【NEW OPEN】30種の新潟地酒が飲み放題! 日本酒・温泉・サウナでととのう癒やしの宿「Ponshu Hotel睡夢」/十日町市


2025年08月09日 49ビュー
皆さん、こんにちは。取材ライターの新井まさみです。

大好きなお酒を好きなだけ飲んで、上質なベッドでそのまま深い眠りにつけたら…。また、サウナと温泉、水風呂でととのった後に、冷えた日本酒で喉を潤せたら…どれだけ幸せなんだろう。

とお思いの皆さん、そんな最高な場所が松之山温泉にあるんです!

日本三大薬湯の松之山温泉へ

湯けむりをあげながら自噴し続けている「鷹の湯源泉」湯やぐら

新潟県十日町市にある松之山温泉は、新潟市から車で約2時間、東京からは新幹線で約2時間30分のアクセスです。

松之山温泉と言えば、有馬温泉(兵庫県)、草津温泉(群馬県)に並ぶ、日本三大薬湯の一つ。開湯は約700~800年前、成分は温泉基準成分のなんと15倍と言われ、上質な泉質と高い薬効で古くから訪れる人々を癒やしてきました。

そんな歴史ある松之山温泉に、約半世紀ぶりに新しい宿が誕生しました。2025年5月、古い旅館をリノベーションし新たにオープンした「Ponshu Hotel 睡夢(ぽんしゅほてる すいむ)」。

今回は、一泊二日の宿泊体験レポートをお届けします!

のんで、ゆるんで、ととのうホテル

睡夢は「のんで、ゆるんで、ととのうホテル」をコンセプトに、日本酒と温泉とサウナを満喫できるカジュアルな温泉宿。かわいいクマの看板が目印です。
中に入ると、そこにはバーカウンターが。フロント、ダイニング、バーを兼ねた睡夢のエントランスは、シックでやさしい灯りに照された空間が広がります。足を踏み入れた瞬間から日々の喧騒を忘れ、穏やかな時間が始まることを予感させてくれます。
同館を営むのは、松之山エリアで「酒の宿 玉城屋」と「Hotel 醸す森」を手掛ける、株式会社たまきやの代表取締役 山岸裕一さん。自身も大のお酒好きで、ソムリエ、利き酒師、さらに利き酒師の上位資格とされる酒匠(さかしょう)の資格を持つ、お酒のプロフェッショナルでもあります。

日本酒の新しい魅力を、いろいろな人に気軽に楽しんでもらおうと作ったのがこのホテル。「睡夢」という名前には、深い眠りの前のやわらかな夢のように、ゆるゆると心と体を休めてほしいという思いが込められています。

そんな同館のウェルカムドリンクがこちら!
たまきやグループのオリジナル日本酒「醸す森」の純米吟醸にエルダーフラワーとレモンを加えた、華やかな香りが印象的なオリジナルドリンク。まるでカクテルのように飲みやすいんです。

さらに、驚いたのが……
宿泊者専用のフリーフローコーナー「日本酒利き酒処」。滞在中は、こちらにある日本酒がなんと24時間飲み放題なんです!! 食事の際にアルコールが飲み放題の宿はありますが、好きな時に好きなだけ飲める宿はなかなかありません。しかも、酒匠である山岸さん厳選の新潟地酒20種とノンアルコールドリンク、スナックも揃います。

お部屋にグラスを持ち帰ってじっくり味わえるなんて……ここは天国でしょうか(笑)

深い眠りにつくための特別な9室

客室は9室のみ。お部屋は「ゆったり広々ツイン」「ほどよいツイン」​「おこもりキング 」の3タイプがあり、今回は「ゆったり広々ツイン」に宿泊しました。

ベッドは一流ホテルでも使用されているシモンズ製、枕は寝具ブランド「テンピュール」を採用しています。カジュアルなホテルですが、上質な眠りを提供するためのこだわりは抜かりありません。​
ルームキーが一升瓶の形になっていたり、タオルにクマの刺繍が施されていたりと、至る所にかわいらしいモチーフが。これは女心をくすぐられますね。

それでは、食事の前に源泉かけ流しの大浴場へ汗を流しに行きたいと思います♪

名湯とサウナで心身ととのうひととき

松之山温泉の源泉は、1200万年以上前に地中に閉じ込められた「化石海水」という大昔の海の水。断層から一気に湧出する「ジオプレッシャー型温泉」と言われており、日本では珍しい温泉なのだとか。

そのため塩分濃度が高く、とろりとした肌触りでお肌がつるつるに! 湯上がり後もポカポカと保温効果が長時間続くのが印象的でした。
また、松之山温泉では初となるサウナも完備。魚沼杉をふんだんに使用したサウナ室は、爽やかで清々しい杉の香りが漂います。ロウリュや水風呂、シャワー、サウナチェアまで備わっているではありませんか!

名湯にじっくり浸かって体を温めた後は、サウナでじんわりと汗をかいて。火照った体を水風呂で一気に冷ますと、全身に心地よい刺激が走り、まさに「ととのう」瞬間が訪れます。
そして温泉から上がったら大浴場の前のラウンジへ。一息ついて、お待ちかねのディナータイムです!

オリジナル日本酒カクテルで乾杯!

さぁ、ダイニング&バーへ移動して宴のはじまりです。

日本酒をとことん楽しむ宿「睡夢」では、夕食時も日本酒が飲み放題! 「日本酒利き酒処」の20種とは異なる10種の新潟地酒を好きなだけ味わうことができます。(数や銘柄は変動あり)

また、飲み放題以外のアルコールメニューとして、日本酒カクテル(別途1,650円~)など同館でしか味わえないオリジナルのお酒も! 日本酒はこれまで熱燗や冷やでそのまま飲むのが主流でしたが、柑橘類などで割ったりカクテルにしたりと、新たな味わい方も提供しています。

せっかくなので、食前酒としてオリジナル日本酒カクテルをいただきました。
日本酒カクテルは3種類を用意。

まずは、オリジナル日本酒である「睡夢くま純米大吟醸」とグラッパを合わせ、深い眠りにいざなうような力強さのある「おやすみクマ(写真左)」。

続いて、日本酒「醸す森」をベースに、ハイビスカスのリキュールやほうじ茶と合わせた「ぽん茶スパークリング(写真中央)」。

さらに、佐渡「北雪YK35大吟醸」に、洋梨やエルダーフラワーのリキュール、アールグレイティーを合わせた華やかでフルーティーな「心華やぐぽん茶(写真右)」。こちらは、山岸さんが世界利酒師コンクールに出品した際のお酒なのだとか。
そしてお酒のアテとしておすすめいただいたのが「ウフマヨ黒塗り(550円)」。

こちらは、松之山の伝統的な小正月行事「奇祭・むこ投げすみ塗り」をモチーフに、竹炭入りのオリジナルマヨネーズで仕立ててあります。ほどよい塩加減でカクテルとの相性もピッタリ。この地域らしいユーモアのある一品です。

自分で巻くのが楽しい「里山手巻き寿司」

夕食は、里山手巻き寿司をいただきます。

海鮮には、新潟が誇る「南蛮えび」や、十日町にある鮪加工会社の天然鮪を使った「まぐろたたき」を使用。その他、旬の地元野菜を使用した具材が並びます。

酢飯には、日本一と名高い「魚沼塩沢産コシヒカリ」に赤酢を合わせ、海苔も老舗海苔問屋から仕入れた極上海苔を。なんとも贅沢な手巻き寿司です!
具材をおつまみにしたり、好きな組み合わせで手巻き寿司にしたり、お酒を楽しみながら自分のタイミングで食べ進められるのが良いですね。その他、単品のおつまみメニューを別途注文することもできます。
新潟地酒や同館オリジナル日本酒、また日本酒の新たなジャンルであるクラフトサケまで、さまざまな日本酒を心ゆくまで楽しみました。赤酢のシャリとも相性ピッタリです。
ダイニング&バーでは、16:00から21:00までドリンクとフードを楽しめます。お腹を満たした後は、お部屋に戻っておやすみなさい……と言うのはまだ早い!
「日本酒利き酒処」に立ち寄って、お部屋に持参するお酒をとおつまみを選びます。「香り味わいマップ」として特徴を記載したタグが付いているので、参考にしながら自分好みの一杯を探すのも楽しいですよ。あぁ~幸せ!

おいしいお酒に酔いしれて、夢見ごこちで眠りにつきました。

発酵食を取り入れた心和む朝食

心地よいベッドでぐっすり眠った翌朝は、地元野菜たっぷりの朝食を。

ご飯は魚沼塩沢産コシヒカリ、メインには越の鶏の甘酒味噌漬け、そのほか季節の素材を使ったおかずが盛りだくさんです。食材だけでなく地元産の調味料も取り入れ、新潟の恵みが存分に味わえる仕上がりとなっています。
そして、朝食でもお楽しみが。地元の味噌5種と具材をお好みで選んで、ダシを注いで自分好みの味噌汁を作ることができる「味噌汁バー」。味噌をミックスしたり、郷土の漬物「ぽっぽろ漬け」と薬味でお茶漬けにしたりと、色々な味わいを楽しめます。味噌汁とご飯はおかわり自由ですよ。
そして、とうとうチェックアウトの時間が来てしまいました。

最後に、自家製越後姫ソースがかかったミルクソフト(600円)をいただいて帰路へ。睡夢くまのクッキー付きとは、なんてかわいいのでしょう。その他、ラム酒が効いたソフトクリームもオススメとのことで、次回リベンジしたいと思います。
これだけの日本酒を飲み比べたのは初めての経験でした。そして、改めて新潟地酒の奥深い魅力を知るとともに、日本酒カクテルやクラフトサケのおいしさなど、新たな発見もあった今回の旅。

「Ponshu Hotel 睡夢」で過ごすひとときは、まさに大人の贅沢そのもの。温泉サウナでととのって、心ゆくまでお酒に酔いしれて、心地よいベッドで深い眠りにつく……のんで、ゆるんで、ととのう至福のひとときを、ぜひ体感してみてください!
Ponshu Hotel 睡夢

Ponshu Hotel 睡夢

新潟県十日町市松之山湯本60-1
チェックイン16時/チェックアウト11時
定休日/火・水曜
駐車場/4台
【料金】
2名1室素泊まり 15,400円~
2名1室1泊朝食付き 18,150円~
2名1室1泊2食付き 22,550円~
※大人一人あたりの料金
※日帰り入浴や、ダイニング&バーのみの利用も可

この記事を書いた人
新井まさみ

富山県生まれ、新潟市在住のママライター。 グルメな夫、子鉄の長男、肉食の長女、リアクション芸人の私、の4人家族。 外食費と娯楽費が家計を圧迫していますが、おいしいモノとたのしいコトを求めて日々開拓中!
Instagram : https://www.instagram.com/maconnect2022/