美しさだけではない!おいしさを追求した「ル レクチエ」(西村農園)と産地直送の素材を使った農園スイーツ(農園茶屋たばた)/加茂市


2021年12月11日 6512ビュー
「幻の西洋なし」「西洋なしの貴婦人」
 
このような言葉で称えられるほど栽培が難しく、そして美しい見た目と甘くとろけるような食感・味を持つ「ル レクチエ
全国の約8割が新潟県で生産され、11月下旬から12月下旬までが食べごろを迎える新潟県を代表する特産品です。
 
今年もル レクチエの季節がやってきた!
 
ということで食卓では待ちきれず、ル レクチエを生産している農園へ伺い、新潟が誇る“貴婦人”をお迎えに上がることにいたしました♪

肥沃な土を蓄えた信濃川沿いの果樹畑、加茂市・西村農園へ

肥沃な土を利用し、桃や梨などが栽培されている日本最長の川である信濃川沿いの果樹畑。
新潟県を代表する特産フルーツ「ル レクチエ」は、ほとんどが信濃川に隣接する加茂市、三条市、新潟市南区でつくられています。
北陸自動車道三条燕I.C.から車で約20分。加茂市前須田の果樹農家、西村農園さんへ伺いました。
西村農園を経営されている、笑顔が素敵な西村修市さん。
ル レクチエの生産や出荷されるまでの過程について、お話をお聞きしました。
さっそく倉庫に案内いただくと、収穫されたル レクチエを素早く選別する作業を4人の女性。
なんでもル レクチエは、3つの等級に分けられ、その等級により出荷される値段が決まるのだそうです。

では、どういう基準で選別されるのでしょうか?
選別の基準は、「見た目」と「大きさ」…なのだそうです!

「え!?味は関係ないのですか??」
とお聞きしたところ、等級の選別において中身の甘さなどは関係がないとのことなのです…
(ちょっと驚きました)

しかし、西村さんが作るル レクチエは見た目だけではありません。
等級には関係がない中身(おいしさ)に対して強いこだわりをもっているのです!!!
「見た目が良くても、味が良くないものは届けたくない。買ってくれる人、贈り物で届いた人が食べたときに『おいしい!』と喜んでもらえるものを提供したい」と話す西村さん。
 
一体どうやって中身の味が美味しいル レクチエをつくっているのか?
その秘密の一つが「自然追熟」へのこだわりです。
ル レクチエは収穫したあと「追熟」といって、時間をおいて熟させる工程が必要です。
その追熟の方法は2つあり、「予冷追熟」と「自然追熟」があります。

「予冷追熟」は温度管理をした倉庫でル レクチエを追熟させる方法で、均等に色が付きやすいため選別の手間が比較的かからず、効率的に出荷作業ができるメリットがあるとの事です。

それに対して「自然追熟」は、温度管理はせずに自然に熟すのを待つ方法。ル レクチエの熟す早さは一個一個違うため、選別作業の手間が「予冷追熟」の何倍にもなるのだそうです。

しかし、「自然追熟」が西村農園のこだわりポイント!

「一個一個の熟すペースで熟させる『自然追熟』は、ル レクチエの味がおいしくなる。それぞれ成長スピードが違う人間と一緒だよね!」と西村さん。

手間をかけてでも、ル レクチエ一個一個がしっかり熟し、おいしいものを届けたいという強いこだわりで「自然追熟」を選択しているのだそうです。
「いただきまーす!」

ちょうどいい具合に熟されたル レクチエを実食させてもらいました。

柔らかい食感と、口に入れた瞬間に広がるル レクチエの香り。そして、ほどよい酸味が絶妙!もちろん甘みもばっちり!!

収穫され追熟されるまでの期間や手間に対し、一瞬でお腹のなかに消えるスピードの速さたるや…笑
心から感謝して、おいしくいただきました。
こちらは収穫後のル レクチエ畑。西村農園では40アールほどの面積があるそうです。
そしてこの畑にもおいしいル レクチエを作るためのこだわりがありました。
それは、土づくりへのこだわりです。

「もみ殻に微生物資材を混ぜ自作のたい肥をつくって、園地全体に撒いて土づくりをしています。土づくりには超~~~こだわっていますよ!」と西村さん。
西村さんが約30年かけて育ててきたル レクチエ畑は、おいしい果実を実らせるためにさまざまな研究や試行錯誤を繰り返してこられたそうです。

収穫後の冬の間でも、木の剪定作業を行ったり、時には雪下ろしをする必要があったりと、一年を通してほとんど休みなく手をかけているのだとか…
そんな苦労や手間を惜しまず、愛情をこめてル レクチエを育てていらっしゃる西村さん。

ル レクチエを食べてくれる人に対する愛情は半端ではありません。
美しい見た目だけでなく、おいしさにトコトンこだわっている西村農園の「ル レクチエ」
ぜひ一度味わってみてください。きっとみんなが笑顔になることでしょう!
 
<西村農園のル レクチエのご購入について>
西村農園のル レクチエは、お電話で注文するかホームページから注文することができます。
また加茂市のふるさと納税返礼品としても出品されています。
※ふるさと納税サイト「さとふる」「ふるなび」「三越伊勢丹」で取り扱いがあります。
西村農園(にしむらのうえん)

西村農園(にしむらのうえん)

住所:新潟県加茂市大字前須田323
TEL:0256-53-1836

超産地直送!レクチエソフトクリーム「農園茶屋たばた」

西村農園の敷地内にある「農園茶屋たばた」
ここでは、主に西村農園で採れた果物や野菜を使ったスイーツを食べることができるのです!
収穫された果物をコンポートにして保存しておき、果物のおいしさを保ったままスイーツとして提供されています。
各種果物のジェラートやソフトクリーム、米粉のパンやシフォンケーキなど、地産食材を使った自家製のスイーツがたくさんありました。
レクチエソフトクリーム300円(税込)を注文したところ…

で、でかい!!!

この写真では伝わりにくいのですが、一般的なソフトクリームより一回り大きいサイズのソフトクリームが出てきました。サービス満点です!

食べてみるとしっかりとル レクチエを感じられる味で、ル レクチエの「つぶつぶ感」もしっかりとありました。

ル レクチエ農家で食べる「ル レクチエソフトクリーム」をぜひご賞味ください!
「農園茶屋たばた」で店長をつとめる岩井清さん。

西村農園で採れた農作物をつかったスイーツなどを岩井さんが開発して提供しています。

「できないと決めずに、どうやったら出来るかを考える!それが楽しいんです」と話す岩井さん。
最近では果物のフリーズドライにも挑戦するなど、新しい商品開発に積極的に取り組まれているそうです。

農園内にある農園茶屋で食べる、超産地直送のスイーツの数々は贅沢!
季節ごとに色々な味を楽しんでみてはいかがでしょうか♪
農園茶屋たばた

農園茶屋たばた

住所:新潟県加茂市大字前須田315(西村農園敷地内)
営業日:土曜日、日曜日のみ営業
営業時間:11:30~17:30
TEL:0256-47-1130

おいしいル レクチエを食べよう!贈ろう!

西村農園ではル レクチエの直売も行っております。
あらかじめ電話で予約しておきル レクチエをGETし、さらに「農園茶屋たばた」で農産物スイーツを楽しむのがおすすめです!
※ル レクチエの在庫次第では、予約なしで購入することができる場合もあります。

おいしさにこだわった西村農園のル レクチエと農園スイーツをもとめて、加茂市の西村農園へ訪れてみてはいかがでしょうか。

見た目だけではない、中身も美しい貴婦人が待っているKAMO♪

西村農園・農園茶屋たばた

この記事を書いた人
中林 憲司(なかばやし けんじ)

1978年新潟県加茂市出身。サラリーマンからライター&ブロガーに転身し第二の人生をスタート。愛する新潟と人生を探訪中。