「海の国道」で佐渡へ!


2018年06月27日 11871ビュー
「海の国道」という言葉をご存知でしょうか? 
正しくは海上国道で、実は新潟港と佐渡・両津港を結ぶ佐渡汽船の航路が、この海上国道の扱いです。

さらにいえば佐渡・小木港〜直江津港(上越市)の航路も海上国道の扱い。
新潟港〜佐渡市(佐渡島内)〜上越市を結ぶのが国道350号で、佐渡島内51.6km、海上部分(佐渡汽船)145kmの両方が国道ということに!

そもそも海上国道って何だ!?

海上国道って聞き慣れない言葉ですが、日本国内には24路線が設定されています。

たとえば本州(下関市)と九州(北九州市門司区)を結ぶ関門国道トンネルは、関門海峡を渡る国道2号で、海上国道の扱い(むしろ「海中国道」ですが・・・)。
本州(岡山県岡山市)と四国(香川県高松市)を結ぶ四国フェリーも国道30号の海上区間ということで海上国道になっています。
渥美半島の先端、伊良湖港(いらごこう/愛知県田原市)と鳥羽港(三重県鳥羽市)を結ぶ伊勢湾フェリーも国道259号の海上区間です。
フェリーが通っていない、東京湾を横断する国道16号(東京湾口道路)のような「未開通」の区間もあって、未開通部分を含めて全国に24路線(重複国道を含めると27路線)の「海の国道」があるというわけです(同様に、海の県道などもありますが)。

佐渡汽船の新潟〜両津港路に就航するフェリー「ときわ丸」(5380t)、「おけさ丸」(5862t)のデッキにはちゃんと海上国道の表示があるので、乗船時にはお見逃しなく。

日本で唯一「海上→陸上→海上」の国道周遊ルート!

なかでもユニークさが際立つのが、国道350号。
東京・日本橋を起点とする国道17号のゴールが新潟市本町交差点(新潟市中央区本町通七番町1054-2)。

実は、ここが「海の国道」・国道350号のスタート地点です。
ここから佐渡汽船 新潟港フェリーターミナルまでは国道扱いではなく、新潟港フェリーターミナルから両津港フェリーターミナルまでの佐渡汽船の航路が国道350号に!

さらに佐渡島内では両津港フェリーターミナルから100mほど西に行った両津支所前交差点が佐渡島内での国道350号の起点。
島の南、かつては北前船の交易で栄えた小木港の市街地「小木幸丸展示館」北側が国道350号の終点となっています。

小木港からは再び「海の国道」となって、直江津港まで高速カーフェリーが国道350号の扱いに。

懸命な皆さんは、もう、お気づきかと思いますが、寺泊~赤泊航路には高速船が就航し、直江津~小木航路には高速カーフェリーが就航するのは、直江津~小木航路が国道扱いのため。

船旅(フェリーで「海の国道」満喫)→島内で国道ドライブ→船旅(フェリー)というのは、日本広しといえどもここだけ! なんです。

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