山塩ラーメン&ピネライスが二枚看板!絶景の紅葉を望む「八木茶屋」/三条市


2020年10月08日 907ビュー
こんにちは。三条市在住ライターの渡辺まりこです。
まもなく紅葉シーズンが到来しますね。新潟県内には最高のロケーションを誇るスポットがたくさんありますが、三条市下田エリアに来たのなら「八木ヶ鼻」の絶景は外せません。
そそり立つのは高さ200メートルの岩壁!赤や黄色、オレンジ色で染まった木々で彩られ、自然が生み出した光景は思わずため息がでるほどの美しさ。10月中旬から11月上旬まで期間限定の光景をぜひ見ようと、毎年多くの人が訪れるスポットなんですよ。
この絶景を間近に眺められる場所に、とある名物店が存在します。その名は「八木茶屋」。創業80年余の歴史をもち、地元の人はもちろん、県外からわざわざ足を運ぶほどファンが多いお店です。

下田の絶景を望む創業80年の老舗定食屋

下田の大自然に溶け込む、長い歴史をもつお店。いったいどんなメニューを提供しているのでしょうか?期待が高まります!
店内は昭和の風情を残す、懐かしく温かな雰囲気。中心にテーブル席、手前と奥とサイドに小上がり席が用意されています。
メニューにはラーメンやカレー、カツ丼など、定食屋ならではの王道メニューがずらり。その中で個性を放っているのが「山塩ラーメン」と「ピネライス」です。どうやら、こちらの名物とのことで、さっそく注文してみました。

温泉水を濃縮した塩ダレが味の決め手!山塩ラーメン

山塩ラーメン(800円)

すっきりとした琥珀色のスープが美しい山塩ラーメン。まろやかな美味しさの秘密は「山塩」なんですって。山塩とはその名の通り山で採れた塩のことで、こちらのお店の近くにある旅館「嵐渓荘」の塩泉を煮詰めたものを使用しているそうです。
店主さんが使用している山塩ダレを見せてくれました。塩分濃度6%の温泉水を継ぎ足しながら煮詰めて作る濃縮された液体は、ビックリするほどまろやか!これに合わせるのは、板前経験のある先代が考案した鯛のスープ。シンプルな材料ながら、素材の美味しさを最大限に引き出した味わいは、じんわりと五臓六腑に染み渡ります。
クロレラ入りの麺はほんのりと緑色。細めでツルツルとした食感です。

具材もこだわりがいっぱい。自家製チャーシューは地元の精肉店・横田精肉店の豚バラ肉を使用。やわらかくてとろける美味しさがたまりません。その他、食べごたえ抜群の極太メンマ、コリコリ食感のキクラゲ、固めに茹でた玉子など、一つひとつに丁寧な仕事がなされています。ちなみに、春には山菜、正月には麩や焼餅がトッピングされることもあるそうです。

ごくシンプルなラーメンですが、懐かしくて素朴な味わいにファンが多いというのに納得。毎日でも食べたくなる、やさしい味わいの一杯でした。

トンカツ、カレー、チャーハンの三位一体!ピネライス

ピネライス(1,000円)スープ付き

一方、もう一つの看板メニュー「ピネライス」は、山塩ラーメンのやさしさと真逆のベクトルをもつ一品。トンカツ、カレー、チャーハンが夢のコラボを果たしたメニューで、常連客の要望から生まれまたそうです。ちなみに「ピネ」とはフランス語で「カツレツ」を意味しています。
チャーハンは、豚バラ、玉ねぎ、玉子入りでパラリとしっとりの間の絶妙な食感。その上にのせるのは、ロース肉を薄く伸ばしてさっくりと揚げたトンカツ。さらに、自家製カレーがたっぷりで満足度は最高潮!特にカレーは相当な手間暇をかけているそうで、カレー粉をしっかりと炒めて香りを出し、ラーメンに使用する豚骨スープを加えて作っているんですって。スパイシーな風味の中に、しっかりとしたコクを感じられます。

3品それぞれ美味しいのですが、混ぜて食べればさらに幸福感がアップ!添えられた千切りキャベツや福神漬けも、味わいに変化を加えるためのいい仕事をしています。一皿で幾通りもの味のバリエーションを楽しめるのに、たった千円というリーズナブルさにも驚愕です。

温かな人柄の名物店主も人気のヒミツ

八木茶屋を営んでいるのは、内藤弘一さんと奥様の明美さん。

3代目である内藤さんは、生まれも育ちも三条市・下田で、この地に愛着を持って店を続けてきました。下田ならではの自然や食べ物の魅力をお客さんに伝え、「せっかく店に来てくれたお客さんだから」となるべく話しかけて交流することを心がけているそうです。
内藤さんの温かな人柄のファンになるお客は続出中。口コミで人気は広まり、メディアからも引っ張りだこのお店へと成長していきました。

これまでの来店客と共に撮影した写真には、俳優の西村雅彦さん、お笑い芸人・インパルスの堤下敦さん、地元企業の社長、テレビや雑誌の取材陣などの姿が!

2018年には、なんと将棋界のレジェンド・羽生善治氏が三条市開催の竜王戦にて、勝負メシとして山塩ラーメンを選び、勝負に打ち勝ったというエピソードも残っているんですって。
お客さんとの交流を大切にするゆえ、プレゼントをいただく機会もよくあるそうです。こちらは、常連客から贈られたという屋号が彫られた竹製ランプ。
「そうそう、『ラーメン大好き小泉さん』というマンガにも、八木茶屋の山塩ラーメンを登場させてもらっちゃったんですよ」と内藤さん。二次元の世界に八木茶屋が登場しているとは、なんとも不思議です。
「何よりもご縁を大切にしています」と語る内藤さん。お客さんとの温かなエピソードもたくさん聞かせていただきました。この場所を通じてお客さん同志がつながり、交流の輪が広がっていくことに喜びを感じているそうです。

八木茶屋というお店は不思議な魅力をもっています。下田の大自然に囲まれたロケーション、昔ながらの素朴なメニュー、温かな人柄の店主、お客同志のつながり――訪れると、心もお腹も満たされる安心感がそこにはあります。

これから迎える紅葉シーズン、自然豊かな下田で八木茶屋の魅力を感じてみてはいかがでしょうか?

八木茶屋

住所:三条市長野341-4
電話番号:0256-47-2017
営業時間:11:30~14:30(お昼のみの営業)
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)
駐車場:6台

この記事を書いた人
渡辺まりこ

新潟県三条市在住のフリーライター。主人が“金物のまち”を代表する職業の包丁職人ということから、地場産品に興味が芽生え、ローカルのおもしろさを日々発信中。発酵教室も主宰しています。

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