めくるめくサクラ色を訪ねて 弥彦山でみつける春の散策コース(後編)/弥彦村


2023年05月01日 6682ビュー
新潟県有数の観光スポットといえば弥彦村。彌彦神社、奥宮御神廟、ヤヒコザクラ、絶景、グルメ……弥彦山の春の散策コースとして巡った弥彦村のスポットの数々。

後編では、弥彦山トレッキングコースの帰り道でみつけたサクラ色と弥彦山頂公園、弥彦山パノラマタワー、弥彦山ロープウェイ。ここでしか食べられない名物パフェや彌彦神社周辺のグルメを探しに訪れました。とくに日本晴れが続く今、弥彦山に一度足を運んでみたい方は必見です。
※弥彦山パノラマタワーからみえる絶景は越後平野や佐渡島まで見渡せる。
1、弥彦山頂公園
2、展望レストラン(弥彦山展望食堂内)
3、弥彦山パノラマタワー
4、弥彦山ロープウェイ
5、ところてん(一本箸)

スポット①弥彦山頂公園

弥彦山頂公園は弥彦山の九合目に位置する観光スポット。弥彦山ならではの品種『ヤヒコザクラ』や山頂から一望できる日本海や、越後平野に広がる街並みを楽しめる公園です。取材当日は晴天もあいまって、弥彦山ロープウェイに乗ってきた親子連れやドライブついでに訪れる方たちもいました。
まず、弥彦山頂公園で訪れたいのが展望台。標高634メートルの弥彦山から眺める360度パノラマは圧巻の一言。弥彦山のトレッキングコースと似た、日常からの開放感を味わえます。
青い空に映えるコバルトブルーの海。

弥彦山から流れる心地よい風と広大な海を眺めながら、深呼吸すると気持ちがいい。サクラ色に染まる山と海、春のグラデーションを堪能できる新潟らしさがここにあります。
新潟らしい絶景は弥彦山展望食堂や入口前のベンチからでも望めます。

「向こうに(佐渡)島が見えるよ」

たわいもない会話が風に乗って聞こえてくる、おでかけ先のひととき。春から夏にかけてベンチの日差しよけが用意されるため、室内でも屋外でも贅沢な光景と瞬間をたのしめる弥彦山頂公園。晴れた日にこそ訪れたいスポットです。
※弥彦山頂上駐車場では普通自動車150台分の無料駐車場が利用できる。また、弥彦山スカイラインのドライブコースを利用すると弥彦山頂公園までのアクセスも簡単。(弥彦山スカイラインは冬季閉鎖)
※弥彦山頂上駐車場と弥彦山頂公園は斜行式エレベーター『クライミングカー』で結ばれる。(大人:往復380円片道220円、子ども:往復260円片道160円それぞれ税込)
弥彦山頂公園

弥彦山頂公園

住所:新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦山頂3606-5
交通アクセス
①JR弥彦線「弥彦駅」より徒歩15分、山麓駅からロープウェイで5分
②北陸自動車道「三条燕IC」より車で40分
駐車場:普通車 150台
営業時間:通年

スポット②展望レストラン

観光スポットでは無くてはならないもの。旅先ならではの名物グルメに舌鼓を打つことでしょう。では、弥彦山山頂でしか食べられないグルメがあることはご存じでしょうか。

弥彦展望食堂で提供される『ツリーパフェ』です。
※展望レストランは現在、土曜日と日曜日に営業中。(団体予約と別案内)
※店内では日本海を望みながら食事を行える。
※ツリーパフェ:750円(税込)

東京名物のスカイツリーが完成した2012年に初登場したツリーパフェ。弥彦山の標高とスカイツリーの高さが同じであることをヒントに、背の高さをイメージしてつくられたそう。弥彦山のトレッキングコースを散策してきた著者は甘いスイーツ一択の気分。早速、ツリーパフェをいただきます!
どどーんと登場、インパクト大! なのにこの色づかいの美しさ。写真を撮らずにはいられない。

ツリーパフェはソフトクリームとパフェが一体となっているため、一度に二度美味しいスイーツです。ソフトクリームは甘さ控えめ、濃厚な味わい。サクサクコーンにアイスを染み渡せるのはお好みでどうぞ。先端のチョコで最後の最後まで味の変化を味わえます。
フルーツてんこ盛りのパフェは季節によって旬の素材を使用しているそう。春のこの時期はストロベリーとクランベリーの赤を基調につくられ、見た目もさわやか。お子さんと家族と分けて食べるのがおすすめです。

弥彦山展望食堂では山頂定番のグルメ『天ぷらうどん』などもあるため、食後のスイーツとして選んでみてはどうでしょうか。
お腹いっぱいいっぱい。

腹ごなしとして弥彦山展望食堂内を散策中にみつけたのが『越後路・弥彦お土産品コーナー』。どこか懐かしい、レトロな雰囲気を残しつつ名産品は新潟県内の最新お土産がずらり。お目当ての「これぞ、お土産」というものがみつかったらうれしいですね。
弥彦山展望食堂

弥彦山展望食堂

住所:〒959-0323 新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦3060-1
電話番号:0256-94-2218
※弥彦山展望食堂内の展望レストランは土日営業となります。(事前にお問い合わせください。)

スポット③弥彦山パノラマタワー

弥彦山パノラマタワーは1970年に開通した弥彦山スカイラインに合わせてつくられた回転昇降式展望塔です。

時代を経てもなお、現在まで稼働し続ける弥彦山パノラマタワーは歴史を感じさせるもの。ただ、弥彦山頂上駐車場に併設するため、弥彦山パノラマタワーをお目当てに訪れる若者や海外の方もいました。
今回、2022年4月から11月予定で期間限定発売するパノラマタワー&クライミングカーセット券(特別価格500円税込)を使って乗車してきました。

クライミングカーとはパノラマタワーと弥彦山頂公園を結ぶ斜行式エレベーター。弥彦山トレッキングコースや弥彦山ロープウェイで訪れた方にとっても便利でお得なチケットです。弥彦展望食堂からはそのままパノラマタワーまで下降できます。
​パノラマタワーは全長約100メートル、ゆっくりと回転上昇していきます。時間は約8分間、弥彦山頂に加えてタワーの高さがプラスされ、まるで空中を遊覧飛行している気持ち。

「みてみて〜(パシャパシャ)」

真正面は常にさえぎるものがない絶景、360度回転上昇するから景色を丸ごと独り占めにするひとときです。前編でご紹介した弥彦山山頂にある電波塔の高さを超えていき、トレッキングコースを散策する方たちの姿もちいさくみえました。
ここだけの話……写真でお届けしましたが、パノラマタワーからみえる本物の眺望にはかないません。越後平野から佐渡島の浮かぶ日本海がみえるパノラマタワーを追体験しにおでかけしてみましょう。
弥彦山パノラマタワー

弥彦山パノラマタワー

住所:新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2898番地
交通アクセス:
①最寄り駅からのアクセス/JR弥彦駅からロープウェイ山麓駅まで徒歩で20分、山頂駅までロープウェイで5分
②最寄りICからのアクセス/北陸自動車道「巻潟東IC」から車で50分、または「燕三条IC」から車で40分
営業時間:9時00分~17時00分

スポット④⑤弥彦山ロープウェイ&ところてん(一本箸)

「いっぱい遊んで、疲れた……」

著者も、弥彦山の観光スポットフルコースで心身ともに満たされたので帰り道は弥彦山ロープウェイで帰宅。弥彦山ロープウェイは、弥彦山頂公園から彌彦神社周辺まで下山することができます。
弥彦山ロープウェイでは弥彦山パノラマタワーと同じく約5分間、空中を遊覧飛行をたのしめます。山でのサクラ色、そして新緑の初夏に向けてグリーン。季節によって変化する色彩を間近でみれるのも醍醐味。
標高差約500メートルをゆったりと降りる、時間帯によっては日本海に沈む夕日などがはっきりとみえる特別な時間。また、弥彦山ロープウェイでは案内人が同席するため、弥彦山の成り立ちや遠くに見える街並みや歴史などを教えてくれます。

弥彦山ロープウェイ山麗駅から彌彦神社までは無料シャトルバスがあるので、遊び疲れた方には至れり尽くせりのサービスでした。
弥彦山ロープウェイ

弥彦山ロープウェイ

住所:新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2898
交通アクセス:
●JR弥彦線「弥彦駅」より徒歩で20分
●北陸自動車道「三条燕IC」より車で25分
●彌彦神社周辺駐車場より徒歩10分
料金 【大人】
●往復:1,500円
●片道:800円
【子供】
●往復:750円
●片道:400円

春の散策コースは、彌彦神社周辺で一息入れて帰宅したいところ。弥彦山は疲れたではなく、たのしかったで終わりたいですもんね。

甘酸っぱい、ひと汗をかいたときに食べたい。商店が立ち並んでいる彌彦神社周辺で、ところてん(一本箸)をいただきます。
ところてんは​お箸でツルツルっといただきたい派もいるかと思いますが、弥彦村では過去お箸が1本だったんです。諸説はさまざまですが、彌彦神社の近くもあって縁起をかけているそう。現在はお箸1本で食べる方もいますが、ところてんを注文するとお箸1膳を用意してくれました。

伝統に従って一本箸で食べるのもよし、1膳のお箸で食べるのもよし。疲れた身体には、ところてんにかける酢醤油とからしがおいしい。

気分をリフレッシュして帰宅できる弥彦山トレッキングコースに大満足。弥彦村には多数の観光スポットがあるため、ご参考になったらうれしいです。
おみやげ処 伊藤商店

おみやげ処 伊藤商店

住所:〒959-0323 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2916
休業日:不定休

弥彦山トレッキングコース

この記事を書いた人
水澤 陽介(みずさわ ようすけ)

新潟県生まれ、東京、沖縄を経て地元新潟にUターン。2021年2月、三条市の中央商店街に本屋「SANJO PUBLISHING」を立ち上げ、“まちを編集する本屋さん”をモットーにまちの魅力を集め、届けています。 まちを編集する本屋「SANJO PUBLISHING」(https://note.com/ncl_sanjo

PR