ガストロノミーアワード受賞者
Gastronomy Award Winners
Gastronomy Award Winners
【審査員コメント】西蒲区の牧歌的な風景の中、多くの食通を惹きつける渡辺大生料理長の美食劇場。伝統的な割烹の枠を超え、ジビエや地場野菜を大胆かつ緻密に構成する。圧倒的な熱量を持つ店主の語りと共に供される料理は、新潟の土壌の豊かさを力強く証明している。食べる者の感性を揺さぶり、食後の高揚感が長く続く珠玉の一軒。

【審査員コメント】新発田に誕生した魅惑のオーベルジュ。そこに併設されたこのレストランこそ、布施真シェフが腕を振るう注目のダイニング。地域の生産者やアーティストたちと密に連携し、旬の食材が持つ素直な美味しさを皿の上に表現する。素材を弄びすぎない、洗練された構成も魅力の一つ。穏やかな時間が流れる空間で、この土地の豊かな四季を五感で実感できる。


【審査員コメント】佐渡島にあるイタリアンレストラン。佐渡島の瑞々しい野菜や獲れたての海産物は、山本裕介シェフの技術と感性によって、絶の一皿へと変貌する。モダンで温か味ある店内の雰囲気も心地良く、気づけばついついワインも進んでしまう。佐渡イタリアンを代表する実力店の一つ。

【審査員コメント】新潟ワインコーストの核となるワイナリーレストラン。ブドウ畑に囲まれながら食を楽しむヴィンヤード・ガストロノミーを実践し、自社ワインと地元の旬素材を多角的に構築した一皿を創り上げている。ワインを愛する人間にとっては、至福の食卓が約束された一軒。

【審査員コメント】ワイナリー内に位置し、ブドウ畑の風景を楽しみながら珠玉のフレンチを堪能できる。自社ワインと料理のマリアージュは完璧で、ワインが育つ土壌と同じ場所で食べる悦びに満ち溢れている。新潟のワイン文化を世界レベルへと押し上げる、圧倒的なクオリティと美意識に驚くはずだ。

【審査員コメント】新発田市の料亭「北辰館」で腕を振るっていた小山誠料理長の独立店。長年の経験に裏打ちされた確かな技術で、新潟の旬を優美な一皿へと仕立てる。伝統を重んじつつも、新しい門出にふさわしい瑞々しい感性が随所に光る。駅前の利便性と一流の味が両立した、大人のための隠れ家。

【審査員コメント】新潟における天ぷらの名店。斉藤丈司料理長の天ぷらは、衣の中で素材が蒸らされ、旨味が極限まで凝縮される。地元の山菜や魚介や地場野菜など、揚げることで引き出される新しい表情には驚かされる。目の前で仕事が見れるカウンター席は、揚げたてという贅沢を五感で味わえる。

【審査員コメント】燕市の職人魂が息づく地で、誠実な仕事を貫く渡辺雄太料理長。地元の旬を鋭く捉えた先付から風味高い椀盛、力強い旨味を湛えた焼物、そして〆のご飯まで、緩急のついた献立が食通を唸らせる。器と料理の調和にも定評があり、視覚からも食の美しさを整えている。日本料理の伝統に、若き店主の柔軟な思考と確かな技術が嚙み合った実力店。

【審査員コメント】地元の無農薬栽培、減農薬栽培の米を、土鍋の直火炊きで仕上げます。そのご飯でつくった塩むすびは絶品。それを、田園のど真ん中で、風景を眺めながら、地域の文化や風土まで、まるごと味わえる稀有なお店。店内のデザインも素晴らしいです。

【審査員コメント】お造りは伝統的な盛り合わせのスタイルではなく、敢えて魚種ごとに別々に調理し、一皿ごとで提供するなど、随所に工夫を折り込み、訪れる度に進化を続けていることを高く評価します。ほぼすべての料理で村上周辺の食材を使い、地酒を提供するなど、地元の生産者や村上の食文化への深い敬意が感じられます。

【審査員コメント】ファミレスのように幅広い世代に対応する料理の幅を誇りながら、チェーン店のそれとは全く違う、本物志向のお店です。地元食材を厳選し、出汁のひとつから自家製にこだわる料理の数々。スタッフのもてなし力も素晴らしいです。

【審査員コメント】魚沼のソウルフードとして知られるホルモン焼き。代表的な存在の同店は、下茹でしない「シロ」を中心に、鮮度の高い生の状態で提供されるのが特徴です。その「シロ」だけでも訪れる価値が存分にありますが、その他の部位も美味しい。極めてリーズナブルなのも魅力です。

【審査員コメント】十日町市出身の弓削朋子さんは、各地の名店で修業を積んだのち、一旦は飲食業界から離れましたが、再び食の世界に戻り、地元で同店を開業。地方で活躍するという意味においても、女性シェフという意味においても、この賞のロールモデルに最も相応しい店として選定しました。地元の食材や食文化に根ざした丁寧な仕事ぶりは、オリジナリティに溢れます。季節…


【審査員コメント】フランスのブルゴーニュ出身のシェフ、ジル・スタッサールが腕を振るう佐渡島のフレンチレストラン。フランスの伝統的な感性に、佐渡島の豊かなテロワールが融合し、それを薪火という技法で昇華させた唯一無二の食体験に。店のありようと驚きと喜びに満ちた一皿は感動必須。

【審査員コメント】新潟の海産物の魅力が詰まった、活気溢れる長岡の一軒。大胆かつ繊細に捌かれた刺身や焼き物は、素材の良さをこれ以上なく引き出されており、加えて日本酒のメニューの豊富さにも驚かされる。気取らない雰囲気の中、新潟の食の醍醐味を強く実感できる名割烹である。

【審査員コメント】新潟の魅力を強く発信する、圧倒的な世界観を持つイタリアン。カトラリーから内装まで地域の工芸技術を散りばめた空間で、地元の食材をダイナミックに調理。その新潟に対する情熱は、地域の誇りをゲストに伝播させる。燕三条というブランドを全身で体感できる食のエンターテインメント。

【審査員コメント】沖縄に本店を持つ、岩室エリアの鮨処。伝統的な江戸前の技法を土台に、岩室の地で手に入る良質な素材を再構築する。一貫ごとに緻密な仕事が施されており、口の中で完成する多層的な旨味が秀逸。沖縄と新潟、二つの地で培われた感性が融合し、鮨の新しい魅力を提示する。

【審査員コメント】薪の炎を巧みに操り、熟成させた牛肉や野菜に魂を吹き込むエネルギッシュなダイニング。火が上がるダイナミックな調理風景を楽しめるカウンター席は、まさに食のエンターテインメント。力強い火入れによって引き出された食材のポテンシャルを、選び抜かれたワインと共に五感で楽しみたい。

【審査員コメント】地元農家から届く獲れたての野菜を主役にしたイタリアン。野菜の甘みや苦み、香りを最大限に活かしたピッツァやパスタは、身体が喜ぶ瑞々しさに溢れている。活気に満ちた店内は、生産者と料理人、食べる者が一体となる温かさがある。新潟の農業を食で支える、地域の宝。

【審査員コメント】佐渡島小木地区に位置する、素材のルーツ(起源)を重んじるレストラン。伊藤薫シェフは、島の自然が育んだ食材に対し、その個性を最も輝かせるアプローチで向き合う。派手な装飾に頼らず、旬の素材が持つ本来の素性を深く探り、ストレートにそして詩的に伝える。佐渡島の生命の息吹や力強さを、皿の上で実感できるのはまさに口福の一言に尽きる。

【審査員コメント】新潟の繁華街にありながら、凛とした静寂を湛える日本料理店。厳選された魚介と旬菜を、素材の持ち味を殺さぬよう繊細に調理する。大阪の名店で研鑽を積んだ會野優料理長は、その大阪由来の伝統の日本料理の真髄を、八寸から滋味深い椀物まで、季節の移ろいを鮮やかに表現。端正な空間での一期一会のコースは、日常の喧騒を忘れさせる。

【審査員コメント】里山が育む豊かな食材を使い、眼前に広がる森の息吹をそのまま映し取ったかのような料理の数々は、力強さと驚くほどの繊細さを併せ持つ。
![Auberge 醸す森 [kamosu mori]](/lsc/upfile/spot/0005/1428/51428_1_m.webp)
【審査員コメント】八海山の登山道の入り口。南魚沼の大自然に包まれた100年以上の歴を持つ蕎麦の名店。当代の米山俊介料理長が打つ蕎麦の力強い香りと喉越しは格別だ。山菜は旬のものと独自の保存調理法の双方を味わえる。また茸やニジマスの天ぷらも絶品。越後の風土が育んだ滋味深い豊かさが身体に染み渡る。潔いまでの美味しさに出会える店。

【審査員コメント】かつて新潟駅南で愛された蕎麦の名店が、古町の歴史ある地へと移転し、日本料理店として見事な進化を遂げた。若き金子真太郎料理長は、伝統的な懐石に現代的な解釈を加えた献立で、古町に新しい「和」の形を提示している。最後に出される蕎麦には旧店の矜持が宿り、コースの余韻を一層深く、鮮やかなものにしている。

【審査員コメント】創業1969年。50年以上にわたり新潟駅前という好立地で、長年親しまれている鮨処。地物の魚介を中心に握る、同店2代目の千代澤義浩料理長の寿司は、新潟産コシヒカリを使ったシャリとネタの一体感が素晴らしく、新潟の海の豊かさをストレートに享受できる。出張客から地元の常連まで幅広く愛される、駅前の顔とも言える信頼の一軒。

【審査員コメント】糸魚川市の田畑に囲まれた絶景の中に建つ、スペイン仕込みの薪火技術を駆使するイノベーティブレストラン。地元出身の渡辺光実シェフが、地産食材を徹底的に深化させ、ここでしか出会えない多層的な味わいを創出する。窓から望む日本海と調和した料理の数々は、地方ガストロノミーの新しい形を提示している。わざわざ足を運ぶ価値のある、驚きに満ちた体験…


【審査員コメント】店主の媚山潤さんは、狩猟や釣りを20年以上の趣味としており、食材の多くは彼自身が撃ったジビエや釣った魚、あるいは採った山菜などで構成されます。それをいわゆる“またぎ料理”ではなく、技術をともなった日本料理として楽しませてくれます。新潟の豊穣なる大自然の息吹を、料理で追体験できるという意味においても、訪れる期待値が存分にあるお店として…

【審査員コメント】新潟の食材が持つポテンシャルを美しく開花させるイタリアン。特にパスタ料理の美味しさが印象的だが、独創的なアイディアが詰まった一品料理も、驚きのある食感や香りが重なり合う。常に進化を続ける、訪れる度に瑞々しい感性に溢れたレストランである。

【審査員コメント】素材の持ち味を際立たせる長吉和幸料理長の仕事からは、生産者への深い想いが伝わってくる。メニューは四季折々の新潟の恵みに満ち、その調理法の幅広さも魅力のひとつ。県産日本酒の豊富なレパートリーはもちろん、料理を盛る器に至るまで県産で揃え、随所に地元への愛情を感じる。

【審査員コメント】歴史的建造物の中で、フレンチの繊細さと鉄板焼のダイナミズムが融合するユニークな一軒。シェフが目の前で焼き上げる村上牛や日本海の幸は、音と香りでゲストを魅了する。庭園を眺めながら極上の食材と技術に酔いしれる、至高のラグジュアリー鉄板焼きである。

【審査員コメント】佐渡島の最南端の宿根木集落の重要伝統的建造物の中で味わう、佐渡食材を主役にしたフレンチレストラン。菊池猛シェフは、佐渡のテロワールを活かし、鮮度抜群の魚介や島の農産物を洗練された一皿へと昇華させている。食後には二階部分を見学することもでき、美食体験だけでなく佐渡の文化と歴史を様々な角度から楽しめる店。

【審査員コメント】新潟万代にあるカウンターが美しい静謐な空間。荒井大心料理長の実直な人柄が反映された握りは、ネタとシャリが一体となる口どけの良さが秀逸だ。地物愛をベースにしつつも、全国からピンのネタを仕入れ、巧みな技術でその味わいを一段も二段も引き上げている。過度な装飾を排した潔い一貫には、どれも無二の鮨の本質的な美しさが宿っている。

【審査員コメント】天野徳之シェフによる自家製ハムが主役の、肉愛好家御用達レストラン。目の前でスライスされるハムは熟成などの技法により旨味が凝縮されており、肉本来の醍醐味やポテンシャルを引き出した調理に圧倒される。カジュアルな雰囲気ながら、手仕事の丁寧さと情熱が伝わる料理の数々は、ワインとの相性も抜群だ。

【審査員コメント】ジビエを中心に、食材の大部分を店主自らが調達する、地産地消のお手本のようなお店。しかもイノベーティブなフランス料理の領域の料理で表現することは特筆に値します。新潟のみならず日本が世界に誇るべき地方レストランとして高く評価しました。ぜひ季節ごとに訪れて欲しいお店です。

【審査員コメント】創業以来、160年にわたり伝統の味わいだけでなく、新潟古町花街文化をも牽引し、多くの文人や食通を魅了してきた、その功績をあらためて評価しました。また、登録有形文化財の建物も含めた、料亭としての存在感や文化的な価値も、新潟県が誇るべき資産として再認識すべきと考えます。

【審査員コメント】すでに完成されたと思われがちな日本料理に、“進化の余地がある”と挑戦し続ける姿勢が、調理の随所に表現されています。シンプルながら、際まで削ぎ落とした料理は、奥深い味わいの体験へと繋がります。店主は、新潟県産を中心にした素材を吟味厳選し、器や調度品にも敬意を持って選りすぐっているのも伝わり、総合芸術としての日本料理の醍醐味も存分に味…

【審査員コメント】家庭的な温もりと職人の技術が融合する佐渡の名店。地元で獲れた魚介はもちろん、島の日常に根ざした食材を豊富に使った料理の数々に、目も舌も満たされる。名物である鯛めしも含め、島の空気感そのものを味わうような、素朴ながらも贅沢な食体験を堪能できる。
