毛のないキウイ!?“こくわ”を使った絶品カレーや季節の山菜料理を提供する『こくわ屋 藤兵衛』で山の美味しさをたっぷり堪能/三条市
2025年03月13日
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「一緒に行こうよ、こくわの実また採ってね~♪」
ドリカムの名曲『晴れたらいいね』でもお馴染みの“こくわ”ですが、新潟県在住者でも実際に食べたことがあるひとは案外少ない気がします。
そもそも“こくわ”って何ぞや?を説明をするより前に、三条市下田地区にある『こくわ屋 藤兵衛』をご紹介する方が早い!ということで、早速行ってきたレポをお送りします!
ドリカムの名曲『晴れたらいいね』でもお馴染みの“こくわ”ですが、新潟県在住者でも実際に食べたことがあるひとは案外少ない気がします。
そもそも“こくわ”って何ぞや?を説明をするより前に、三条市下田地区にある『こくわ屋 藤兵衛』をご紹介する方が早い!ということで、早速行ってきたレポをお送りします!

三条市下田地区で15年間営業する『こくわ屋 藤兵衛』
『こくわ屋 藤兵衛』は国道289号線をまっすぐ下田方面に向かうと右手に見えてきます。この日は大雪が降った数日後。雪景色のなかの営業中の看板も風情があっていいですよね。
手前に見える建物はお店ではなくご自宅のため、裏の小舎へ向かいます。
手前に見える建物はお店ではなくご自宅のため、裏の小舎へ向かいます。
扉を開くと、まずは休憩スペースのような場所があり、ここでは様々なお土産が売っていました。
右手にカフェの入口があります。
カウンターが6席、2人用のテーブルが2卓あり、落ち着いた喫茶店を思わせる店内。キッチンボードに飾られたカップとソーサーがとっても素敵です。
『こくわ屋 藤兵衛』は店名にもあるように“こくわ”を使ったお料理を提供しています。
ランチはドリンクとデザートがセット。わたしは「こくわカレーハーフセット+炙り下田豚のトッピング」を注文しました。同行者は「温わらび蕎麦と飲み物・デザートセット」をチョイス。

下田の山で自生していた“こくわ”を休耕田で栽培
そもそも“こくわ”ってどんな食べ物なのか、店主の山田香織さんに聞いてみました。
「“こくわ”の正式名称はサルナシで、キウイフルーツを小さくしたようなかたちをしているんです。毛のないキウイとも呼ばれていて、しっかり熟した“こくわ”の糖度は25度にもなり、野生の果実のなかではダントツで甘いと言われています」
サルの大好物で、放っておくとサルがすべて食べてしまうからサルナシ、という説もあるのだとか!
ビタミンCはレモンの10倍と栄養価が高く、滋養強壮や整腸の効果もあるそうです。「ただ、シュウ酸やクエン酸が強く、ちゃんと熟してないと唇が痒くなったり喉がイガイガしたりしちゃうので、生で食べるときは気をつけないといけません」と香織さん。加熱することで“こくわ”の苦味や辛味が抑えられるため、お店ではジャムやペーストに加工して提供しています。
「“こくわ”の正式名称はサルナシで、キウイフルーツを小さくしたようなかたちをしているんです。毛のないキウイとも呼ばれていて、しっかり熟した“こくわ”の糖度は25度にもなり、野生の果実のなかではダントツで甘いと言われています」
サルの大好物で、放っておくとサルがすべて食べてしまうからサルナシ、という説もあるのだとか!
ビタミンCはレモンの10倍と栄養価が高く、滋養強壮や整腸の効果もあるそうです。「ただ、シュウ酸やクエン酸が強く、ちゃんと熟してないと唇が痒くなったり喉がイガイガしたりしちゃうので、生で食べるときは気をつけないといけません」と香織さん。加熱することで“こくわ”の苦味や辛味が抑えられるため、お店ではジャムやペーストに加工して提供しています。
『こくわ屋 藤兵衛』が“こくわ”を使ったカレーを作るようになったのは、香織さんの父、宏髙(ひろたか)さんが山登りをしていた際、山のなかでたわわに実った“こくわ”を見つけたのがきっかけだったそうです。
もともと下田の里山で自生していた“こくわ”を減反政策で減った田んぼの活用に使えないかと考え、栽培したのが始まりでした。
“こくわ”の実が成熟する10月~11月は、『こくわ屋 藤兵衛』で栽培しているこくわの実を食べることもできるのだとか。しっかり熟した生のこくわの実、食べてみたい……!
もともと下田の里山で自生していた“こくわ”を減反政策で減った田んぼの活用に使えないかと考え、栽培したのが始まりでした。
“こくわ”の実が成熟する10月~11月は、『こくわ屋 藤兵衛』で栽培しているこくわの実を食べることもできるのだとか。しっかり熟した生のこくわの実、食べてみたい……!

山の恵みを感じる料理とスイーツ
あれこれと気になるお話を聞いていたら注文した料理が届きました。こくわカレーハーフセット&炙り下田豚!美味しそう~~。
珍しいのはマタタビとズイキのピクルス、福神漬けのクラッシュ、きゅうりとらっきょのクラッシュなどが添えられていること。
マタタビ、初めて食べたかも。すごく身体にいいそうです!良さそうな滋味深い味がします!
こくわカレーはピリッと辛め。辛さのなかにフルーティーな味わいがあって、カレーの味とまったく喧嘩していません。美味しい!炙り下田豚はこの見た目から伝わる通り、柔らかくて脂が甘く、めちゃくちゃ美味でした。
珍しいのはマタタビとズイキのピクルス、福神漬けのクラッシュ、きゅうりとらっきょのクラッシュなどが添えられていること。
マタタビ、初めて食べたかも。すごく身体にいいそうです!良さそうな滋味深い味がします!
こくわカレーはピリッと辛め。辛さのなかにフルーティーな味わいがあって、カレーの味とまったく喧嘩していません。美味しい!炙り下田豚はこの見た目から伝わる通り、柔らかくて脂が甘く、めちゃくちゃ美味でした。
こちらはわらび蕎麦。わらびはペースト状にして蕎麦のつなぎに使っています。へぎ蕎麦や十割とはまた違った蕎麦の味で、ほっこり美味しい。
食後に頼んだコーヒーは、飾ってあったカップで淹れてくれます。アンティークの柄がとっても素敵。カップはほとんどが宏髙さんのコレクションなんだそう。お気に入りが見つかったら、カップを指定することもできるそうです。
デザートは『こくわジェラート』と『あたんざきチーズケーキ』をチョイス。シャーベット状のこくわのジェラートは果実の甘さと程よい酸味、キウイフルーツより少し香りが立つような感じもあって、絶品でした。
“あたんざき”はブルーベリーの仲間だそうです。ナツハゼが正式名称で、夏ごろから紅葉が始まる珍しい植物。こちらも里山にたくさん実る果実です。
アントシアニンがブルーベリーの約3〜4倍含まれているとのことで、目を酷使しがちな現代人はぜひ食べておきたい!
チーズケーキはふわふわしゅわしゅわで、こちらも美味しいスイーツでした。ごちそうさまでした。
“あたんざき”はブルーベリーの仲間だそうです。ナツハゼが正式名称で、夏ごろから紅葉が始まる珍しい植物。こちらも里山にたくさん実る果実です。
アントシアニンがブルーベリーの約3〜4倍含まれているとのことで、目を酷使しがちな現代人はぜひ食べておきたい!
チーズケーキはふわふわしゅわしゅわで、こちらも美味しいスイーツでした。ごちそうさまでした。

美味しい山の恵みと笑顔で元気いっぱいに
『こくわ屋 藤兵衛』は店主の香織さんと、父の宏髙さん、母の知加子さんで切り盛りされています。「お店をきっかけに下田の魅力を知ってもらえたら嬉しい」と話してくれました。明るくて、笑顔が素敵な山田さんたちに会うために、ふらっと立ち寄りたくなるお店です。
春には山菜をふんだんに使った新しいメニューやおにぎりも販売されるそうです。お土産や自宅で楽しめるこくわカレー、お店でも提供しているわらび蕎麦、美味しい下田産のコシヒカリも販売中。
春には山菜をふんだんに使った新しいメニューやおにぎりも販売されるそうです。お土産や自宅で楽しめるこくわカレー、お店でも提供しているわらび蕎麦、美味しい下田産のコシヒカリも販売中。
ちゃっかりお土産を購入しました。柔らかくて甘味の強い下田米で握られたおにぎりと、こくわのフルーティーな風味が生きたクラフトビールの『魚沼こくわエール』!
じっくり楽しみたいと思います!
まだまだ魅力が尽きない三条市下田地区。これから春にかけて美味しい山の恵みがたくさん出てきます。ぜひ、ドライブがてら立ち寄ってみてください。
じっくり楽しみたいと思います!
まだまだ魅力が尽きない三条市下田地区。これから春にかけて美味しい山の恵みがたくさん出てきます。ぜひ、ドライブがてら立ち寄ってみてください。
こくわ屋 藤兵衛
住所:新潟県三条市笹岡2235
電話:0256-46-4931
営業時間:11時~14時
定休日:水曜日