新潟市8区の春夏秋冬、季節の観光おすすめ【南区】の推しどころ!と洋菓子「 ル・ポワロン・ビス」/新潟市
2026 10.10
新潟市南区の季節ごとの観光スポットや伝統行事、特産品について紹介します
春 新潟三大凧合戦のひとつ「白根大凧合戦」が開催
夏 観光農園でフルーツ狩り、きのこ狩りを楽しむ
秋 江戸時代の大庄屋の豪農屋敷「旧笹川家住宅」は国指定重要文化財
冬 希少な西洋なし「ル レクチエ」の旬
旬の果物を使った洋菓子店「ル・ポワロン・ビス」でケーキを選びます!
- 小柴ぱせり

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新潟市は北・東・江南・中央・秋葉・南・西・西蒲の8つの区に分かれています。
今回は文化と歴史が色濃く残っている【南区】の季節の観光おすすめを小柴ぱせりが紹介します。
公共交通機関としての鉄道が通っていない唯一の地域で、中央区のJR新潟駅からバスで67分、バス停から徒歩6分。車なら距離約24キロ約40分で南区役所に到着。
南区は、旧白根市・旧味方村・旧月潟村の3市村の区域で構成され、新潟平野のほぼ中央に位置しています。区の東側には日本一の大河信濃川が、区の中央には中ノ口川が流れる緑豊かな田園地域です。
春を待って一斉に咲き競う花々、辺り一面を黄金色に染め上げる稲穂、そして芳醇な香りと甘さをたたえる果実と、南区では1年を通して自然の恵みを体感できます。
300年の歴史を持ち、先人の熱き思いを今に伝える「白根大凧合戦」、新潟市の無形民俗文化財にも指定されている月潟地区の郷土芸能「角兵衛獅子」など、南区には古くから伝わる伝統行事が今もしっかりと息づいています。
また、白根地域でつくられる「白根仏壇」は、長い歴史と伝統に培われた高い技術が評価され、経済産業大臣指定の伝統的工芸品となっています。
味方地区にある江戸時代の大庄屋「旧笹川家住宅」は国の重要文化財にも指定され、蒲原穀倉地帯の豊かさと当時の農村の様子が今も変わらず感じられます。
春 白根大凧合戦
南区役所産業振興課様 提供
江戸時代の中頃、中ノ口川の堤防完成祝いに藩主から贈られた凧を東側旧白根町(新発田藩)が揚げたところ、対岸の西側旧味方村(村上藩)に落ち田畑を荒らしたことに住民が腹を立て、対抗して凧を揚げ東側に叩きつけたところから凧合戦は始まったと言われています。
大凧は縦7メートル、横5メートル、竹の骨組みに和紙を貼り麻の綱がついています。六角凧の巻凧もあります。凧揚げの各組それぞれに絵柄が異なり、縄綯い(なわない)の方法や凧の揚げ方に特色があり、技術に改良を加え一枚でも多く合戦することを目的に凧を作り、揚げています。
新潟の三大凧合戦(越後の凧合戦習俗)として名を連ねていて、白根大凧合戦、三条凧合戦、見附今町・長岡中之島大凧合戦としていずれも6月上旬に開催されます。
それぞれの違いを楽しむのもいいかもしれませんね。
南区役所産業振興課様 提供
夏 観光農園
南区の観光農園協会加盟の農園は4箇所あり、県内で最大規模の面積と施設も充実、駐車場はもちろん、トイレ(身障者用含む)も完備で、季節に応じて旬の果樹のもぎ取りなどを楽しめます。
白根グレープガーデンは、ぶどう30種類以上、桃、すもも、いちじく、梨、りんご、みかん、レモン、いちご、さくらんぼ、ブルーベリー。柿、ル レクチエ、キウイ、パッションフルーツの販売もあります。
フルーツ童夢やまだ農園は、ぶどう、梨、桃、ル レクチエ。農園カフェがありクレープやパフェも楽しめます。
池田観光果樹園は、ぶどう、梨、いちご。
果物以外にも秋の期間だけ開園する白根観光きのこ園は、ヒラタケシメジ、ナメコ、シイタケ、タモギダケ、アワビダケ、ムキタケ、キクラゲ、ヌメリスギタケなどが収穫できます。
秋 旧笹川邸住宅
旧味方村にある国の重要文化財である歴史的建造物です。信州武田氏の一族である笹川家は、安土桃山時代に長野県の笹川村から、この味方の地に移住し1970年にこの地を離れるまで、14代300年以上にわたって続いた名家。江戸時代には味方組8ヵ村の合計8,000石を束ねる大庄屋として、年貢の取りまとめや警察、裁判の仕事をしていたそうです。
敷地の広さは、周囲の堀を含めて20,000平方メートル(約6,000坪)で、中央に1,122平方メートル(約340坪)の住宅が建っています。とにかく敷地も住宅も広い!
庭園に紅葉があったので、秋の景色もきっと素敵に違いない!
1819年に母屋が全焼しましたが、その後再建。1970年に公有化され一般に公開されています。
2024年能登半島地震の影響による建物の一部が破損しており、一部立入り制限区域がありますが、 とにかく広いので見ごたえあり。ガイド予約をすれば解説付きで回ることができますよ。
治水事業・水田開発に携わっていたので米や瓢箪をあしらった意匠があります。襖紙は白と青の米の文字!瓢箪もぜひ見つけてみてください。
冬 ル レクチエ
南区役所産業振興課様 提供
西洋なしといえば「ラ・フランス」が有名ですが、「ル レクチエ」 はラ・フランスの生産量10分の1ほどの希少種。知らない人も多いですが、フランスのオルレアン生まれの「ル レクチエ」は新潟で栽培されています。
1902年に旧白根市茨曽根(現・新潟市南区)で農家を営んでいた小池左右吉氏が、ロシアの旅行で出会い、原産地のフランスから苗木を取り寄せたのが新潟での栽培の始まりです。
栽培が難しいといわれる「ル レクチエ」は、新潟に渡ったのちフランスでは商業栽培をやめてしまったそうです。遠く離れた新潟の小池家で栽培は続き、現在は農家500軒ほどまでに渡り、品種改良することなく栽培技術・追熟技術が確立され、現在の美味しさと品質になりました。
「なし」という名ですが和梨とは違い、柔らかな桃に近い食感かなと思います(感想には個人差があります)。
香り高くとろんとした食感と甘みがある果物で、一度食べたらもうとりこ!
ぜひ一度食べてみることをおすすめします。
南区役所産業振興課様 提供
ル・ポワロン・ビス
果物の生産農家が多い中で、近隣の果物を豊富に使用した洋菓子を作っている「ル・ポワロン・ビス」さんに寄ってみました。お店は区役所近くの裏通りにあります。
現店主の祖父である初代は、店舗を持たず、配達卸の和菓子屋をやっていました。2代目のお父さんは先代から菓子作りを教わり、商店街にお店を構えました。そのお店は六斎市が立つあたりにありましたが、駐車場が少なく、業者さんの搬入も難しくなってきたそうです。それをきっかけに場所を探していたところ、ご縁があり、3代目で現店主の武石博臣さんが今の場所に2軒目のお店を開いたそうです。
初代から仕事を教わったお父さんは、博臣さんに「外で修行をして来い」と言っていて、なんとなくお菓子屋を継ぐのだなあと東京の製菓専門学校へ進学。その後働いたお店でフランス菓子に出会います。当時専門学校で教わっていた洋菓子といえばウィーン(オーストリア)菓子かドイツ菓子が基本で、フランス菓子は珍しかったようです。
言われたから行った学校も勉強しているうちにおもしろくなり、卒業してフランス菓子屋で働いていたときに「フランスに行ってお菓子を習いたい」と思ったそうです。
働きながらなんとか貯めたお金とフランス行きの片道航空券を握りしめ、紹介で訪ねた洋菓子屋で若い見習い職人と一緒に、言葉もよくわからないまま働き始めます。
お菓子作りの基礎はあったので仕事はすることができ、1年もすれば日常会話程度なら理解できるようになり、良い仕事をしてだんだんと認めてもらえるようになりました。
休みの日は、他のお菓子屋を訪ねたり、市場に行ったり、日本との違いがとても勉強になったそうです。
フランスの市場では季節の旬の果物が山のように並びます。きれいなものばかりではないのですが、安く買うことができました。季節の旬のものは人の身体にも意味のある食べ物になり、食べると身体が季節に適するようになる。自然のサイクルを、季節を大事にする暮らしでした。
「早く帰ってこいと催促され、2年居たフランスから新潟に帰国したときに、10年離れていた新潟の風土や食べ物にとても魅力を感じました。都会とはにおいが違うんですよ」と、博臣さん。
今は生産者が近くにいる白根で生育中の果物の様子を見ることができ、農家さんが教えてくれる果物の話がおもしろく、恵まれた場所にいると感じるそうです。
というわけで、この時期おすすめのケーキを購入してみました!
入口から奥まで冷蔵ケースが並び、窓際には焼き菓子も種類が豊富!ジュレやマカロン、そしてケーキへと進みます。これからぶどう、栗、梨、りんごと入れ替わっていくようです。
もう桃は最後の品種、白根白桃のショートケーキと、和栗のエクレールを選びます!
ショートケーキは桃の上品な甘さと、甘すぎないクリームがお互いを引き立てていて美味しい!エクレールは上に乗ったナッツ類も香ばしく、カラメルクリームとカスタードクリームと栗ペーストでほろ苦く渋く大人の味がします。自分のためのご褒美として満足する味です。
あとシャインマスカットの生チーズとタルトシトロンも買ってきた!
さっぱりしたチーズクリームのケーキは中央にスポンジケーキ入り、タルトシトロンはレモンタルトとメレンゲの組み合わせが口の中でホロホロと美味!!
新潟市おみやげコンクールで最優秀賞を取ったコシヒカリの米粉クッキー「新潟賛菓おむすびころり」もおすすめします。イチ推しは生姜バニラ味。
「ケーキを食べて怒る人はいない。みんな笑顔になる。そして子どもたちが、目をキラキラさせてケーキを選ぶのがかわいい。このために自分はお菓子を作っているんだと思う」
という博臣さんのケーキをぜひ食べてみてください。
ル・ポワロン・ビス
住所 新潟市南区白根1245-1
TEL 025-372-2674
営業時間 9:30~19:30(日曜祭日は18:00まで)
店休日 火、水曜日(祝祭日は営業)
駐車場 10台

今回寄ったところ
この記事を書いた人
小柴ぱせり
https://314musubiya.9nzai.net/
















































