【堰カード集め】教科書がガイドブックに!?小4の娘と巡る「大河津分水&関屋分水」探検ドライブ/燕市・新潟市


2026年09月11日 7ビュー
新潟のシンボルであり、豊かな実りをもたらしてくれる日本一の大河「信濃川」。

かつては幾度となく大水害を引き起こし、人々を悩ませてきた川だったことをご存じでしょうか?

今回は、そんな暴れ川から新潟のまちを守るためにつくられた「大河津分水(燕市・長岡市)」と「関屋分水(新潟市)」の2つの資料館を、小学4年生の娘と一緒にめぐってきました。

ちょうど社会科の授業で信濃川の水害について習っていた娘。

「あ!これ、先生が言ってた!」
「資料で見たことある!」

学校で習ったことが、目の前の景色や展示とつながっていくのが面白いようで興味津々。

資料館というと少しお堅いイメージですが、迫力あるVR体験や床一面の新潟市マップなど、親子で「へぇ〜!」と声が出るような楽しい展示もいっぱい。

さらにご当地ランチに限定スイーツ、そして人気の「堰カード」集めまで、親子でめぐる1日探検ドライブへ出発です!

100年前にタイムスリップ⁉大迫力のVRと治水の歴史に驚く「信濃川大河津資料館」(燕市)

秋葉区を出発し、まず向かったのは燕市にある「信濃川大河津資料館」。
(新潟市中心部から車で約50分)

ここでは、新潟の暮らしを水害から守ってきた「大河津分水」の歴史や役割を、展示やVR体験を通して楽しく学ぶことができます。しかも入館無料!

エントランスに入ると信濃川に棲む元気な魚たちが入った水槽がお出迎え。
4階建ての館内には、子どもの好奇心をくすぐる展示や仕掛けがぎっしり詰まっているんです。

水がここまで…!水害の恐ろしさと分水のすごさを体感

1階は、大河津分水の歴史と治水の恩恵を学ぶフロア。
「これ、前に授業で聞いたことがある!」と娘も興味津々。
絵や写真だけでなく、自動で動く紙芝居で明治29年(1896年)の大水害「横田切れ」の歴史を分かりやすく紹介しています。
特に娘が息をのんでいたのが、横田切れで浸水した高さを再現したガラス板の展示です。

浸水跡が残る宝光院(新潟市西区槇尾)の柱を再現したもので、大人の背丈をはるかに超える高さまで水が来たことがわかります。
「こんな上まで水が来たの⁉」と娘もびっくり。

さらに盛り上がったのが「洪水氾濫シミュレーション」。
「もし大河津分水がなかったら街はどうなっているか?」を画面上で体感できるコーナーです。

「新潟駅」や「ビッグスワン」などのボタンを押すと、街がみるみる水に浸かっていく様子がCGで映し出されます。
娘も次々に場所を選んでは「こんなに沈んじゃうの⁉」と画面に釘付けに。

大河津分水がどれほど新潟の街を救っているのか、一目で実感することができました。

娘が大絶賛!本物トロッコと大迫力のVR体験

2階へ上がると、昔の工事で土を運ぶのに使われた本物のトロッコ「鍋トロ」や当時の工事の様子を再現したリアルなジオラマが並びます。
どんな風に作られたのかをひと通り学んだあと、1階受付脇のVR体験コーナーへ。
ゴーグルを装着すると、視界が一気に100年前の工事現場へタイムスリップ。
なんと、先ほど2階で見ていたジオラマの世界に入り込めてしまうんです!
土を掘り、鍋トロに積み込んで運ぶ人々の姿を動きまわりながら観察でき、まるでその場にいるような臨場感。

「すごい!目の前に人がいる!すっごく楽しい!」と娘も大興奮。
先ほど見たジオラマとVRの世界がつながり、よりリアルに工事の様子を感じられたようです。

大人も体験できるので、ぜひ親子で挑戦してみてください。

3階・4階:学びのライブラリーと越後平野を見渡す大パノラマ展望室

3階の情報ライブラリーには川や郷土に関する資料が揃っていて、休憩がてらゆっくり知識を深めるのにぴったり。

そして最上階、4階の展望室へ。

信濃川が本流と分水路に分かれるダイナミックな分岐点を一望。

信濃川本流へ水を流す「洗堰(あらいぜき)」、そして分水路の先には日本海へ水を導く「可動堰(かどうぜき)」が見渡せます。
左:手前が旧洗堰、奥に大河津出張所と今の洗堰/右:手前が旧可動堰、奥に今の可動堰

実は大河津分水路、現在は次の100年に向けて川幅を約100m広げる大プロジェクト「令和の大改修」の真っ最中。
可動堰方面ではトラックが忙しそうに行き交う姿も見られました。

弥彦山や角田山、青々と広がる越後平野がぐるりと見渡せる大パノラマ。
大河津分水のスケールを実感できる気持ちの良い展望スポットでした。

クエスト気分で挑戦!信濃川クイズラリー2026&堰カード

信濃川大河津資料館を訪れたら、ぜひチェックしたいお楽しみがあります。

1.信濃川クイズラリー2026(11月29日まで開催中)
信濃川中流域の川や防災にまつわる11施設をめぐり、クイズに答えて記念グッズをもらうイベント。

親子でクエスト気分でめぐるのも楽しそう!
詳しくはイベントページをご覧ください。
2.大河津分水の「堰カード」をゲット(今回のミッション)

堰カードとは全国のダムカードと同様に、治水施設を訪れた記念としてもらえる人気の公式カード。
写真とともに施設の役割や構造などが紹介されています。

資料館1階の受付で声をかけると、「大河津洗堰」と「大河津可動堰」の2種類が無料でもらえます。
カードを手にした娘も「かっこいい!」とご満悦。

最初のカード2枚をゲットして、まずは第1ミッションクリア!

川を泳ぐ魚たちをのぞき見!魚道観察室

資料館を堪能した後は、実際に水をコントロールしている堰を見に行くことに。
資料館のすぐ近くには、歴史ある「旧洗堰」(1922年完成)が今も堂々とした姿を残しています。

周辺には体験水路や東屋があり、水辺の生き物観察会なども定期的に行われているそうです。

現在稼働している新「洗堰」(2000年完成)へは、徒歩で約10分。
事前に資料館1Fのライブモニターで魚がいるかどうかチェックすることができます。

24時間365日体制で川を見守る出張所のすぐ脇、洗堰の地下3階に「魚道(ぎょどう)観察室」があります。
(※階段利用になります)
左:洗堰/右:魚道への入り口ドア。
この日は水が濁ってはいたものの、ガラス越しに目をこらすと元気に泳ぐ小さな魚の姿を発見!
運が良いと大きめの魚に出会える時もあるのだとか。

【魚道観察室】
  • 開放期間:4月~11月 9:00~16:00
  • 天候や濁り具合で魚が見られない場合あり

資料館ではレンタサイクルの貸出もあるため、気候が良い季節には川風を感じながら周辺の石碑や文化財を巡るのも気持ちよさそうです。

新潟の暮らしを守る最前線の壮大さに触れ、親子でその頼もしさと歴史の重みを実感しました。

では、最後に堰カードと一緒にパシャリ。
信濃川大河津資料館

信濃川大河津資料館

住所: 新潟県燕市五千石(無番地)
電話番号: 0256-97-2195
開館時間: 9:00〜16:00
休館日: 月曜日(祝日の場合は開館、翌平日が休館)・12/29~1/3
入館料: 無料
駐車場: 約100台(無料)

道の駅国上(SORAIRO国上)で燕のご当地ランチ&限定ひんやりスイーツ!

たくさん学んでお腹がペコペコになったところで、資料館から車で約15分の「道の駅 国上(SORAIRO国上)」へ。
こちらはメディアでも度々特集され、全国の道の駅ランキングで第3位を獲得したこともある話題のスポット。

燕の味覚が味わえる食堂をはじめ、日帰り温泉、無料の足湯、手ぶらBBQやキャンプフィールドまで揃う充実の複合エリアで、大人も子どももたっぷり楽しめます。

平日でも多くのお客さんでにぎわっていましたが、今年春に第3駐車場が新設されたおかげで、駐車スペースの心配がないのも子連れドライブには嬉しいポイントです。

燕のおいしいが集まる国上食堂へ!

食券制のフードコートには、名物の燕三条背脂ラーメン(らーめん潤)をはじめ魅力的なメニューがずらり。
迷った末に選んだのがこちら。
トマ味噌カレー豚丼(サラダ・原田牛乳付き/850円税込)

燕市PR大使の村山瑛子先生考案。
燕市の学校給食でも大人気のメニューです。

地元燕市産の銘柄豚「うんめ豚」を使用。
柔らかい豚肉にフレッシュなトマトとコクのある味噌カレー味が相性抜群!
辛さ控えめで、子どもでもペロリと食べられます 。
「私の時代は瓶牛乳だったんだよ」なんて娘との会話もはずみます。

そして娘が選んだのはこちら。
たれかつ丼(3枚・サラダ・味噌汁付き1,000円/税込)

大きなうんめ豚のカツが3枚どーんとのった大満足の一杯。
サクッと揚がったカツに甘辛いタレが染みていて、普段は少食な娘も「美味しい!」とあっという間に完食していました。

※供給状況により、うんめ豚ではなく県内産豚肉を使用することがあります。

見た目もキュート!道の駅国上限定ソフト&クリームソーダ

食後は外のフードコンテナ&テラス席に移動して別腹スイーツタイム。
国上山もよく見えます。

道の駅国上と言えばコレ!
もも太郎ソフトクリーム(540円税込)

新潟名物のアイスバー「もも太郎」をイメージした道の駅国上限定ソフト。

これね、見た目がかわいいだけじゃないんです。

上にかかったパリパリのホワイトチョコソースとフリーズドライ苺の甘酸っぱさも相まって、ぺろりと食べられちゃいます。

う~ん、大満足!

もう1つの人気商品がこちら。
原田乳業公認ソフト使用メロンクリームソーダ(620円税込)

地元の原田乳業のソフトクリームがもこもことのった、涼やかでかわいい映えドリンク!
「これは最高!」と娘大絶賛でした。

スイーツを堪能した後は、無料の足湯へ。
隣接する日帰り温泉「てまりの湯」の源泉を引いた天然足湯です。

夏場(6~9月頃)は源泉温そのまま(約20.8℃)の心地よいぬる湯になっているので、暑い日でもひんやり心地よくリフレッシュできますよ。

お土産選びも楽しい!充実のショップ

ショップには地元燕・弥彦のお土産や新鮮な野菜、アウトドアグッズなどがずらり。
この日は火曜特売市で、新鮮野菜がなんと100円!
食堂で食べた「トマ味噌カレー豚丼」のレトルトや背脂ラーメンなどもあり、お土産選びも楽しめます。
お土産ランキングもありました!

食べて、癒され、楽しんで。
大満足な道の駅でした。
道の駅 国上(SORAIRO国上)

道の駅 国上(SORAIRO国上)

住所: 新潟県燕市国上5866-1
電話番号:
0256-98-0770(売店・食堂)
0256-97-1755(てまりの湯)
営業時間:
食堂: 平日 11:00〜16:00 / 土日祝 11:00〜17:00
売店: 平日 10:00〜18:00 / 土日祝 9:00〜18:00
フードコンテナ:11:00~17:00(天候等により変更あり)
足湯テラス: 10:00〜18:00(天候等により変更あり)
てまりの湯: 平日 10:00~21:00 / 土日祝 6:00~21:00(第2・4月曜定休)
駐車場:あり(無料)

まるで空中散歩!床一面の巨大マップが広がる「関屋分水資料館」(新潟市中央区)

お腹も満たされ、ドライブ後半は日本海側へ向けて車を走らせます。

道の駅国上から車で約1時間、信濃川の最下流にある「関屋分水資料館(信濃川下流河川事務所 関屋出張所)」に到着しました。
ここは、新潟市街地を洪水や日本海からの高潮・塩害から守る「関屋分水路」の仕組みや歴史を学べる入場無料の施設です。

足元に広がる新潟市!神様気分で地図散歩

館内に入って思わず声をあげたのが、床一面に広がる新潟市の巨大な航空写真マップ。
足元いっぱいにリアルな街並みが広がっていて、まるで雲の上から見下ろす巨人のような神様気分を味わえます。

「あ、ビッグスワンあった!」
「学校はどのへんかな?」

知っている建物を探すだけでも大盛り上がり。
写真の上には昔の川幅が赤いラインで記されており、萬代橋周辺や新潟駅前など、昔はどこまでが川だったのかが一目で分かります。

万代シテイも昔は川だったんだね~と親子で感心しきりでした。

大河津分水とどう違う?海のすぐそばならではの役割

午前中に見学した大河津分水が「越後平野全体」を守る大動脈なら、ここ関屋分水は「新潟市街地」をピンポイントで守る最後の砦。
日本海がすぐそこにある関屋分水は、洪水を海へ流すだけではありません。
海水が川をさかのぼる「塩水遡上」を防ぎ、水道水や農業用水を守る役割も担っています。

エントランスの水槽では信濃川にすむ淡水魚が泳いでおり、展示パネルでは海と川が交わる汽水域の魚たちについても紹介されていました。
同じ信濃川でも、上流から海へと近づくにつれて環境が移り変わっていく様子がよく分かります。

もし関屋分水がなかったら新潟市中心部はほとんど浸水してしまうのだそう。
私たちが安心して暮らせる街の足元を、静かに支えてくれている頼もしい存在です。

特別に見学できた屋上展望と、おすすめの絶景スポット

今回は取材のため、特別に屋上へ案内していただきました。
目の前に広がる日本海と、関屋分水に整然と架かる橋のパノラマは圧巻。
※屋上は通常立ち入りできません。
団体見学などの事前申し込みで案内可能な場合があります。

一般見学で同様の絶景を楽しむなら、道路を挟んですぐ向かいにある「関分記念公園(通称:たこ公園)」の展望台がおすすめとのこと。

日本海と関屋分水路を一望できる絶好のビュースポットだそうです。

最終ミッション:関屋分水の「堰カード」をゲット!

関屋分水資料館では館内にある電話から職員さんに声をかけると、「新潟大堰」と「信濃川水門」の2種類の堰カードを無料でもらうことができます。
これで本日の堰カード集めは無事コンプリートです!

見学の締めくくりに、資料館目の前の「新潟大堰」へ。
新潟の街を守り続ける重厚な水門の姿と、その向こうに広がる青い海。
心地よい潮風を感じながら、最後の堰を間近に眺めることができました。

旅の最後は堰カードと一緒にパシャリ。
関屋分水資料館

関屋分水資料館

住所: 新潟市中央区関屋1827-39
電話番号: 025-267-6857(信濃川下流河川事務所 関屋出張所)
見学時間:
4月〜10月:9:00〜19:00
11月〜3月:9:00〜16:30
入館料: 無料
駐車場:あり(無料)

まとめ:川を学ぶことは、郷土の歴史と未来を知ること

今回の取材中、信濃川大河津資料館コーディネーター樋口さんが語ってくださった言葉が深く心に残っています 。
「大正時代ころまでは船が生活に欠かせず、人間と川の付き合いはとても深いものでした。
昭和30年代になると川は『使うだけの存在』になっていき、ゴミや汚染といった問題も起きてしまった。

そして平成から現代になり、私たちは再び『川とどう向き合うか』という時代に入っています。

だからこそ、子どものうちに川に触れていただくのがとても大切です。

川の歴史を学ぶと、郷土の歴史が学べます。
先人たちがいかに苦労してこの豊かな新潟を築いてきたのかを、ぜひ川を通して知ってほしいですね。」
この言葉を聞いて、今回、小学4年生の娘と一緒に川をめぐった時間をあらためて振り返りました。

娘は、学校で習った信濃川の水害を実際の展示で見て、100年前の工事現場をVRで体験。
大きな分水路や堰を実際に目にしました。

そして「堰カードを集める」というきっかけがあったことで、楽しみながら川のことを知ることができました。

普段何気なく暮らしている新潟の街や田園風景も、そこにある川の歴史を知ると少し違って見えてくるかもしれません。

「カードを集めたい!」から始まった今回の旅でしたが、気づけば川の歴史や新潟の暮らしについて親子で考える時間になりました。

子どもはもちろん、大人にとっても新しい発見がある「大河津分水&関屋分水」の探検ドライブ。

身近な新潟をいつもとは少し違う角度から見つめてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
古川綾子(綺麗道きれいどう)

昔から受け継がれてきた新潟の食や伝統、暮らす人たちの「こころ」を後世に繋ぎたいアラフォーママ。
新潟市秋葉区在住。普段は薬膳・畑の野菜・食を愉しみながらカラダを調えることに情熱を燃やしています。
ブログ: https://note.com/ayafull