新潟は酒蔵だけじゃない!ここにしかないお酒を求めて!そうだ!酒屋に行こう⑤【新潟 長谷川屋】/新潟市


2023年12月25日 2601ビュー
酒どころ新潟の蔵元の数は全国№1。個性豊かなお酒やお蔵が数多くあり、蔵を見学しながらお酒を買うのも楽しいのですが、それらのお酒を売る町の「酒屋さん」でお買い物するのも、とっても面白いんですよ!
「酒屋さん」にしかないお酒や飲み方など、新しい発見や出会いがあなたを待っています。
 
第五弾となる今回は、新潟市西蒲区にあります「新潟 長谷川屋」です。

ここにしかないお酒を求めて…!?

私もプライベートで買いに来たことのある「長谷川屋」さん!
住所こそ新潟市……ではありますが、市内中心から車で約50分。
観光地で有名な岩室温泉へ向かう途中の、ローソンがあるここの交差点……
すいません、田んぼのど真ん中にて他に説明ができない(田舎あるある?)
でも、行けば分かるはず!行ったことがある方は写真を見れば分かるはず(たぶん)
大きな建物と広い駐車場。
お土産屋さんの観光施設ではありません。
この、でーーーッかい建物全部が、今回ご紹介する酒屋さん「長谷川屋」です。
これだけ大きいと、店内がどんな風になっているのか、どんなお酒が置いてあるのか、気になっちゃいますよね❤
じゃーん!!
って、広すぎて写しきれません(笑)
新潟の地酒をメインに、全国の地酒、ナチュラルワインや日本ワイン、クラフトジン、ウイスキー、クラフトビールなど幅広いラインナップを取り揃えています。
新潟市民からすると、特に県外酒やワインなどは「ここにしかない」というものが多いので、車を走らせて来ちゃうのです(私です)
ピアノからお洒落な音楽が流れています。
(ていうか酒屋さんなのにピアノって……)
でも、酒好きにはたまらん空間❤ずっと居られる……
 
――どれくらいの種類のお酒があるんですか?
 
「実は把握できていないんですよ。“お前のところはそれがウリだろ”ってお客様に突っ込まれてしまうんですが(笑)」
 
そうお話して頂いたのは、長谷川屋の代表取締役で4代目の長谷川陽路さん。
大学卒業後、千葉の酒販店にて研修。その後家業の長谷川屋に入り2021年代表に就任。
 
お店やお酒について、長谷川さんにいろいろお話を聞いてみました。

感動したお酒でミックスカルチャーを提案

――もともとこの場所で酒屋さんを営んでいたんですか?
 
長谷川さん:
30年ほど前に父がこの場所に建てました。その前はじょんのび館に向かう途中にある峰岡でやっていました。車を停めるところもない小さい商店のようなところでした。
地元岩室のお客様がたくさんいらっしゃるので、岩室から遠くなく開けたところ……というところでここになりました。
 
――では、今のようなスタイル(地酒屋さん)になったのはここから?
 
長谷川さん:
でも地酒ブームの後発組みだったので、最初からこれほど種類はなかったんですよ。

――そうだったんですか!しかし県外酒やワインなど、他の地酒屋さんに比べて多いと思うのですが……
 
長谷川さん:
ワインに関しては僕が好きだったのと、当時新潟にはワインを多く取り揃えているところが少ないと感じたので、可能性があるのかなって。
カテゴリーが多いのは、新潟の地酒のみでは表現できない酒文化の魅力を発信したいからです。多様な食文化のある日本において、お酒も幅広い種類があった方がより良く発展していけると思っているので。
各カテゴリーにおいて、トレンドももちろん把握していますが、それ以上に情熱をもった生産者さんとの出会い…考え方や取り組みなどの熱い想いを共有し、感動したお酒を取扱うことにしています。
 
日本酒を買うつもりで来たのに、ついついワインや他のお酒も欲しくなって買ってしまうんですよね。
 
長谷川さん:
逆にワインを買いに来てくれたお客様に対しても日本酒をすすめたりしますよ。ミックスカルチャーとして多く提案していけたらと思います。

レアなお酒がたくさん!散財注意です

――では、今おすすめのお酒がありましたら教えてください!
 
長谷川さん:
「あべ」「越弌」「越後伝衛門」「Ryoko13(峰乃白梅)」です。
個人的な意見ですが、阿部酒造の「あべ」は特に近年人気急上昇している気がします。
こちらは越後鶴亀のお酒で酒屋さんにしか置いていないとのこと。私も初めて見ました!
一新した越後伝衛門の新しいお酒!こちらも、今のところここでしか手に入りません。
 
――Ryoko13は長谷川屋さんと蔵元さんのコラボ商品ということですが、どのようなお酒なんですか?
 
長谷川さん:
市場のニーズとマッチしつつ、蔵の技術向上にも繋がるような新しい商品を作ることを基本としています。
菱湖の風味をそのままに、より飲みやすくした低アルの日本酒をつくりましょうという話でスタートしました。
蔵元さんも低アル酒への挑戦は初めてなので、Ryoko13で培った技術が今後も酒造りに活きていけば嬉しく思います。
1000本限定生産しましたが、残りは200本切っています。
 
うーん!聞けば聞くほどどれも気になる!!
(……絶対、帰りに買っていかなきゃ)
ちなみに、お酒だけではなくノンアルのワインや発酵食品も多くあって……
こちらも見たら見ただけ欲しくなるようなものばかり!!
 
ヤバい……散財してしまう……
皆さん!!注意してくださいね(笑)

駅前に新店舗!?酒屋の役割とは

――年明け2024年に新店舗が新潟駅前にできると聞いているのですが、新店舗について教えてください。
 
長谷川さん:
詳しい事はまだ内緒ですが、体験価値をご提供できるお店になります。
 
――どうして新店舗を?
 
長谷川さん:
一番の理由はこれだけ商材がある中で、有難いことに、ここを目指してきてくれるお客様が増えて……じゃあ次のステップは?となったら、言葉だけではなく体験価値をというものをお客様に感じて欲しくて。
例えば、ジンには興味があるけれど一本買う勇気がない……というのっていっぱいあると思うんです。
 
それは飲食店さんもしかりで、触れ込みがあって惹かれるお酒があったとしても、このご時世3000円のものを仕入れて、それを売るとなると大変です。
だから僕らがやらなければならないのは、もっと濃度を濃くして提案することなんです。
試飲や角打ちのスペースも作るので、ちょっと飲んでもらったり、飲食店さん向けの試飲会などもしたり出来ます。
営業の拠点にして、飲食店さんやお客様とお話しする時間や接点を増やすことにより、一緒になって体験価値をあげたいというのが一番の理由です。
 
――他にも理由が?
 
長谷川さん:
ここはあくまでも父親が建てたところで、7.8年頑張ってやってきたけど、このまま40代になったら何もしない30代だった……ってなるのがすごい嫌だったので(笑)
 
――えー!!まだそんなに若かったんですか!!
 
長谷川さん:
今のうちにチャレンジしないと人生後悔するなって思って。
だから世の中がどうとか、売上を伸ばそうとかではなく、個人的な想いが入っています。まだ失敗できる歳だから(笑)
同世代の30代から40代の人たちにも(お酒の魅力を)伝えたいので、そういう年代の人たちが入ってきやすいようなお店にしたいですね。
 
――それは世に言う若者たちのアルコールや日本酒離れ、というのがあってのことですか?
 
長谷川さん:
個人的にはアルコール離れとは感じてなくて、でも実際は離れているんでしょうけれど、だから好きな人に対してはもっと好きになってほしいし、気づいてない人には気付いてもらたいし、少ししか飲めないというなら、その中でちょっと良いものも飲んでもらいたい。
新潟だけでなく、県外のお客様も視野に入れるために駅前を選びました。
 
――なるほど。
 
長谷川さん:
酒蔵さんは自分たちでお酒を売れる時代になって、ECで直接販売した方が儲かりますよね。
じゃあ、僕ら酒屋の役割は何だ?
店に置くだけなら、ネットで買ってもらえばいいじゃんって話ですよね。
僕らを挟むのであれば、一生懸命営業して市場を作っていくのが役割だと思うので、酒屋はもっともっと動かなければならないんです。
そして「お客さんがこんなこと言っていましたよ」とか、密に蔵元さん、飲食店さんとコミュニケーションを取らなければいけません。
 
――ネット上で書いてある文章を読んでお酒を買うのと、熱意をもって「おいしいよ」ってすすめられて買うのとでは違いますよね。
 
長谷川さん:
文字だけでは無機質ですよね。楽しくない。それこそお酒の楽しさから離れていってしまうような気がします。
蔵元さんもお酒についてそれほど難しく考えなくていいと思っているのに、情報も多すぎる気がします。
僕らもそれを覚えてお客様に説明したところで楽しくない。むしろ、造り手さんはこんな人ですよとか、ただ飲んだ感想とか、ネットにないリアルな情報の方がいいなと思います。
 
――では最後に、長谷川さんにとって新潟や西蒲区はどんなところでしょうか?新潟の地酒の魅力についても教えてください。
 
長谷川さん:
自然にも恵まれ、魅力的な人やお店が連なるエリアです。まだまだ楽しくなります。
新潟の地酒の魅力は、新潟に降り立つと日本酒が飲みたくなるような風土と一体となったもので、食文化にも根付いた酒質、時代は変われど軸がブレない素晴らしさがあるところです。
 
長谷川さん自身もお酒(家業)が好きでブレずに家業を継いだのかしら?と思いきや、大学時代は別の道を考えたりもしたそうです。
 
長谷川さん:
でも結局はどの職業に就くかではなく、就いた職業でどんなことをやるか?でしかない。やり方次第で楽しめるなと思ったので。
 
長谷川流の新・長谷川屋!!というワケですね♪
私たちもそれに乗っかって、新潟の地酒はもちろん、全国、世界のお酒を今まで以上に存分に楽しみたいです!!
 
新店舗、開店したらすぐに教えてくださいね!!

新潟 長谷川屋

住所:〒953-0072 新潟県新潟市西蒲区鷲ノ木273
TEL:0256-72-2858
FAX:0256-73-3868
MAIL:info@niigata-hasegawaya.com
営業時間:9時~19時
定休日:火曜日(祝日の場合は営業)

この記事を書いた人
おくちゃん

WEBライター/日本酒ナビゲーター/スイーツコンシェルジュ 新潟市南区出身。
美味しいもの大好き!
油ものとお腹周りがキツくなってきたアラフォー・2児の母。