世界が絶賛! “究極のつめ切り”を生み出す「SUWADA OPEN FACTORY」で、素晴らしい職人技を間近に/三条市
2025年08月15日
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皆さん、こんにちは!
新潟の食文化について勉強中のライター・槻本みのりです。
新潟県には食文化と同様、世界が絶賛する、素晴らしい「ものづくり」の技術や文化があります。
その「ものづくり」で発展し、世界有数の刃物産地として知られる「金物のまち」、燕三条地域。
三条市には、「SUWADA」ブランドとして知られ、世界に愛用者の多い、“究極のつめ切り”を製造する「諏訪田製作所」さんがあります。
新潟の食文化について勉強中のライター・槻本みのりです。
新潟県には食文化と同様、世界が絶賛する、素晴らしい「ものづくり」の技術や文化があります。
その「ものづくり」で発展し、世界有数の刃物産地として知られる「金物のまち」、燕三条地域。
三条市には、「SUWADA」ブランドとして知られ、世界に愛用者の多い、“究極のつめ切り”を製造する「諏訪田製作所」さんがあります。
「諏訪田製作所」さんでは、一般のお客さん向けに「SUWADA OPEN FACTORY」として、つめ切りの製作過程を見学できることをご存じですか?
スタンダードなモデルの「つめ切り CLASSIC L」は9,130円(税込)という価格もあり、“一生モノのつめ切り”として愛用する人も多い「SUWADA」ブランド。
その世界が絶賛する“究極のつめ切り”は、どのような製作過程を経て完成するのか…。
皆さん、すごく気になりますよね?
スタンダードなモデルの「つめ切り CLASSIC L」は9,130円(税込)という価格もあり、“一生モノのつめ切り”として愛用する人も多い「SUWADA」ブランド。
その世界が絶賛する“究極のつめ切り”は、どのような製作過程を経て完成するのか…。
皆さん、すごく気になりますよね?
そこで!
「世界が称賛する職人技に触れてみたい」と、「諏訪田製作所」さんにお邪魔しました。
「世界が称賛する職人技に触れてみたい」と、「諏訪田製作所」さんにお邪魔しました。

国内外で数々の賞を受賞! “究極のつめ切り”を製作する工場へ
1926(大正15)年に創業、ニッパーの前身である釘の頭を切るための「喰切」と呼ばれる道具の製造からスタートした諏訪田製作所。
「刃と刃を合わせて切る」というニッパー型刃物の製造に特化し、これまでニッパー型の爪切りを中心に、「美」を高める、数々の製品を生み出してきました。
熟練の職人技によって作り出された爪切りは、国内ではもちろん、世界中のネイルアーティストや医療関係者から高い評価を得ています。
「刃と刃を合わせて切る」というニッパー型刃物の製造に特化し、これまでニッパー型の爪切りを中心に、「美」を高める、数々の製品を生み出してきました。
熟練の職人技によって作り出された爪切りは、国内ではもちろん、世界中のネイルアーティストや医療関係者から高い評価を得ています。
営業部の齋藤さんが取材に応じてくださいました。
「『SUWADA OPEN FACTORY』は、2011年にスタートしました。私たちの商品は、鍛造から仕上げの工程まで一貫して自社で行い、すべて職人の手作業です。今はインターネットでの注文が主流ですが、画像だけでは伝わらない良さや素晴らしさは、実際に職人の手作業を見ることで、はじめて伝わる部分だと思います。当社の代表が「愚直なものづくり」という言葉を掲げる通り、工場見学でそれを体感してもらいたいですね」。
海外からの見学客も多いという「SUWADA OPEN FACTORY」。齋藤さんの話を聞いて、ますます期待が高まります!
早速、職人さんたちが作業する「SUWADA OPEN FACTORY」に足を運んでみると…、私の中の「工場」のイメージをガラリと変える空間が広がっていました。
「ここ、本当に工場ですか?」と思わず質問したくなる、黒を基調としたスタイリッシュな工場。職人さんの中には女性の方も多く、若い方からベテランの方まで幅広い年代の方が緻密な作業を行っていました。
「『SUWADA OPEN FACTORY』は、2011年にスタートしました。私たちの商品は、鍛造から仕上げの工程まで一貫して自社で行い、すべて職人の手作業です。今はインターネットでの注文が主流ですが、画像だけでは伝わらない良さや素晴らしさは、実際に職人の手作業を見ることで、はじめて伝わる部分だと思います。当社の代表が「愚直なものづくり」という言葉を掲げる通り、工場見学でそれを体感してもらいたいですね」。
海外からの見学客も多いという「SUWADA OPEN FACTORY」。齋藤さんの話を聞いて、ますます期待が高まります!
早速、職人さんたちが作業する「SUWADA OPEN FACTORY」に足を運んでみると…、私の中の「工場」のイメージをガラリと変える空間が広がっていました。
「ここ、本当に工場ですか?」と思わず質問したくなる、黒を基調としたスタイリッシュな工場。職人さんの中には女性の方も多く、若い方からベテランの方まで幅広い年代の方が緻密な作業を行っていました。
「工場で使用する機械や道具も、諏訪田製作所のコーポレートカラーである『黒』で統一しています。いわゆる『町工場』というイメージとは違うかもしれません」と、齋藤さん。
ちなみに、「鍛冶屋」の英訳は「ブラックスミス」。「鍛冶屋」にとって、「黒」は商売繁盛という意味を含む、縁起のよいカラーだとか。
ちなみに、「鍛冶屋」の英訳は「ブラックスミス」。「鍛冶屋」にとって、「黒」は商売繁盛という意味を含む、縁起のよいカラーだとか。
定番商品のニッパー型のつめ切り一個を製作する場合、原材料の選定にはじまり、鍛造から仕上げの工程まで、約60工程を3カ月間ほどの時間をかけて作り上げるそうです。
この工程の数と完成するまでの期間こそが、前述の「愚直なものづくり」という言葉が表す通り、諏訪田製作所の「ものづくり」に対する実直な姿勢がうかがえます。
この工程の数と完成するまでの期間こそが、前述の「愚直なものづくり」という言葉が表す通り、諏訪田製作所の「ものづくり」に対する実直な姿勢がうかがえます。
私が見学した時は、鍛造した材料から打ち抜かれたつめ切りの原型を調整したり、特殊なサンドペーパーを使用し、研削したり…といった作業が見られました。
左右の刃が隙間なく閉じるように刃を合わせるという、熟練の職人さんによる工程も。このようにひとつずつ、商品に命を吹き込んでいくのだそうです。
「使いやすさや機能を追求した道具は、自然と美しいデザインになるというのが『機能美』。私たちは、『機能美』という言葉を大切にしています」と齋藤さん。
左右の刃が隙間なく閉じるように刃を合わせるという、熟練の職人さんによる工程も。このようにひとつずつ、商品に命を吹き込んでいくのだそうです。
「使いやすさや機能を追求した道具は、自然と美しいデザインになるというのが『機能美』。私たちは、『機能美』という言葉を大切にしています」と齋藤さん。
「機能美」を第一に考え、製作された諏訪田製作所の商品は、職人さんたちの高い技術力による、緻密な工程を経て生まれたもの。ものづくりに対する誠実な姿勢から、多くの人に愛される、素晴らしい商品が作り出されるのだと納得!
ほかにも、このような迫力あるアート作品の展示も。これらにはつめ切りなどの製造工程で排出された鋼材が使われています。
どれも諏訪田製作所の職人さんたちがデザインして、製作されたものだそう。
これらのアート作品を通して、職人さんたちの素晴らしいセンスに、再び感動しました。
どれも諏訪田製作所の職人さんたちがデザインして、製作されたものだそう。
これらのアート作品を通して、職人さんたちの素晴らしいセンスに、再び感動しました。
ほかのオブジェも工場内で楽しめます。こちらもお見逃しなく!
(工場見学については撮影マナーなど、注意事項に沿っての行動にご協力をお願いします)
(工場見学については撮影マナーなど、注意事項に沿っての行動にご協力をお願いします)

社員食堂「CUIQUIRIT」で、職人たちと同じランチを
「SUWADA OPEN FACTORY」では、「RESTAURANT CUIQUIRIT(クイキリ)」で、一般のお客さんも社員たちと同じメニューのお昼ごはんを食べられます。(一般向けのスペースは、社員食堂と別の場所です)。
工場見学の後、私もランチをいただきました。
開放感のある店内。大きな窓から周辺の豊かな自然を眺められます。
食堂名の「喰切り(くいきり)」とは、大工道具の一種の呼び名で、諏訪田製作所の創業のルーツとなった製品でもあるそう。また、カフェの機能もあり、そのカフェ名である「CAFE Smiths’(カフェ・スミス)」は、鍛冶職人を意味する「Smith(スミス)」が由来だとか。勉強になりますね。
こちらで「本日の日替わりランチ」(880~1,375円・ドリンク付き)をいただきました。地元産のお米や食材を使った、栄養バランスも考慮されたランチ。この日のメニューは「冷やし豆乳坦々麺」(1,210円)でした。
彩りも豊かで、食欲をそそるランチです!シュウマイと野菜サラダもセットなのもうれしい!
「冷やし豆乳坦々麺」は、もちっとした麺にピリ辛のひき肉と濃厚かつクリーミーなスープがよく絡み、クセになる味わい。ボリュームがありましたが、おいしくてあっという間に完食しました。
諏訪田製作所の社員さんたちは、「日替わりランチ」を無料で食べられるそうですが、日替わりランチには2カ月の間は同じメニューを出さないというのが料理長さんのこだわり。一般のお客さんとしても、足を運ぶ楽しみがありますよね。
社員食堂は、諏訪田製作所・3代目社長の小林知行さんの発案で、実現したそうです。
その理由も体が資本の仕事である社員のことを考え、「栄養バランスのよい食事をしっかり食べてもらい、皆で頑張ろう」という配慮から。このような食事も、世界に誇る「SUWADA」ブランドを支えているのですね。
諏訪田製作所の社員さんたちは、「日替わりランチ」を無料で食べられるそうですが、日替わりランチには2カ月の間は同じメニューを出さないというのが料理長さんのこだわり。一般のお客さんとしても、足を運ぶ楽しみがありますよね。
社員食堂は、諏訪田製作所・3代目社長の小林知行さんの発案で、実現したそうです。
その理由も体が資本の仕事である社員のことを考え、「栄養バランスのよい食事をしっかり食べてもらい、皆で頑張ろう」という配慮から。このような食事も、世界に誇る「SUWADA」ブランドを支えているのですね。
「諏訪田製作所」の職人さんになった気分を味わえる、おいしい「社食」をごちそうさまでした!
ちなみに、日替わりランチ以外のメニューや、スイーツやドリンクも楽しめます。
レストランやカフェのみの利用もできるそうですよ。
ちなみに、日替わりランチ以外のメニューや、スイーツやドリンクも楽しめます。
レストランやカフェのみの利用もできるそうですよ。

直営の「ファクトリーショップ」で、つめ切りの素晴らしさに感動!
工場見学で職人技に触れ、社員食堂でランチをいただいた後は、直営の「ファクトリーショップ」へ。自社製品のつめ切りを中心に、燕三条地域のさまざまな地場産品がそろい、購入できます。
刃物本来の「切る」という機能を追求し続け、現在では約20種類のつめ切りを製造する「諏訪田製作所」。
見てください、この豊富なラインナップを!
つめ切りを実際に使って試すことができますよ。
切った爪の断面が、やすりがけがいらないくらい滑らかに整うという、つめ切り。「バチン」ではなく「さくっ」と切れ、爪への負担が少ない切れ心地なのが特徴だそう。
もちろん、その理由も「SUWADA OPEN FACTORY」で、職人の皆さんの作業を工場で見学した後だからこそ、納得です!
取材当日は、営業部の岡木さんからも話を聞くことができ、商品について説明してもらいました。
切った爪の断面が、やすりがけがいらないくらい滑らかに整うという、つめ切り。「バチン」ではなく「さくっ」と切れ、爪への負担が少ない切れ心地なのが特徴だそう。
もちろん、その理由も「SUWADA OPEN FACTORY」で、職人の皆さんの作業を工場で見学した後だからこそ、納得です!
取材当日は、営業部の岡木さんからも話を聞くことができ、商品について説明してもらいました。
こちらでは、上画像の左側のつめ切りのように、「ファクトリーショップ」限定のロゴマークが入ったつめ切りが購入できます。
美しいフォルムで、爪の形に沿って、緩やかにカーブした刃で厚い爪や巻き爪も力を入れずにスムーズに切ることができる“究極のつめ切り”。工場では修理も受けているそうです。修理をして、長く大切に使えるのはうれしいですよね。

創業100周年が誇る職人技を、見て、感じて
2026年に創業100周年を迎える「諏訪田製作所」。
「2026年はいろいろなイベントを開催予定なので、来年の諏訪田製作所は要チェックだと思います」と、営業部の齋藤さん。会社のインスタグラムで告知されるとのことなので、こちらも見逃せません。
「2026年はいろいろなイベントを開催予定なので、来年の諏訪田製作所は要チェックだと思います」と、営業部の齋藤さん。会社のインスタグラムで告知されるとのことなので、こちらも見逃せません。
「愚直なものづくり」という姿勢と高度な職人技から生まれる、「SUWADA」の究極のつめ切り。
工場見学「SUWADA OPEN FACTORY」で、世界に誇る“メイドイン三条”の素晴らしい技術を、ぜひ体感してください。
工場見学「SUWADA OPEN FACTORY」で、世界に誇る“メイドイン三条”の素晴らしい技術を、ぜひ体感してください。
SUWADA OPEN FACTORY
新潟県三条市高安寺1332(諏訪田製作所)
TEL/0256-45-6111
見学可能な曜日/火曜日〜土曜日
見学可能時間/10時10分~12時10分、13時~17時
(休憩時間 12時10分〜13時、15時〜15時10分)
休業日/年末年始、4月1日
RESTAURANT CUIQUIRIT
TEL/0256-45-6111(「RESTAURANT CUIQUIRIT」、「CAFE Smiths’」
共通)
営業時間/12時30分〜14時LO、日曜・祝日は11時30分~14時※限定数に達し次第終了
営業日/火曜日~日曜日・祝日
定休日/毎週月曜日※年末年始、4月1日は休業
CAFE Smiths’
営業時間/10時〜17時(軽食の提供時間は10時~16時)
休業日/年末年始、4月1日
ファクトリーショップ
営業時間/10時〜17時30分
休業日/年末年始、4月1日

SUWADA OPEN FACTORY(諏訪田製作所)
この記事を書いた人
新潟生まれ、新潟育ち。地域情報誌の編集者を経て、フリーランスの編集・ライターとして活動中。
新潟の食文化やグルメに加えて、毎日が楽しくなるようなコトを発信したいです。コーヒーと焼き菓子、アイスが好き。
Instagram:https://www.instagram.com/minori.tsukimoto