新潟は朝からハイクオリティ! ホテルの朝食めぐり11選【前編】/新潟市


2024年11月09日 17477ビュー
皆さん、こんにちは。取材ライターのエムコネです。

「朝を制する者は、一日を制す」という言葉がありますが、私は言いたい……万代橋の中心で叫びたい……

新潟の朝を制する者は、新潟を制す!

と(笑)。なぜなら、海の幸、山の幸、里の幸と食材の宝庫である新潟は、朝ごはんだってハイクオリティなんです。

今回は、ビジネスや観光で訪れる方が多い新潟市内のホテル11軒をめぐって朝食を実際に食べ、それぞれにどのような特徴があるのかをリサーチしてきました。
朝食を目的にホテル選びをするもよし、朝食だけを食べに行くのもよし。朝から美味しい新潟グルメを堪能すれば、きっと特別な一日になるはず♪

前・中・後編と3回にわたって、それぞれの魅力をたっぷりお伝えします。

まずは前編、3軒のホテルからスタート!
  • ホテル日航新潟
  • ホテルオークラ新潟
  • ANAクラウンプラザホテル新潟

【ホテル日航新潟】
佐渡島への玄関口! 世界遺産登録を記念して、特別な佐渡グルメが勢ぞろい

日本海側で一番の高さを誇る、ホテル日航新潟。佐渡汽船ターミナルに直結する、新潟市内で佐渡島に一番近いホテルです。
朝食会場は、3階にあるオールデイダイニング「SERENA(セリーナ)」。
 
●時間/6:30~10:00(9:30最終入場)
●料金/大人2,800円、小学生1,500円、3歳~未就学児600円、3歳未満無料 ※宿泊者以外も利用可
●提供スタイル/ブッフェ
同店では、新潟県内の食材を使用し、郷土の味を存分に味わえる朝食を提供。

取材にお伺いした頃は、2024年7月に佐渡島の世界遺産登録が決定したことに伴い、佐渡の食材や調味料を使用した特別メニューになっていました!
臭みがなく、脂が上品でとろけるような「佐渡荒海サーモンのお刺身」に、佐渡の郷土料理「えご(いごねり)」。また、明治5年に佐渡で創業した歴史ある酒蔵 北雪酒造の酒粕で漬け込んだ「鮭の漬け焼き」など、佐渡の味覚がたくさん。自由に使える調味料には、昔ながらの製法で炊き上げた、塩工房 佐渡風塩釜の「佐渡の塩」も。
そして新潟の朝食に欠かせないのが、ご飯。通常は魚沼塩沢産コシヒカリを提供していますが、佐渡島の世界遺産登録決定に伴い、期間限定で佐渡産コシヒカリを提供中です。

お米の硬さは人それぞれ好みが違うので、ちょうど良い加減になるよう、特に水の量に気をつけているのだそうです。そして、電気ではなくガス釜を使い直火で炊き上げることで、お米本来の美味しさを引き出しているのだとか。大きな羽釜がまたいいですねぇ。
そして、佐渡と県内の名品がコラボしてできたスイーツがこちら! 佐渡バターで焼き上げた「車麩のフレンチトースト」です。

新潟県三条市の名産であり、職人による手巻きで製造する株式会社マルヨネの車麩を使用。メニューを考案する際に、車麩の選定から卵液の配合まで試行錯誤しながら作り上げたという、料理長自慢の一品です。

それでは、いただきま~す!
新潟・佐渡の食材や郷土料理を存分に味わえる、ホテル日航新潟の朝食ブッフェ。

シェフが目の前で作る県産たまごのオムレツは、絶妙な半熟加減でさすがはプロの技! そして、新潟県中越地方を中心に集めたという、米どころ新潟にピッタリなご飯のお供も種類豊富で、朝から食が進みます。
ルーから手作りしている、ホテルオリジナルの「にいがた雪室熟成あさカレー」。大きめに角切りされた豚肉がゴロゴロと入っているではありませんか~!

カレーに使用するのは、新潟県産ブランドポークの「越乃黄金豚」。一定した温度・湿度の下で熟成をさせる雪室熟成を施し、旨味が増したものを使用するというこだわりぶり。その旨味がルーに溶け込んでいます。
先ほどもご紹介した車麩のフレンチトースト。

お麩ならではの弾力があり、ヘルシーなのに食べ応えがあります。佐渡バターの芳醇な香りがふんわりと漂い、何枚でも食べたくなるおいしさでした! このムチッとした食感はハマりそう。
佐渡島に最も近いホテルとして、世界文化遺産登録を記念した特別な朝食をいただきました。

ホテル日航新潟の朝食ブッフェ、ごちそうさまでした!
ホテル日航新潟

ホテル日航新潟

オールデイダイニング SERENA(セリーナ)
新潟県新潟市中央区万代島5-1
025-240-1928(レストラン直通)

朝食/6:30~10:00(9:30最終入場)
ランチタイム/11:30~14:00(ラストオーダー)
ディナータイム/17:30~21:00(ラストオーダー)
※ディナータイムはイベント開催時および貸切営業のみ

【ホテルオークラ新潟】
名門ホテルの名にふさわしい、極上の朝ごはん&フレンチトーストに舌鼓

信濃川・萬代橋のたもとに建つ名門ホテル、ホテルオークラ新潟。

新潟市の二大繁華街である古町と万代シテイの間に位置し、いずれも徒歩圏内。格式がありながらも、カジュアルに過ごすことができます。
朝食会場は、2階にあるブッフェレストラン「つばき」。
 
●時間/6:30~10:00(1/6~2/28は7:00~10:00)※営業時間は変更になる場合あり
●料金/大人3,000円、小学生1,730円、幼児700円 ※宿泊者以外も利用可
●提供スタイル/ブッフェ
“新潟の恵み”をテーマに、 新潟の食の恵みを新発見・再発見できるようなメニューが並びます。

中でも人気なのが、「コシヒカリ食べくらべ」、「オムレツ」、「フレンチトースト」とのこと。どのような特徴があるのか、さっそく見てみましょう。
同店では、甘みと粘り気の違う2種類のコシヒカリを用意。一つは、日本一との呼び声が高い魚沼産コシヒカリ、そしてもう一つは十日町産棚田米のコシヒカリです。特に棚田米は流通が少なく希少とのこと!
県内でも最高峰との呼び声の高い2つのコシヒカリを食べくらべできるとは、なんという贅沢でしょう! その他、おかゆやカレーなどその日の気分で色々な食べ方ができるのがうれしいですね。
続いてオムレツは、オーダー後にシェフが目の前で焼きたてを提供!

たまごは、同ホテルの創業者・大倉喜八郎氏の出身地、新潟県新発田市にある川瀬養鶏場の「思い出たまご」を使用。安全・安心・おいしいたまごを作るために、飼料や飼育環境などにとことんこだわったブランドたまごです。

そして、バターには新潟県の酪農発祥の地である阿賀野市にある、ヤスダヨーグルトの発酵バターを。白く、クリーミーな味わいが特徴とのこと。そしてシェフが絶妙な火加減で仕上げてくれます。
「ホテルオークラといえばフレンチトースト」と言うほど大人気の一品。同店では、オークラ秘伝の製法を基本にさらにアレンジを加え、独自の作り方で提供しているそうです。

ホテルメイドの食パンを約3cmにカットし、パンに卵液を浸み込ませること24時間。卵液をパンの中心部までしっかりと浸み込ませ、そのまま火を入れることでしっかり卵液が残り、驚きの食感が生まれるのだとか。

それでは、いただきま~す!
新潟在住の私ですが、改めて新潟グルメのレベルの高さを再発見した、ホテルオークラ新潟の朝ごはん。

お味噌汁を一口含んだときに感じる、出汁の芳醇な香りと味噌のうまみ。そして郷土料理ののっぺや切り昆布の煮物などもしっかり出汁が効いていて、箸が止まりません!
焼き魚もパサつきがなくしっとりと脂があり、とっても美味◎

銀鮭の塩焼きや新潟港で水揚げされた青魚の酒粕入り味噌漬けなど、日替わりで常時2種類が並びます。中でも新潟県の最北・村上市の笹川流れにある「天ぴ屋」の干物は、天日で干し、高圧釜で加工することで、骨まで食べられる干物になっているそうです。

しっかりと水分を残しながら焼き上げているとのことで、一つひとつにこだわりを感じます。
そして、最後に楽しみにしていたフレンチトーストを。

外はカリッ、中はプルンッとまるでプリンのよう。こんな食感のフレンチトーストは初めて! たまごの風味と生クリームのコク、そしてバターの香りが口いっぱいに広がります。お腹がいっぱいでおかわりできなかったことが悔やまれる~(笑)。
老舗ホテルの真髄を感じる、ハイクオリティな朝食をいただきました。

ホテルオークラ新潟の朝食ブッフェ、ごちそうさまでした!
ホテルオークラ新潟

ホテルオークラ新潟

ブッフェレストラン つばき
新潟県新潟市中央区川端町6-53
025-224-6167(レストラン直通)

朝食/6:30~10:00 (1/6~2/28は7:00~10:00)
ランチ/11:30~14:00、土日祝日11:30~15:00※90分時間制
テイクアウトコーナー/9:30~15:00
※ただしホテルメイドパン、ケーキは焼き上がり次第10:00頃から販売
※営業時間は変更になる場合あり

【ANAクラウンプラザホテル新潟】
新潟県産コシヒカリ3種食べくらべ! 厳選素材が光るごちそうの数々

新潟市の繁華街・万代シテイに位置する、ANAクラウンプラザホテル新潟。繁華街にありながらも閑静な佇まいで、スタイリッシュなシティホテルです。
朝食会場は、1階にある「オールデイダイニング シーズンカフェ」。

●時間/6:00~10:00(席利用10:30まで)
●料金/大人3,000円、小学生1,900円、未就学児1,350円。※宿泊者以外も利用可(宿泊者優先)
●提供スタイル/ビュッフェ
新潟県産コシヒカリの食べくらべをはじめ、のっぺや栃尾のあぶらげ、タレかつなど、郷土の味を通年で提供。その他、地産食材を中心に2カ月ごとに変わるメニューもあり、季節限定の味わいも楽しめます。

茄子、菊、佐渡もずく、かぼちゃ、とうもろこしなど、新潟は旬の食材が盛りだくさん! 訪れる度に季節のおいしさを味わえます。
同店の特徴はこちら。なんと、県内産コシヒカリが3種も食べくらべできちゃうんです!

しかも並ぶのは、日本一の米どころ新潟県の中で”三大米”と呼ばれる特別な産地「魚沼」、「岩船」、「佐渡」のコシヒカリ。これは、新潟県民でもなかなかできない食べくらべではないでしょうか。
少しずつ味わえるように、小さなお茶碗も用意されているほか、ホテル特製カレーや季節の炊き込みご飯もあり、お米が大好きな私としては夢のよう~。
そして、ご飯のお供は全部で10種類以上と大充実。県内各地域の名品をはじめ、お米を美味しくいただくためのおかずが揃っています。
次に、目の前で焼き上げるシェフコーナーでは、朝食定番のオムレツに加え県産ポーク「黄金豚」のハムステーキも!

旨みとジューシーさを楽しんでほしいと、厚めのカットで焼き立てを提供。甘味のある良質な脂とコクのある赤身が特徴的な一品です。
また、サラダコーナーも充実。旬の地場産野菜をはじめ新鮮な野菜が種類豊富に用意されています。ドレッシングやトッピングなどで自分好みにアレンジできるのもうれしいですね。

そのほか、季節の野菜や果物で作る日替わりスムージーは体に優しく目覚めの一杯にも最適で、女性客に人気なのだとか。

それでは、いただきま~す!
お米を中心に新潟県内の厳選素材をたっぷりと堪能できる、ANAクラウンプラザホテル新潟の朝食ブッフェ。定番の郷土料理のほか、四季折々の味覚を楽しめます。
県産ポーク「黄金豚」のハムステーキは、脂の甘さに驚きました!

「朝からお肉を食べるだなんて重たくないかな…」と思っていた私ですが、塩加減もちょうどよく、1枚ペロリと平らげちゃいました(笑)。上質なお肉を使っているので、肉厚で食べ応えがありながらも胃もたれしません。こんなにおいしいハムステーキは初めて!
もう一品、シェフによる焼き立てのオムレツは、チーズやきのこ、ベーコンなどお好みで具材をリクエストして、中に入れることもできます。

さすがはプロの技。トロトロの半熟でおいしかった~。
米どころ新潟のお米を中心に、県産食材の魅力を存分に感じられる朝食をいただきました。

ANAクラウンプラザホテル新潟の朝食ブッフェ、ごちそうさまでした!
ANAクラウンプラザホテル新潟

ANAクラウンプラザホテル新潟

オールデイダイニング シーズンカフェ
新潟県新潟市中央区万代5丁目11-20
025-245-3336(レストラン直通)

朝食/6:00~10:00
ランチビュッフェ/[平日]11:30〜14:30(90分間)
[土日祝2部制]1部11:30〜13:00・2部13:30〜15:00
ディナービュッフェ/17:30〜21:00(最終入店19:00)
※ランチ・ディナーの時間は季節により異なる可能性あり

新潟の朝食めぐりは始まったばかり!

ホテルの朝食めぐり【前編】はいかがでしたか?

お米の食べくらべ、郷土料理、ごはんのお供、ホテルカレー、旬のおかず、ホテルメイドのデザート……新潟のホテルの朝ご飯ってハイクオリティすぎませんか!? 実際にめぐってみて、そのレベルの高さに驚きました。

まだまだ中編・後編と続きますので、次回もお楽しみに!
この記事を書いた人
エムコネ

富山県生まれ、新潟市在住のママライター。 グルメな夫、子鉄の長男、肉食の長女、リアクション芸人の私、の4人家族。 外食費と娯楽費が家計を圧迫していますが、おいしいモノとたのしいコトを求めて日々開拓中!
Instagram : https://www.instagram.com/maconnect2022/