きんぴら団子はどんな味?和菓子屋で買える新潟の郷土料理を初実食!/三条市・弥彦村


2021年12月17日 21719ビュー
高知から新潟に嫁いださかもとが新潟の和菓子屋さんに行って「なんだこれ???」と驚き、まだ挑戦できていない商品があります。

その名も、きんぴら団子

和菓子屋にきんぴら団子???おかず????と、ずっと気になっていました。

のちのち新潟人に教えてもらったのですが、きんぴら団子は新潟県の三条市、新潟市などでつくられる郷土料理なのだそう。知らないはずだわ!

見た目は普通のお餅、餡の代わりに甘じょっぱい味付けのキンピラゴボウが詰められているという団子。古くは農作業時の軽食用として生まれたそうです。

今でも新潟ではおやつとして人気の高い郷土料理、初めて食べに参ります!いざ三条・弥彦へ!

三条の老舗団子屋「とやま団子屋」             

まず向かったのは、明治時代より笹だんごの製造を続けている老舗の団子屋さん。

笹団子やおこわも扱っており、年末年始はお餅がよくでる町の団子、お餅屋さん。
なので、12月末~1月中旬まではきんぴら団子はお休みし、お餅メインで販売しているそうです。

そんなとやま団子屋さんのきんぴら団子は人気で日によってお昼くらいに売り切れてしまうこともあるそう!
あ~今日はあった!!!もりもり!

食べる前に、特別に中身をみせてもらいました。
ほんとうに、中身がきんぴら!いざ、実食。割ってもらったのを手に取ると、あまじょっぱい香りがすでにする!

手に持つとわかるんですが、粉をふるっていないぷるっぷるのお餅はなめらかで弾力が、とにかくすごい。

きんぴらは…しゃっきしゃき!米の甘さと、きんぴらの甘しょっぱさのコラボレーションがすごい。

お餅だけでもスター級にうまいのに、きんぴらがいい仕事している。ぷるっぷるの餅、シャキシャキのきんぴら!メリハリとギャップにノックアウト。

きめ細かい質感、ぷりっぷりの弾力(35歳の筆者が失ったものを感じました)しっかり歯ごたえのある魅力的で癖になるきんぴらのアクセント的食感。ここのきんぴら団子をかみしめていると、ぴちぴちの実力派アイドルのイメージが浮かんできました(団子の感想としてこんなことを思ったのは初めて)

米がうまい新潟で、餅がうまくないわけがないよね。初きんぴら団子、うますぎました。

とやま団子屋は醤油おこわも有名

地元三条市出身の高橋克実さんが「はなまるマーケット」おめざでも紹介したという逸品。

食べてみなければ!とお昼にしました。
新潟人が、お米だけでいけるっていうの新潟に来るまでは信じてなかったんですがいけますね。

米だけで超幸せになれます。このおこわもまさにそれでした。

……うますぎる。おかず、いらんわ。

しっかりしたもち米の弾力。なのに、口に入れると固くない、もっちもち。餅米のうまさを醤油味のシンプルさがひきたてる。

気を抜いたら完食しそうだったのですが、どうしても家族に食べさせたいと持ち帰りました!笑(大好評で翌週リピ買い)
 
きんぴら団子、醤油おこわと即、とやま団子屋さんのファンになりました!

また三条にきたら寄りたいな~おこわは電話やファックスの問い合わせでお取り寄せもできるそう!

まだ食べたことのない人は是非よってみてくださいね。
とやま団子屋

とやま団子屋

住所:新潟県三条市条南町6−4
電話番号:0256-33-2194
営業時間:7:00~17:30(なくなり次第閉店)
定休日:月曜(※月1回連休あり)
駐車場:4台
※きんぴら団子は12月末~1月中旬までお休みです

弥彦温泉街にある「三笠屋製菓」

次に訪れたのは、三条から16キロほどの位置にある弥彦温泉街。

ここで40年以上温泉まんじゅうを売っている三笠屋製菓さんにもきんぴら団子があると聞いてやってきました。

なんと、きんぴら団子は一番人気なのだそう!
ありました!

さっそく特別にオープンしてもらうと……!
お・い・し・そ・う!

こちらも粉をふるっていない餅にきんぴらがぎゅっと詰まってます!

お味は、あ、さっきのとやま団子屋さんと味付けも食感も違う!きんぴら団子の個性の差に驚きました

こちらのきんぴら団子には、歯切れのよい餅とやややわらかめきんぴらがやさしく、ベテラン女優のような安定感を与えてくれます。

大き目の具材、食べやすい煮具合、まろやかな口当たり。

一瞬でなくなる…。きんぴら団子、恐ろしい子……。

三笠屋製菓さんの温泉まんじゅうも食べてみた

三笠屋製菓さんがずーっとつくってきたという温泉まんじゅうもいただきます!

温泉まんじゅうだいすきなので期待大!
2つ並べるとかわいいです!

温泉まんじゅうはできたてなのかな?

食べてみると……。あ、生地がソフトでめちゃくちゃおいしい。

こしあんもしっかり入っているのに柔らかく、きんぴら団子のあとだからか甘さもちょうどよく感じます。

もう一つ、買えばよかった……。
店内には座って食べられるスペースもあるので、今度弥彦温泉に来た時に大人買いする!と決めて帰路につきました(翌週大人買いしに再訪して無事爆買いした)。
三笠屋製菓

三笠屋製菓

住所:新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦1221番地
電話:0256-94-2157
営業時間:8:00~18:00
定休日:火曜日
駐車場:なし

三条の和菓子洋菓子が楽しめるむさしや菓子店

最後に訪れたのは、創業100年を超える老舗、むさしや菓子店さん。

和洋菓子店で、老舗和菓子店でありながら洋菓子も充実!しています。

左に和菓子、右に洋菓子がずらり。目移りしちゃう~!
和菓子コーナーに、きんぴら団子は…売り切れてなかったので(さすがの人気)、再訪することに!
後日早めに訪問すると……!ありました!会いたかった~!きんぴら団子!
お、ここのきんぴら団子はシンプルスタイル。

しっとりでモチモチ、口当たりの良さが際立つ餅に、少し太めのごぼうのみのきんぴらがギッシリ!

うまい、うまいよ。味付けめっちゃ好み。お母さんみを感じる。

晩御飯に出てきても違和感なくうけいれちゃうね!むしろ嬉しいね!

お求めやすく色んな種類の洋菓子に目移り

そしてこんなに洋菓子が並んでいるなら、きんぴら団子以外も、食べてみたい!

ちなみに、お店の洋菓子部門を担当する牧野浩久さんは「実家を長く残すために」と高校卒業後、東京で10年間生菓子や焼き菓子を修行し、その後単身でフランスのロレーヌ地方へ渡仏してショコラトリーで修行もしてきた洋菓子職人でもあるのだそう。

多種多様でワクワクする洋菓子の数々はお求めやすく、クオリティも高く、ご近所さんに嫉妬しちゃうレベル。
気になったのは、「フロリダ」。ほかのお店ではプラリネとも呼ぶそうです。早速買って食べてみました。

!!!しっかりした生地のちょっと甘めなカステラにコーティングされたチョコやナッツが最高にハマる!

親しみやすい洋菓子でありながら満足感があり、味の考察をしていたら子どもに全部たべられていました(瞬殺でした)。おいしいものは、よくわかるのね……。

また買いたい!でもほかのケーキも食べてみたい!三条に行ったらまた寄ります~♪
むさしや菓子店

むさしや菓子店

住所:新潟県三条市本町2丁目9−23
電話:0256-32-1847
営業時間:9:00~19:00
定休日:水曜(不定休・年末年始などはFBやInstagramをご確認ください)
駐車場:店舗右側に駐車場有り
支払い:PayPay有(2021年12月現在)

きんぴら団子はお店ごとで味も食感も全く違う

今回発祥の三条に行ってきんぴら団子を食べてみましたが、驚いたのはそのお店ごとの味の違い。

もしかして、普通の餅以上に個性が出る商品なのかもしれません。

ちょっとした軽食にピッタリで、甘いものが少し苦手な人にも差し入れしやすそう。

新潟市内でもちょこちょこ見かけるので、自分の中のナンバーワンきんぴら団子を決めるために食べ歩きしたいと思います!

もし推しきんぴら団子があればぜひ教えてくださいね~!

きんぴら団子が買える三条・弥彦のお店

この記事を書いた人
さかもとみき

太平洋側生まれ太陽育ち高知のはちきん(高知で気の強い女)が佐渡島の旦那のもとに嫁ぎました。大好きなものは日本酒、苦手なものは雪。佐渡3年、新潟市1年目。スーパーはピアレマート派。三児のママでライター・コラムニストです! ブログ ⇒ 坂本、脱藩中。(http://sakamotodappantyu.com/