
●ツタ模様とイニシャル入りフォトフレーム

色味からデザインまですべて自分の思い通りに作れるガラス体験は、創作意欲がかきたてられて、とても楽しかったです!
月岡温泉に訪れたら、ぜひあなただけの作品を作ってみてください。
手造りガラス工房「びいどろ」について

手造りガラス工房「びいどろ」について

この記事で体験取材に協力してくれたのは、新潟県新発田市にある手造りガラス工房「びいどろ」。今回体験したプラン以外にも、「キャンドル」「万華鏡」「ペイント」「オルゴールデコレーション」などさまざまな手作り体験ができます。所要時間20分から体験できるので、旅の思い出作りにぜひトライしてくださいね♪

風情のあるレトロな街並み「月岡温泉」

月岡温泉は新潟市のお隣「新発田市」にある温泉街で、レトロ調に整えられた街並みは風情たっぷり。
浴衣姿でのそぞろ歩きが楽しい町です。

酒屋で地酒の試飲や名物の温泉饅頭を味わうのもおすすめ!
地酒を試飲(立ち飲み)できる「新潟地酒 premium SAKE 蔵」や、発酵・醸造の技術で旨味を引き出したダシの専門店「新潟地物 premium SELECTION 旨」をはじめ、小洒落れた飲食&お土産スポットが充実。

「月岡温泉発祥の地」の碑が建つ「源泉の杜」には、自称・日本一まずい温泉が飲める飲泉処がありますので、ぜひお試しを。
硫黄臭がツンときて、しょっぱいような苦いような…
たしかに決しておいしくはありませんが、胆石や便秘、糖尿病などに効果があるそうです。

そのほかに夜に美しいライトアップが楽しめる「月あかりの庭」や、恋人の聖地100選に認定された「カリオンパーク」など、見どころがたくさんあります。
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