妙高七五三(なごみ)の湯で自分に合った温泉めぐりを楽しもう!前編【冷え性改善の湯めぐり】/妙高市
「温泉郷」とは複数の温泉地が集まったもの。複数の泉質や環境があることで、一つの温泉地だけでは得られない効果があるのがその魅力と言われています。
今回はその一つ、妙高高原温泉郷「妙高七五三の湯」についてご紹介します。 温泉郷ならではの湯めぐりも、実際に体験してきましたよ。
なぜ七五三の湯?
7つの温泉地(赤倉温泉、新赤倉温泉、池の平温泉、妙高温泉、杉野沢温泉、燕温泉、関温泉)
5つの泉質(単純温泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、硫黄泉)
3つの湯色(透明以外に、白、赤、黒)
というバラエティ豊かな特徴があります。これを総称して「七五三の湯」と名付けているのです。最近では市民の声から「なごみの湯」と読むようになりました。
まずは観光案内所で情報をゲット!
こちらで「妙高七五三の湯」のパンフレットと日帰り入浴できる施設の一覧をいただきました。
妙高高原観光案内所
住所:新潟県妙高市大字田口309-1
電話:0255-86-3911
FAX:0255-86-3450
営業時間:9:00〜17:00(無休)
温泉ソムリエとは、温泉の知識や正しい入浴法を身につけた方に与えられる認定資格で、ここ妙高高原温泉郷が発祥の地。
前編ではこちらのおすすめコースから、「冷え性改善の湯めぐり」をご紹介します。
遠間和広(とおまかずひろ)
妙高市赤倉温泉にある遠間旅館代表。
2002年に赤倉温泉を中心に温泉ソムリエ制度をスタート。現在は温泉ソムリエ家元として、温泉の楽しみ方や入浴法を多くの人に伝え続けている。
これからの季節に。冷え性改善の湯めぐり
そんなときは温泉で体の芯まで温まりたくなりますよね。
温泉に浸かればもちろん体は温まるのですが、その中でも冷え性の方に特におすすめの泉質が塩化物泉。
その理由を遠間さんに聞いてみました。
遠間「塩化物泉はその名の通り、塩の成分が多い泉質です。塩の成分が皮膚に膜をつくることで、温泉パックのようになります。皮膚からの水分の発散を防いでくれるので、保温効果が高いんですよ。」
今回ご紹介するコースは、この塩化物泉の温泉をめぐるもの。
実際に冷え性に悩む筆者が体験してきましたよ。
①杉野沢温泉「スキー・スノボの後に温まる」
こちらは唯一入れる温泉施設が「苗名の湯」。他にも旅館はありますが、温泉を引いている場所はこちらしかないようです。
また炭酸水素塩泉は肌をツルツルにするクレンジング効果のある泉質。さらに保温・保湿効果も高いことで、「洗って覆う」美人の湯でもあります。
実際に入浴すると湯温は熱め。出た後もしばらく体がポカポカしています。
苗名の湯
住所:妙高市杉野沢2030
電話:0255-86-6565
営業時間:11:00〜19:00
定休日:水曜日(2021/12/29〜2022/3/27 冬期営業15:00〜。無休)
入浴料:大人500円 小学生300円 未就学児無料
②燕温泉「秘境と白濁湯で癒される」
今回お邪魔したのは「ホテル 岩戸屋」。先代が宝海寺という妙高にあるお寺の出で、内湯は「観音風呂」と名付けられ、観音様に見守られながら入浴できます。
実際に入ってみると、少し硫黄っぽい匂い。
足を湯に入れると、ふわ〜っと白い湯花が舞い上がります!その量といったら!
実は湯花は湯温が下がる過程で固形化したもので、これからの寒い時期には特に多くなるそうです。
ホテル 岩戸屋
住所:新潟県妙高市燕温泉
電話:0255-82-3133
FAX:0255-82-4070
メール:iwatoya1907@joetsu.ne.jp
日帰り入浴営業時間:12:00〜21:00
入浴料:大人700円 子ども500円 3歳未満無料
③関温泉「入った後もぽっかぽか」
今回お邪魔したのは「中村屋旅館」。取材は雪が降る手前、12月半ばだったので残念ながら野天風呂は拝めませんでしたが、内風呂で赤い湯を堪能してきましたよ。
その途端に底に沈澱していた湯花がバァ〜っと!一気に真っ赤になりました。
源泉から2kmしか離れていない関温泉の湯温はかなり熱く、ピリピリする感じ。その代わり入浴後はしばらくポカポカしていて、とても温まります。皮膚病やアトピーに効くと通う敏感肌のお客さんも多いそうですよ。
中村屋旅館のご主人曰く、1日で1m積もるのは当たり前との豪雪具合ですが、ぜひ寒い冬にチャレンジしてみたい温泉です。スタッドレスタイヤはお忘れなく!
中村屋旅館
住所:新潟県妙高市関温泉
電話:0255-82-2308
FAX:0255-82-2341
メール:nakamuraya@joetsu.ne.jp
日帰り入浴営業時間:9:00〜17:00
入浴料:大人500円 小学生以下200円
自分の体に合わせて温泉を選べる!妙高七五三の湯の楽しみ方は無限大。
ただしこれらはほんの一例であって、人それぞれ自分に合う温泉、そしてめぐり方を見つけられるのが妙高七五三の湯の魅力。
皆さんもぜひ、自分のお気に入り温泉地&湯めぐりコースを見つけてみてくださいね。
七五三の湯にちなんだご当地グルメが始まりました!
こちらについて、ライター水澤陽介さんのレポートで紹介しています。
妙高七五三の湯【冷え性改善の湯めぐり】モデルコース
千葉県出身。新潟県に移住して10年。雪国の暮らしの知恵が好きで、地域のじいちゃんばあちゃんから教わったことを日々研究中。古民家で夫、子どもと田舎暮らしを楽しみながら、フリーでライターやインスタ集客をやっています。
https://note.com/emiko_writer