祝 こがね丸 就航!小木⇔直江津弾丸ツアーで船内探検&乗り心地を体験してきた/佐渡市


2023年05月18日 9171ビュー
4月29日、ゴールデンウィークの幕開けとともに小木-直江津航路にカーフェリーが戻ってきました!やったー♪
その名も「こがね丸」。世界遺産登録を目指す「佐渡島の金山」と国中平野などの「佐渡米の稲穂」等をイメージして名付けられました。

4代目 こがね丸

今回就航したこがね丸、実は「4代目」なのです。
3代目は2015年まで小木-直江津航路で活躍していましたが高速カーフェリーの「あかね」就航により引退しました。
その後ジェットフォイルに代わり、そして今回念願のカーフェリーの就航が決まったことで船名を公募。
応募総数1,794件の中から選ばれ2022年11月18日に発表されました。

総トン数2,483トン、全長116.5m 最大幅16m、最大旅客定員584名で乗用車を最大150台積載できます。

就航記念!往復6時間の小木⇔直江津 弾丸ツアー

せっかく就航したのだから早く乗ってみたいなぁと思っていたところ、小木-直江津間を往復する弾丸ツアーの情報をゲット!
記念すべき小木発第1便をお得な価格で乗船できる、まさにスペシャルな企画。早速申し込みを済ませワクワクしながら当日を迎えました。
就航日の4月29日は朝から晴天。波も穏やかで絶好のクルーズ日和です。
9時半すぎに小木に到着すると、こがね丸がちょうど入港してきました。
空と海のブルーをバックに真っ白な船体。マリンブルーの「佐渡汽船」のロゴが映えますね。

おっといけない、美しい船に見とれてました。急ぎターミナルに戻ります。
ロビーには小木発第1便の乗客とともに、直江津からの乗船客を出迎える人たちで大賑わい。
セレモニーも行われています。

9:40 直江津発第1便到着

船が到着し乗船客が現れると鬼太鼓が歓迎の舞でお出迎え。
佐渡のお出迎えはやっぱりこれですね。
連休初日ということもあり観光客も大勢いらっしゃいました。大型のスーツケースや釣り道具、自転車など大きな荷物を抱えた人も。
どうぞ佐渡での休日をめいっぱい楽しんでください!
セレモニーが終わり、乗船の時間が近づいてきました。
市長や関係者のみなさんに見送られながらゲートに進みます。
コンコースを進みこがね丸に乗り込みました。
船内もデッキもとてもキレイ!
デッキ上部にある二つの棟がまるで翼のようですね。
航送車の出入り口はデッキ脇。
航送車の駐車場はこんな感じ。
 

10:25 小木発第1便出航!

出発を告げるドラが鳴り響き、そして船体がターミナルから離れました。
直江津港に向けていよいよ出発です。
往復6時間の旅、行ってきま~す!
船も出航したので、早速船内探検に出かけることにしましょう。
まずは案内板で場所を確認。
こがね丸は5階建て。3Fから5Fが乗船客のフロアです。
3FのCデッキにはロビーやフロント、ペットルーム、そして2等客室があります。
4FのBデッキは特等と1等、2等客室のフロアです。左右にデッキスペースもありますね。
5FのAデッキは、ラウンジやデッキスペースが広くとられています。

2等客室

こちらはCデッキの2等客室。
低い仕切りで区切られていますが広々とした印象です。
客室の左右には大きな窓。
客室だけでなく船全体に大窓が使われているので、外光がたっぷり入ってきて船内が明るい印象です。
足元近くまで窓があるので、日本海の景色も迫力があります。

充実のラウンジ

ラウンジがたくさん設置されているのもこがね丸の魅力。
こちらはBデッキのラウンジ。
 
小さいお子様連れのご家族もラウンジなら楽しく過ごせそうですね。
そして5F Aデッキのラウンジ。船尾に面していて眺望も抜群です。
ソファー席のほかに少人数用のテーブルもあります。
ちなみに携帯の電波は両津ー新潟航路よりつながりやすい印象。(個人的な感想です)
出航から1時間経過した海洋でも4Gですがアンテナ2本立っています。
圏外になる時間もありましたが、断続的につながってました。
気象状況などにも左右されると思うので、あくまでも参考としてください。

1等客室

1等と特等客室は利用者のみ入場可能のエリア。
こちらは1等客室。
部屋の大きさはまちまちですが、小さく間切りされているので個室感がありますね。
エリア専用のラウンジです。ゆったりとしていて暖色の明るい雰囲気です。
船首に面していて進行方向の景色を一望できます。

特等客室

こちらは特等客室。しっかりとしたベッドで寝心地よさそうだなぁ。
ほかに2人掛けのソファーもあり、リッチな気分で船旅を楽しめますね。

写真協力 佐渡汽船株式会社

フロントや各種サービスは Cデッキ

貸毛布などの対応を行っているフロントは3FのCデッキにあります。
自転車やスーツケースなどの大きな荷物はロビーで預かります。
フロント近くに授乳室や身障者の方向けのトイレもあります。
フロントの向かいには自販機コーナーがありました。飲み物のほかにパンやカップラーメンも販売しています。
船内に売店や食堂はないので、しっかり食事をしたい方は乗船前に購入しておいた方がよさそうです。

愛犬と一緒に船旅を楽しめる!「1等ウィズドッグルーム」

こがね丸にもケージ型のペットルームがありますが、航行中は預かりになり会うことができません。
せっかくなら移動中も愛犬と一緒に過ごしたいですよね。
「1等ウィズドッグルーム」なら、貸し切りで愛犬との時間を過ごせます。
客室もデッキチェアなどが置かれたアウトドア感覚のリラックス空間です。

ウィズドッグルームの利用については規約を確認の上お申し込みください。
最上階の5Fデッキ。高さもあり広々としていて解放感抜群!

フォトジェニックスポット ベルのモニュメント

気になるのはやっぱりコレですよね(笑)。
こがね丸の一番人気フォトスポットになること間違いなし!な素敵なモニュメントです。
カップルでポーズを決めたり、円の中に海や港を入れて絵画風にしたり、工夫次第でオシャレなショットを撮影出来そうです。
ベルもついているので船上ウエディングパーティーなんてこともできちゃうのかな?
早速多くの乗船客が訪れていて順番待ちの状態。
こがね丸に乗る楽しみがひとつ増えました。
ベンチもたくさん設置されていました。
船体と同じ白色が景色に映えますね。
そういえば、両津-新潟航路と違って追いかけてくるカモメがいない。(笑)
この日は波も穏やかだったこともあり、揺れをほとんど感じることなく航行中も船内をくまなく見学することができました。
ひと通り見回ったので、客室に戻り少しだけ休憩と横になったら、いつの間にかウトウト・・・zzz。
目が覚めて甲板に出ると、既に港湾に入港していました。
まもなく到着です。

13:05 直江津到着

直江津港に到着しましたー!
2時間40分の船旅でしたが、潮風も心地よくとても快適でした。
コンコースで就航記念品としてマルシェバックを頂きました。袋の中にも色々と入っている様子。
帰りの船で中身チェックしよう♪
ターミナルに到着すると、上越市のPRマスコット謙信くんとけんけん、兼続くんと一緒にたくさんの市民の方がお出迎え。
ロビーではテープカットなどのセレモニーも行われていました。
ターミナルの外ではトビウオのつみれ汁と佐渡産コシヒカリのおにぎりのふるまい昼食。
ありがたくいただきます。
ターミナル周辺には屋台やキッチンカーも出店。
せっかくなので地元のお母さん方が目の前で揚げてくれた特大のする天、から揚げ、磯部揚げの3点が入った「ガチ盛り」を購入。
おにぎりのおともにぴったりでした。
ターミナルの待合室。
売店等は見当たらなかったので、直江津港から乗り込むときも事前に購入しておいた方がよさそうですね。

とのんびりしている場合じゃなかった。
なにせ滞在時間50分の弾丸ツアー。出航時間が迫ってきたので慌てて戻ります。

春日山やうみがたり、世界最大級の無印良品など上越には行きたいところもたくさんあるので、今度はゆっくり来ようっと。
岸壁には多くの方がお見送りにきてくださっていました。
地元「名立太鼓」での送り出し。
また近いうちに訪れますね~♪
出航後、さっそく記念品チェック。
下船時にいただいたマルシェバックの中には地元の銘菓と絵はがき、パンフレットなど。
乗船時には焼きおにぎりをいただきました!ごちそうさまです。

16:35 小木港到着

帰りは客室でゆっくり過ごし、無事小木港に到着しました。
この便でも鬼太鼓のお出迎え。太鼓の音色を聞くと佐渡に帰ってきたーって気分になります。
天気にも恵まれ、こがね丸の船旅を満喫できました。
ここで弾丸ツアー終了です。参加した皆さんお疲れさまでした!
帰りがけ、ターミナル隣接の土産店「小木家」がまだ営業していたので立ち寄ることに。
広い店内にはお菓子や特産品が多数販売されているほか、小木や羽茂など南佐渡地区で活動する人たちのコーナーもあります。
こちらは気鋭のクリエイターが手掛ける「いとしげな佐渡」グッズの展示。
古材再生プロジェクト「hoisa(ほいさ)」の薪や木材加工品も販売しています。
すっかりおなじみになった「OKESADO COFFEE(オケサドコーヒー)」も、もちろんあります。
他にもみらい商店の佐渡手ぬぐいなどオリジナルなグッズがたくさん!お土産選びが楽しくなりますね。
立ち寄るのが楽しみなスポットがまたまた出来ました。
カフェコーナーでも魅力的な新商品を発見!
小木の「十千万(とちまん)」のたい焼きと佐渡乳業のソフトクリームを組み合わせた「たい焼きソフトクリーム」。
両方とも大好きな自分としては、これは食べておかねば!
たい焼きのあんことソフトクリームの相性が絶妙で、甘すぎず、でも濃厚な味わいが口の中いっぱいに広がります。
満足満足、これは小木の人気スイーツになる予感。

小木家には土産店のほかレストランもあり、ブリカツ丼などの佐渡グルメも味わえます。
船に乗らなくても小木港に来たくなりますね。
小木家

小木家

住所 佐渡市小木町1950-7
TEL  0259-86-3666
営業時間 売店9:00~17:00 
     食堂 ランチ 11:00~14:00(13:30 ラストオーダー
        喫茶  15:00~16:30
      ※食堂は金土日月祝日のみ営業
船の運休期間は休み

絶景に会いに初夏の佐渡ドライブ

待ち望んだカーフェリーの就航、せっかくなら車で来島してドライブに出かけませんか?
これからの季節のおすすめは、やっぱり「大野亀のカンゾウ」です!
写真は昨年のもの。広大な台地がカンゾウに染まる絶景を見に、大佐渡をドライブしませんか?
最南端の小木から最北端の大野亀。移動に約2時間かかります。
でも海沿いの景色を眺めながら走れるので意外と苦になりません。
運転できる人が複数いるなら途中で交代しながら、のんびり行きましょう。
 

ドライブの途中で立ち寄りたい 絶景カフェ「しまふうみ」

小木港からのドライブ、西三川の高台から真野湾に下るあたりでそろそろひと息つきましょうか。
佐渡イチの超人気カフェ、ベーカリー&カフェ「しまふうみ」に立ち寄ります。
店内には自家製酵母で作った焼き立てパンや土地の旬の食材を使用した料理、こだわりの飲み物など、魅力的なメニューが並びます。
そして最大の魅力はこの絶景!オシャレなオープンテラスで真野湾を一望する景色を楽しむことができます。
のども乾いているし、せっかくなので地元産のリンゴジュースをセレクト。
りんごをまるごとすりおろしたような瑞々しい味わいがのどを潤してくれます。

この景色の中でのんびりしていたいところですが、先は長い。後ろ髪をひかれながら出発です。
ベーカリー&カフェ しまふうみ

ベーカリー&カフェ しまふうみ

住所 佐渡市大小105-4
TEL 0259-55-4545
営業時間 10:00~16:00
定休日 水曜

絶景が続く外海府海岸をドライブ

小木から大野亀のルート、真野から国中平野を通り両津側から向かうのが距離的に早いようですが、ここは少し遠回りして相川側から外海府を回ります。
起伏にとんだ海岸線や大佐渡の雄大な自然を楽しみながらいきましょう。
北片辺(きたかたべ)集落にある「藻浦崎」は岩百合の群生地で有名。
見ごろの時期もカンゾウとほぼ変わらないのでぜひ立ち寄ってみて。

 
雄大な景色を眺めながら北へ、北へ。
外海府の終点 岩谷口に到着。通称「Z(ゼット)坂」と呼ばれる難所が見えてきました。
ロングライドやトライアスロン参加者にはおなじみですね。
対岸から見るとZの形をしているのがはっきりと見えます。

 
Z坂を上りきるとこの絶景が待っています!

ここまで来たら大野亀まであと少し。
海岸線から坂を上り大野亀到着です。お疲れさまでした!
大野亀の緑と視界いっぱいに広がる水平線、目の前に美しい風景が広がり運転の疲れを癒してくれます。
シーズンになるとこの台地いっぱいがカンゾウ色に染まります。
ちなみにこれは5月13日に撮影した写真。カンゾウはまだほとんど咲いていませんが、蕾がかなり大きくなってきているので来週後半頃には開花ラッシュになりそうです。
見ごろは5月下旬から6月初旬でしょうか。
9時40分着の小木港から大野亀に向かうと、到着はお昼過ぎ。
お腹がすきましたね。ランチにしましょうか。
大野亀のある海府地区は、寒ブリでおなじみの鷲崎漁港をはじめ佐渡有数の漁場。
大野亀ロッジでは、地元で水揚げされた旬の海鮮ランチを楽しめます。
訪れた日は「ブリ丼」がありました。
丼いっぱいのブリの刺身に生卵をからめて。美味しかったー。
食後は名物のソフトクリームをいただきます。
絶景を眺めながら食べると、また格別ですね。
大野亀ロッジ

大野亀ロッジ

住所 佐渡市 願 149
TEL 0259-26-2410
営業時間 9:00~16:00(ランチは15:00まで)
休み 11月下旬~4月中旬

※注文状況によりランチタイムを変更する場合があります

こがね丸で佐渡をまるごと楽しんじゃおう

佐渡の観光シーズンはこれからが本番。
マリンレジャーやキャンプ、たくさんのお楽しみが待っています。

快適なこがね丸に乗ってぜひ遊びに来てくださいね。

こがね丸就航&ドライブマップ

この記事を書いた人
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小千谷→東京→朱鷺に惹かれて佐渡移住7年目。オカメインコを相棒に”しなしな”暮らしています。佐渡や新潟の旬、話題、グルメ・・・あれやこれや発信していきます。

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