阿賀野市の魅力を発信!瓢湖白鳥観察舎へ行ってみよう「瓢湖観光×○○は無限大!」/阿賀野市


2024年07月15日 610ビュー
皆さま、こんにちは。
本日は(2024年6月)新潟県阿賀野市、水原地域にあります瓢湖へ行って来ました。
瓢湖と言えば、全国的にも有名な白鳥が飛来するところ。
冬場には県内外から多くの方が訪れる人気の観光スポットです。
それなのに今、瓢湖に?
と、お思いになるかもしれませんが、瓢湖は冬だけのところではありません!
瓢湖には、阿賀野市の魅力がギュッと詰まっていたのです。

阿賀野市ってどんなところ?阿賀町とは違うんだよ!

阿賀野市は、平成16年4月1日に2町2村(安田町・京ヶ瀬村・水原町・笹神村)で合併してできた市です。
新潟平野のほぼ中央に位置していて、東は新発田市、阿賀町、西は新潟市、南は五泉市に接しています。
 
市の南側には阿賀野川が流れ、東側には標高1,000メートル級の山々が連なる五頭連峰があります。
市のマスコットキャラクター「ごずっちょ」は、この五頭山と白鳥のイメージを取り入れているんですよ。
 
そうそう!
新潟県には上記した「阿賀町」という地域があります。新潟県民の方は阿賀野市阿賀町…と勘違いしたり、時々どっちのことを言っているのか混乱したりしたことありませんか?
(私はよくあります)
阿賀町の方は新潟県の東部に位置しており、町の東側は福島県の県境と接しているんですよ。狐の嫁入りがあるところと言えば分かるかな?

瓢湖水きん公園内にある「瓢湖白鳥観察舎」へ行ってきた

今回ご紹介するのは「瓢湖水きん公園」内にあります「瓢湖白鳥観察舎」です。
ちょうど6月でしたので、あやめ園のあやめもキレイに咲いていました。
 
今一度言うと、瓢湖は白鳥の渡来地で、1954年に故吉川重三郎氏が日本で初めて野生の白鳥の餌付けに成功。これにより国の天然記念物に指定されました。
また、通称ラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)の登録湿地です。
この条約は水鳥を食物連鎖の頂点とする湿地の生態系を守る目的で1971年2月に制定されました。2022年までに登録されている湿地の数は日本では53カ所あり、瓢湖はそのうちの一つなのです。
ではさっそく瓢湖白鳥観察舎へ入ってみましょう。
わぁ!白鳥を観察する場所……??
入ってすぐ、可愛いカブがお出迎え。
店内にはお土産?!などもたくさん置いてあるのですが……
お土産というより、アート作品のようなお洒落なアイテムがいっぱい。
 
カフェを併設したアンテナショップみたい!!
瓢湖にちなんだアイテムが入っているガチャガチャもありました!
ガチャってみた。
公園内にあるごみ箱のキーホルダーが出ましたよ!
シュールで逆にめっちゃ可愛い❤
 
カフェ(ドリンクメニュー)はこんな感じ。
一体いつの間にこんな素敵な場所ができたのでしょうか!?
 
これらの商品やオリジナルグッズを企画販売している仕掛人、瓢湖白鳥観察舎販売組合の代表理事 土井一心太さんにお話を伺ってきました。

瓢湖白鳥観察舎から阿賀野市の魅力を発信!次世代へ繋ぎたい瓢湖観光への想い

瓢湖白鳥観察舎販売組合代表理事 土井一心太さん
神奈川県出身。教員や塾の運営の仕事を経て、水原出身であった奥様との結婚を機に新潟へ。貴金属や広告代理店で営業、産業フェアなどの仕事を経験し、阿賀野市でmade in AGANOにこだわった「阿賀野屋」の商品企画・販売を始める。2021年瓢湖白鳥観察舎販売組合代表理事に就任。

――私、子供を連れてよく瓢湖に遊びに来ていたんですけど、ここに入るのは初めてなような……以前は入れませんでしたよね?
 
土井さん:そうなんです。7年くらい前は管理棟で一般の人は入れなかったのですが、組合の先代が「せっかく暖かい屋内施設が目の前にあるのなら皆さんに使ってもらいたい」という思いから、開放して飲み物の提供をしたのが始まりです。皆さんに喜んで欲しいと、飲み物も200円とかで提供していたので、ほとんど有志活動のようなものでしたが。
そこへコロナが流行してお客さんが減り、儲けもほとんどなかったので続けようかどうしようかという状況ではあったのですが、声を掛けて頂いたので引き継ぐことにしました。

 
 
土井さん:以前は閑散期に休んでいたこともあったのですが、ここは公園だからいつ来ても寛いでもらえるような場所でありたいと思っています。
また、働いてくれている人に適正な報酬が渡せるくらいの事業体として、通年で営業できるよう、自分でシフトにも入り、どれくらいの収入があるのか……最初は確かめながらやってきました。
InstagramやX、FacebookなどSNSでの発信にも力を入れています。

 
――確かに近年、阿賀野市はフェスやイベント、地域の様子やお店などの情報をSNS等で見かけることが多くなってきたという印象がありました。阿賀野市頑張っているな!って。
 
土井さん:外から「阿賀野市って魅力的なんじゃない?」と声をかけてもらえることが増えてきました。以前は、阿賀野市だけでやらなくちゃいけないと思っていましたが、「じゃあ一緒にやりますか?」という感じで、いい意味で垣根のようなものが崩れてきたのではないかと思っています。
 
この6月に道の駅あがので開催される「サマースイーツフェスタあがの」もその一つであり、新しいドリンクスイーツも登場するそうです。
それが「阿賀野スワンフロート」。
阿賀野市安田地区で100年余続く神田酪農の牛乳の中に、観察舎で提供しているソーダのソフトクリーム。その上にあるのが、昨年オープンした洋菓子店「湖と菓」の白鳥メレンゲ
綺麗!!
これは映え過ぎです!!
(食べるのがもったいない)

土井さん:「湖と菓」さんのメレンゲは前から欲しかったんですよ(笑)白いメレンゲは白鳥のイメージにピッタリだし、コーヒーにもよく合います。
 
メレンゲのほどよい甘さと爽やかなソーダがちょうどいい!
湖と菓で販売しているスワンシューも可愛過ぎるので、並べて撮ってみました(シュークリームはお店で購入)
――もう、これだけを目当てに来れますね。
 
土井さん:瓢湖は白鳥だけじゃなく、通年いろんな鳥たちがいて見応えがあるのに、まだまだ冬のイメージが強いと思います。だから常に新しいことをして、いつ来ても楽しめるということを仕掛けていかなければいけませんよね。
 
――他に、阿賀野市にはどんな魅力があると思いますか?
 
土井さん:人や素材がめちゃくちゃいい!でも、手つかずの状態で……裸で売っているなっていうモノも多くあると思います。そこで誰かと繋がったら、もっといい商品が生まれるのではないか?まだまだできることがある、という可能性です。
 
――ここで展開しているグッズには、そういう意味も込められているのでしょうか?
 
土井さん:次世代の子たちと一緒に地域観光を盛り上げようとした時、一歩間違えると「これは良いモノだから売ってこい」って言って…相手にいらないお土産を持たせてしまう……みたいになってしまうんですよね。
だから、この子たちが本当に欲しいものってなんだろう?というのを、大人がもっと考えてあげなくてはいけないと思っています。
例えば、ファッションが好きな子がどうやったら地域や観光と結びつけられるだろうか?と考えた時に、意外とマッチしてそれが仕事になるかもしれないですよね。やりたいことや好きなことが地元でできるように、次の世代の舞台を用意することが大事で、阿賀野市の場合はそのチャンスが多くあるのではないかと思います。

 
――土井さん自身が、今それを実証しているということでしょうか?
 
土井さん:まだ阿賀野市は観光をメインにして働いている人が少ないので、そのきっかけづくりをしていきたいと思っています。
アパレルを作ったらこれだけ売れたよ!って、失敗も含めて発信すれば誰かの糧になるだろうし。地元にいるとそういうロジックって気づきにくいですよね。
自分では、好きなことをかけ合わせた時の方程式を、解いて確認する作業をずっとしている感じです。
 

――元教員らしい表現ですね。その答えは無限にあるように思います。
では、土井さんの最終的な目標というかゴールはどんなところにあるのでしょうか?
 
土井さん:瓢湖と五頭の導線を一体にして国定公園にできたらと思います。そこを自分たちの代のゴールにして、それをきっかけとする観光事業などの仕事を増やして、次世代に繋げることでしょうか。
自身のことでは、鳥のことをもっと勉強したいと思うようになりました。鳥を守る活動と観光との両輪でやっていくために、有識者の意見を聞いたり他の自治体と情報交換をしたりしながら、瓢湖の未来図を探していこうと思います。

瓢湖、いつ行くの?今でしょ!!

では実際に、鳥にあまり詳しくない私でも白鳥以外の鳥が観れるのかどうか……湖をぐるっと一周してみました。
この時期は子育てしている鳥さんたちがいるらしい。
可愛い赤ちゃんが観られるチャンスだそうです。
あ!赤ちゃん鳥発見!
この子たちはバンという水鳥の赤ちゃん。
可愛い❤

親鳥?も……
聞くところによると、2017年くらいから瓢湖にやってきて、毎年ここで子育てをするようになったそうです。
この鳥はカンムリカイツブリ
春から夏が繁殖期らしいのですが、夫婦かな??
黒い身体に白い額とくちばし……オオバン
すずめみたいなこの子は……オオヨシキリかなぁ?
 
スマホで調べながらでしたが、ちょっと歩いただけでこんなに観ることができました。
 
もちろん、カモ白鳥も。
これからの季節は、蓮が綺麗に咲き夏はヨシゴイという鳥が観られるそうです。
 
思いっきり走って遊べる広い公園がありますので、お子様を連れてのピクニックやチェアリングもおすすめ。
朝活のラジオ体操もやっているんですよ!

冬だけでなく、瓢湖で新潟の四季の自然を感じてみてはいかがでしょうか?
 
さらにシュールでマニアックになる、瓢湖ガチャの第3弾ももうすぐ出るらしい(笑)

 
瓢湖、いつ行くの?今でしょ!!

瓢湖白鳥観察舎

営業時間 9:00~16:00
     10月上旬~3月上旬 7:00~16:30
電話   0250-62-2490
詳しい情報はSNSで確認

この記事を書いた人
おくちゃん

WEBライター/日本酒ナビゲーター/スイーツコンシェルジュ 新潟市南区出身。
美味しいもの大好き!
油ものとお腹周りがキツくなってきたアラフォー・2児の母。