幽玄な雰囲気漂う狐だらけの「大友稲荷 奥の院」/新発田市


2020年10月24日 1330ビュー

京都の「伏見稲荷大社」を総本山とした稲荷神社は、全国に約30,000社もあるのだそうです。
もともとお稲荷様は五穀豊穣を司る農業の神様ですが、最近では商売繁盛の神様としても信仰を集めています。


新潟県内にも新潟市の「湊稲荷神社」や開運稲荷神社、長岡市の宝徳山稲荷大社などいたるところに稲荷神社がありますよね。
今回ご紹介する新発田市の「大友稲荷 奥の院」もそのひとつです。

もともと鎌倉時代の建長4年に建てられた護法山 東泉寺(ごほうざんとうせんじ)の守護神として、京都の「伏見稲荷大社」から分霊した神様を境内にお祭りしたものなのだそうです。


今回は32代目住職の吉井宏樹(よしいこうじゅ)さんからお話を聞いてきました。




うっそうと木々が生い茂った森の中に「大友稲荷 奥の院」があります。

参道はふたつあって戸惑ってしまいますが、どちらから入っても構わないそうです。
以前はお祭りなどの際に混み合うことがあったため、参道をふたつに分けたのだとか。
当時はかなり賑やかだったんでしょうね。

ちなみに曹洞宗の作法では時計回りに参拝するようです。



まるでトンネルのように連なる赤い鳥居の数々は、大友稲荷を信仰する氏子の方々の寄進によるもの。
その数の多さに信仰の広さが伺えます。

延々と続いているように見える長い鳥居は、まるでどこか異空間に続くトンネルのようです。




鳥居のトンネルをくぐって進んでいくと、やがて少し開けた場所にたどり着きます。

そこには小さなお稲荷様の祠が、まるで集落みたいにいくつも密集しているんです。
どれも古びていて怖いくらいに迫力があります。
これらは各家庭でお祭りしていた祠で、家の新築や代替わりなど様々な理由で置いておけなくなったものを引き取ったのだそうです。

現在は置き場所の都合もあって、祠の引き取りはしていないそうなのでご注意ください。


木々に囲まれた広場には3つの社が建っています。

一番大きな社が本殿で、向かい合うように建っている小さなふたつの社は寄進されたものなのだそうです。
ここにも信仰の深さを感じることができますね。

さっそくお参りしましょう。




寄進された社の中を覗いてみると、中にはご本尊を取り巻くように、おびただしい数の白狐たち。
あまりの数にちょっと圧倒されてしまいますが、これだけお使いの狐たちがいれば、どんな願いでも叶えてくれそうですね。
これらの狐たちも寄進によって集まったものや、各家庭から預けられたものなのだそうです。


一番大きな本殿の中には大きな提灯がたくさん寄進されていますが、こうして見上げるとスカイランタンのようにも見えます。
参拝した人たちの写真や名刺が貼付けられていて、祈願の本気度がうかがい知れます。




よく見ると灯籠の台座にも、楽しそうに走り廻る狐たちの姿を見ることができます。
こんな感じで他にも狐が隠れているかもしれないので、探してみるのも楽しいかもしれませんね。
意外なところにも狐が隠れているかもしれませんよ。




奥の院からすぐ近くにある本院では、ご住職から御朱印をいただくことができます。

法事などでご不在のときもありますので、御朱印をいただくために伺う際には事前に連絡することをお薦めします。



いかがだったでしょうか。

静寂に包まれた森の中にあって幽玄な雰囲気をたたえる「大友稲荷 奥の院」。
新潟県内の神社の中でも不思議な雰囲気を感じさせる神社だと思います。

この神社には家内安全、商売繁盛、諸願成就をお祈りするために各地から参拝者が訪れているそうです。

みなさんも何か困りごとがあるときはお参りに行ってみてはいかがでしょうか。
神様のお使いの狐たちが力になってくれるかもしれませんよ?

大友稲荷 奥の院

新潟県新発田市大友
TEL.0254-25-2056
駐車場あり

大友稲荷 奥の院

この記事を書いた人
田中新之助(たなかしんのすけ)

新潟を愛する万年新米ライターです。持ち前の粘り強さで味わい深い記事を書いていきたいと思ってます。とくに観光ガイドには載っていないような、新潟の珍スポットや変スポットに力を入れて紹介していきたいです。

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