日本で初めて「ミートソース」が提供されたホテルイタリア軒で食べた伝統の味/新潟市


2021年02月27日 2068ビュー
カレー、ラーメン、寿司店…新潟って、米や酒だけじゃなくいろんな美味しいもののお店が多いですよね!

県外から来た人間としては、ローカルで愛されているお店を訪問するのもすごくわくわくします♪

そんな新潟で、また行ってみたいお店を見つけました!

それが、新潟にある「日本初」のミートソースを提供したお店と言われるホテルイタリア軒。

なぜ新潟で、どういう経緯でイタリアの家庭料理「ミートソース」が提供されるようになったのでしょうか。

ちょっと調べてみると、とてもドラマチックで奇跡的な事実を知ることができました。

今回はその歴史をたどりながら、当時と同じレシピのミートソースをいただいてきます!

140年以上の歴史があるホテルイタリア軒とは?

今回取材させていただくホテルイタリア軒と言えば、新潟の老舗レストランかつ、老舗ホテルでもあります。

日本初の「ミートソース」が提供されるようになったいきさつは、約150年前、開港した新潟港にフランスのスエリ曲馬団がやってきたことにさかのぼります。
その中の一人のイタリア人青年でコックだった、ピエトロ・ミリオーレが大けがを負い、一行から置き去りにされました。そんな青年ミリオーレを、当時新潟で曲馬団に雇われていた権助とおすいの2人が親身になって介抱したそうです。

その話に感動した当時の県令楠本正隆が、ミリオーレに牛鍋屋を開く資金を出してくれたことで、営所通1番町に新潟初の西洋食品店がオープンします。

店は大繁盛し、ミリオーレも「ミオラ」と呼ばれ人気者になったのだそう。人生、どう転ぶかわかりませんね。おすいとも夫婦となり、幸せな時を過ごしていたそうです。

しかし、1880年の大火で店は焼失してしまい、ミオラはショックをうけました。イタリアへ帰ろうと思い悩むミオラを周囲の人達が励まし、西堀の現在地に日本で初めてイタリア人が開いたレストランを誕生させます。

おすいの発案で「イタリア軒」と名付けた瀟洒(しょうしゃ)な洋館と料理の味はこのとき生まれました
イタリア軒は、最先端をいくレストランとなり、「これぞ新潟の鹿鳴館」と誉めたたえられ新潟の地で新しい食文化の中心となり愛されてきました

それから1世紀、1976年にホテルに生まれ変わった今も、ホテルのレストランには、ミオラの創った「イタリア軒の味」が生きつづけているのだそうです。

物語を知ると、時代の流れや新潟の人との交流まで知れて感慨深いものがありますね。

「イタリア軒」の味を楽しめるリストランテ マルコポーロ

現在、ホテルイタリア軒には、寿司料理「別館 すし 柳美」、日本料理「別館 割烹 蛍」、中国料理「SHI-EN」、そして洋食「リストランテ マルコポーロ」があります。
日本で初めて提供されたという140年前のレシピのミートソースがいただけるのは、この洋食「リストランテ マルコポーロ」

ランチと、ディナー、軽食、テイクアウトでもオーダーできるそうです!
レストラン内では、旧館時代からあるステンドグラスや、
昔のメニューなど歴史に思いを馳せることができます。

守られてきた伝統の味!知れば知るほど食べたくなります!!!

早速、「伝統のボロニア風ミートソーススパゲッティ 」お願いしてみました。

価格は、¥1,100(単品税・サービス料込)、¥1,500(セット税・サービス料込)です。
今回は特別に、料理長の池田将人さんにつくっているところを見せてもらいました!

入社6年目で、伝統のボロニア風ミートソーススパゲッティのレシピは2年目に教えてもらったのだそうです。
「ここで味わえるのは、「イタリアの一般的な家庭料理」であるミートソースとして大事にされてきたレシピです。

原点回帰として、洋食屋の定番の味を磨いています」

池田さんはそう話してくれました。

ミートソースの、野菜はほぼ県内産で、味付けは少し甘め。大人はもちろん、子どもでも食べられるメニューです。
よく見るミートソースは、ゆでたパスタにミートソースがのっているものが多いですが、こちらではソースと和えた状態で提供されるのだそう。
どんな人がこの「伝統のボロニア風ミートソーススパゲッティ」をたべにくるのでしょうか。

「お子様はもちろん、宿泊のお客様で歴史を知りながら日本初提供のミートソースを食べにいらっしゃる方、洋食店として通われてる常連さんもいらっしゃいます。

『昔は格式が高かったので来れなかったけど』と食べにいらっしゃる方もいます。伝統はそう簡単に作れるものじゃないので、プレッシャーも大きいです」

なるほど!常連さんもいながら昔憧れていた方や、県外からも食べに来る方がいるんですね!
こちらが「伝統のボロニア風ミートソーススパゲッティ」!

このミートソースが初めて提供されたのは、1945年(昭和20年)頃からだそう。

開業から今日まで3度の火災にあったイタリア軒ですが、レシピの原型は口伝えで残っていたそうです。
お味は肉のうまみとやや甘みのある優しい味わいが口の中に広がります!

ん~これが、100年以上も前から新潟市民が食べてたという日本初提供のミートソースの味!

美味しい!!そして、落ち着く。

歴史を踏まえて味わうと、さらに胸がいっぱいになります。

イタリア軒にも、ホテルイタリア軒にも思いでがたくさんある市民の方が多くいるんでしょうね。

親はもちろん、おばあちゃんやおじいちゃんと3世代で利用するお客様もいらっしゃるのだとか。素敵です。

 

新潟で愛されてきた老舗の「日本初」ミートソースを食べてみて

時代と共に変化をとげながらも、名前やレシピを残しながら新潟で長く愛されてきた伝統の味とお店、「イタリア軒」。

140年前のレシピとその味を現在も楽しめるなんて、新潟のグルメへの愛情や思い入れが昔から強かった証拠じゃないでしょうか。

「日本初のミートソースを提供したミオレのように、料理人としても新しいことにどんどん挑戦していきたいと思っています。最近は、ホテルイタリア軒での料理をドライブスルーで提供する試みも始めました。時代に合わせて、料理の腕を磨きながら挑戦していきたいと思います」

料理長池田さんは、志をこう語ってくれました。歴史ある味はこうやって人に守られていくんですね。
ミリオーレは、在日30余年で単身故国イタリアへ帰り、大正9年11月に故郷チュリン市で波瀾の生涯を閉じたといわれます。

「日本初」のミートソースを提供してくれたひとりのイタリア人の人生と、食文化が、新潟で重なり合った証がここに残っているんですね。
ホテルイタリア軒 リストランテ マルコポーロ

ホテルイタリア軒 リストランテ マルコポーロ

住所:新潟市中央区西堀通7番町1574番地
電話:025-224-5123
営業時間:ランチ11:30~14:30 (L.O 14:00)
     ディナー17:30~20:30(L.O20:00)
     テイクアウト・喫茶11:30~14:30、17:30~20:00
駐車場:ホテル イタリア軒 地下2階 10台(駐車料金:250円/30分毎、一泊1,500円/22:00~翌9:00まで)
ホテル各施設ご利用に応じて無料駐車券を発行いたします。各施設で駐車券を係の者にご提示ください。
【提携駐車場】日生不動産西堀パーキング
<提携割引価格>150円(30分毎)
 12時間/1,200円 24時間/2,400円
※レストランをご利用の場合は、サービス券を発行いたします。
 <¥1,000以上ご利用> → 30分無料駐車券を発行
 <¥2,000以上ご利用> → 60分無料駐車券を発行
 <¥3,000以上ご利用> → 90分無料駐車券を発行
 <¥4,000以上ご利用> → 120分無料駐車券を発行
 ※不足分はフロントにてチケットを販売しております。お気軽にお申し出ください。

ホテルイタリア軒

この記事を書いた人
さかもとみき

太平洋側生まれ太陽育ち高知のはちきん(高知で気の強い女)が佐渡島の旦那のもとに嫁ぎました。大好きなものは日本酒、苦手なものは雪。佐渡3年、新潟市1年目。スーパーはピアレマート派。二児のママでライター・コラムニストです! ブログ ⇒ 坂本、脱藩中。(http://sakamotodappantyu.com/