新米 魚沼コシヒカリとの相性バツグン!生モツ焼き、もう食べた?「魚沼ミート」「やまに」「美の屋」/魚沼市


2025年09月29日 27ビュー
魚沼のグルメといえば、魚沼コシヒカリが浮かびますが、近年人気なのが「モツ(ホルモン)焼き」。
ホルモン焼きなんて珍しくないじゃん、と思われた方。
魚沼のモツはボイルしてあるものではなく生のモツを焼いて食べるのです。

下茹でしなくても安全なの?味はどう違うの?
どこで食べられるの?気になりますよね。
今回は魚沼名物の生モツを深堀り。誕生した歴史から人気の秘密、美味しい食べ方などを紹介します!
生モツの文化は魚沼市の小出地区が中心。
市役所など主要施設が集まった、魚沼市の心臓部です。
只見線の発着駅としても有名ですね。
まちとしても生モツをもっと知ってもらおうと様々なPRを行っていて、制作した映像が「にいがたふるさとCM大賞」でグランプリを受賞したりしています。

https://youtu.be/I8TUZy6t_C0?si=8TF3NqdCtX-JLH4v
 
新潟ふるさとCM大賞グランプリ受賞 魚沼市公式CM「食べ過ぎ禁モツ」

労働者のスタミナ食から魚沼のソウルフードへ

生モツの歴史は、高度経済成長期から。
魚沼市の山間部、福島県との県境にある奥只見ダム。日本有数の貯水量を誇る水力発電ダムです。
1950年代、ダム建設のために多くの労働者が従事、彼らにスタミナのある食料を提供するためにホルモン料理に着目。
当時養豚業も盛んで食肉処理場もあり、新鮮な肉が手に入る環境だったことで、「シロ」と呼ばれる部位を中心に生のモツを焼いて食べる食文化が生まれたそうです。
それが地域の住民にも広がりこの地域のローカルフードとして定着。
その美味しさが評判を呼び、今では観光客にも人気のグルメになりました。


※写真は奥只見観光公式サイトhttp://www.okutadami.co.jp/index.html より引用

魚沼のモツのことならここに聞け、地元産「魚沼ミート」

生モツのことをもっと知るためにモツの加工や販売を行っている精肉店「魚沼ミート」にお邪魔しました。
魚沼ミートではシロを始め様々な部位のモツや肉の加工品を販売しています。
豊富な品ぞろえで、地元の人はもちろん週末には観光客も多く来店します。
店前には生モツの自動販売機もあります。
取材に応じてくれたのは魚沼ミート代表の橘 光一さん。
気さくな人柄で、お忙しい中快く取材に応じてくださいました。
魚沼ミートとしては創業13年。それ以前は一般的な精肉店を営んでいたそうです。
つなんポークを中心に鮮度の良い肉を仕入れ、隣接の加工場で丁寧に下処理をし、食べやすくカットして提供しています。
多くの人に魚沼生モツの魅力を伝えたいという熱い思いがあります。
 
おすすめはやっぱり白モツ。また白モツも入ったミックスも人気だそうです。
味付けあり、なしも選べます。
新鮮なモツを提供するために平日は注文が入ってから下処理を行うそうです。(お客様の回転が早い土日は店頭に並んでいます)
自宅で美味しく食べるコツ
・網やフライパンは十分熱する。
・モツは流し込むように乗せ、広げたりいじったりせずにしばし待つ。
・フライパンの場合は油を敷かずに流し込み、水気が飛ぶまで炒める。
・生モツがパンっと跳ね上がったら食べごろの目安。
消費期限は3日なので早めに召し上がってほしいとのこと。
おススメの食べ方は夏はビールでBBQ、秋は新米に乗せて食べてほしいそうです。
日持ちがする冷凍製品もありますよ。

ご自宅用に、お土産に。用途に合わせて選びたいですね。
 
魚沼ミート

魚沼ミート

住所:魚沼市小出島1208
TEL:025-793-0298
営業時間:9:00~18:00
定休日:日曜

生モツ、道の駅やスーパーでも購入できます!

小出周辺では精肉店以外にもいろいろなところで生モツを販売しています。
「道の駅ゆのたに 深雪の里」では、一角にコーナーがあります。
新潟県民御用達のスーパー原信にもありました。
同じくウオロクにもありましたよ。

鮮度の足が早い生モツをスーパーなどの小売店で販売できるのは、それだけ住民に需要があるからですよね。
まさに魚沼のソウルフードです。

地元民が激愛する生モツ焼きの名店「ホルモン焼 やまに」

魚沼ミートさんで生モツたくさん買ったけど、せっかくなら本場でも食べてみたい。
小出市街地で生モツ焼きのお店はいくつかありますが、ずっと行きたかった「やまに」さんにお邪魔しました。
今年で創業60年。
地元民はもちろん観光客の来店も多く、生モツ人気をけん引する人気店です。
店舗は小出商店街から少し入ったところにあります。
今年の4月にオープンした図書館併設のスポット「生涯学習センターここいら」からも近いですよ!

 
店内は座敷とカウンター席。
座敷はほぼ予約で埋まっているそうです。
特に土日は早々に埋まることも珍しくないので、早めの予約をおススメします。
 
カウンター席は予約不要ですが、席数も少なく激戦地帯。
開店のずいぶん前から行列ができるほどです。
訪れた日は平日ということもあり、開店30分前から並んで無事座ることができました。
店主の佐藤良輔さんは3代目。まだ30代とお若い!
数年前にお父さんから店を引き継ぎ、義弟さんとともに店を切り盛りしています。
朝入手したモツを丁寧に下処理して提供。
矢継ぎ早に入る注文を無駄な動きなく対応していて見ていて惚れ惚れします。
 

壁に飾られた似顔絵。似てるー!

佐藤さんの特長をよくつかんでいます。

カウンターには小型の網焼き器が置かれています。
さて何にしようかとメニューとにらめっこ。
隣り合わせた人は、東京からのお客様。
出張ついでにどうしてもここに来たくて小出駅から20分歩いてきたそうです。
秘伝のたれも創業当初から代々変わることなく引き継がれているそうです。
生モツ焼きで生ビール!と行きたいところですが、残念ながら本日はウーロン茶でガマン。
魚沼周辺は地酒もおいしいので、そちらもおすすめ。
おまちかねの白モツがやってきましたよ。
これで1人前。ボリューム十分すぎる。
やまにさんでもやはり1番人気だそうです。
ツヤッツヤで瑞々しい白モツ。
初生モツ焼き、ドキドキしながら網の上にオン!
魚沼ミートの橘さんに教えてもらった通り、少し多めに取り網の上に流し込むように乗せます。
ひっくり返したい衝動に耐えながらしばし待機です。
しばらくすると食欲をそそる香りとともに焼き色が入りました。
どうです!このプリップリ感。たまりませんね。
焦げる前に皿に移します。
もうワクワクが止まりません。
 
秘伝のタレをたっぷりつけて新米ご飯の上に。
「う、うまーい!」思わず声に出してしまいましたよ。
臭みも全くない。トロットロのやわらかいお肉が口の中で自然にとろけます。
もーこれがご飯に合わないわけがないでしょ!
魚沼コシヒカリと白モツ、最高の組み合わせです。
白モツだけじゃないですよ。
同じく人気のハラミにもトライ。
肉厚で噛み応え抜群!
網焼きなので余分な脂が落ちてヘルシー。
白モツと好対照な美味しさです。
まだまだ食べますよ。
分厚いタン!贅沢ですね。
希少なコブクロやヘラもあります。
いろいろな部位を味わえるのも、新鮮なモツを入手できるからですね。
お肉ばっかり食べていてはいけませんね。
箸休めを兼ねて野菜焼きをオーダー。
味の違いを楽しみながらモツ焼き三昧。
おいおい、さすがに食べすぎだろうと思った貴方、ご安心ください。
持ち帰り用にパックも用意しています(有料)。
モツ焼き同様に人気のすじこのおにぎりで〆。
ふんわり握られたご飯と塩味の効いたすじこがベストマッチング。
これぞ新潟の贅沢ですね。何個でもいけそうです。

お腹もいっぱいになったし、さてお会計を、と合計金額を聞いて吃驚。や、安い。
この物価高の中、モツは一皿300円台からとリーズナブルな価格設定。
手軽な値段で気軽に味わってほしいというお店の心意気が伝わってきます。
美味しくてお財布にやさしい。
そりゃ愛されるわけだ。
近いうちにまた来よう。今度はビール飲むぞー!




 
ホルモン焼 やまに

ホルモン焼 やまに

住所:魚沼市小出島124-26
TEL:025-792-0120
営業時間:17:00~22:00
定休日:日曜、祝日

モツ焼きランチなら「美の屋」へ

モツ焼きを提供するお店はほとんどが夜営業のみ。
その中で美の屋さんはランチも夜も営業しているありがたいお店。
店舗は繁華街から少し離れた住宅街にあります。
店内はカウンターと小上がり、奥には個室もあります。
食堂なのでラーメンや丼ものなどいろいろなメニューがありますが、一番人気はやっぱり「ホルモンミックス定食」!
生モツ焼きのほかモツ煮などもあり豪華です。
モツもたっぷりあります。
魚沼観光のランチにどうぞ。
美の屋

美の屋

住所:魚沼市七日市新田139-3
TEL:025-792-4516
営業時間:11:30~13:30 17:00~21:00
定休日:木曜

生モツ企画、いかがでしたか?食べたくなったでしょ。
まさにここでしか出会えない地元の激愛グルメ。
奥只見をはじめ周辺は紅葉スポットや滝雲で有名な絶景スポット「枝折峠」もあります。
9月20日~11月3日の土日は枝折峠へのシャトルバスも運行するとか。
近辺の宿泊施設に宿泊すると無料で乗れます!(詳細参照)
新米の魚沼コシヒカリも待っています。
この秋は生モツ焼きを堪能しに魚沼にぜひお越しください!

魚沼生モツMAP

この記事を書いた人
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小千谷→東京→朱鷺に惹かれて佐渡移住7年目。オカメインコを相棒に”しなしな”暮らしています。佐渡や新潟の旬、話題、グルメ・・・あれやこれや発信していきます。