銅鐘(神宮寺)
どうしょう1295年9月銅匠藤原守重の銘がある銅鐘
高さ83cm、重さ187kgの和鐘で、肩の上部から下部へかけた線がなだらかできちんとしており、しかも窮屈でなく調っています。
もともとこの銅鐘は羽黒山正光寺(佐渡市羽吉)の所蔵でしたが、明治初年に同寺が廃寺となった際、末武某が、同鐘を買い取り菩提寺である神宮寺に寄進したものということです。
銅鐘の池の間に9行から成る銘文が彫られていますが、これによると1295年9月、沙弥能主という人が、陸奥守朝臣の御祈祷と結縁助成及び天下法界平等利益にために、銅匠藤原守重に鋳造させ正光寺に奉納したものです。
銘文にみられる陸奥守朝臣は、幕府の連署である北条(大仏)宣時で当時佐渡守護の職にありました。
沙弥能守はあるいは加茂郷地頭渋谷氏であるかもしれませんし、このことを銘文に残した院主信性は正光時住職ではなかったかと推測されます。
当時の世相を見ますと、幕府を緊張させた色々な事件を治め、北条得宗の制が完成し、また鎌倉を騒がせた日蓮も死に一遍も亡くなるといった鎌倉や佐渡に起きた内憂外患がようやく沈静した時期でありました。
しかし永仁3年には天皇の譲位問題に関わって冷泉為景佐渡追放も取り沙汰され始めていました。こうした時、佐渡守護大仏宣時の息災と平安のご祈祷の為の銅鐘の奉納がなされたものと思われます。
基本情報
住所 | 新潟県佐渡市新穂井内138 |
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交通アクセス | ●両津港より車で30分 ●小木港より車で45分 ●赤泊港より車で45分 |
駐車場 | ●普通車:有り(無料) |
備考 | 【国指定重要文化財】 ●指定名称:銅鐘 ●種別:工芸品 ●指定年月日:昭和5年5月23日 ●所有者・管理者:神宮寺 ●時代:鎌倉後 |
問い合わせ先
問い合わせ先 | 神宮寺 |
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電話番号 | 0259-22-3059? |
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