旅慣れ人こそあえてNiicle(にーくる)! 新潟市から巡る、文化の旅/田上町・加茂市・三条市・燕市・弥彦村


2023年03月31日 3210ビュー
あなたにとって、新潟ってなんですか。
 
グルメ、スポーツ、寺社仏閣、美景、穴場スポット……観光コンテンツが盛りだくさん。ただ、何度も新潟旅をしている人の中には定番コースを決めている人も。それでは勿体無い!
 
コロナ禍の影響が緩和されてきた今、新しいスポットを開拓したい、地元からお勧めされる観光を知りたい人に、一度利用してもらいたいのが「Niicle(にーくる)」です。
「Niicle」とは、何度も新潟に訪れたくなるような魅力や周遊できるスポットの数々を伝えるファンサイト。掲載エリアとして、<村上・新発田><新潟・阿賀><弥彦・燕三条><長岡・柏崎><湯沢・魚沼><妙高・上越><佐渡>を網羅しています。
 
意外に知られていないのが、街ごとに特色や文化の色合いが異なっていること。観光施設や飲食店、宿泊施設それぞれが自分たちの街の魅力を伝えています。
 
さて、著者が住む<弥彦・燕三条>エリアを眺めていると、伝統工芸や芸術、歴史にふれられる観光コンテンツがいっぱい。「新潟市から巡る、文化の旅」と評して、半日かけても遊びたりない新潟旅の様子をお届けします。

シチュエーション①新潟市から車で35分! ドライブがてらに立ち寄りたい「道の駅 たがみ」

最初に訪れたのが、「道の駅 たがみ」。
 
新潟市と加茂市の間に位置する南蒲原郡田上町にあり、「道の駅 たがみ」周辺には信濃川が流れ、田園地帯が広がっています。晴れ間に望める<護摩堂山>など落ち着いた時間を過ごすことができます。
 
自然豊かで穏やかな時間が流れる街に、「近きものよろこびて、遠きもの来る」をコンセプトに、町内外の賑わいや交流拠点となることを目指して誕生したのが「道の駅 たがみ」です。
店内には、地元の採れたて野菜や果物をはじめ、田上町の特産品がずらり。田上町の梅やたけのこを使ったお土産品や、県外から選び抜いた雑貨までが並びます。とくに、田上町特産の青梅を使用したアイスクリームが名物。
 
道の駅のアイスクリームって、旅先での思い出になりますよね。「Niicle」の加入特典として、「道の駅 たがみ」に訪れるとアイスクリームの割引が付いてきます。
※梅アイスクリーム:350円(税込)。Niicle特典で50円引きとなる。
 
さわやかな黄緑色と甘さ控えめ、上品な仕上がりが特徴の梅アイスクリーム。なめらかなクリームを頬張ると、口いっぱいに広がる梅の香りにどこか春の訪れを感じました。
 
食べる梅もいいですし、見る梅も今が見ごろ。田上町のブランド梅<越の梅>をはじめ、白梅や紅梅、しだれ梅の花を眺められる「田上うめまつり」も開催中(2023年3月18日から4月9日まで)。この春ならではの旅で立ち寄りたいスポットです。
道の駅 たがみ

道の駅 たがみ

住所:新潟県南蒲原郡田上町大字原ヶ崎新田3072番地1
T E L:0256-47-0661
休館日:
【ショップ・食堂】毎月第2火曜、12/31~1/2
【情報発信 休憩施設棟】なし
営業時間:
【ショップ・食堂】4月~11月/9:30~17:00 12月~3月/10:00~16:00
【ランチタイム】11:00~15:00
【情報発信 休憩施設棟】24時間
入館料:無料

シチュエーション②加茂市の歴史にどっぷり! 街の歩みを紐とく「加茂市民俗資料館」

「加茂市民俗資料館」は加茂駅から徒歩5分、加茂山公園内の「青海神社」そばにあります。もともと、加茂市は古くから北陸の小京都と呼ばれて、由緒ある寺社仏閣が多く点在する街。寺社仏閣を巡りながらお散歩、なんて旅好きにはたまらない時間となります。
 
加茂山公園に咲く春の名物、雪椿の花や桜を横目に街の歴史を追想するために訪れたのが「加茂市民俗資料館」です。
館内に収蔵される品すべてが、市民から寄贈寄託を受けたものばかり。民具や考古、歴史資料など含めて2万点にのぼるそう。お昼前の職員さんに連れられて、館内を談話しながら案内してもらいました。
 
「加茂まつり(青海神社春季祭礼)」でお披露目する天狗様のお面や、加茂市の伝統家具「加茂桐箪笥」、地場の工芸品が展示されています。そんな街で今注目されているのが「加茂紙」、とくに手漉き和紙職人の鶴巻由加里さんの手によって技術保存が進んでいます。
※館内には他にも、江戸末期から明治初期まで製作・使用された漢方製薬器や工具なども展示されている。「Niicle」の加入特典として、こうした工芸品をモチーフとするしおりがプレゼント。
 
「加茂市民俗資料館」でも、伝統工芸品の推進として「加茂紙」の活用方法を模索しているそう。現在、新潟県の伝統工芸品にも指定され、さらに伝統の継承と時代に合わせた進化を見せる地域文化。加茂市のムーブメントを垣間みれて、未来が楽しみとなりました。
加茂市民俗資料館

加茂市民俗資料館

住所:新潟県加茂市加茂229-1
駐車場:普通車50台(加茂山公園駐車場をご利用ください)
営業時間:9時~17時
定休日:月曜日、第1・3・5土・日曜日、祝日、年末年始
※4・5月は月曜日のみ(祝日に当たる時は次の平日)

シチュエーション③ランチ 肉汁がじわっと! 大正時代に建てられた古民家でいただくハンバーガー「TREE」

東三条駅から車で5分、街の顔として老若男女から愛されている三条市の商店街「一ノ木戸商店街」に「TREE」があります。三条市は、古くからものづくりが盛んな街で、数多くの工場があります。
 
これまでに、工場の前身となる鍛冶屋さんが多くあった三条総鎮守八幡宮エリア。その場所から市街地と歓楽街が形成されてきました。「一ノ木戸商店街」にも古くは銭湯や米屋などがありました。
その一ノ木戸商店街の一角にある「TREE」。大正時代に建てられたレンガ造りの銭湯として使われていた建物と、町家造りで米屋として使われていた古民家を活用して作られました。
 
歴史の匂いが漂う建物で味わうのは、名物のオリジナルハンバーガー。地元の商店街やパン屋さんと一緒に開発したハンバーガーは、一度食べるとやみつきになる味です。今回、いただいたのが「プルドポークハンバーガー」です。
※「Niicle」の加入特典として、アイスコーヒーまたはホットコーヒーが1杯無料サービス。

プルドポークとは、アメリカやカナダなど北米で食べられている定番料理です。お肉はほろほろなのに、肉汁がじわっと広がります。あっさりとしたソースとたっぷり野菜でペロリといただける一品。
 
旅先で意外と困るのが、突然の悪天候に見舞われること。商店街内にある「TREE」は、アーケード沿いにあってほとんど濡れずに出入りすることができます。当日も雨が降ってきましたが、まったりと過ごせるランチタイムとなりました。
TREE

TREE

住所: 新潟県三条市仲之町2-15
営業時間:
【カフェスペース】11:00〜23:00
【キャンプスペース ランチ】11:00〜14:00
【キャンプスペース ディナー】18:00〜23:00
定休日: 月曜日
※定休日が祝日の場合は営業しています。その場合、翌日が休業日となります。

シチュエーション④職人と確かな技を知る!燕市を舞台にした漫画と「燕市産業史料館」

「燕市産業史料館」は、上越新幹線燕三条駅から車で5分。中ノ口川が流れる燕市の県央大橋のそばにあります。燕市はもともと、和釘から始まり、400年間受け継がれてきた金属加工とものづくりの産業から発展してきた街です。
 
日本で初めて地域に根付くその「産業」を名前に取り入れた博物館として知られているのが「燕市産業史料館」。
館内は、燕市の起源を紐とく「本館」、歴史を知る「新館」、技を感じる「矢立煙管館」、目を見張る「世界のスプーン館」に分かれ、実際にものづくりの体験ができる「体験工房館」が常設しています。
 
この地のすべてを知ることができる博物館といっても過言ではありません。さらに、館内では企画展も開催され、この春のシーズンは漫画「クプルムの花嫁のセカイ展」が開催されていました。「クプルムの花嫁」とは、主人公の鎚起銅器職人をはじめ、燕市周辺地域の産業や街並み等が詳しく描かれている作品です。
※「Niicle」の加入特典として、入館料(大人:400円、小中学生・高校生:100円)を団体料金(大人:300円、小中学生・高校生:80円)で案内する。
 
漫画らしくフィクションでありながら、どこかノンフィクションのような世界観。企画展を通して、燕市のリアルな日常が伝わってきます。他にも、館内での鎚起銅器の製作体験で聖地巡礼ならぬ聖地体験を味わえる、街の文化に浸るひとときとなりました。
燕市産業史料館

燕市産業史料館

住所:新潟県燕市大曲4330-1
電話:0256-63-7666
FAX:0256-63-7669
休館日:
月曜日(祝休日の場合は翌日) 、年末年始
入館料:
【大人】400円
【小・中学生、高校生】100円
【団体(10名以上) 大人】300円
【団体(10名以上) 小・中学生、高校生】80円
【年間パスポート 大人】2,000円
【年間パスポート 小・中学生、高校生】500円
【法人(事業所)年間パスポート】8,000円

シチュエーション⑤旅先でのお土産は地場のもの!新潟の味をお酒に込めた「酒屋やよい 彌彦神社前店」

「酒屋やよい 彌彦神社前店」はJR弥彦駅から徒歩10分、弥彦神社前通りにお店を構えます。「弥彦村」は、弥彦神社をはじめ「越後文化発祥の地」と呼ばれ、北国街道の宿場町として人々が行き交い、賑わってきた街です。
 
春になると、桜の名所としても人気がある弥彦神社とその通り、「酒屋やよい 彌彦神社前店」にも参拝客とともに多くの観光客が訪れていました。
「酒屋やよい 彌彦神社前店」は築200年以上の古民家を移築し、再生させた建物です。店内には蔵元に直接足を運んで仕入れた新潟の地酒や、姉妹店の「弥彦ブリューイング」仕込みのクラフトビールを販売、テイスティングルームで試飲もできます。
 
旅の思い出としてお土産について、気さくな店員さんに相談しながら選ぶことにしました。お勧めしてもらったのが、「クラフトビール」です。
※「Niicle」の加入特典として、二階テイスティングルームを利用するとおつまみ一品サービス。または、一階の小売酒販店舗で(※買い物すると)オリジナル塗り枡1個プレゼント。
 
「弥彦ブリューイング」で製造するクラフトビールは苦くない、フルーティーな味わいが特徴。観光スポットの弥彦神社と温泉街周辺を、ほろよいお散歩するときにちょうどいいです。
 
クラフトビールの種類は21種類(2023年3月時点)もあり、今回は女性にプレゼントしたいとお話したところ、<伊彌彦エール 新春ラベル><弥彦洋なしエール><弥彦いちごチョコ>をチョイスしてくれました。
 
弥彦村や新潟県内で育てられた農産物を使ったお酒。旅路で飲むのも、思い出に浸りながら帰路で一杯も。両方とも特別な思い出になること、間違いありません。
酒屋やよい 彌彦神社前店

酒屋やよい 彌彦神社前店

住所:新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦1239-4
電話番号:0256-94-5841
営業時間:8:30~18:30
定休日:水曜日

編集後記

※「燕市産業史料館」の企画展「クプルムの花嫁のセカイ展」では、著者がお勧めしたいスポットが付箋で紹介されていた。
 
新潟市から巡る、文化の旅として「田上町」から「弥彦村」まで半日かけて巡ってきました。「Niicle」があると、「次は、ここに行ってみよう」と観光コンテンツを知る参考になりました。みなさんも、普段の定番コース以外にも、テーマ別など思い思いの旅のコースを作ってみてください。
この記事を書いた人
水澤 陽介(みずさわ ようすけ)

新潟県生まれ、東京、沖縄を経て地元新潟にUターン。2021年2月、三条市の中央商店街に本屋「SANJO PUBLISHING」を立ち上げ、“まちを編集する本屋さん”をモットーにまちの魅力を集め、届けています。 まちを編集する本屋「SANJO PUBLISHING」(https://note.com/ncl_sanjo