城下町高田レトロ探訪♪/上越市
歴史には全然詳しくないけれど、レトロやモダンという言葉にはビンビン惹かれる!
加茂市在住ライターの中林憲司です。
最近古民家をリノベーションしたカフェやゲストハウスをよく見聞きするようになりましたよね。
現代では再現できない「古さ」を活かした建物は、長い歴史が作り出したパワーのようなものを感じます!
そんな古さの魅力を活かしたレトロなスポットがたくさんある上越市の城下町「高田」を一日探訪してきました♪
日本最古の映画館「高田世界館」
映画ファンならここの存在を知る人は多いでしょう。
築109年。日本最古の映画館といわれている高田世界館。
高田の特徴である「雁木(がんぎ)」(今でいうアーケード)を歩いていくとレトロな看板の入り口が現れます。
今は以前に使われていた映写機が展示されています。
ここでチケットを購入して入場すると・・・
そして館内へ足を進めると・・
一瞬足がとまり、タイムスリップしたような気持ちになりました。
一階席140席、二階席は31席。
ワインレッド色の椅子がレトロな空間を演出しています。
二階席からの眺めもチェック!
映画を見る前に、すでに映画の中に入り込んだような気分です♪
そして是非ご覧いただきたいところがコチラ!
圧倒的な存在感を放つ映写機と、この部屋から感じる強烈なパワー!
ここからいくつもの作品を長年投影しつづけているんですよね。
2台の映写機から感じるオーラはまさに、黙って背中を見せる本物の大人のよう。
私は映写機にむかって「オヤジ。。」と小さく呟いてしまいました。笑
今回は館内の見学のみでしたが、次回来るときは映画のセットの中にいるようなこの場所でゆっくり映画をたしなみたいものです♪
高田世界館(たかだせかいかん)
住所:新潟県上越市本町6-4-21
交通アクセス:JR高田駅より徒歩で約10分、上信越自動車道「高田IC」より車で約10分(駐車場:20台)
定休日:火曜日
料金:
大人 1,600円(一部1700〜1800円)
会員 1,300円(一部1400〜1500円)
シニア(60歳以上) 1,100円
障がい(身体介助者含む) 1,100円
大学生 1,100円
高校生以下 800円
※最新作や特集上映など、上映作品により料金が異なる場合あり。
※見学料500円(ガイド本付き)
晴れた日におすすめ!城下町高田レンタサイクル
それは、「自転車を借りる」という目的があったから!
高田世界館では「城下町高田レンタサイクル」と題して自転車の貸し出しを行っております。
高田の町を一日自由に自転車で巡ることができるのです。
天気がいい日は気持ちいいこと間違いなし!
城下町高田レンタサイクル
●高田世界館にて利用受付
利用期間:雪解け時期から11月30日まで
利用時間:9:30~17:00
(時間厳守、延長利用については事前に応談)
利用料金:一台につき、3時間300円、1日乗り放題500円
休業日:毎週火曜日
百年料亭「宇喜世」(うきよ)
レトロな街並みを自転車で探訪していたら早々にお腹が空いてきました。笑
この日のランチは数日前から決めていました!
ちょっと贅沢に料亭ランチです♪
百年料亭「宇喜世」(うきよ)
もとは仕出し料理屋さんとして開業し、実に150年ほど前から続いている日本料理店。建物は140年の歴史があり、国登録有形文化財に登録されています。
また「百年料亭ネットワーク」という百年以上の歴史を持つ料亭のネットワークがあり、そこにも参画されております。
このネットワークには全国で26件が参画。新潟県内では3件あります。
新潟市「日本料亭 行形亭」、新潟市「料亭 鍋茶屋」、
そしてココ、上越市「百年料亭 宇喜世」なのです!
正面の北門からぐるりとまわり、まずはこちらの東門をごらんください。
というメッセージが込められていると言い伝えられています。
この「だるま」は宇喜世のマスコットキャラクターとして、多くのお客様に親しまれているのだとか。
よく見るととても可愛い顔をしていますね!
この名物看板のチェックをお忘れなく。
■140年前の建築に施された職人のこだわりと遊び心
支配人の加藤さんに館内をご案内いただきました。注目すべきはこの140年前に建築された建物のいたるところに職人のこだわりや遊び心が施されているという点です。
重厚感と風情が感じられます。
この水車の部材をつかった階段の中に職人の遊び心を発見しました!
隠れだるま!
けっこう見つけにくい所にありますので、注意深く探してみてくだい。客室は全部で9部屋。
あるお部屋の床柱に注目してみると・・
また可愛いだるまを発見!
いたる所にある「だるま」がいちいち可愛いいです♪天井板には四季の草木が描かれた天井絵が施されています。
このような広い空間を作るには上質な手法の建築技術が必要とされ、当時の職人の高い技術力をうかがい知ることができます。
ウィルス感染症対策でソーシャルディスタンスが保たれた座席配置になっていました。
窓際の景色はとても美しい日本庭園を眺めながら食事をすることができます。
お造り、焼き物、煮物・・どれも手が込んだ料亭ならではの品々。
濃厚な味でありながらあっさりしている鴨肉のお汁に、二段重ねになっているそばをつけて美味しくいただきました。
今が旬の栗ご飯もとてもうれしい一品!
今回いただいたのは定番ランチメニューでしたが、ワンランク上のランチメニュー「百年料亭特選ランチ」を選ぶと個室を無料で利用することが可能です。(個室の利用は前日までの予約が必要)
百年料亭で味わうちょっと贅沢なランチを堪能してみてはいかがでしょうか?
百年料亭「宇喜世」
住所:新潟県上越市仲町3-5-4
交通アクセス:JR高田駅より徒歩5分、上信越自動車道「上越高田IC」より車で約10分
駐車場:普通車約30台、大型車あり
営業時間:昼 11:30~14:00、夜 17:30~22:00
定休日:不定休
高橋孫左衛門商店(たかはしまござえもんしょうてん)
お次はなんと創業396年!
江戸時代から続くこちらのお店は、日本で一番古いといわれている飴の専門店です。
どれも食べたことがない私。
飴の知識ゼロでしたので、店主の第十四代高橋孫左衛門さんにお話しをお聞きしました。
「粟飴」は、はじめは粟でつくられていましたが、ある時から粟ではなく「もち米」を原料とした製造を考案し、それが多くの評判を呼んだそうです。
原料が「もち米」に代わってからも「粟飴」と名乗っているのは、「もち米」の使用が当時穀物の流通を管理していた藩の決まりに抵触する為で、それを隠すためだったとも言われています。
砂糖の甘さとは違い、なんとも奥深く優しい甘さ。
これはまさにレトロ食感の一品です。
明治時代になると皇室への献上品として重宝されたとのことです。
私は「翁飴」を購入し、自転車にまたがり高田城址公園へ♪
献上品である「翁飴」を、お城を眺めながらいただく!
タイムスリップ気分を味わいながら、城下町ならではの嗜みをやってみました♪
高橋孫左衛門商店(たかはしまござえもんしょうてん)
住所:新潟県上越市南本町3-7-2
交通アクセス:JR高田駅より徒歩10分、上信越自動車道「上越高田IC」より車で約10分
営業時間:8時30分~19時
定休日:水曜日
世界ノトナリ
自転車を返却してレトロ探訪終了~。
と思ったその時、「高田世界館」のすぐ隣に気になるお店を発見!
cafe 世界ノトナリ
レトロ探訪の締めくくりはこちらのオシャレカフェに決定!和モダンな雰囲気があふれるカフェの店内はとてもくつろげる空間です。
体にしみこむカフェオレと、疲れを癒す甘いお菓子・・
心が落ち着くひとときを過ごせました。
と話すのは、オーナーの大久保さん(左)と、一緒にここを営む友人の佐藤さん(右)。
高田世界館に訪れる映画ファンで、映画の前後に立ち寄り食事をされる方も多いそうです。
サンドイッチなどの軽食、カレーやパスタ、さらにはアルコールやおつまみも用意されおり、テイクアウトも可能。
ここで映画の余韻に浸るもよし。
映画好きどうし語りあうもよし。
映画を観なくて普通に利用するのもよし。
とてもあたたかい雰囲気のこのお店。
今度は食事メインでゆっくり訪れてみたいと思います!
世界ノトナリ
住所 上越市本町6-4-19
TEL 025-512-4982
営業時間 10:00〜17:00
定休日 月曜日・火曜日
駐車場 店舗裏・高田世界館共有
伝えきれない!魅力あふれる高田レトロ♪
実は今回紹介しきれなかったレトロなスポットは他にもまだたくさんあります。
高田の町をあてもなく巡っても「お!」と目を引くお店や史跡、そして「食」にきっと出会えることでしょう!
私のように歴史に疎くても大丈夫!
歴史に興味がある人ならさらに楽しめる城下町高田のレトロな街歩きやサイクリングを楽しんでみてはいかがでしょうか?