県央地区で一番アツいローカルスーパー『フレッシュ梅津』に潜入!地域を盛り上げる地元スーパーならではの魅力を紹介/三条市


2024年07月23日 475ビュー
こんにちは、ライターの井高です!
日々さまざまな地元情報やフェイクニュース、雑学その他もろもろをSNSから吸収して生きているタイプの筆者。息をするようにSNSを眺め徘徊しておりますが、数日前タイムラインを流し見していたときふと、気になるお店を発見しました。

そこはニューオープンのカフェやおしゃれ美容院……ではなく、ローカルスーパー『フレッシュ梅津』。地域密着型のちいさなスーパーで、このお店は毎日SNSに仕入れた魚やおすすめの食材・商品を投稿しており、ときには旬野菜の美味しい食べ方・レシピなども紹介しています。さらに、ほぼ毎日のようにお店の前にはキッチンカーがいて、そのジャンルも日によって様々!

まんまとフレッシュ梅津の集客手法に引っかかったわたくし。SNSで日々紹介される美味しそうなお刺身や珍しい食材を求め、ワクワクしながら行ってきました。

三条市のローカルスーパー『フレッシュ梅津』とは?

『フレッシュ梅津』は三条市井栗地域で1988年から営業を始めて35年。地域の冷蔵庫代わりになるスーパーというキャッチフレーズで、日々新しいことに挑戦している活気あふれるお店です。

広さは大体コンビニの1.5倍程度、チェーン展開している地元スーパーと比べると小規模な店舗ではありますが、この地域になくてはならない唯一無二のお店です。今回、取材を通してわたしが発見したフレッシュ梅津の5つの魅力について、店内を巡りながらお伝えしていきます。
店内に入ってすぐ、時季モノの旬な野菜が並ぶ青果コーナーがあります。

魅力1:鮮度バツグンのお魚

毎日新鮮な魚を市場から仕入れ、店内で丁寧に処理しています。実はこの日、無理を言ってカツオの処理工程を見させていただきました!
おろしたカツオをバーナーであぶり、しっかり冷水でシメてから分厚く切っていきます。食べ応えがありそう!取材にお邪魔したのは6月下旬、この時期は初カツオで脂が少なく、さっぱり食べられるのが魅力です。


副店長の梅津貴史さんは「うちは小規模なスーパーなので、大型店さんに比べると種類は劣ります。でも、刺身の新鮮さや美味さでは負けていないですよ。ぜひ食べ比べしてほしいです」と話してくれました。


お店で手作りするイカの塩辛など、その日によってラインナップが変わるのも楽しみのひとつ。
もちろん、お魚の調理もお願いできます。

魅力2:手作りお惣菜のこだわり

鮮魚以外にも魅力はたくさん!たとえば、レジ横のお惣菜コーナー。揚げ物もすべて手作りで、こだわりは揚げ油にあるそうです。通常、フライヤーで使う油はラードを使用することが多いのですが、フレッシュ梅津では植物油を使っています。


油の違いについて、梅津副店長は「ラードの強みは風味が増してカリッと仕上がることですが、冷めた際に臭みが強くなりベタつきやすいのが難点です。お惣菜って基本的に揚げて時間が経ってから食べるものなので、うちでは植物油を使うことで冷めても美味しい揚げ物にしています」と教えてくれました。


この日もふっくら仕上がっている真アジのフライ(130円は安い!)が美味しそうでたまりません。メンチカツをひとつだけ買って食べながら帰る部活帰りの学生や、近所の小学生もいるそう。
ほかにも手作りおにぎらず、自家製カレーライスも◎

魅力3:地元の”美味しい”を取り揃える

フレッシュ梅津では、三条市を中心とした地元のお店と連携し、商品の販売を行っています。


火曜日はべべの食パン、金曜日はべべの食パンとホリウチおやつのベーグルが各種店頭に並びます。さらに、吉惣キッチンのお弁当は月曜日から土曜日までほぼ毎日、フレッシュ梅津で購入可能。


「今お店に置いているのはすべて自分が食べて美味しいと思ったものです。必ずスタッフにも食べてもらって、お墨付きをもらっているので自信を持って紹介しています。うちのスーパーで初めて買ったお客さんが、美味しかったから実際にそのお店に行ってみたよって報告してくれたりするんです。それが嬉しいですよね」


梅津副店長は「自分の店が盛り上がるのはもちろんですが、ここから美味しいものを発掘して、知ってもらって、実際の店舗に足を運んでもらうことで地域全体の活性化につなげていきたい」と続けます。
商品は県外のグルメもたくさん。

魅力4:ほぼ毎日やってくる多種多様なキッチンカーたち

スーパーと言えばキッチンカー、わたしの記憶ではいつも焼き鳥屋のキッチンカーがお店の入口で魅惑的なタレと、鶏肉の脂の香ばしい匂いを漂わせている……そんなイメージがあります。

フレッシュ梅津では、いろんな種類のキッチンカーが日替わりで出店。出店してもらうキッチンカーについても、梅津副店長がその場で食べて味を確かめ、直接出店を交渉しているそうです。

取材日当日に営業していたキッチンカーは『タコヤキえもん』でした。
タイミングよく、数日前に友人から「えもんのたこ焼きが美味しい!」とプレゼンされており、期待値は上昇。迷わずたこ焼きを注文します。
笑顔がとっても素敵なえもんの店主、寺岡さん。キッチンカーを始める前は介護職をされていたのだとか。あふれ出るたこ焼き愛と気さくなお人柄についついお話が弾みます。
えもんのたこ焼きは、とろとろでもっちり。出汁の香りが上品で熱いうちにかぶりつくと口の中から幸せが満ちていきます。寺岡さんのこの笑顔で幸せも倍増しそう♪

魅力5:SNSの発信について

フレッシュ梅津は三条市から加茂市に向かう国道403号から、左手に少し入ったところにあるスーパーです。実はわたし自身、地元でありながらフレッシュ梅津を知ったのはSNSで、こんなところにスーパーがあったのか!と最初は驚きました。

SNSの発信を本格的に始めたのは5年ほど前から。大きな魚を持った良い笑顔の梅津副店長と、その後に丁寧に調理されたお刺身の投稿を見るとついつい、「今日はお刺身を買いに行こうかな」と購買意欲をそそられます。

ちなみに、いつも副店長の写真を撮ってくれるのはパートスタッフの方。社員・パート含めたほぼ全員が20年以上勤めており、お店を支えてくれています。

「もっと有名になってもいいと思うんですよね」

梅津副店長にお話を伺って感じたのは、地元にあるたくさんの美味しいものを、もっと色んなひとに知ってほしいという想いの強さでした。


取り扱いをしている地元のお店に関して話す梅津副店長は「もっと有名になってもいいと思うんですよね。だってすごく美味しいから」と何度か口にされていました。本当に美味しいと思うものを届ける、それがフレッシュ梅津のこだわりです。


「自分自身、まだまだ知らない店や食材がたくさんあります。私は食べることが好きで食材探しも趣味なので積極的に探しますが、情報って偏るし、テレビで見て美味しそう!と思っても遠くて足を運べなかったりするじゃないですか。そんなときにうちに寄ってくれて、そこで出会いが生まれたら嬉しいと思うんです。『あれ美味しかったよ』って共有するのってコミュニケーションですし、会話も広がりますよね」


梅津副店長は続けます。「うちは小規模なスーパーなので、品数は置けません。でも地元の美味しいものを知るきっかけづくりに少しでも貢献したい気持ちでやっています。そのためにはこの店がしっかり、長く経営し続けられる状態を保たないといけないので、引き続きSNSの発信も食材の仕入れもがんばっていきたいですね」


最近ではSNSを見て初めて立ち寄るお客さんも増えてきたと言います。お店の存在は知っていたけど、入ったことがないという方もいるのではないでしょうか。ぜひこの機会に、美味しい鮮魚や副店長おすすめの商品を手に取りに行ってみてください。

本日のお買い物

目の前で捌いていただいたカツオ、個人的に大好きなひらめなどなど……お店イチオシのお刺身を中心に購入しました!

おぼろ豆腐は長岡市栃尾にある星長豆腐店のもの。今回初めて食べてみたところ、クリーミーで甘く、素材の風味をしっかり感じられるお豆腐でした。美味しい……ぜひ笹川流れのお塩で食べてほしい。

いかの塩辛は言わずもがな絶品。こちらは日本酒との相性バッチリです♪


フレッシュ梅津はInstagram、X(旧ツイッター)で日々発信しています。その日入荷した新鮮な魚はもちろん、おすすめの商品やキッチンカーの様子も投稿されているので、ぜひチェックして美味しいもの探しに訪れてみてください!
フレッシュ梅津

フレッシュ梅津

新潟県三条市井栗1丁目34番43号
0256-38-5035
営業時間/9:30 ~ 20:00
定休日/1月1日

※商品の価格は2024年6月取材時の価格です。
また、取り扱い商品は変更となる場合があります。

フレッシュ梅津

この記事を書いた人
井高あゆみ

新潟県在住のフリーライター。「目の前のことを全力で楽しむ」好奇心旺盛なインドア人間 。店舗や企業のインタビュー・取材を中心に活動中。お笑いと爬虫類をこよなく愛する。