サメ好き&サメガチ勢にはたまらない⁉見附で食べられるサメのフルコースを堪能してきた‼/見附市


2025年06月25日 31ビュー
みなさん、サメは、お好きですか?かっこいいですよね、サメ。

お料理としても、サメはキャビアやフカヒレのように、高級食材として認知されています。

が、しかし、サメって、ほぼ丸々食べられる魚なんです!サメの味、想像できますか?食べてみたくないですか???

今回向かったのは、見附にあるグランドール四季亭さん。

サメのフルコース「鮫宴」で、サメの刺身、たたき、サメの肝、サメの骨、サメの皮、サメの出汁、サメのつみれ、サメの身を使ったアレンジ料理を堪能してきたので紹介します!

サメのフルコースが食べられるグランドール四季亭

サメが食べられると噂のグランドール四季亭さんは、戦前に鮮魚店として開業し、現在は料亭を営む見附の老舗店のひとつです。

宴会、結婚式や結納、お祝いや法事はもちろん、実は予約なしでランチ利用もできるお店で、地元の方々に親しまれています。
一緒に行ったのは、サメをはじめとする生き物好きの息子、8歳。

あれ?しゃがんでいる???
すごい、お店の中にもお魚がいます!!!
素敵なお店の中に進み、個室へ。お部屋も自然を感じられる仕様になっていて素敵!他にもいろんなお部屋があるのだそうです。
さて、鮫宴が始まりますよ~!

サメのフルコース<鮫宴>を食べてみた

全コースはこちら!撮影用に一気に並べていますが、普段は順番に一品一品出てきますよ~‼それにしても、美しい……。

さてさて、食べていきますよ!サメ、どんな味だろう~
まずは『先付』からいただきます。
お、これはもしや、鮫の骨???

●鮫軟骨揚げ

こちらはカリッカリで、かなりしっかりした歯ごたえの丁度いい硬さです。さりげない塩味がクセになる一品。

香ばしく、美味しい。撮影していたら私の分も、息子に食べられました(泣)!!!
●鮫肝酢味噌掛け

こちらはちょっと黒めの日だったそうで、サメが捕れたタイミングや、個体差によって色も違うのだそう。

さてさて、気になるお味はというと……日本酒が、ほっしい。

口のなかで滑らかにとろける肝が本当に美味しいです。あん肝よりもやわらかく、酢味噌と合いすぎて、自宅で日本酒とセットで常備したいくらいおいしい一品でした
●鮫湯引き梅肉ソース

これこれ、サメの生の刺身を食べてみたかったんです!

お味はというと……これは……なんていうんだろう、初体験。

魚の刺身っぽいけど、鶏肉の刺身っぽくもあり……味わった事のない食感と味

これまた梅肉ソースがシンプルな白身をひきたてて、箸が伸びる。サメ、おいしいです!
●鮫皮のポン酢掛け

サメの皮!あのサメ肌の?

とおもったのですが、コラーゲンを感じるぷりんぷりんな食感に、もみじおろしとさっぱりポン酢が合う

こちらも終わるのが惜しいと思ってしまう一品でした。

さて、次は『吸物』です。
●鮫真薯 順才 三つ葉

今日のお料理のほとんどはホシザメだったのですが、こちらの鮫真薯だけはアブラツノザメの身を使ったもの。

シンプルだからこそ、その魚の良さがでるお吸い物ですが、これはすごくなめらかな、口当たり。さっぱりとした味で、お吸い物全体を底上げしているような印象

三つ葉がアクセントに、ジュンサイの歯ごたえと共に楽しめる一品でした。

そして次はお楽しみ『造里』です。
●鮫のたたき風ごまポン酢

先付けの湯引きとまた感じ方が違うのは、少しあぶっているせいなのか?

これは、サメと言われないとわからない白身魚の刺身としておいしくて、息子ももりもり食べていました!

刺身の次に、焼いた味も食べてみたい!ということで『焼物』です。
●鮫の黄身焼き 新生姜添え

ずーっと、うっすら思っていたのですが、サメって、こんなに、クセがないの?

そして、身がしっかりしていて、ほろほろと崩れない。

でも、シンプルでクセがなく、煮崩れしにくいのに、パサつかずにしっとりしていておいしいんです。サメ、すごいかも。

さて、後半『温物』では、なんと出ました!
●鮫チリソース和え

あかん、これは、あかん「サメチリ、一本!」といいたくなるくらい、美味しい一品でした。

きけば、エビチリもグランドール四季亭で人気メニューのひとつなのだそう。

ピリッと加減が最高で、今まで食べたチリソースのなかで一番おいしいです。そして、そのソースの良さをまとうサメ。

すごい。シンプルかつ臭みとかまったくないので、チリソースの良さを邪魔しない。

あれ?この香りは……『揚物』の、この香りは……!
●鮫唐揚げカレー風味

チリソースからの、カレー味!サメ、何回お色直しするんや!とつっこみたくなる変貌ぶり。しっかりした身だから、揚げると硬くなるのかなと思って食べてみると……

ジューシーささえ感じる、やわらかな白身が、またもや予想を裏切ってくれました

表面のカレーの風味もさっきとはまた違う辛さで、美味。サメ、飽きがこない。さすがの一品です。

さて、終わりがみえてきました。『食事』にでたのは炊き込みご飯!
●鮫と生姜の炊き込みご飯

こちらは、サメのお出汁を使い、身も入った炊き込みご飯。

サメの出汁ってどんなんだろう……とか考えながら食べていると、もう、箸がとまりませんでした。生姜の効いためちゃんこおいしい炊き込みご飯

ちょっと目を離したら、息子のお椀はもう、空っぽ。危ないね、もしこれ、自宅で作れる日が来てしまったら、軽く3杯はお代わりします

最後に『水菓子』。ねえ、魚の入ったデザートってあり得ます???
あるんです。

●鮫コラーゲン入り黒糖ゼリー

こちら、サメの、フカヒレが入っています。でも、魚っぽかったらいやだよね、食べてみます。

え?さっぱりでさりげない甘さがいい感じのスイーツです。魚感、ゼロ。

フカヒレは、不思議な歯ごたえ。コラーゲンのいいとこどりみたいなスイーツ。

本当に、魚が入っているなんて信じられないゼリーでした。感動!!!

なぜサメのフルコース<鮫宴>を海に面していない見附市で?

すんごい美味しいコースを味わったあと、思ったのは、なぜこんなにおいしいサメが流通していないのかということ。

実は、サメを食べる文化は、新潟県でも上越市や妙高市であり、ふかざめ(ネズミザメ)がたべられているのだそう。

でも、ここ、見附市のグランドール四季亭で食べられるのは「ホシザメ」「アブラツノザメ」「ドチザメ」などです。

社長で料理を作っている牛膓さんにお話をお伺いすると、これらのサメは市場では売れない「未利用魚」だったのだと言います。
牛膓さん「漁師さんにきくと、網に入るけど、お金にならなくて捨ててしまうし、かといって網に入ってしまうサメが時期によってはたくさんいることをきき、せっかくとれるのなら、日本国内の自給率をあげるために活用できないかと考えました」

そこから牛膓さんは、漁師さんにサメをサンプルとして提供してもらい、料理してみたのだそうです。

牛膓さん「使ってみて驚きました。手探りで試行錯誤しながら料理をしていますが、食材として本当に優秀であることに気づいたんです」

●今まで調理中にアニサキスを見たことがない
●アンモニア臭がするという先入観があったが、全くしない
●刺身でも、焼いても、煮てもいい、優秀な食材
●味は白身で淡白で食べやすく、アレンジもしやすい
●皮から骨、肝まで食べられて捨てるところが少ない


サメ、すごいポテンシャルですね!
息子がサメが好きだと話したら、サメの稚魚を干したものも商品としてあると教えていただきました!

すごい!サメを丸々食べられる!(お酒のアテにピッタリです)
私もコースを通して食べてみて感じましたが、スーパーで買えるなら買って使いたいくらい、味も、煮崩れしにくいしっかりとした身も魅力的でした。
牛膓さん「サメが、漁師さんの商品として稼げるものになれば、漁師さんにとってもいいですよね。漁師さんが頑張ってくれれば、私たち料理人にとってもいい魚が入ってきて、プラスになります。網にかかってしまうサメをみんなが食べるようになれば、自給率もあがって、いいこと尽くしだなと思うんです」

牛膓さんの夢は、今はまだ未利用魚のサメがスーパーに並んで、一般的に受け入れられることだといいます。

まだ食べたことない『サメ』をまずは一口食べてみて!

サメ好きの息子の「サメ?食べてみたい!」という好奇心からサメのフルコースを食べに行きましたが、ちょっとピリ辛系の味付けのカレー唐揚げとチリソース以外は骨も皮もぺろりと食べていました。

人生、まだまだ初体験がいっぱいだな~と私も終始ワクワク美味しくいただけて大満足です!

料理や提供の仕方は、社長と若女将が随時試行錯誤しながらアップデートしているとのこと!今後また新しい料理が生まれるかもしれません♪
サメの入荷がある時、一部のサメ商品は、見附市の特産品直売所「みらい市場」にも並んでいるそうです!
サメを利用したペットおやつも販売していて、ワンちゃんのいる友達にも購入しました!

サメは、入荷があるときはランチなどで一品として注文できることもあるのだそう。

ですが、<鮫宴>は入荷状況などによって提供できる日とできない日があるので、絶対に食べたい人はぜひ予約して行ってみてくださいね!雅で初めての味と体験が、待っていますよ~!
グランドール四季亭

グランドール四季亭

住所:新潟県見附市新町2丁目7番10号
電話:0258-63-5135
定休日:不定休
イベント:毎週木曜日はカラオケスタジオやマルシェを開催
営業時間:11:00〜22:00
駐車場:20台

サメのフルコースが楽しめるグランドール四季亭

この記事を書いた人
さかもとみき

太平洋側生まれ太陽育ち高知のはちきん(高知で気の強い女)が佐渡島の旦那のもとに嫁ぎました。大好きなものは日本酒、苦手なものは雪。佐渡に三年住んだあと、新潟市在住。好きなスーパーは原信とピアレマート。三児のママでライターコラムニストです! ブログ ⇒ 坂本、脱藩中。(http://sakamotodappantyu.com/

この記事を見ている人は、こんな記事も見ています