新潟でタレかつ丼を食べるならここへ行け!地元ファンの多い3店を紹介 /三条市・新潟市・魚沼市


2022年11月15日 15482ビュー
新潟独自のかつ丼、その名も「タレかつ丼」。

甘じょっぱい醤油ベースのタレにドボンとつけられたカツとタレがご飯と夢の様なハーモニーを奏でるめちゃうま新潟B級グルメとしても知られるかつ丼です。

新潟市内には人気チェーン店があったり、冷凍の「タレかつセット」があったり、定食屋やレストランでも「かつ丼」名義でタレかつ丼があったり、日常的に気軽に食べられているメニューのひとつでもあります。

四国出身の私もお店でタレかつ丼にするかかつ丼にするか迷うこと多数。今回はそんな新潟の地元民が推す「タレかつ丼」がうまい&人気のお店を探してきました。

地元で愛される「とんかつ三条」のタレかつ丼

最初に行ってみたのは、新潟駅から約40キロ、車で1時間ほどで行ける三条市にある「とんかつ三条」さん。

地元三条の友人に「ゆで卵食べ放題でこどもは綿あめ付き」というお得情報も教えてもらいワクワクしながら向かいました。

三条市民にとって家族で行くおなじみのお店のひとつなんですね。それもそのはず、とんかつ三条さんは創業46年の老舗とんかつ店なんです!
​今回いただく「新潟タレかつ丼」990円(税込)も創業以来ずっとメニューに入っているそう。

ただ、2008年以前はこのタレかつ丼が新潟の名物だったことには気が付いてなかったそうなんです!!!「タレかつ丼」が新潟にしかないかつ丼なんだと気づいたのは、2008年のご当地B級グルメブームから。

地元じゃ当たり前のメニュー過ぎたんですね……!
新潟の名物と気づいてからは、“とんかつ三条=新潟タレかつ丼”を広めようと決め、各地のイベントにも出店するようになったようです。

そんな風にタレかつ丼はだんだんと主力商品になっていき、今ではとんかつ三条のダントツ1番の人気メニューなんだとか!
とんかつ三条さんの「タレかつ丼」が美味しい秘訣をきいてみると、

「当店では“毎日食べても飽きないとんかつ”をモットーに衣、油などを工夫し、なるべくあっさりと最後までおいしく召し上がって頂けるように努力しております」

とのこと。油だけじゃなく、カラカラにしたキメの細かいパン粉を用いて、油を吸収しにくいかつに仕上げているのもこだわりのひとつ。

「とんかつ食べたい」と思った時に思い出してもらえるようなお店を目指し、たどり着いたのがこの工夫が詰まった「飽きないとんかつ」なんですね。
タレは、甘口の醤油ベースで、お店のこだわりどおり最後まであきずにおいしく食べてもらえるようにあまり甘くなりすぎず仕上げているのがポイントなのだそう。
じゃーん!!!!これが!とんかつ三条の「新潟タレかつ丼」!!!

そそるぅううう!早速いただきます!
タレかつ丼のお味は、衣があっさりしている分、肉の下味がしっかりしていて、甘から風味だけじゃなくスパイシーさが口の中に広がります。

タレも油もしつこくなくて、想像以上にやわらかい肉がジューシー!かつ多いかなと思ってましたが、すぐになくなっちゃいました……。

計算されつくされた「飽きないタレかつ丼」、ここにあり(最後タレご飯もうまうまでした)!
そして嬉しいゆでたまごサービスでは、バランスを考えてコショウが配合された「香り塩」でもたべられます。

おいしくてつい2ついただいちゃいました!笑 添え物のからしのきいた漬物もとんかつ三条独自の味付け。とんかつに合うんだなぁ、これが!
タレかつ丼以外のとんかつも食べてみたくなるとんかつ三条さんは、

●ごはん&味噌汁おかわり無料
●ゆで卵食べ放題
●お子様に綿あめサービス


と腹ペコ勢や家族にも嬉しいサービスてんこ盛り!
2ヶ所ある座敷も広々、子ども椅子も完備で、家族連れにも優しいのがうれしいですね!
そしてお店でとんかつ注文1,000枚ごとに3,000円の商品券がもらえるんだそうです!キリ番制がおもしろい!!!

今度はうちも家族みんなでとんかつ三条のいろんなメニューを食べに来ます(でも私はタレかつ丼をリピートするだろう笑)!
とんかつ三条

とんかつ三条

住所:新潟県三条市東三条1-3-27
電話:0256-35-2043
営業時間:11:00~21:00(閉店)
定休日:不定休(元旦以外は基本営業・休みの確認はFBやInstagramにてお願いします)
駐車場:35台

新潟県産最高級ブランド”阿賀北ポーク”を使った「かつ一」のたれかつ丼

ご当地B級グルメでもあるたれかつ丼。

地元新潟の食材にこだわったたれかつ丼なら、なおさら美味しいはず!と訪れたのは、新潟駅から約30キロ、車で約1時間で行ける「とんかつかつ一白根店」さん。
広々とした駐車場には平日でもオープン前から開店を待っているお客さんもいて、オープンと同時に次々とお客さんの入っていく人気店。

大人向けの落ち着いた雰囲気の店内ですが、赤ちゃん連れで訪問したら座敷もあるし、ささっと子ども用の食器を用意してくれる神対応のお店でした。
今回訪れたのは新潟市南区のかつ一白根店ですが、新潟内野店は食べログの「とんかつ百名店2022」に新潟で唯一選出されています。

そんな、とんかつファンにも認められた名店のこだわりは、両店ともに、

●新潟県産最高級ブランド「阿賀北ポーク」
●純度100%の植物油(J-オイル)
●新潟産こしひかり(飯島商店)
●新鮮キャベツ
●塩 笹川流れ 自然塩
●ソース 果汁系ブレンド
●パラグァイ産有機白ごま


を使っていること。基本的に地元産の食材をベースに「おいしいもの」にこだわって提供しているんです。
地元の米はもちろん、新潟産ブランド豚を使ったとんかつ、楽しみすぎます。

開店11時から午後4時まではランチメニューの「特製たれかつランチ」が、昼はもちろん夜は「新潟かつ一特製たれかつ重」が食べられます

すー--っごい悩みましたが今回はたれかつ丼で出てくる「特製たれかつランチ」1452円(税込)をチョイス。
新潟でファンの多いとんかつ屋さんの揚げる時のこだわりは「揚げすぎないように揚げること」なのだそう。

地元新潟の食材を活かして提供するとんかつ屋さんの妥協なきとんかつ、楽しみです!
きました!!!

大きい豚汁、食前ジュース、もりもりキャベツ、お漬物、デザートと贅沢なランチにテンションが上がります。
あれ?「たれかつ丼」ってこんなにイケメンだっけ?

米もかつもすっごい立ってる。見ればわかる。うまいやつやん……。

かつ一のたれかつ丼は地元民はもちろん、県外から出張できたお客さんにも大人気、内野店では学生たちにたれかつ丼が人気なのだそう。
食べてみると……やさしさと上品さを感じるたれかつ丼でした。タレをくぐらせているのに外はサクサク、肉はジューシー。

でも何が驚いたって……。
お箸で簡単に切れるほどやわらかい。赤ちゃんを小脇に抱えながら、箸でサクッと切れるやわらかさに感謝しながらいただきました!

肉はもちろん、やみつきになるタレはヒレかつに合わせた調合でつくられているのだそう。たまらない。
とんかつ屋さんのランチらしい口当たりの良すぎるキャベツも絶品だし、デザートまでついた地元食材を活かしたたれかつ丼ランチに大満足です!

次回はとんかつを食べに家族で内野店にも繰り出してみます!
とんかつ かつ一 白根店

とんかつ かつ一 白根店

住所:新潟市南区茨曽根2897
電話:025-375-3830
営業時間:11:00~22:00(L.O:21:30 )
定休日:無休(1月1日のみ休み)
駐車場:有
※かつ一内野店でもたれかつ丼食べられます

度肝をぬかれる魚沼にあるレストランモンブランのタレかつ丼

最後に訪れたのは、新潟駅から約100キロ、車で2時間半(高速利用で1時間半)走って魚沼市へ。50年愛されてきたレストラン「モンブラン」を訪れました。

この和食・洋食・中華とバラエティーに富んだメニューの揃うレストランにまでタレかつ丼があるのはさすが新潟という感じですね!
めっちゃ普通のレストランに見えますが、メニューを見てみると……あれ?タレかつ丼の部分だけ空間歪んでる?

「特製タレかつ丼」1,298円(税込)さっそくオーダーしてみます!
きました。
あれ?現実だった!!!!

でっかー-------!!!!
オーナーに話を聞くと、十数年前にヒレカツをちょっと変わった形で提供したいと丼スタイルのタレかつ丼がサイドメニューのひとつとして登場したのだそう。

そこからこのそびえたつタレかつ丼にリニューアルしたのは5年ほど前。

知人の「お店の名前『モンブラン』の様に盛り上げたらどうか」という助言からヨーロッパアルプスの最高峰の山、モンブランに恥じない大迫力のタレかつ丼が魚沼に登場しました。

オーナーさん、よく実現したな!!!!笑
タレかつ丼リニューアル後は、これがお目当てのお客さんも増えたそうです(納得だよ!)。

かつは日によってサイズに多少変化があるものの、一人約200gを薄くのばして熱めの油でサラッと揚げて提供しているのだそう。
どうやって食べるんだと悩んでいたところ、みなさん蓋にかつをのせながら食べる人が多いという助言をいただきました。

蓋、便利!
タレかつ丼を食べる際、普段はかつの方が絶対早くなくなるのに、かつが、消えない……(おいしいからいいけど!)!

そして、オーナー、あんなに由来を教えてくれていたのにご飯の中にまだかつを隠しこんできてるなんて一言も教えてくれませんでした(食べながら爆笑)!!!

カラッと揚がった肉はサックサク!!!意外となかのかつもしっとりしていてたべごたえあり!ぺろりと1枚食べきりました。
モンブランにはこの名物かつを活かした「たれかつバーガーおにぎり」880円(税込)もあります!

メニュー名に3つも商品が入ってる時点で強すぎる!!!!
でかい!2枚のかつで米を挟んでいる!!!!!マジで重い!紅ショウガのアクセントがたまらない!!もちろんお米は魚沼産!!!!

これで単品530円(税込)は安すぎる!私なら部活帰りに毎日買う!!!!
ほんとうに、地元で愛される素敵なレストランに度肝をぬかれるメニューの数々、魚沼まできたかいがありました!

食いしん坊なのですが、米の中のかつにもやられ、声をかけてプラスチックタッパーをいただき最後の一枚はもちかえることに(店員さんありがとうございます)!

お子様メニューも充実していて家族連れもウェルカムなのでまた絶対来たい。
超テンション上がるので、次回もタレかつ丼頼みそうですが、他にも食べてみたいメニューがありました。

私の大好きな開高健さん(芥川賞作家でもある)が 魚沼市の銀山平を訪れたときにとても気に入った料理をもとに作られた魚沼のイチオシグルメである「鉄板開高めし」

遠いけど、またこなきゃ!
レストラン モンブラン

レストラン モンブラン

住所:新潟県魚沼市佐梨646-1
TEL:025-792-1052
営業時間:11:00~21:30
駐車場:有
定休日:毎週木曜日
(大晦日はお休み)

新潟ローカルでも愛され続ける「タレかつ丼」

地元民に愛され、今や新潟の名物のひとつでもあるタレかつ丼。

タレかつ丼といっても、お店ごとで味つけも印象もまったく違い、それぞれに料理法やこだわりの食材、工夫がありました。

米を愛し、食を愛する新潟県民が食べ続けてきたローカルグルメ、タレかつ丼。ぜひあなたも食べに行ってみてくださいね!

タレかつ丼の食べられるお店

この記事を書いた人
さかもとみき

太平洋側生まれ太陽育ち高知のはちきん(高知で気の強い女)が佐渡島の旦那のもとに嫁ぎました。大好きなものは日本酒、苦手なものは雪。佐渡3年、新潟市1年目。スーパーはピアレマート派。三児のママでライター・コラムニストです! ブログ ⇒ 坂本、脱藩中。(http://sakamotodappantyu.com/