あの燕背脂ラーメンが自宅でつくれる!製麺所が運営する”ラーメン直売所”/燕市


2025年09月10日 138ビュー

地元に愛されて55年の近藤製麺所

「新潟五大ラーメン」と呼ばれるうちのひとつ「燕背脂ラーメン」の麺をはじめ、地元の飲食店で使われている中華麺を作り続けてきた燕市の「近藤製麺所」。

創業から55年。

主に燕三条エリアのラーメン店やスーパー、飲食店、旅館、日帰り温泉など100店舗ほどに中華麺を卸しています。
どの麺も最高のものを作るよう心がけているという近藤製麺所。中華麺は厳選した上質な小麦や梘水(かんすい)を使って作っています。
材料を混ぜる機械を特別に見せていただくと何やら突起物のようなものがいくつもありました。
実はこの突起物は手で混ぜているように材料を混ぜることができるそうです。

こだわりはラーメン店の希望に沿った麺づくり

「近藤製麺所」で作る麺の種類は太麺や中太麺、細麺など基本的には10種類です。ただ、ラーメン店が希望する麺をつくるのがここ近藤製麺所のこだわり。

各ラーメン店が作り出すスープに麺がどう絡むのかなど店側の希望に沿った麺を製造しているのです。
近藤製麺所の2代目曰く、「いつでも希望する麺の発注を受けますよ」とのことでした。
取材に訪れた日も取引しているラーメン店希望の麺を作っていました。

本場の味を堪能、家でも本格的なラーメンを!

「近藤製麺所-SLURP YARD-」がオープンしたのは2022年の夏。
製麺所から徒歩2分ほどの場所にあります。
店内のショーケースにはずらりと麺やスープが並びます。
麺は基本的に細麺・中細麺・中太麺・太麺の4種類。季節限定の商品もあります。
そのほかスープとセットの販売があります。セットの麺はスープに合うオリジナルの麺を使用。
濃縮タイプのスープも種類が豊富で、好きな麺を選んだら好みのスープを選びましょう。

また、店内では岩海苔やメンマなどのトッピングも購入することができます。
そしてもう一つ直売所の魅力が内装と店主手書きのポップです。

各商品の説明書きに添えられているのが店主こだわりのポップ。
店内のイメージはアメリカのアイスクリーム屋さんだそうです。
自分好みのオリジナルを作れるところがリンクしていますね。

ワクワクして買い物が楽しくなります。

家庭でも楽しめる、本格ラーメン店の味

「近藤製麺所」には「麺道楽」というオリジナル商品がありますが、
それを卸していたスーパーが閉店してしまいました。
この「麺道楽」を多くの人に食べてもらいたいと製麺所の2代目の娘さん夫婦がインターネットを使って通信販売から始めたそうです。販売スタートした直後にコロナ禍になり、空前のお取り寄せブームになりました。
この時期に大物タレントさんが「麺道楽」を取り上げたことがきっかけで全国的にも近藤製麺所の「麺道楽」が有名となったそうです。
直売所でもこの「麺道楽」はイチオシの商品です。
「麺道楽」(1人前は税込450円)は中華麺とストレートスープ、背脂がセットになった商品です。
これひとつで燕市が誇る背脂醤油ラーメンが家で楽しめるそうです。
スープは三条市で実際に営業していたラーメン店が閉店する際に受け継いだそうです。
そのスープの味をそのまま楽しめるようにとお湯で薄めて作るのではなく、
そのまま温めていただけるようにストレートスープになっています。
実際に購入し、自宅で作ってみましたが、パッケージに作り方が載っているので、その通りにすると簡単にできました。

ポイントはたっぷりのお湯で麺をゆでること。
そして鍋にスープと背脂を入れて沸騰させます。
みじん切りにした玉ねぎと岩海苔、メンマ、煮卵をのせてみました。

見た目も味も本場の味で大満足。

おススメ!“長岡生姜醤油ラーメン”

もう一つのおススメ商品が新潟五大ラーメンのひとつの「長岡生姜醤油らーめん」(1人前税込450円)です。
中に入っているのは特注の中細麺とストレートスープ、そして板海苔がセットになっています。
この“長岡生姜醤油らーめん”も作り方が載っています。

スープは湯煎して温めます。
これは生姜の風味を損なわないためだそうです。

そして麺はたっぷりのお湯で好みの固さに茹でます。
確かに湯煎したスープを丼に注ぐと生姜のいい香りが…。
付属の海苔にメンマ、煮卵をのせてみました。
フレッシュな生姜の風味とパンチある醤油が癖になるスープでした。
また、麺もスープとよく合うように考えられていました。

つけ麺好きの店主イチオシの“濃厚魚介つけ麺”

つけ麺好きの人には「濃厚魚介つけ麺」(1人前税込400円)がお勧めです。
ぶっとい太麺は喉越しがよくツルモチ食感で、上質な小麦の風味が味わえます。

この麺がこだわりのスープにベストマッチです。

30年以上にわたり近藤製麺所の麺を使っているお店

数多く取引しているお店の中でも今回、近藤製麺所“SLURP YARD”の店主夫婦がお勧めしてくれたお店が燕市にある「どさん娘吉田店」さんです。
どさん娘はチェーン店?と思ったあなた!あなどるなかれ!
地元燕市吉田のソウルフードであるおいしい燕背脂ラーメンや、どさん娘店さんオリジナルのおいしい味噌ラーメンが食べられるお店なんです。

店主夫婦がこの店でオススメするのが燕背脂ラーメンとぎょうざ、サラダにご飯がついたAセット(税込1,100円)です。

近藤製麺所の麺にベストマッチングする燕背脂ラーメンは、頭とはらわたをひとつひとつ丁寧に取り除いた煮干しを使用し、 醤油のエッジをしっかりと感じられながらもコクのある奥深いスープが特徴。

もちもちの平麺に背脂たっぷりのスープが絡み絶品です。

そしてセットについてくる大きいぎょうざもまた絶品! 細かく刻んだ野菜をたっぷりと使用した餡がはちきれんばかりに入ったぎょうざを一口食べると 口の中に旨みが広がり、ご飯がバクバク進みます。 ジューシーなぎょうざをご飯にバウンドして食べるのもまた良し。

そんなどさん娘さんと近藤製麺所の付き合いはかれこれ30年以上。

店主は「麺のことは近藤製麺所に任せているので、年間通していい麺を納品してくれる」と話します。

これだけラーメン店がひしめく燕市で30年以上経営されているどさん娘吉田店さん。
長年のファンに愛されていることがうかがえます。

燕市に来た際には是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
どさん娘吉田店

どさん娘吉田店

住所:新潟県燕市吉田東町3694‐1
電話:0256‐92‐4217
営業時間:【平日】昼11:30~14:00 夜18:00~24:00
     【土・日・祝】昼11:30~15:00 夜18:00~24:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)第2火曜日

新潟を訪れたときにはぜひ立ち寄ってもらいたい!

いまやご当地ラーメンを食べに行くために全国を回る人がいるほどラーメンは日本を代表する国民食となっています。
新潟には新潟五大ラーメンで全国に名をはせた名店が多数ありますが、
新潟を訪れた際には是非とも燕市の「近藤製麺所“SLURP YARD”」に足を運び、
新潟五大ラーメンの燕背脂ラーメンと長岡生姜醤油ラーメンをお土産に購入して
自宅で旅の思い出に浸るのもいいのではないでしょうか。
近藤製麺所”SLURP YARD”

近藤製麺所”SLURP YARD”

〒959-0265 新潟県燕市吉田東町10-9
TEL / 0256-77-8660
MAIL / kondoseimen-slurp@asahinet.jp
インスタグラム / @kondoseimenjo
X / @Slurp Yard
営業時間 / 9:00~18:00
定休日 水曜(不定休)

近藤製麺所”SLURP YARD”さんの場所

この記事を書いた人
Akiko

大阪出身の新潟市在住。趣味は昼のみ。3人の子育てもひと段落し、おいしい「食」とおいしい「酒」を求めて各地をまわるのが大好きです。パワフルに情報発信中!