レトロなビルにオープン!個性あふれるグルメの複合施設「SEIRANKAN」で心満たされるひととき/新潟市
2024年04月16日
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こんにちは!ライターの竹内ありすです。
飲食店やアパレルショップなど、個性的なお店が点在する古町エリア。ランチをしたらちょっと歩いてウィンドウショッピングをして、カフェでひと休み……そんな遊び方ができます。
通りと通りの間を縫い、歩き回って新しいお店を発見するのは宝探しのようで楽しいもの。
飲食店やアパレルショップなど、個性的なお店が点在する古町エリア。ランチをしたらちょっと歩いてウィンドウショッピングをして、カフェでひと休み……そんな遊び方ができます。
通りと通りの間を縫い、歩き回って新しいお店を発見するのは宝探しのようで楽しいもの。
そんな古町エリアにある趣のある外観のビル「青藍館」の一階に、複合施設「SEIRANKAN(セイランカン)」がオープンしました。
3つの個性あふれるお店が揃うSEIRANKANで心満たされる時間を過ごしてきたので、リポートします!
好みの一杯をじっくり選べる「innovative Co.」
SEIRANKANの入口のすぐ近くにあるお店がこちら。「innovative Co.(イノベイティブ コー)」です。
こちらはコーヒー専門店なのですが……
こちらはコーヒー専門店なのですが……
ずらりと並ぶ、コーヒーが入ったサーバー。まるで実験室のようです。
「イノベーションロット」と呼ばれる世界最先端の方法で精製されたコーヒーの数々をお店では常に10種類ほど用意していて、なんと全種類試飲することができるのだそう!
「イノベーションロット」と呼ばれる世界最先端の方法で精製されたコーヒーの数々をお店では常に10種類ほど用意していて、なんと全種類試飲することができるのだそう!
各種コーヒーの特徴や味わいがプレートに記されています。
私もスタッフの方に解説していただきながら、何種類かコーヒーを試してみました。
フルーツのようなジューシーな味わいのもの。カラメル菓子のような甘い風味のあるもの。ワインやウイスキーのようなお酒に似た香り高さのあるもの……
精製方法(種の取り出し方)だけでこんなに味わいに違いが出てくるのか!と、コーヒーの奥深さに驚くばかり。
精製方法(種の取り出し方)だけでこんなに味わいに違いが出てくるのか!と、コーヒーの奥深さに驚くばかり。
さらに!豆を選んだあと、「ハンドドリップ」「カフェラテ」「エスプレッソ」「アメリカーノ」の中から好きな飲み方も選ぶことができます。
私は試飲してみた中でアップルパイのような香りに惹かれ、「シナモン インフューズド」を選びました。飲み方はハンドドリップのホットで!
ハンドドリップの方法も独特!
お店によると、世界チャンピオンが監修した『Paragon』という最新抽出器具を採用しているのだそう。冷やした金属のボールを通すことで、コーヒーの香りをギュッと液体の中に閉じ込めます。
「お待たせしました〜」と持ってきていただいたコーヒーがこちら!自分で好きな量ずつ注いで楽しむスタイルです。
お店で飲むコーヒーというと湯気が上がったアツアツの一杯をイメージされるかもしれませんが、先ほどの抽出器具『Paragon』を使用したことで出来上がりはぬるめの温度に。その分、コーヒー本来の果実味が楽しめるのだそうです!
う〜ん、たしかに香りがぎゅっと閉じ込められている!コーヒーを飲んでいるのにシナモンのきいたアップルパイを味わっているような、もしくはコーヒーを飲みながらアップルパイを味わっているような感覚に。
コーヒーはテイクアウトのほか、豆の状態で購入することも可能です。さらにはコーヒーの果皮・カスカラを使用したコンブチャ(りんご酢のようなさっぱりとした味わいだそう!)、焼き菓子などもあり、幅広いカフェタイムが過ごせそうです。
「ゆったりとコーヒーを飲んで過ごしてほしい」と話すのは、おいしい一杯を淹れてくれたスタッフの山口さんです。数年前に訪れたイベントをきっかけにコーヒーに魅せられたそうで、いきいきと豆の説明をする口ぶりからもコーヒー愛が存分に伝わってきました!
不定期でハンドドリップセミナーも開催されるそうなので、「innovative Co.」でコーヒーに魅せられた方は要チェックです。
「entrance」で特別なブランチタイム
「innovative Co.」のブースのすぐ横にずらりと並ぶ、パンや焼き菓子。片っ端から味わってみたくなるほど、どれもおいしそうです!
こちらはブランチを中心に楽しめるお店、「entrance(エントランス)」。
同じ古町エリアにあるベーカリー「SunBake」を営む田中さんが、「あたたかい食事を提供してお客さんに食べてもらいたい」とオープンしました。カウンターに並ぶスコーンやマフィンといった焼き菓子には、豆腐や米粉を生地に使用したメニューも多く揃います。
そして、食事に合うパンとしてお店でメインに提供されているのが、「田舎パン」と呼ばれるカンパーニュです。
この日のラインナップにあった「ミートボールのトマト煮込み」を注文し、カンパーニュも一緒に楽しむことにしました。
ごろごろと大きな丸みが食欲をそそるミートボールはもちろんのこと、カンパーニュに添えられたグリル野菜にも目が釘付け!
店主の田中さんによると、新潟県産の野菜のほか、長崎県雲仙市で100年以上前から育てられている伝統野菜を使うことにもこだわっているそう。シンプルな塩の味付けが、野菜そのものの味の豊かさを引き立てています。
つなぎを使わずに作っているというミートボールはとても食べ応えがあり、甘みのあるトマトソースとも相性が良いです。
お店自慢のカンパーニュはほのかな甘みや麦の香りが存分に感じられる味わいで、ふわっふわな食感!最後の一口まで、トマトソースをつけたりグリル野菜を載せたりしながら楽しみました。
一口一口大切に味わって、食べ終えた頃には心がしっかりと満たされる……そんなブランチタイムが過ごせます。
「入口」の意味を持つ「entrance」という店名の通り、お店のパンや食事からは「あなたにとって、今日もいい1日になりますように」という願いが伝わってくるようです。
アイスクリームの幸せな選択肢「MY NAME IS ICE CREAM」
「entrance」のさらに奥には、「MY NAME IS ICE CREAM」というお店があります。
その名の通り、アイスクリームの専門店!常に7種類のフレーバーを揃えているそうなのですが、私はいろいろな種類を食べ比べしてみたくて「リトルトリプル」を注文してみました。
インテリアとして部屋に飾りたいくらいビジュアルも素敵なアイスクリームたち。
実はどれも、牛乳や卵といった動物性の食材を使わない“プラントベース”で作られたアイスクリームなんです!
私もプラントベースのアイスクリームの存在を知ってはいたものの、こうして出会うのは初めて。どんな味なんだろうと、ドキドキワクワクしていました。
実はどれも、牛乳や卵といった動物性の食材を使わない“プラントベース”で作られたアイスクリームなんです!
私もプラントベースのアイスクリームの存在を知ってはいたものの、こうして出会うのは初めて。どんな味なんだろうと、ドキドキワクワクしていました。
一般的なアイスクリームには欠かせない牛乳。こちらのお店で代わりに使っているのが、豆乳です。牛乳に比べて味わいの余韻が少なく、アイスクリームに使うと物足りない印象になりがちだそうですが、香りやうまみのある食材を組み合わせることで食べ応えのあるアイスクリームに仕上げているのだとか。
ちなみに、新潟のフレッシュな野菜や果物を積極的に使っているそうです!
ちなみに、新潟のフレッシュな野菜や果物を積極的に使っているそうです!
私がいただいたのは「豆乳バニラ」「さつまいもと焙煎黒胡麻」「ゆず、白味噌香る」の3種類。
バニラとさつまいもはこっくりとした舌触りで、ゆずはさっぱりとした後味が広がります。ベースが豆乳だと、使われている食材の持つ味の特徴がダイレクトに伝わってくる感じ!
バニラとさつまいもはこっくりとした舌触りで、ゆずはさっぱりとした後味が広がります。ベースが豆乳だと、使われている食材の持つ味の特徴がダイレクトに伝わってくる感じ!
アイスクリームと一緒に提供される「クランブル」を途中でプラスすると、味と食感に変化が生まれてさらにおいしい。
「MY NAME IS ICE CREAM」でアイスクリームを作っている青柳さんご夫妻です。実家が農業を営んでいることや、海外に滞在した経験から環境問題などへの関心を培ってきました。
アイスクリームといえば、老若男女問わず愛される人気のスイーツ。青柳さんはそんなアイスクリームを通して、複雑な言葉も多くて難しく捉えられがちな環境問題を解決したいという思いがあるそうです。
アイスクリームの開発は手探りで、「どうしてアイスクリームは凍っているのにやわらかいんだろう?」というところから一つ一つ実験して今に至るのだと話してくれました。
「アレルギーを持つお子さんがご家族で訪れて、アイスクリームを好きに選んで喜んでいた姿が印象に残っています」と、青柳さん。
プラントベースの食生活を選ぶ人もアレルギーを持つ人も全国的に多くなってきていることから、こうしたプラントベースのアイスクリームのニーズは拡大してきているといいます。
プラントベースの食生活を選ぶ人もアレルギーを持つ人も全国的に多くなってきていることから、こうしたプラントベースのアイスクリームのニーズは拡大してきているといいます。
そんなお話を聞きつつアイスクリームを食べていると、その味の奥深さに改めて感動です!
SEIRANKANで過ごすひととき
扉を開けるとカウンターがL字に並び、3つのお店が揃う「SEIRANKAN」。
「ジャズのセッションのような雰囲気を意識しているんです」と、「entrance」の田中さんは表現します。
「ジャズのセッションのような雰囲気を意識しているんです」と、「entrance」の田中さんは表現します。
それぞれのお店が持つメッセージは少しずつ異なるけれど、思いの強さは似ている。それらが調和する空間が居心地の良さを作っているのだなと感じます。
そして、お店同士をハシゴして自分好みの食卓が作れるのも楽しい!この日はブランチをしたあとにコーヒーを飲んで、デザートにアイスクリームを食べる……というお客さんもいらっしゃいました。
「SEIRANKAN」では、不定期でイベントの開催やポップアップショップの出店もあるそうです。
みなさんもぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか?
SEIRANKAN
新潟市中央区西堀通4-259-58西堀青藍館1F
提携駐車場あり(ツインパーク西堀)
営業時間
innovative Co. 10:00-17:00(不定休・休業日はInstagramを参照)
entrance 10:00-14:00、14:00-18:00(火曜・水曜定休)
MY NAME IS ICE CREAM 11:00-18:00(水曜・木曜定休)
今回訪れたスポット
この記事を書いた人
1995年新潟市生まれ。放送局での番組制作を経て、フリーランスのライター・ディレクターへ。 昭和歌謡と喫茶店、新潟の日本酒が大好き!もの・こと・人にまつわる、魅力あるストーリーをお伝えします。
Twitter→ https://twitter.com/atelier_aliswan