みんなが帰ってくる場所に。温かい輪が広がる沼垂の宿「なり-nuttari NARI-」/新潟市


2020年11月05日 8619ビュー
「人と直接話がしたい」「初めての人と出会いたい」
新型コロナウイルス感染症拡大により、私たちは人と直接コミュニケーションを取る大切さを一層感じるようになりました。

ゲストハウスも、人と交流する場のひとつです。今回は、そんな人との交流を楽しめる、新潟駅から徒歩15分ほどにある沼垂(ぬったり)の宿「なり-nuttari NARI-」(以下、「なり」)にお邪魔してきました。

築90年以上の古民家を生かした宿

▲なりの外観(写真提供:なり-nuttari NARI-)
 
築90年の古民家を改装して2017年にオープンした「なり」。全国各地から「なり」を目当てにやってくるお客さんもいるほど、ファンの多い宿です。その魅力は、古民家を活かしたしつらえと、共有スペースで交わされる温かなやりとり。旅の疲れもほっとほぐれる場所です。
さっそくガラス戸を開けてチェックイン! 小さな机とソファが印象的な共有スペースで宿に泊まるために必要なカードの記載やお金の支払いをします。ここでスタッフさんとの会話を楽しみながら、周辺のおすすめのお店を教えてもらうこともできます。
 
手続きが終わったら、スタッフさんに共有のキッチンやトイレ、シャワー室、お部屋を案内してもらいます。部屋は、すべて木造りでドミトリーの「Hae」、「Kochi」、個室の「Ogi」、「Ibuki」4種類。それぞれ特徴のある部屋ですが、今回はダブルベットのある個室「Ogi」(税込5,500円/1名)に泊まらせてもらいました。
 
ダブルベットですが、ひとりでも泊まれるので、夜はゆっくりと過ごしたいときにおすすめ。こじんまりとした造りですが、その大きさが心地よく、つい長居したくなってしまいます。
 
そうこうしていると、スタッフさんが「まだ誰もチェックインしていないので、もし良ければ他の部屋もご覧になりますか?」と案内してくれることに。他のお部屋も見学させてもらえることになりました。
 
立派な梁が目に入る「Hae」のお部屋は、mixドミトリー(税込4,500円/1名)。壁は新潟の夏の田んぼをイメージしてい草を漆喰に混ぜ込んでいるそうです。
共有スペースを渡って、向かったのは最大6名で利用可能な個室「Kochi」(税込6,000円/1名)へ。桜の木で敷き詰められた床と淡い桜色の壁で、やさしい気分になるお部屋。
最後は、畳の個室の「Ibuki」(税込6,000円/1名)へ。窓から見える中庭が魅力的で、冬にはまた違った表情をみせてくれそうなお部屋でした。部屋ごとに魅力が違うので、何度訪れても楽しめそう!

地元の人と語り合える、なりBarへ

なりには、宿泊者だけでなく、地元の人でも他の宿泊施設に泊まっている人も誰でもゆっくりできるBarスペースがあります。伺ったときは、「カフェ明星」というカレーと喫茶のお店を楽しむお店もオープンしていました。
まだ早い時間だったので、カフェ明星のカレーをいただくことに。週替わりのカレーでお邪魔したときは「赤ワインのMIXキーマ」でした。ビーフと玉ねぎの甘さが絶妙なコクのあるカレーで、一緒に頼んだ爽やかなレモンラッシーとの相性が抜群…! 食べ終わっても、またすぐに食べたくなる味でした。
共有スペースには地元の常連さんが来ることも多いのだとか。学生さんから近くに住むご年配の方まで幅広い年代の方が集まり、自然と会話が生まれるそうです。宿泊客・出店がない曜日&時間帯は持ち込みもOK! 沼垂テラス商店街で購入したご飯やおかずを買ってきて食べるのも楽しそうですね。
▲新潟ならではのお酒を用意(写真提供:なり-nuttari NARI-)
 
なりBarには、新潟の日本酒も各種用意。すっきりとした淡麗辛口の「〆張鶴」、沼垂の酒蔵で作られる「今代司」、まろやかな旨みと甘みが特徴の「鶴の友」を常備しています。他にも期間限定酒などを揃えていることもあるので、ぜひスタッフさんにおすすめを聞いてみてくださいね。

Information

カフェ明星
営業時間:12:00〜20:00(木曜は15:00まで)
営業日:水曜〜土曜+第2&4日曜
Instagram:https://www.instagram.com/cafe_myojo/?hl=ja

レトロな街並みが残る「沼垂テラス商店街」を散歩

▲沼垂テラス商店街の様子(写真提供:株式会社テラスオフィス)
 
まだ夕方であれば、なりから徒歩3分の「沼垂テラス商店街」を散策してみるのはいかがでしょうか。
 
以前は市場として使われていた長屋を改装し、新しく生まれ変わった「沼垂テラス商店街」。現在は、カフェや古本屋、陶器工房など、さまざまなお店が並んでいます。ただ夕方以降は閉まっているお店が多いので、「なり」に泊まった翌朝に商店街に行く人も多いみたいですよ。
宿泊した日におすすめしたいのが、地元民が通う大衆割烹「大佐渡たむら」。
 
毎朝、店主自らが市場に足を運び、鮮魚や野菜を選んでいるのだとか。焼き魚やお刺身、煮魚など、どれを選んでもおいしいものばかり。
▲鰤は好みのかたさで(画像提供:株式会社テラスオフィス)

11月下旬からは、脂ののった寒鰤を使った「ぶりしゃぶ」も大人気。さっと鍋に通し、表面が白っぽくなったところであげて特製のポン酢だれに入れていただきます。とろけるような舌触りの鰤に病みつきになること間違いなし! 

冬の時期の新潟は鰤以外の魚介もおいしいので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

Information

大佐渡 たむら
住所:新潟市中央区沼垂東2丁目10−7 沼垂テラス商店街内
営業時間:16:30~22:30(金・土曜は~23:30)
定休日:日曜日、第1・3日曜の翌日の月曜日
電話番号:025-245-6789
HP:https://nuttari.jp/shop/osadotamura/

人も建物もすべてが温かく迎え入れてくれる沼垂。ゲストハウスには毎日違う人が訪れるからこそ、同じ日はありません。新しく人と出会いたい。自分を変えてみたい。そう考える人は、まずなりを訪れてみてはいかがでしょうか。今までと違う考え方に触れられる機会になるかもしれませんよ。

Information

なり – nuttari NARI –
住所:新潟市中央区沼垂東2-11-31
営業時間:8:00~10:00、16:00~21:00(宿) 19:00~22:30 ※22:00L.O.(バー)
電話番号:025-369-4126
HP:http://nuttari-nari.com

この記事を書いた人
madoka

新潟県在住ライター。旅での気づきを日常に持ち帰ってもらえるように、地域の人や暮らしも含めて伝えるようにしています。

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