河井継之助と酒を訪ねる旅のススメ④〈福島県只見町編〉/魚沼市、福島県只見町
〈深く、濃く、美しく 新潟を伝える保存版観光誌〉『新潟発R』の編集長をしております髙橋真理子です。
新潟県長岡地域振興局さんとのコラボ企画で投稿させていただきます。
司馬遼太郎の小説を映画化した『峠 最後のサムライ』。ご覧になった方も多いですよね。
主人公は幕末の“風雲児”と呼ばれた長岡藩家老の河井継之助。その最後の一年を描いた映画の余韻冷めやらぬ10月1日、継之助終焉の地である福島県只見町と新潟県を結ぶローカル線・只見線が全線運転を再開しました。
魅力あふれる只見線
国内有数の豪雪地帯を走るローカル線で、車窓からの絶景や、秘境を走る姿の美しさが多くの人を魅了しています。
只見線についてはポータルサイトをご参照ください。
新潟県内のJR駅などで配布しています。表紙は小千谷市にある司馬遼太郎『峠』の碑です。ぜひご活用ください。
只見町への往路は只見線で
JR小出駅から只見線に乗車。所要約1時間20分、8駅目が只見駅です。
玉川酒造 越後ゆきくら館
新潟県魚沼市須原1643
TEL.025-797-2777
営業時間/9:00~16:00
定休日/1月1日
入館料/無料(予約不要、団体の場合は要予約)
目黒邸
魚沼市須原892
TEL.025-797-3220
開館時間/9:00~16:00
休館日/年末年始
入館料(目黒邸、民俗文化財館、資料館共通)/大人500円、小中学生100円
絵本の家ゆきぼうし
魚沼市須原5192-1
TEL.025-797-2330
来訪の問い合わせTEL.090-2307-6854(大平代表)
開館/土・日曜 10:00~16:00
これぞローカル線の醍醐味
山古志の牛の角突きと、小千谷の錦鯉が描かれたすてきなカップ酒です。
今回は取材前なのでぐっとガマンして写真撮影のみでしたが、
カップ酒を飲みながら、車窓の絶景を楽しめるのはローカル線の醍醐味ですよね。
只見駅で情報&只見の味&土産をチェック
只見町インフォメーションセンター
福島県南会津郡只見町只見上ノ原1828
TEL.0241-82-5250
営業時間/4月下旬~11月下旬・9:00~17:00
もう一つの河井継之助記念館へ
最初に向かったのは、“もう一つの河井継之助記念館”「只見町河井継之助記念館」。只見駅からは車で約12分。只見線の会津塩沢駅からは徒歩約10分です。
ちなみに、新潟では河井継之助は「つぎのすけ」と呼びますが、只見町では「つぐのすけ」と呼ばれています。
映画の影響で、来館者は約2倍になったそうです。「新潟の記念館と只見の記念館をはしごする方もいますよ。長岡の人で、只見で継之助がどのように紹介されているのか気になっていたと言っていた方もいました」と新國さん。
只見町の継之助の墓へ
只見町河井継之助記念館
福島県南会津郡只見町塩沢上ノ台850-5
TEL.0241-82-2870
開館/4月下旬~12月初旬・10:00~16:00(11月下旬~の来館は事前確認推奨)
休館日/開館期間中の木曜
八十里越の福島側の玄関口へ
新潟県三条市と福島県只見町を結ぶ峠道、八十里越。
長岡の戦いで重傷を負った継之助は、越後側の起点である吉ヶ平から八十里越を通り、叶津の口留番所に到着。この峠で悪路に揺られながら、継之助が「八十里 こしぬけ武士の 越す峠」という自嘲の句を詠んだことは有名です。
旧長谷部家住宅(叶津番所)
福島県南会津郡只見町叶津居平456-1
TEL.0241-71-8218
開館/4月下旬~11月下旬・10:00~16:00
休館日/期間中の月曜(祝日の場合は翌平日)
入館料/無料
新潟のファンも多い十割そば
佐藤さんの説明通りののど越しと歯応えのよさが共存する存在感のあるそばは、リピートしたくなるおいしさです。桑の葉など珍しい天ぷらが味わえるのもうれしい!
雪が降ると春まで休業ですが、年越しそばだけは注文を受け付けます。
天ぷらものっていて、ボリューム満点。ここでしか味わえない一品です。
そば店は約2000坪の山と池がある広大な敷地の中にあります。敷地内には体験小屋があり、みそづくりや染め物など、佐藤さんのネットワークで、匠の技をもつ地元の人たちの指導のもと、さまざまな体験ができます。体験希望の場合は事前に電話でご相談を。
手打ちそば処 八十里庵
福島県南会津郡只見町叶津入叶津30
TEL.0120-82-3401
営業/4月末~11月20日頃・11:30~14:00
定休日/営業期間中無休
「只見方式」により集めた民具が勢ぞろい
展示ホールでは期間を決めて収蔵品の企画展示を行っています。
さらにすごいのが、博物館では通常見ることができない、収蔵庫まで見学できることです。
ただみ・モノとくらしのミュージアム
福島県南会津郡只見町大倉窪田30
TEL.0241-86-2175
開館時間/9:30~17:00(入館は~16:30)
休館日/月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始
いよいよ只見町の酒スポットへ
ここでは只見産米だけを使った焼酎を蒸留しています。
小学5年生が田植えと稲刈りをして造ったその焼酎は、20歳のときにプレゼントされるとのこと。すてきですね。
全国から熱い視線が注がれています。オンライン蒸留所見学も行っています。
ねっか 奥会津蒸留所
福島県南会津郡只見町梁取沖998
TEL.0241-72-8872
営業時間10:00~16:00(12:00~13:00は昼休み)
定休日/不定休
見学・オンライン見学可(要予約)
只見名物マトンのルーツを探る
その名物はマトン。味付けマトンを販売している、只見駅から徒歩約4分の駅前ストアーへ。
写真は担当のマコトさん作のジンギスカンです。
駅前ストアーでは「ねっか」の焼酎や会津地域の地酒も販売しています。
駅前ストアー
福島県南会津郡只見町只見宮前1310-5
TEL.0241-82-2270
営業時間/8:30~19:00
定休日/1月1~3日
次回は地元の食と酒を楽しめる店もチェックしたいと思います。
時間に追われず只見線でのんびりと、歴史と酒を訪ねてみませんか。
撮影 Studio Activist
河井継之助と酒を訪ねる旅 立ち寄りスポット
地域で親しまれている隠れたスポットや住民ならではの贅沢な時間の過ごし方があります。
初めて訪れた方でもバスや電車でふらりと行けるプチ旅行や時間の過ごし方をレポートします。