世界の離島めぐりができる!?海辺の「ロッジ ベルウインズ」に泊まってみた/長岡市


2023年08月30日 10333ビュー
こんにちは!フリーライターの竹内ありすです。

コロナ禍が落ち着き、仕事や旅行などで海外に行く人を目にすることも増えてきました。しかし、まだまだ遠出の予定を立てづらいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなあなたに朗報!
新潟県に、世界の離島めぐり気分が味わえる素泊まりの宿があるんです。

その名も世界中の島をイメージした客室が揃う、「ロッジ ベルウインズ」。
バリ、プーケット、セブ、シチリア、マウイ。なんだか島の名前を聞いているだけで明るい日差しや海の香りがくっきり想像できそう……

海外旅行の予定はしばらくないけれど、少しでも離島めぐり気分を味わえたらと思い、私もその宿へ行ってきました。

泊まったお部屋のルームツアーから、素泊まりだけど食事はどうしたのか、宿周辺の楽しみ方までご紹介します!

ロッジ ベルウインズ

新潟市から海沿いをず〜っとドライブして、やってきました!長岡市寺泊。ひたすら車を走らせていると現れるのが、ひときわ目を惹く鮮やかな看板です。

「日本一のかにパスタ」も気になりますが……こちらについてはのちほど。
ここは新潟県民にも人気の高いカフェ・レストラン「カフェ・ウインズ」「バナナ・ウインズ」が並ぶスポット。新潟市中心部からは1時間ほど、北陸自動車道燕三条インターからおよそ30分でアクセスすることができます。

カフェ・レストランが並ぶ敷地の隅に、こんな表示が。
「LODGE BELL WINDS(ロッジ ベルウインズ)」

そう、こちらが今夜宿泊する宿です!ワクワク!
今回の旅は、夫とふたりで。

張り切りすぎて早く来てしまったので、チェックインまで「カフェ・ウインズ」で待つことにします。
木のぬくもりが感じられる、隠れ家のようなカフェ。壁や天井には映画のポスターが貼ってあってどこを眺めても楽しい気持ちになれます。
バナナジュースもおいしい。

のんびり過ごしていたら、あっという間に時間がやってきました。
チェックイン受付はお隣の「バナナ・ウインズ」で行います。レジのところで連絡先などの記入や支払いを済ませ、チェックイン完了!
なんと「ロッジベルウインズ」の入口は下に続く階段になっています。

秘密基地に潜っていくみたいでドキドキ。
私たちが宿泊する客室は2階。ロビーからは階段を登っていくのかと思いきや、上に登る階段はありません。まだまだ潜ります!

まるで離島!ルームツアー

お部屋に到着して解錠し、扉を開けて思わず「わー!」と言ってしまいました。
なんて可愛い空間!!そして広い!

客室それぞれが離島をイメージして作られた「ロッジ ベルウインズ」。ここは、ギリシャの離島サントリーニをイメージしたお部屋なのです。
ライトや椅子、クッションなどのインテリアも色合いが統一されていてさわやか。
ベッドは低めなので、空間がますます広々として見えます。
トイレやお風呂もあります。
気になる眺めは……田んぼでした!青々としています。(3階と4階の客室からは海をしっかりと見ることができます)
蒸し暑い日でしたが、チェックインに合わせてお部屋を冷やしてくれていたようでとても居心地が良いです。夫はひんやりしたソファに寝っ転がり、昼寝をはじめてしまうほど。

さて、私は取材タイムにするとしましょう。
せっかくだからと、他の客室もいくつか見せていただきました。
ベトナムのダナンをイメージしたお部屋。岩のような壁が非日常の雰囲気を高めています。
フィリピンのセブをイメージしたお部屋はかわいらしい雰囲気。
ハワイのマウイをイメージしたお部屋。海が感じられる透明感のあるテーブルや、ライトをつけると浮いて見えるベッドがリゾート感満載です。

どの客室も広くて細部までこだわっていて、見ているだけでも楽しい!訪れた際は空室があれば、こうして他のお部屋も見学させてもらえるそうですよ。
ロビーには本やマッサージチェアが置かれていたり、
地下に潜っていった先には卓球台があったり。楽しみ方はさまざまです。
ロビーに置かれた宿泊者用のノートを読むのも楽しい。

食べて、飲んで、泊まれる!

「カフェ・ウインズ」「バナナ・ウインズ」「ロッジ ベルウインズ」を経営する諸橋暁子(もろはし・あきこ)さんです。

素敵なインテリアが並ぶ、「カフェ・ウインズ」の屋根つきのテラス席でお話を伺いました。
「カフェ・ウインズやバナナ・ウインズで思いっきり食べて、飲んだあとにそのまま泊まれちゃうのがベルウインズの魅力です」と諸橋さん。
宿泊施設の建物自体は以前からあったそうなのですが、2018年に建物を引き継ぐかたちで「ロッジ ベルウインズ」をオープンしたのだそう。

もともとは和室だった客室を、3年前に地元の工務店の協力を得て今のようなユニークな空間へとリニューアルさせました。(今も和室は数部屋残っており、よりリーズナブルに宿泊することができます)

「家族旅行や若者グループのほか、釣りやゴルフを楽しみに来たお客さまなどに宿泊を楽しんでいただいています。空室があれば、当日の夜にお申し出いただいてもお泊まりになれますよ」と諸橋さんは話します。
食べて、飲んで、泊まれる「ウインズ」で、諸橋さんが特に注目してほしいと話すのが夕日です!
(写真提供:諸橋さん)
(写真提供:諸橋さん)

残念ながら取材に訪れた日は強い雨が降っており、空にはどんよりとした雲がかかっていたので、晴れた日の写真をご覧ください。

「外にはテラス席もありますし、すべり台やハンモックもご用意しています。晴れた日は海に沈む夕日をゆっくり堪能してほしいです!」(諸橋さん)
(写真提供:@ruutta89 さん)

さらには有料で花火を打ち上げることもできるのだとか。サプライズの贈り物などに喜ばれているそうです。(花火の打ち上げには事前予約が必要です)

温泉とおいしい食事で素泊まりを満喫しよう

「ロッジ ベルウインズ」が提供するプランは素泊まりのみで、食事はつきません。しかし敷地内に「カフェ・ウインズ」「バナナ・ウインズ」があるので、食事をする場所には困りませんね!
私たちも「食べて、飲んで、泊まれるウインズ」を堪能するべく、お風呂でさっぱりしてから夕食をとることに。

「ロッジ ベルウインズ」に宿泊すると嬉しいことがあります。道路を挟んで向かいにある「ホテル飛鳥」の大浴場が300円で楽しめるんです!お部屋にもお風呂はついていますが、せっかくなので海を眺めながらお風呂に入りたいと思い飛鳥の大浴場へ。
(「ウインズ」から横断歩道を渡ってすぐそこです!)

ホテル飛鳥の大浴場は上階に位置しているので、眺めもバッチリ。雨の強い日だったのでなかなかの荒々しい海を眺めながらではありましたが、広々とした大浴場を満喫することができました。

「ホテル飛鳥」だけでなく「きんぱちの湯」も選べるそうなので、その日の予定や気分に合わせて大浴場を楽しむことができますよ。
いつの間にか辺りは暗くなり、「ウインズ」一帯も昼間とは表情が変わりました。
ネオンサインがレトロな雰囲気で素敵。さあ、「カフェ・ウインズ」「バナナ・ウインズ」どちらで夕食にしようかな。

ところで、隣り合った「カフェ・ウインズ」「バナナ・ウインズ」それぞれの違いとは一体……?
「ウインズ」を経営する諸橋さんに違いを尋ねてみると、「カフェ・ウインズはデートで月に2回訪れてもらうイメージで、バナナ・ウインズは記念日に訪れてもらうイメージ」という何ともロマンチックな回答が。

メニュー表を見せてもらうと、2店舗共通のメニューもありつつ、「バナナ・ウインズ」のほうが店内も広い分、メニュー展開も豊富なようでした。
今回は、はじめて訪れる「バナナ・ウインズ」で食事を楽しむことにしましょう。
外のネオンがよく見え、竹あかりやシャンデリアのきらめきが美しい店内です。
海辺のレストランにふさわしい、名物の牡蠣をスパークリングワインとともに。乾杯!
気になっていた、看板メニューの「日本一のかにパスタ」もオーダーしました。
パスタを持ってきてくれた諸橋さんに「日本一」の理由を聞いてみると……

「召し上がった方に、日本一の笑顔になってほしいんです」と笑顔で答えてくれました!

「日本一の笑顔に」と、思いを込めて名付けられた「日本一のかにパスタ」。濃厚なトマトクリームとかにのうまみが口いっぱいに広がり、幸せな気持ちになります。
ビールも飲み、ワインも追加でオーダーし、お酒に合うメニューを心ゆくまで楽しみました。
牛肉もシーフードカレーも最高……デザートはテイクアウトができるということで、チーズケーキをお願いしました。
もうお風呂に入ってさっぱりしているので、ほろ酔いのまま眠れちゃうのも嬉しい……

おやすみなさい。
バナナ・ウインズ

バナナ・ウインズ

住所:新潟県長岡市寺泊野積107
営業時間:11:00 ~ 21:00(ラストオーダー)21:30閉店
定休日:火曜日、12/31
TEL:0258-75-3770

翌日。雨も上がっていて、清々しい朝でした。
私たちはチェックアウトまでお部屋でのんびり過ごしましたが、「ロッジ ベルウインズ」周辺には観光スポットがたくさん。
新鮮な魚介が並び食べ歩きも楽しめる「魚のアメ横」があるし、海だってすぐそばだし、寺めぐりも楽しむことができるんです。
(写真提供:諸橋さん)

雨の日の滞在も十分楽しかったけれど、また晴れの日に訪れて夕陽タイムをじっくり堪能してみたいです。

「ウインズ」での滞在は素敵な思い出になること間違いなし!みなさんもぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか。

ロッジ ベルウインズ

住所:新潟県長岡市寺泊野積107
TEL:0258-75-3770

宿泊料金:大人7,000円、子ども3,500円(和室は大人4,400円、子ども2,200円)
チェックイン15:00-21:00、チェックアウト11:00

予約はホームページよりお願いします。

ロッジ ベルウインズ

この記事を書いた人
竹内ありす

1995年新潟市生まれ。放送局での番組制作を経て、フリーランスのライター・ディレクターへ。 昭和歌謡と喫茶店、新潟の日本酒が大好き!もの・こと・人にまつわる、魅力あるストーリーをお伝えします。
Twitter→ https://twitter.com/atelier_aliswan